会社を窮地から救う秘策 / まんぷく 第70話

2018年12月20日(木)第12週「絶対何とかなるから!」

あらすじ

東京財務局から10万円の追徴課税を、萬平は課せられました。刑務所に投獄されたままの萬平は、追徴課税について東に相談。萬平と東は、この追徴課税は不当であると考えるものの、支払いを拒否すれば会社の存続は危うくなります。

東は、会社の差し押さえを免れるためのある秘策を提案。たちばな栄養食品の解散。それが、東が提案する秘策でした。しかし、東が提案するその秘策は、萬平には到底受け入れ難いものでした。

萬平は東の提案に対して激怒。それでもなお、自分の提案を強く推す東は、萬平の弁護を引き受ける理由を語りはじめました。東の、栄養失調で死にかけてい妹をダネイホンで救われていました。だから東は、ダネイホンだけは守り抜きたかったのです。

東の気持ちを知った萬平は、東の提案である会社の解散を受け入れる決断をくだしました。その知らせは福子の耳にも入りました。それが萬平の意向であることを知った福子は、涙ながらにすべて受け入れるのでした。

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予習レビュー

前回。萬平さんに課せられた罰金7万円の資金を調達するために、萬平さんは東京支社とダネイホンの販売権の売却という重い決断を下しました。

この決断によって、萬平さんは自力でダネイホンを販売することはできなくなりますが、ダネイホンそのものは守ることができました。

そして今回。

上に述べた7万円の罰金に加えて、10万円の追徴課税が課せられます。

7万円を調達するために、萬平さんは会社の大事な資産ともいうべきものを手放しています。それを上回る大金を、これから調達しなければなりません。

そこで弁護士の東先生が、萬平さんを激怒させてまで提案した秘策とは・・・

以下、ネタバレが含まれます。

ダネイホンの商標と、ダネイホンの製造方法。ダネイホンにかかわるすべてを売却した上で、会社を清算してしまうという離れ業を東先生は提案します。

会社を清算すれば、東京財務局は会社に対しては手も足も出ない。一方で、萬平さん個人には、ダネイホンのすべてを売却した資金だけが残る。

この資金があれば、新たな事業をはじめられる。それが東先生の提案です。

ダネイホンのすべてを失うなどという提案。萬平さんが受け入れられるわけなどありません。しかし、最終的には萬平さんはこの提案を受け入れます。

萬平さんがこの苦渋の決断を下すにいたる、東先生の秘められた過去。それは、ここでは伏せておきます。

感想

「あなたを信じます」

ダネイホンに恩義を感じていた東先生のまさかの告白に胸をうたれました。東先生の今回の告白のことは、もちろん事前に知っていました。

知ってはいましたが、ここまで熱い告白になろうとは!

