福子が闇市で世良と再会 / まんぷく 第26話

2018年10月30日(火)第5週「信じるんです!」

あらすじ

異常なまでに高くなった食料を買うためのお金をつくるために、福子は闇市で、着物を売ることにしました。大事な着物を売ることをこばむ鈴を説き伏せ、連れ出した鈴ととも、福子は闇業者たちと着物を少しでも売るための交渉を開始。

そんな中、福子は思いがけない人物と再会します。その人物とは、闇市の中で闇商売を手がけ、生き抜こうと懸命になっている世良です。世良との再会を喜ぶ福子は、世良を自宅に案内しました。

鈴や克子たちは、世良が闇屋を営んでいることを受け入れることができませんでした。福子も、戸惑いを隠せません。一方で、萬平は、世良に対してかける言葉を見つけられずにいました。堂々と生きる世良を前にして、萬平は自信を失っていたのです。

その日の夜。福子が闇市の中で見聞きしたことの話を聞かされた萬平は、福子のある一言に着想を得て、ある新しい商売を始めることにしました。それは、空襲ですべてを失った人が身元を証明するためのハンコを作ることでした。

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予習レビュー

前回のドラマの中で終戦の日が描かれ、今回から、福ちゃんたちの戦後の復興のドラマが本格的にはじまります。

戦後の復興の第一歩を踏み出すシンボルみたいなエピソードは世良さんとの再会です。

この頃の世良さん。闇業者になっているのだそうです。立ち回り上手の世良さんのこと。闇業者の顔役とも上手に付き合っているのでしょう。

闇市で世良さんと再会した福ちゃんは、萬平さんを喜ばせようとして世良さんを自宅に案内。萬平さんも世良さんと再会します。

というわけで、福ちゃん・萬平さんの主人公夫婦が戦後に再会を果たした第一号の人物は世良さんになりました。

世良さんのドラマの中での重要度。戦前の場面よりも増すかもしれませんね。

そして、萬平さんがついに新しい商売を開始。萬平さんが戦後はじめて手がける商売。それはハンコ屋なのだそうです。

いよいよ萬平さんが事業を手がけ、それを福ちゃんが支えるという小さな小さな第一歩が描かれます。

感想

リアリスト・世良さん

世の中のリアルを直視し、いい意味でも悪い意味でも開き直っている世良さんの言葉と生き様が、強烈に印象に残る回でした。

「今は不公平な時代」
「不公平が当たり前なのにそれに文句を言ってるのはあかん」
「ええも悪いもない、あるのは不公平だけ」
「不公平の負け組でくすぶっているのは残念」

不公平な時代。不公平に異議を唱えても、その不公平な社会が正されるわけではない。あるのは目の前の不公平のみ。

不公平に文句を言うヒマがあったら、不公平を受け入れてしまい、不公平さをつかって生き延びるしかない。

鈴さんも、克子さんも、世良さんのこの考え方を受け入れることはできませんでした。

鈴さんは「武士の娘」だから。克子さんは、早くに結婚したから社会経験がないか、あってもごくわずかな経験しかないことが考えられます。

だから、社会のリアルを受け入れることができなかったのかな。

一方、福ちゃんは、世良さんの考え方を受け入れていいものなのか、受け入れるべきではないのか、判断に迷っている様子。

福ちゃんは社会経験があります。その上、かなりのリアリスト。

萬平さんが憲兵に逮捕されたとき、萬平さんの救出への協力を取り付けようと、言葉巧みに三田村さんに接近する福ちゃんの姿に、リアリストの一面を僕は見ました。

福ちゃんは、目の前の状況に対して、柔軟に対応出来てしまうタイプです。

だから、世良さんの考え方がまったく理解できないわけではない。しかし、真っ直ぐな生き方をする萬平さんの影響もあってか、世良さんの考え方に賛同していいものかどうかわからない。そんなところでしょうか。

では、萬平さんは、どんな気持ちを抱いたんでしょうか。世良さんと再会して。

萬平さんは、世良さんのやっていることの是非については一切触れませんでした。萬平さんが、世良さんについて語ったのは、ただ一点のみ。

「世良さんみたいに自信を持って自分はこうだと言える人間になりたい」

今の萬平さんにとって一番重要なのは、ことの善悪よりも自信です。自分は何者なのかをはっきり言える自信です。

世良さんとの再会がきっかけになって、萬平さんは自信を取り戻すことができるのでしょうか。

話が前後しますが、世良さんは去り際に萬平さんに言いました。

「はよ出て来い、発明家の立花くん」

今日のドラマの中では、萬平さんの迷いや悩みを一番よく理解しているのは世良さんかなって、上の世良さんの言葉を聞いて思いました。

コメントへの返信 by 朝蔵

「あたなはそういう人です」と確信を持った福ちゃんの言葉(ちーぼーさん)
萬平さんが、世の中に役立てることを「私が見つけます!」と宣言し、萬平さん自身が気がついていない萬平さんの資質を「あたなはそういう人です」と言い切る。

萬平さんを内面から支える、究極の内助の功の姿ですね。

二人で代わり番こに味わうあたりは何とも幸福な暖かさでした(Amoさん)
スープだけのラーメン。しかも麺は二分の一か三分の一玉。でも、それに不平を述べるのでなく、目の前の幸福を分かち合って喜ぶ姿。

本当に心に沁みる場面でした。

まさかの恵&牧善之介夫妻(ビックリ!)朝からとっても暖かな幸せな気持ちになりました(まーちゃんさん)
前週土曜日の予告映像の中で、闇市らしき場所にいる加地谷さんが一瞬だけ映ってました。だから、僕はてっきり、屋台にいるのは加地谷さんかと思いました。

牧善之助先生と恵さん。ささやかな幸せに満たされたあの場面で、幸せそうな二人と再会させてくれて、僕も心が暖まりました。

つづく の文字の背景の色が 福ちゃんの気持ちの動きを表わした色になってるような気がします(Amoさん)
そこにはまったく気がつきませんでした。さすがの観察力です。次回以降、注意深く観察し、パターンを整理してみます。

興味深い情報をありがとうございました。

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コメント

  1. Amo より:

    >早よ出てこい 発明家の立花くん
    世良さん(桐谷健太)の発破のかけかたにニヤリです
    萬平さんの何かやりたくても何をどうしたら人の役に立つことができるのか分からないモヤモヤ感が
    庭に吊るしてある空っぽの鳥かごに表れていました
    そこからの 早よ出て来い でしょうか
    鳥かごは現状の萬平さん
    福ちゃんの力を借りて その鳥かごから飛び立てるのは もうすぐですね

  2. うみがめ より:

    世良さんの商売の仕方はそれほど悪質とは思わないです。少なくとも品物の良しあしが分かり、他よりも高い価格で買い入れたのですし、商売だから利益を乗せるのは当たり前。商売用の絵は描かない主義の忠彦さんと長い間生活していた克子さん、世良さんがどこか知らない世界から来た人に見えたのかも。