世良の疑惑の真相を解明 / まんぷく 第42話

2018年11月17日(土)第7週「もっと嬉しいことが・・・」

あらすじ

萬平がつくった塩を、世良が闇市で密売しているらしい。福子と鈴が、世良の噂を気に病んでいるその一方で、萬平は別のことで気に病んでいました。福子が見知らぬ男と逢い引きしているという噂を、萬平は気にしていたのです。

そんな中、世良の密売疑惑の真相を確かめるために福子は闇市に出向き、ついに、世良が塩を売り渡していた業者の存在を突き止めました。世良は、萬平のつくった塩を闇市で高値で売りさばき、利益の一部を自分の懐に入れていたのです。

真相を知った福子は、世良を問い詰めるため、大阪商工会に足を運びました。大阪商工会で福子は、大阪商工会の会長・三田村と遭遇。福子は、萬平が塩づくりをはじめたことを三田村に報告。その報告を受けた三田村は、萬平に三万円の投資をすると提案。

塩の売り上げの一部を、世良から首尾よく取り返すことができた福子は、その朗報と、三田村から投資してもらう朗報を報告。福子の口からは、さらに嬉しい報告が告げらました。福子が妊娠三ヶ月であることが判明したのです。

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予習レビュー

前回のドラマの中では、世良さんが塩のすべてを専売局に納入していないということまでが判明しました。

記録を見る限りでは、世良さんは悪さをしているらしい。しかし、実際に世良さんが悪さをしたかどうかまでは確かめられてはいませんでした。

そして今回。

世良さんから塩を買い取ったと語る闇業者を福ちゃんが発見。世良さんが「クロ」であることが確定です。

戦後、闇市で再会した世良さんが福ちゃんや萬平さんにこんなことを言いました。

いいも悪いもない。あるのは不公平だけ。

世良さん、世の中の不公平を非難するのではなく、その不公平という世の中の波に上手に乗っかって、今もなおしたたかに生きているようです。

そして、そんな世良さんを、大阪財界の重鎮・三田村会長は、今も信頼しているらしい。

世良さんの悪事が露見したその一方で、大阪経済界の大御所からは一目置枯れている世良さんという人物が、ますます気になってきました。

この人、一体何者なんでしょうか。

感想

今回もまた、わずか15分の間によくぞここまでいろんなことを詰め込んだなと思わずにはいられない、情報量がいっぱいの回でした。

逢い引き疑惑

福ちゃんの逢い引き疑惑のことで頭がいっぱいで、世良さんの塩の密売疑惑のことなど眼中にない萬平さんの、福ちゃんに注がれる疑いの眼差しが笑えました。

しかし、鈴さんに説得され、福ちゃんを疑ったことを恥じて、鈴さんに土下座して詫びた萬平さんのいさぎよさと言ったら・・・

逢い引き疑惑、とてもキレイに回収されたと思います。

塩の密売疑惑

世良さんによる塩の密売疑惑。こちらの方もまた、キレイに回収されました。

福ちゃんが、世良さんを一言も責め立てることなく、遠まわしに皮肉で突っつきながら世良さんをしっかりと改心に導く。

そして、正規価格で塩が売れた場合だけのピンハネ分を取り戻し、萬平さんの美学を守る福ちゃんの機転の利かせ方がまた美しい。

誰も悪者にはならず、それでいてそこに妥協は一切なく、白黒のケジメをきっちり付ける、福ちゃんのまとめ方。

いいものを見せてもらいました。

『まんぷく』第7週レビュー

前々週の萬平さんは、自分の道を見出せずにくすぶっていました。

ハンコづくりというアイディアが当たるものの、それはあくまでも日銭を稼ぐための商売です。萬平さんのやりたいことではありません。

世良さんが萬平さんに言った一言。「早よ出て来い!発明家の立花くん!」。この言葉は世良さんの言葉ですが、萬平さんのあの頃の気持ちをよく言い表していたと思います。

つづいて前週。

「発明家の立花くん」らしさがついに現れました。

入居した旧陸軍兵舎の倉庫に眠る大量の鉄板。この鉄板をつかって何かをできないか。

