ハンコづくりをはじめる / まんぷく 第27話

2018年10月31日(水)第5週「信じるんです!」

あらすじ

食糧難の中、配給を受けるには、身元を証明するハンコが必要でした。しかし、空襲によって多くの人は家を焼失し、その時にハンコも失っていたのです。この出来事を福子から聞かされた萬平は、ハンコを作り、それを売って商売にすることを思いつきました。

萬平の発案によって、家族はすぐに動き出しました。克子の子供たちが、木の枝からハンコの素材を切り出し、萬平、鈴、克子がハンコを彫りました。ハンコの商売は大盛況。商売の成功に家族は歓喜の声をあげました。

ハンコ屋が当たり、思いがけないお金が手に入ったことで、克子の子供たちは美味しい食べ物にありつけることが何よりの楽しみでした。一方で克子は、いつまで経っても忠彦が戻らないことで寂しさを募らせていました。

克子の不安な気持ちを除けば、福子たちは、毎日を笑顔で過ごしていました。そんな中、福子たち家族を震え上がらせる騒動が起きようとしていました。ある日の真夜中、何者かが、福子たちが暮らす家に侵入してきたのです。

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予習レビュー

終戦直後の物資不足の中で、食料は闇市か配給によってしか手に入らないことは知っていました。

しかし、配給の食料を受け取るのに、身元を保証するハンコが求められ、ハンコを持っていなければ配給を受けられないって・・・

このエピソード、史実にもとづいているのでしょう。

そして、いかにも昔のお役所あるあるのこの対応に開いた口がふさがりません。

空襲で焼け出された人は闇市で売るものすらない。誰よりも配給が必要なはず。

そして、そんな人たちがハンコを持っていないことなど、それほど頭をつかわなくても想像がつくかと思うんですが。

ルールを最優先する仕事を続けていると、ルールの外にある現実が目に入らなくなる、その見本のようなエピソード。

しかし、そんな困ったお役所の人たちがいたからこそ、萬平さんが新しい商売を思いつき、福ちゃんたちがお金を得ることができたのも確かなこと。

上に述べた、昔のお役所あるあるの硬直した対応。一概に否定もできませんね。

感想

レアな終戦直後の時代の描写

これまでの朝ドラで繰り返し描かれてきたであろう、終戦直後の物資不足の時代の、庶民の苦しい暮らしの描写。

このブログがフォローしてきた『ごちそうさん』以降も、同様の場面がいくたびも描かれてきました。

本作『まんぷく』の、今週に入ってからの場面の数々も、その中の一つです。

しかし今回。

ハンコづくりの作業を(鈴さんだけは文句を言いながら)家族揃って心から楽しみ、ハンコの商売の成果をみんなで喜び合い、心だけは幸せいっぱいの暖かな場面。

こんな心豊かな終戦直後の描写は、もしかするとはじめてかもしれません。

はじめて、と言うのは大仰としても、かなりレアな場面、珍しい描写であったことだけは確かなことだと思います。

終戦直後の食べ物がない時代であることを忘れてしまうような、明るく楽しい回でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

少なくとも品物の良しあしが分かり(うみがめさん)
実際にあった話です。品物の良し悪しが分かる闇屋が東京にいました。その闇屋、品物の良し悪しの目利きをする能力を活かして商売を発展させました。

そして、グッチやエルメスを日本にはじめて紹介した人物になりました。世良さんも、そんな展開になるといいですね。世良さん、期待してます。

モヤモヤ感が庭に吊るしてある空っぽの鳥かごに表れていました(Amoさん)
Amoさんの繊細な観察眼には、いつも頭が下がります。ブログ主のつたないレビューに代わって、Amoさんにレビューをお願いした方が、皆さんのためになるとすら思ってます。

引き続き、愛に満ちたコメントをよろしくお願いします。心から楽しみにしています。

拗ねてしまった鈴さんも可愛らしかったです(ひるたまさん)
拗ねてしまいつつも、アトリエで一人ぼっちで熟睡している時の寝顔がまた可愛い。いい味出してますね、鈴さん。

本作『まんぷく』で、最強の天然キャラです。『ひよっこ』の愛子さん、『半分、青い。』の和子さんに続く天然キャラです。

みっちり過ぎて15分では食べ切れず&再放送でも足りない位に感じ(ひるたまさん)
相当なお気に入りようですね!登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、しかもみなさん、愛らしいキャラばかり。

深くハマってしまいますよね。僕も今からロスを心配しています。とりわけ、福ちゃんの笑顔のロスは深刻なレベルになりそうで怖いです。

近いうちに甘露の涙になることを願わずにいられませんね(Amoさん)
Amoさんによる、克子さんの涙へのアプローチのしかたが暖かくて美しくて、何度も読み返してしまいました。

克子さんが甘露の涙を流す日。近いかもしれませんね。

前から鳥かごは2つ有りました(Amoさん)
Amoさんに言われるまで、そもそも僕は鳥かごの存在にすら気がつきませんでした。一体、どこを観ているのやら。

本当に素晴らしい鑑賞眼です。作り手がAmoさんのレビューを読んだら、涙を流して喜ぶのではないでしょうか。

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コメント

  1. どんギツネ。 より:

    終戦直後の様子が、どことなく暖かで幸せそうに描かれるかどうかは、焼き出されたか家が残っているかで違ってくる傾向にある気がします。
    カーネーションや、とと姉ちゃん、おひさまなどは家が空襲に合わなかったので、終戦直後に電気を付けて食事できることを喜んだり、ラジオから軍歌以外の曲が流れてくることを喜んだり、闇市での買い物を「ごっつおもろいトコ」と楽しんだり・・と、幸せそうな描写だったように記憶しています。

  2. Amo より:

    すみません 前から鳥かごは2つ有りました
    画面暗くて 気付きませんでした^ ^
    灯りがランプだったんですね
    今回 電灯がつきましたね
    明るくなって 世の中が良く見えるようになりました

  3. Amo より:

    克子さんの涙

    前回は幼い子供達までお金の苦労をさせて の不甲斐ない親としての自責の涙
    今回は 苦労しながらも 卵に表れる栄養価の高い食べ物を手に入れることが出来た けれども肝心の 夫忠彦さんが居ない 今の今まで気丈に耐えてきたことに対する涙
    涙の味はそれぞれ違いますが
    それも近いうちに甘露の涙になることを願わずにいられませんね

    庭に空っぽの鳥かごが2つになってました
    1つめは 萬平さんの 今の現状だとして 2つめは
    鳥モノ?捕り物? 洒落?かなぁ^ ^

    当時 身分証になるものの代表は配給制だったので
    米穀通帳でした 他にも 酒類 タバコなどの嗜好品
    塩 (これは専売制) など国の統制品は購入票がいりました 米穀通帳については再発行ができなかったそうです 空襲で焼けて何にも無くなってしまった
    大変な苦労 困窮をされたと思います

  4. ひるたま より:

    今日の、福ちゃん達の眠気覚まし目的の‘言葉遊び’の場面より。
    「とっとり(鳥取)」は松下奈緒さんがヒロインを演じていた『ゲゲゲの女房』へのオマージュかな?というのは考え過ぎでしょうか。

    福ちゃん&萬平さん夫妻+鈴さんの寝室での場面が可笑しかったです。
    笑わせる場面だったのか否かは???ですが、見ているうちに「クックックック…(^m^;)」笑いを抑える事が出来ず…最早コントですね。拗ねてしまった鈴さんも可愛らしかったです…現実にいたら義母でも実母でも鬱陶しい&面倒なタイプですけれども。