疎開先で終戦迎える福子 / まんぷく 第25話

2018年10月29日(月)第5週「信じるんです!」

あらすじ

昭和20年(1945年)8月15日。福子、萬平、鈴の一家は、疎開先の兵庫県上郡で終戦を迎えました。その年の秋。克子たちが疎開先から大阪に帰ってきました。ほどなくして福子たちも大阪に戻りました。

克子の家は空襲を免れたものの、福子と萬平の家、鈴の家、そして萬平の会社は、空襲で跡形もなくなっていました。福子たちは克子の家に厄介になることになったものの、出征した忠彦も、真一も、消息は不明のままでした。

変わり果てた姿になった大阪の街は深刻な物資不足におちいり、日々の食べ物ですらも、手に入れるのに異常なまでに高い金額を負担せねばなりません。福子たちは、食べ物を手に入れるために、着物などを処分してお金に変え、暮らしのやりくりをしていました。

そんな中、福子と萬平が闇市を歩いていると、ある店先に長い行列ができている現場に遭遇します。その店は、ラーメン屋の屋台でした。福子と萬平が、二人の出会いのきっかけとなったラーメンを味わっているその席で、福子は、牧と恵夫婦に再会するのでした。

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予習レビュー

第5週は終戦の日からはじまります。

長かった戦争が終わりました。しかし、平和という言葉の対義語を混沌とするならば、まだ平和は戻ってきていません。

終戦直後の深刻な物資不足。物資不足の中で、日々の暮らしに必要不可欠な食料さえも、法外な金額で取り引きされる混沌とした世の中。

そして法外な金額を出しても、食料を安定して手に入れられるわけではありません。

そんな状況下で、福ちゃんと萬平さんの、大阪での暮らしが再開します。

ところで、福ちゃんと萬平さんが、お互いに意識し合うきっかけとなったのは、ラーメン屋の屋台での会話でした。

そして今回。福ちゃんと萬平さんは、闇市の中でラーメン屋の屋台に遭遇。

二人の思い出にとって、とても大切なラーメンはまた、萬平さんにとってのライフワーク。萬平さんのライフワークは、福ちゃんのライフワークでもあります。

今回、登場するラーメン屋の屋台の場面。とっても重要な場面のはずです。記憶に刻みつけながら鑑賞しようと思います。

感想

復興への第一歩

福ちゃんと萬平さんの家も、鈴さんの家も跡形もなくなり、萬平さんの会社も焼け落ちてしまいました。

すべてを失ったところからの再生の物語がはじまりました。

すべてをなくしたところからの、復興の第一歩。萬平さんの行動は迅速でした。すべてを失ったことに悲嘆する暇もなく、明日、生き延びるための行動に出る。

しかも淡々と。いささかもりきむことなく、あくまでも自然体で。

萬平さんは男前だなってあらためて思わされた瞬間でした。

そして、はじめの一歩を踏み出すために、萬平さんが上郡に出向いたその日の夜。

闇市のラーメン屋の、わずかな麺しかドンブリに入っていない、そのささやか過ぎるラーメンの美味しそうなことと言ったら。

目の前に久しぶりのラーメンを出されたときの福ちゃんの笑顔。それを、萬平さんからお先にどうぞと言って、先に食べることを譲るときの福ちゃんの笑顔。

どれも演技とは思えないほどでした。

特段、派手な場面でも、感情を揺さぶられるような激しい場面でもないけれど、何故だかとっても心に沁みる場面。心に沁みる福ちゃんの笑顔でした。

明日に向かって踏み出した福ちゃんと萬平さんの、久しぶりに希望に満ちた時間と空気が、福ちゃんの笑顔をここまで輝かせてくれたのでしょうか。

とってもいいものを見せてもらえました。

そして、親族以外の、終戦後の再会第一号が牧善之助先生と恵さん夫婦というところがまたうれしい。

これまでのところ、誰からの反対もなく、もっとも順調に、そして幸せに結婚できた二人が、終戦後の再会第一号を飾る演出。

なかなか粋ですね。

コメントへの返信 by 朝蔵

「私は武士の娘です」がまさかの実話(ぱちぱちさん)
武士の娘、実話だったんですか!?

牧先生の白馬は実話がもとになっているというのは、何かで読みました。というか、あの白馬のエピソードは、実話でなければ、あんな描写はできないですよね。

お客度参り → お百度参り(ケーキ大好きさん)
お客度参りではなく御百度参りではないですか?(aknkさん)

ご指摘、ありがとうございます。

ミスタイプや誤変換があっても、老眼なので気がつくことが難しいのです。ご指摘いただき本当に助かっています。

私は・・・昔の人ですから(Morningstarさん)
鈴さんのこの一言。いつもの口癖が、すでに家族への説得力を失ったことを理解し、その言葉を回避。

鈴さんが進化した瞬間かもしれませんね。

だから缶詰の下りは、当時ならあったのかな~と思いました(tonkoさん)
当時のホテルのバックヤード事情、興味深く拝見しました。今よりもゆるい時代、余った缶詰をおすそ分けなんて当たり前だったのかもしれませんね。

言われてみれば昭和の終わり頃、某有名ドーナツショップもそんな感じだったことを思い出しました。

萬平さんの慟哭シーンは感動しました(Amoさん)
僕はレビューの中で号泣という言葉を使いましたが、号泣ではなく慟哭。この言葉がいちばんふさわしい、萬平さんでした。

「悔しい」と口では簡単に言えますが、本気の悔しさとは、あれほどのものなんですね。

角替和枝さんが27日朝に亡くなられたそうです(えびすこさん)
角替和枝さんの訃報。ちょうだいしたコメントではじめて知りました。

『花子とアン』の蓮さまの義母が忘れられません。ご冥福をお祈り申し上げます。

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コメント

  1. Amo より:

    撮り溜めしてたのを整理しながら
    何気にボーっと見てましたら エンディングの
    つづく の文字の背景の色が 福ちゃんの気持ちの動きを表わした色になってるような気がします
    心配な時は黒く 先行きが明るくなった時は白くなっています 細かいところですが これも制作陣の
    粋な所かな^ ^

  2. まーちゃん より:

    「1杯の掛けそば」ならぬ「1杯のラーメン」しかも「素うどん」ならぬ「素ラーメン」をイチャイチャしながら(失礼)美味しそうに食べる萬平さんと福子ちゃん💛屋台で隣に座るのはてっきり私的に「闇市の似合う男No.1(笑)」の世良さんだと思っていたらまさかの恵&牧善之介夫妻(ビックリ!)朝からとっても暖かな幸せな気持ちになりました( ^ω^)・・・

  3. Amo より:

    福ちゃんの目の前に置かれた湯気ポンポン立つラーメンを 「萬平さんからどうぞ 」 福ちゃんも後から 「頂きます」と一口頬張り 「おいしぃイィ!」
    薬味も何にもない粗末なラーメン だけど 忘れちゃいけない思い出のラーメン 二人で代わり番こに味わうあたりは何とも幸福な暖かさでした

    ラーメン一杯 拾五圓也 ^ ^

  4. ちーぼー より:

    ギュウギュウ詰めの列車内での「あたなはそういう人です」と確信を持った福ちゃんの言葉、2人の笑顔が記憶に残った回でした。福ちゃんの言葉を信じることで、萬平さんも頑張れたのでしょうね。