家の前に広がる海。塩不足の世の中。それらの情報が鉄板と重なって、萬平さんは塩づくりをはじめるという着想を得ました。

しかし、萬平さんの頭の中では、海や塩不足以外にも様々な情報が、鉄板を活用する素材として駆け巡っていたのではないでしょうか。

塩づくりをはじめるまでの萬平さんの集中力。そして、塩づくりをすると決めてからの、萬平さんの行動の早さ。あれはすごかった。

「発明家の立花くん」が出て来た瞬間でした。

そして今週。

今週も安定の「発明家の立花くん」です。そして「発明家の立花くん」はまた「経営者の立花くん」になりきれない、ちょっと厳しい現実が描かれました。

そして、前週のドラマの中で萬平さんが見せてくれた、天才発明家ならではの異常なまでの集中力。

発明においては有効に働くこの集中力が、ともすれば家庭の幸せを損ないかねないリスクが、忠彦さんを通して描かれました。

忠彦さんの騒動は、福ちゃんの働きによって無事に回収されました。

しかし、何者かに取り憑かれでもしたかのようだった忠彦さんの鬼気迫る姿。今後の萬平さんの姿への暗示だったような気がしてなりません。

以下、ちょっとだけネタバレです。

これまで萬平さんに対して全幅の信頼を寄せ、萬平さんのすべてを受け入れて、萬平さんを支えていた福ちゃんでしたが、再来週あたりから夫婦の間に波風が立つようです。

波風は短期間に収まるみたいですが、いよいよ大人のリアルが描かれる時期に突入です。福ちゃんも萬平さんも、そろそろ大人の階段をのぼりはじめる頃です。

コメントへの返信 by 朝蔵

善と悪との両方の顔を持ち、物語を進展させる役割を果たす、トリックスター(すんこさん)
僕も、靴磨きの少年に対して気前のいいところを見せた世良さん、素敵だなと思いました。仮に加地谷さんが儲けても、あんなことはできなかったはず。

世良さんは、行動の動機の良し悪し。または、行動そのもの良し悪しはどうあれ、いつも素敵な結果を運んでくれる、まさにトリックスターですね。

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コメント

  1. 塩ラーメン派 より:

    土曜日、出かけていたので今日録画見ました。
    世良さんの件はきれいに回収できたと思いましたが、浮気疑惑が鈴さんと萬平さんの、信じましょう!だけでは、多少モヤモヤが残ります。鈴さんと萬平さんは信じてくれていても、従業員にはあらぬ疑いをかけられたままですから。むしろ話に尾ひれついちゃってましたし。いつの日か『なんだ、あれはお義兄さんだったのか』ということが従業員のみなさんに分かってもらえるような展開を期待しちゃいます。出産祝いに姉夫婦と共に訪ねて来て『あ!あの時の!』となるとか。

  2. tonko より:

    真一さんは、静かにそこに居て
    とても重要な役割を果たしていますね
    決して人を否定せず
    自分の意見は、しっかり言う
    出来そうで出来ないことです…

    私の弟が、アンチ世良になりました(;^_^A
    いつかバチが当たればいいのに…(`Δ´)
    とさえ言っています(´∇`)
    ……まあ気持ちは分かるよ…と言っておきました(≡^∇^≡)

    最後に、渋々だった鈴さんの国定忠治が
    一番ノリが良く大ウケだったのが最高でした

  3. marmite より:

    鈴さん、最強ですね。残りの12のカマスはどうしたのよ。世良さんが一人で舐めてるの?・・大笑いしました。

  4. ぱぽりん より:

    「自分の重箱を突く」

    ここのところしっかり見ていなかったので、ボロを連発、もともとそんなものですが。

    22叺3000円だったので4000円なら量が増えていると思い込んでいましたが、質が良くなった分高値買取になっていたんですね。
    NHKのドラマホームページを読んでみたら、しっかり書かれていました。
    <20叺>で4000円!!

