まんぷく

東京帝国大学卒の弁護士 / まんぷく 第68話

本放送:2018年12月18日(火)
再放送:2023年12月19日(火)
第12週「絶対何とかなるから!」

あらすじ

福子が紹介された弁護士は、東太一という名の、東京帝国大学を首席で卒業したという若い弁護士でした。しかし、優秀な学業成績を持った弁護士・東は、どこか頼りげで、しかも、福子と萬平が相談するつもりの資産整理の経験が皆無です。

東に仕事を頼むべきなのか。福子が迷っているうちに、東は仕事を引き受け、罰金7万円を収める資金の調達方法を考えはじめました。その後、福子は、東を連れて萬平のもとへ足を運びました。

刑務所で萬平と面会した東から、福子と萬平は思いがけない事実を東から告げられました。東は言いました。米国の憲兵裁判所が出した判決に対しては、日本人は不服申し立てをすることが一切許されないと。

つづけて東は、7万円を調達する方法を萬平に提案しました。東京の子会社とダネイホンの販売権を売却し、ダネイホンと大阪の会社を守ること。それが東の提案でした。そして萬平は、東の提案を受け入れる苦渋の決断を下すのでした。

<<前回67話 | 次回69話>>
まんぷく|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

予習レビュー

新キャラの登場です。おそらく、前回の終わり頃が初登場かと思われますが、本格的な初登場場面が描かれるのは今回です。

新キャラは弁護士・東先生。菅田将暉さんが演じます。

菅田将暉さんの朝ドラ出演は『ごちそうさん』の泰介くん以来。戦時中に野球の夢を追いかけ、そして夢破れた泰介くんの青春の日々の名演。忘れられません。

それはさておき、萬平さんの本格的な危機です。

萬平さんが、本人にとっては寝耳に水の罪で逮捕されるのはこれが三度目のこととなりますが、今回の危機は深刻度が高いです。

なんと、憲兵裁判所が出した判決に対しては、不服申し立てができない。

しかも、四年間もの長きにわたって服役する必要があることすらほのめかされる。福ちゃんが第二子を身ごもった直後だというのに。

会社がつぶれかねない罰金刑を課せられた上に、愛する我が子の一番可愛い盛りの時間を一緒に過ごすことができない。

最大級の試練が、年の瀬の押し迫った放送回でやってきてしまいました。

感想

東大で一番;東太一

物語の真ん中にまで食い込んできそうな重要な役まわりのキャラの新登場。かなり久しぶりのことではないでしょうか。もしかすると神部くん以来のこと?

弁護士・東太一。

昨日、このブログにちょうだいしたコメントのひとつに「東大主席だから東太一」というものがありましたが、そのコメントの通りでした。

東大で一番。そこにチョンがついただけ。

東大を首席で卒業したというのに、いかにも自信なさげ。引っ込み思案で、見知らぬ人と話をすることも苦手らしい。

東先生を見つめる福ちゃんと真一さんの、この人は大丈夫なのかという顔には笑ってしまいました。

相手に抱いた不安や心配を悟られまいとしながらも、その不安や心配という文字が、福ちゃんと真一さんの顔には、はっきりと書いてある・・・名演でした(笑)

さて、もじもじしながら、小さな声でしゃべる照れ屋の子供みたいな東先生でしたが、ダネイホンを失ってはならないと口にしたときだけは、妙に言葉に熱がこもっていました。

東先生、そこだけは熱くなっていました。

ほんのちょっとだけネタバレです。

東先生はダネイホンに強い思い入れがあります。だからこそ、経験のない資産整理という大仕事を即決で引き受けました。

この東先生の過去が語られるときが、ブログ主はとっても楽しみです。

『まんぷく』年内放送のストーリーはどこまで?