でも、ここまで熱い気持ちがなければ、萬平さんの心は動くわけなどないでしょう。

会社を解散するなんて、創業者にはとても受け入れらるものではありません。我が子を自分の手で始末するに等しいことだから。

会社を解散することで、ダネイホンだけは守れますよ。

仮に東先生がクールにこのことを伝えても、萬平さんの心は動かなかったかと。

しかし、

「妹が死にかけていました」
「妹を助けてくれたのはダネイホンです」

だから、ダネイホンだけは守り抜きたい。ダネイホンだけでも守り抜けば、救いを待つ人が救われる。萬平さんも理解してくれるはずだ。

東先生が、そんなふうに考えたかどうかは定かではありませんが、萬平さんの心を動かし、ついに萬平さんに「あなたを信じます」と言わしめた東先生の熱弁。素敵でした。

「萬平さんは納得したんですか?」

たちばな栄養食品を解散するという東先生の提案に対して、はじめのうちこそ激しく反発していた萬平さんでしたが、ついにその提案を受け入れました。

その萬平さんが決断は泉大津の福ちゃんの耳にも。

福ちゃんにしても受け入れがたい提案のはずです。でも、萬平さんが受け入れたのなら、自分も受け入れる覚悟を固めよう。

「萬平さんは納得したんですか?」

静かな語り口ながら、福ちゃんの胸に秘められた固い決意に涙しました。

でも、やっぱりつらい。会社も、家も、そして、泉大津で過ごした豊かな時間のすべても、失ってしまうのだから。

年内は、つらすぎる展開のまま終わりそうですが、年明けには、福ちゃんと萬平さんには、再び美しい思い出を紡ぐ日々を過ごしてほしいものです。

二人の占い師

物語の本筋とは関係のない話ですが、萬平さんが刑務所の中で仲良しになった、イッセー尾形さん演じる謎の男が、占い師であることが判明。

占い師と言えば、前回のドラマの中で、鈴さんが見るからに怪しげな占い師に、萬平さんのことを占っていましたっけ。

鈴さんが見てもらった占い師も、萬平さんのことを「大器晩成」と言い、刑務所の中の占い師も、まったく同じことを言いました。

ところで、刑務所の中の占い師はまた、弟子にお金を持ち逃げされ、それがきっかけで泥棒をこころみ、逮捕されたとの由。

刑務所の中の占い師が人生を踏み外すきっかけとなったお弟子さん、もしかすると、鈴さんが見てもらった占い師なのかなと、そんな気がしました。

追伸:刑務所の中の占い師曰く「自分のことは占えない」・・・お気の毒です。

コメントへの返信 by 朝蔵

真一さん&世良さんのコンビはなかなか似合っていた(ひるたまさん)
僕もお似合いのコンビだと思いました。息もピッタリと合っているし。

真一さんが及び腰になっているのを察し、真一さんをさりげなくフォローしながら、強面の芝居をする世良さんの優しさも際立っていました。

世良さん、こんなときでも、相棒の顔色をしっかり読んでいてさすがです。

史実は2度だったようですが、劇中ではさらに1回多い3回(ひるたまさん)
朝ドラ史上、逮捕回数が最多記録を保持するヒロインの夫。そんな不名誉なタイトルを獲得したみたいですね、萬平さんは(笑)

2度目の手榴弾=クーデター騒動。これがやっぱり創作ですか。

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コメント

  1. より:

    ここにネットが存在したら炎上をも利用するだろうなぁ、したたかにねぇ世良さんは。ダネイホンを理解して残そうとする[大人]看板にいたずら描きして逃げる[子ども]。それが大衆の行動を例えたモノであったとするならば、[子ども]の行動をする人々はまるでネットで炎上して当事者を叩きつくす人々。悪態ばかりかもしれないけれど、それだけに注目を集めている証拠。話題に右往左往する大衆心理は世良さんにとってヨダレものかも。萬平さんや東先生が乗り切れないと思える事に遭遇した時、ひょいと違う方向から思わぬ助け船を出すであろう世良さん。商人(あきんど)だなと思います。

  2. ひるたま より:

    続きです。
    ところで些か気になったのですが…東太一先生の妹さん(そして東先生の姪っ子さんも)がダネイホンに救われたというエピソード。東先生も戦争帰りというキャラ設定のようですね。ダネイホンが製造&大阪で販売された時期は戦争直後よりももう少し時期が経って落ち着いた頃だったような??
    時系列がやや混乱して来ました…あまり重箱の隅を突くような事はしたくないのですが。

    ところで余談ながら…‘道頓堀の母’=占い師「占部シズ」(ちゃんと名前がついているのですね(^^)を演じられたのは、劇中の方言指導も担当されている一木美貴子さんとの事です。

  3. ひるたま より:

    「初めて、ここに来た時の事思い出すなぁ。…あの時はお金も会社も何もなくて…せやけど嬉しかった…ワクワクしてた。…」
    萬平さん&福ちゃん夫妻・鈴さんそして神部くんの4人で初めて泉大津に来て、海岸で3人がはしゃぐ回想場面を見ながら…あの時の泉大津の海と空は本当に青かった。そして今日の夕暮れの海岸で源くんを背負って一人涙を流す福ちゃん…。
    最初は4人だけで始まった泉大津の生活も、気が付けば大勢の「家族」が増えていた訳ですね…血の繋がりは関係なく。
    些か唐突で申し訳ないのですが…『ひよっこ』で鈴子さんがみね子ちゃんに言ったセリフ「荷物は増えて行くものよ」を思い出しました。人・物が思い出と共に増えて行ったであろう泉大津…手放す心境を想像するだけで見ているこちら側も辛過ぎます。(鈴さんや世良さん、そして塩軍団の面々達が‘通常営業’でないと、ドラマの展開が本当に重苦しくなるものですね…)