福子と鈴も取調べ受ける / まんぷく 第59話

2018年12月7日(金)第10週「私は武士の娘の娘!」

あらすじ

福子の仕事を手伝っていた克子と忠彦が大阪の自宅に戻ってきました。帰宅した両親を迎えたタカは、神部のことが心配でなりませんでした。そんなタカの気持ちを察した忠彦は、突然、タカと神部の結婚を認めると宣言します。

一方、神部だけが取り調べに呼び出されました。萬平がクーデターを計画していたと証言さえすれば、それと引き替えに釈放を認めると、取り引きを持ちかけられたのです。しかし神部は、その取り引きに応じようとはしませんでした。

そんな中、福子と鈴も、進駐軍に呼び出され、事情聴取を受けることになりました。取り調べを行う進駐軍のビンガムに対して、福子は、萬平の潔白を訴えました。しかし福子は、萬平が無実であるという証拠を示すことができません。

それでも福子は、あきらめにず萬平あ無実であることを訴えつづけました。塩づくりをはじめてから今日までの萬平の誠実な働きぶりを説明しました。しかし、ビンガムは、福子が萬平と面会することすらも認めようとはしないのでした。

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予習レビュー

前回に引きつづき、萬平さんたちの雑居房での日々が描かれます。

萬平さんたち、たちばな塩業の社員たちの中の誰かが証言することを待ち続ける進駐軍。証言を拒む萬平さんたち。

こう着状態がつづく中、ついに進駐軍がわが動きを見せました。

神部くんだけを呼び出して、萬平さんがクーデターを計画していたと証言さえすれば、釈放を認めると、甘い言葉でせまってきます。

神部くんのことだから、萬平さんを売るようなことはしないとは思います。

しかし、進駐軍が取り引きを呼びかけなのが、もし神部くんではなく、取り引きに応じそうな他の者であったとしたら・・・

取り調べに呼び出されたのが神部くんで良かった。

一方、福ちゃんんと鈴さんまでもが取り調べを受けることに。

進駐軍の取り調べに対する二人の反応で、もっとも楽しみなのは鈴さんの態度。最強の鈴さん、進駐軍のビンガムと、どのように対峙することになるのでしょうか。

感想

「神部くんが帰ってきたら結婚してもええ」

忠彦さんには負けました(笑)

タカちゃんと神部くんの可愛らしい恋バナが始まってからこの方、娘の恋にやきもきする忠彦さんが楽しくてしかたありませんでした。

タカちゃんが、神部くんの名前を口にするたびにいちいち反応する。

萬平さんから、タカちゃんと神部くんの二人の様子を聞き出そうとするも、萬平さんは、その筋がサッパリ理解できないタイプと知って、萬平さんへの聞き取りを断念する。

いつもクールでありながら、最愛の娘・タカちゃんに関することになると、頭に血がのぼる忠彦さんの姿が、ここ数週間の『まんぷく』の最大の楽しみのひとつでした。

だから、期待していたんです。

いよいよタカちゃんと神部くんの二人が結婚の意思をあらわしたとき、忠彦さんはどんな反応を示すのかと。

タカちゃんの口から「結婚」の二文字が出てしまったその時、忠彦さんはきっと失意のどん底に突き落とされて、見るに堪えない姿をさらすに違いない。

見るに堪えないとは言うものの、思わず見入ってしまい、そして大いに笑わせてくれるに違いないと。

心から期待していました。忠彦さんの反応を・・・

この期待は、まさかの反応で裏切られました。こんな裏切られ方をするとは(笑)まったくの想定外でした。夢にも思わぬ反応でした。

脚本家の先生に、一本取られた・・・どころか、二本も三本も取られた気持ちです。

今回も、神部くんを案ずるタカちゃんの様子に対する、忠彦さんの反応からドラマがはじまりました。その忠彦さんの反応は、想定内のものでした。

忠彦さんがまた来た!