年の瀬が押し迫り『まんぷく』年内放送の最後の日も近づいてきましたが、そんなタイミングで、萬平さんがまさかの窮地に。

萬平さんがすべてを失う、たちばな栄養食品の終わりの始まりが今回のドラマの中で描かれました。

さて今回、萬平さんは東京の子会社と販売権を売却する決断を下しました。

東京の子会社は、販売目的のためだけに設立された会社です。販売目的の会社と販売権を抱き合わせで売却することで、萬平さんの会社は、製造販売業から製造業になりました。

これで落着すればいいのですが、年内の放送分で萬平さんは、製造業としての会社すらも手放すことになる見通しです。

萬平さんがすべてを失い、萬平さんの事業がリセットされてから、来年の放送がはじまります。

『ひよっこ』の向島電機が倒産し、そこで心を一つにして働いていた乙女ちゃんたちは、バラバラになってしまいましたが、神部くんが集めてきた若者たちも間も無くバラバラです。

鈴さんの腹心の部下・赤津くんも去って行くのでしょうか。

寂しい年末になりそうです(涙)

コメントへの返信 by 朝蔵

なかなかソロバン勘定の上手い所(Amoさん)
世良さんという人物、本当に抜け目がありません。

常にいちばん美味しいところに素早く乗っかり、風向きがあやしくなると誰よりも早く逃げ出し、知らん顔を決め込む。

それでいて、お調子者キャラを極めているので、決して敵をつくらない。うらやましいとさえ思うほどです。

東大主席だから東太一(オンジ (@matguts)さん)
お見事です!ちょうだいしたコメントの通りでしたね。福ちゃんが、そのまんまのことを口にしたときはかなり驚きました。

<<前回67話 | 次回69話>>
まんぷく|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. ひるたま より:

    続きです。
    今週から満を持して、「東太一弁護士」=菅田将暉さんが初登場。個人的には菅田さんの演技を拝見するのは初めてですが…早口の場面でもセリフがしっかり聞き取れる&活舌が素晴らしい俳優さんですね。正に「立て板に水」。その「立て板に水」といえば…前作『半分、青い。』の菱本さん(演:井川遥さん)を思い出しました。(その菱本さんも国立のお茶の水女子大学を優秀な成績で卒業した、という設定だったように記憶しています^^)

  2. ひるたま より:

    既にぜっと様がコメントで触れられていますが…岡くんと森本くんの一触即発場面、私もこみ上げるものがありました。
    岡「社長は何も悪い事してへんのに!…奥様かて腹に赤ん坊おるのに一生懸命会社のために頑張ってくれとるんやろが!…」以前喧嘩騒ぎを起こした時に社長夫妻が迎えに来てくれた上に叱責された訳でもなく、たこ焼きを食べさせてもらっていた場面が蘇りました。岡さんはその時の事を今も忘れていないのでしょう。
    森本「わしの悪い癖や…生きていてろくなことが無かった…」森本くんにもようやく居場所そして仲間が出来たのに…彼の心からの笑顔が早く見たいです。
    ところで「森本くん」を演じる毎熊克哉さん、初登場時からクールな表情が印象深いです…クールな中にもきっと優しさを秘めていらっしゃる筈。その毎熊さんの少し前のインタビューをネットで読む機会に恵まれたのですが…御本人は「女性に対しては奥手…知り合いの女性を食事に誘うのも勇気が要る」性格でいらっしゃるとか。(^^)

    なお掴み合いの後の、塩軍団(大阪組)のやり取りも泣き笑いの気持ちで見ていました。「進駐軍に捕まった事もいい思い出」「手榴弾投げてたお前が言うな!」彼等とももうすぐお別れかと思うと寂しいです。
    ところで先日、ドラマ後半の新キャストが発表されました。タカちゃんの妹吉乃ちゃん(演:深川麻衣さん)が元たちばな塩業(栄養食品)従業員と恋仲になるとか…そのお相手が誰なのか、今から楽しみです。最初は岡さん?と思ったのですが、かなり年齢差がありそうですし、もっと若いメンバーかな?

  3. ぜっと より:

    社長の逮捕、従業員にもただならぬ不安が押し寄せる中、いつもなら取っ組み合いのけんかに発展する場面で、「すまんかった」と自分の悪い癖を認めた彼(名前がわからない)も、けんかっぱやい岡君が手を出さずに言葉で諭したことにも、すごく成長したなぁと感じました。

ぜっと へ返信するコメントをキャンセル