    それにしても、闇屋は専売局の2.5倍以上の値段で買い取っているわけで、それが1kgあたりいくらくらいで売られていたのでしょうね。

  5. ぱぽりん より:

    すみません、あまりに間抜けでした、塩の量、一桁間違えてました、25g/リットルでした。
    すると1回流すのに1分程度からになりますので、厳しいことに違いはありませんが、体力続けばなんとか回せるかもという計算。
    ただし、先には触れなかった、かんすいを煮詰める燃料の調達問題もあります。
    なにしろ、各重箱には4つも隅がありますので。

  6. Amo より:

    朝蔵さん すみません訂正があります

    大阪の宝 ではなく

    大阪経済をいずれはしょって立つ逸材 が正しいので よろしくです

    度々ですみません

  7. ぱぽりん より:

    二の重の隅を突く

    たちばな塩業はどういう頻度で出荷していたのか、気になります。
    そこで、どれだけの売り上げが必要かからちょっと逆算して見ました。

    まず、15人に必要な給与。当時の手間賃がどの程度のものかわかりませんが、昭和20年の大工のヤミ手間賃が35円/日という数字を見つけたので、月25日働くとすると875円。
    大工は技術があるわけで、それより賃金が安いとして、3食付住み込みで当初300円程度か。どんどん賃金が上昇する世相、とりあえず500円としてみると、15人で7500円、満平達の分を考えると人件費だけで月1万。経費や税金その他を加えて、最低月1.5万円、できれば2万円くらい欲しいところ。

    初回、塩880kgで3000円、その後は4000円受け取ったことになるので、約1200kg。
    ということは、毎週1200kg納品で月4回なら1.6万円となり、これでギリギリでしょうか。

    さて、毎週1200kg納品するには週6日稼働で200kg/日。
    海水の塩分濃度3.5%、そのうち塩化ナトリウム80%弱、都合歩留まり考え2.5g/リットルとすると80㎥/日の海水が必要となり、5.3㎥/人・日!!
    かんすいを作るのは鉄板が熱くなってから日が高い間の労働なわけで、正味5時間でこなす計算で、1杯10リットルのバケツだと、海水をくみ上げるだけで530回、つまり1.8回/分、これだけでも一杯一杯。10回鉄板の上を流すとすれば延べで2500~3000杯くらい(だんだん水量が減るので)の作業と想像されるので、1回あたり6秒から10秒で回していかなければならないことに!!!
    こりゃ、たしかに走るよね。

    結論
    早急に作業の効率化を図らないと、たちばな塩業、そく社員が逃げてしまうものと想像。
    というか、そもそも無理じゃない??

  8. Amo より:

    よく言われることですが
    商いをするのにあたって 先ず商品を売るまえに売る側の人となりを買うて貰う という事があります
    三田村会長は福ちゃんのかつて言っていた「大阪経済をいずれはしょって立つ逸材」になるかもしれない萬平さんに未来の「楽しみ」を見い出したのでしょうね それと同時に萬平さんの仕事に対する誠実さを感じての「信用」を得たのでしょう 清濁併せ呑む度量の大きい人は三田村会長にぴったりです
    萬平さんの塩は本当に人柄を表すような清廉潔白な白 福ちゃんの1500円しか受け取らなかった理由は
    他の色 余計な色ましてや闇市の不正な色に染まらない純粋無垢な萬平さんの心の在り方を信じて支援する姿なのでしょう
    けれども立花塩業の経営のあり方にも様々な考えるべきことも見えてきました 人を使うことの難しさ
    やりくりのための金策 会社に関わる人 家族の精神衛生を健全に保つこと 代償は大きいけれど
    塩作りで学んだことも大きいです 今後に期待です
    古い話ですが 花登筐さん原作ドラマを思い出しました^ ^