しかも今回は、神部くんの緊急事態です。いつもの状況とは異なります。そんな中で、忠彦さんはどんな反応を示してくれるのか。

そんなことを考える間も与えられないまま、想定を大きく上回る忠彦さんのまさかの一言。

「神部くんが帰ってきたら結婚してもええ」

この忠彦さんの、まさかの反応への克子さんの応答。

「タカはそんなことは聞いていない!」

僕もとっさに克子さんと同じことを考えました。そして、忠彦さんに負けた。完敗したとさとった瞬間でもありました。

忠彦さんの常人のレベルを超えた思考。

娘の嫁入りという、世の中の父親たちの苦悩を軽々とスキップしてしまう、別れの悲しさを回避(?)する、世にも幸せな思考回路。

忠彦さんのキャラ。後にも先にも存在しない稀有なキャラかと思います。

「私は武士の娘の娘!」

前回。牧善之助先生が進駐軍に出向き、萬平さんの無実を訴えるものの、福ちゃんが訴えてこそもっとも説得力があると、牧善之助先生は考えました。

その牧善之助先生の言葉を受けての福ちゃんの、萬平さんの潔白を訴えるための英語のレッスン。

そのレッスンの本番が、今回、描かれました。

今週のサブタイトルの「私は武士の娘の娘!」をあらわす場面でした。

しかし・・・

申し訳ないのですが、冒頭の忠彦さんの反応のインパクトがあまりにも強烈すぎて、今回はすべてを忠彦さんに持っていかれてしまった。

そんな気持ちでいっぱいの『まんぷく』第59話でした。

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コメント

  1. Seera より:

    朝蔵さん、初めまして。

    定期的な長期海外出張中に朝ドラの続きが知りたくてこちらのブログにたどり着き、「まれ」以来お世話になっています。朝蔵さんの感想や、コメントされる方々は節度ある態度で一方的に非難するようなことがないので、安心して読めます。
    チャーリー・タナカのことが話題になっていましたが、第2次大戦中のアメリカ政府による日系人の強制収容が彼の心に暗い影を落としているのだと思います。(以前、このテーマでリサーチペーパーを書くため調べたことがあります)
    戦前も1世は帰化が許されず、自分名義の不動産も購入できないなどの差別がありましたが、アメリカ生まれの2世は米国籍を持っていました。それなのに真珠湾攻撃以後、日本への戦争協力を疑われ、西海岸に住んでいた日系人約12万人は2週間以内ですべての所有物を処分するように命じられ強制収容されました。
    許された荷物は1人あたり2個だけ。2世名義で購入した畑や、苦労して築き上げた店などの財産を白人たちが買いたたいたそうです。貨物列車に詰め込まれ送られた収容所は、鉄条網に囲まれた砂漠の中のバラックで、銃を持った兵士が24時間監視していました。同じ敵国であったドイツやイタリアからの移民に対してはこのような措置は取られていません。
    収容所内で軍隊に志願してアメリカのために戦うことで忠誠心を示し、収容所にいる家族の立場を少しでも改善しようとした若者たちの1人がチャーリー・タナカだったのかもしれません。特に有名な米陸軍日系人部隊「442部隊」はドイツ軍に包囲され救出困難と言われたテキサス大隊(白人300人)を216人の戦死者、600人以上の手足を失うなどの重傷者を出しながら全員救出したこと、米軍事史上最高の18000近くの勲章や賞を受けたことで知られています。
    こうした史実を考えると、自分の中に流れる日本人の血を呪い、日本を憎むチャーリー・タナカの気持ちも理解できます。

  2. ひるたま より:

    続きです。今度は真一義兄さんについて。
    今まであまり登場場面が多いとは言えなかった真一さんですが、ここに来てようやくドラマの中心近くに出て来たように感じています。
    前日(第58話)放送分で「どないしてくれんねん はこっちのセリフや!」人柄温厚、仏様にして菩薩(?)キャラの真一さんが珍しく声を荒げた場面(相手は世良さん)。
    そして今回(第59話)では「大事な事は、タカちゃんが誰を選ぶかって事だな」「いやいや、あの年頃はコロコロ変わるぞ」堅物のイメージが強かった真一さんが楽しそうに‘恋バナ’に加わっていた場面(しかも、鈍い萬平さんよりも格段に女性心理をよく分かっている^^;)。
    いずれも、良い意味で真一さんのイメージが変わった場面だったように思います。今まで何処か寂し気な表情&雰囲気を漂わせていた真一さんですが、塩軍団と雑居房で共に過ごすうちに打ち解けたのかな?と勝手に想像しています。(雑居房の中で男達の‘恋バナ’トークが繰り広げられる場面も、朝ドラとしては珍しいかも?^^)
    ずっと背広&ネクタイといういで立ちを崩さなかった⇒ネクタイを取り、シャツのボタンも外したスタイルになった真一さんも何故か素敵だな~と思いました。演じている大谷亮平さんが上手く着こなしている点も大きいかもしれません。(先日雑誌売り場で偶然男性ファッション誌の表紙に目が行った事がありました…表紙を飾っていたのが大谷さんでした^^)
    義弟(萬平さん)よりも人の心の動きに機敏そうな真一さん…これからの活躍が楽しみです。

    ところで…先日の‘マシンガントーク’世良さん(^^;)、牧先生、加地谷さん、そして今回は‘武士の娘’鈴さん。
    ストーリー的にはえぐい展開ですが、それでも重苦しくならない15分間…憲兵の時もそうだったのですが、匙加減が絶妙としか言い様がないですね。今回も鈴さんの‘源義経(牛若丸)’トンチキな受け答えで大笑いしてしまいました。変なのばっかり来るな~と、メイ軍曹も内心では呆れ返っているのでは?(本当に取り調べお疲れ様です、と申し上げたいですね^m^;)

  3. ひるたま より:

    ストーリー展開的には膠着状態(なかなか釈放してもらえない、という意味で)が続いていますが…雑居房にむさ苦しい(?^^;)男達が大勢いるだけでも何故か絵になっていますね。閉鎖空間の中でも展開するドラマ…おそらく脚本家:福田さんの得意分野かな?と個人的には感じます。
    一方で神部くんと娘:タカちゃんの結婚をあっさり許した(?)忠彦さん…こちらに関しては、他の脚本家さんならばもっと力を入れて書き込んでいたかもしれないな~とも、見ながら感じました。

    些か唐突な話で申し訳ないのですが…漫画家の鳥山明さんは恋愛描写が大変苦手、と何かで読んだ事があります。大昔の『Dr.スランプ』でも則巻千兵衛博士と山吹みどり先生の結婚をあっさりと済ませたり、或いは劇中でのキャラクター同士の結婚を頑なに拒否した事も少なからずあったとか。(当時担当編集者だった鳥嶋和彦さんは「(恋愛要素として)女の子を出せ」等々とかなりうるさく注文を付けて来たらしかったのですが…鳥山さんにとっては煩わしかったのでは?)
    福田さんが恋愛描写に関してどのような意識で書かれて(描かれて)いるのかは???ですが、人間には得手不得手がありますからね(^^;)。(インタビューでも「僕は若い女の子の話は苦手」と仰っていたように記憶しています)
    個人的には、忠彦さんと神部くんの対決(?)も僅かばかり見てみたかったような…?(^m^;)

    今日は他にも個人的に‘ツボ’だった箇所があります。(^^)

  4. アーモンド より:

    このドラマのヒロインが、なぜ安藤サクラさんかというと、安藤百福の物語だからだとおもいます。たまたまでしょうか。

  5. ちーぼー より:

    今日の流れの中心は、福ちゃんと神部さんの取調べなのでしょうが、一番印象に残ったのは勿論鈴さん!始まる前までは仮病なのか本当なのかお腹が痛いと言っていたのに、本番には堂々とした受け答えをして源義経を牛若丸から説明し始め…取調官も机をドン!と叩いて脅すわけにもいかず(流石に歳上の女性に対しては礼儀正しくしなくてはいけないのか)、世良さんに続くウンザリぶりが笑えました。
    ところで新しい登場人物が紹介されましたね。克子姉さんの次女ちゃんの結婚相手(?)も立花塩業関係の方とか。誰かなー、出来ることならメンバー全員の幸せになる姿も描いて欲しいくらいです。

  6. ぱちぱち より:

    進駐軍相手にご先祖様について語る鈴さんはすごい

    一つ間違えば視聴者に嫌われかねない言動がしばしばあるのに、こんなにチャーミングなキャラクターにしてしまうなんて、これは松坂慶子さんがすごいのか、脚本や演出の妙なのか、その両方なのか

    いつか作中で訪れるであろう鈴さんとのお別れのシーンが今から怖いです

  7. marmite より:

    萬平さん、そういえば僕も昔電気で魚を効率良く捕まえて、警察に怒られて、無理に謝らせれらたなあ。手榴弾という手もあったとは・・・などと無邪気に効率を追求する科学者として感心するシーンがあるかと期待していましたが、流石にそれはなかったですね。
    我々はいずれインスタントラーメンに行きつくと判って見ているからまだしも、福ちゃんはそんなことは知らないわけで、歌の通り「つきあう私すごい」と思ってます。こういう旦那さんについていって日の目を見なかった女性が現実にどれくらいいた・いるのでしょう。

  8. Amo より:

    前々回で チャーリー タナカが云った「お前の運命は 俺の腹一つや」が気になります
    通常ここは「胸三寸」かと思いますが 「腹一つ」に置き換えられてるのは何か意味があるのかな?
    ダネイホンはパンに塗って食べる栄養補助食品だけに・・・^ ^

  9. より:

    私も朝蔵さんが楽しみにしておられる鈴さんの態度が、どう描かれるか今からワクワクしています。
    福ちゃんは、きっと英語で(長年使っていなかったため、たどたどしいかもしれませんが)心の内を一所懸命訴え、進駐軍の取調官の誤解を和らげてくれる気がします。
    もっと想像を膨らませると、福ちゃんがダネイホンへの情熱を語るうちに、進駐軍も(留置所や学校給食などに使えそう?)興味を持ち、一度持っていらっしゃい…と。そして施設の調理場で野呂さんとばったり再会…などあると一層嬉しいですが、どうでしょうね。(また缶詰などくれたりして…)