本放送:2018年12月27日(木)
再放送:2023年12月28日(木)
第13週「生きてさえいれば」
あらすじ
財務局の職員が、弁護士・東の事務所に家宅捜査をしにやってきました。財務局は、訴訟を起こした福子と、その訴訟を担当している東の弱みを握るために、家宅捜査という強引な手段をとってきたのです。
しかし、財務局のアテははずれ、福子や東の弱みを何もつかむことができないまま、引き上げて行きました。一方、財務局の行動を観察していた東は、財務局が何かに焦っているのではないかと察していました。
東は、さっそく調査に乗り出すと、萬平の逮捕が違法なものであることを突き止めました。奨学金は非課税だと大蔵省から通達が出ており、萬平の逮捕は不当なものだったのです。東はそのことを新聞などで報道し、世論を味方につけるために成功します。
新聞が萬平の不当逮捕を暴き、財務局への風当たりが強くなる中、進駐軍が取引を求めてきました。訴えを取り下げれば萬平を釈放する。それが進駐軍が出してきた条件でした。しかし、萬平には敗北を受け入れることはできないのでした。
予習レビュー
萬平さんが逮捕された理由。それは脱税容疑でした。
そして、脱税と指摘を受けたのは、萬平さんの会社が、東京支店の若手社員たちに支給した奨学金です。
奨学金は、若手社員たちの所得に当たる。だから、若手社員たちから、萬平さんの会社は所得税の源泉徴収をしなければならない。
しかし、萬平さんの会社は源泉徴収するのを怠った。だから脱税である。
こんな理屈です。
以下、ちょっとネタバレです。
財務局の焦りを察した東先生が調査を行なったところ判明した事実。それは、奨学金をもらってもそれは所得に当たらないとの通達が過去に出ていたという事実です。
つまり、萬平さんの脱税容疑は完全なシロだということです。
財務局側は、この事実に気がついたようです。そこで、奨学金が争点となる裁判では勝ち目がないため、萬平さんの他の不正の事実を見つけようと家宅捜査を実施。
でも、財務局は何も見つけることができない・・・それが今回の財務局の動きです。
さて、次回が年内最後の放送回です。萬平さんの試練は年内に回収されるのでしょうか。
感想
「こんな娘でも嫁にもろてくれるか」
かつて、タカちゃんのことを「浮世ばなれした美人」とまで言い切っていた忠彦さん。あのときの娘への評価は勘違いだったとでも思い始めたのでしょうか。
薙刀(なぎなた)訓練に熱心に取り組む勇ましすぎるタカちゃんの姿を見て、落胆したらしい忠彦さんが、神部くんに対して放った言葉が忘れられません。
「こんな娘でも嫁にもろてくれるか」
かつては「浮世ばなれした美人」とまで言っていたタカちゃんのことを、今回はまさかの「こんな娘」に、さらに「でも」まで付ける。
しかも、嫁に出すのがいやでいやでしかたなかったはずなのに「嫁にもろてくれるか」と哀願するかのような口ぶり。
忠彦さんが、タカちゃんに対して抱いていたらしい「可憐な美少女」というイメージは、どうやらガラスのように砕け散ったみたいです。
このイメージは、もう修復されないのでしょうか。傷ついた忠彦さんの心の再生はあるのでしょうか。
「俺だってこんなクソみたいな仕事をしたくない」
東京財務局国税査察部の部長の増岡さんがついに切れました。
朝ドラの中で「クソ」なんていう強い言葉を聞くことになるとは思いもよりませんでした。まして、いつも冷静沈着な増岡さんの口から。
さらに、進駐軍からの電話に対して怒りをぶちまける増岡さん。よっぽど腹に据えかね他のでしょう。
思わず同情してしまいました。
そして、主人公の敵という存在でありながら、同情せずにはいられない、こんな気持ちになったのは初めてです。
主人公の敵でありながら、味方に見えてきてしかたがない増岡さん。
この方の苦悩が救われる場面が、この先で用意されていますように。
コメントへの返信 by 朝蔵
野呂さんの缶詰は今日も健在(capiさん)
野呂さんの代名詞ともいえる缶詰が画面の中にそれほどたくさん散りばめられているとは、まったく気がつきませんでした。
缶詰の使い方が進化しているのは、野呂さんの進化をあらわしているのでしょうか。
支払う義務がないような感じ(花梨さん)
支払う義務はまったくないのですが、当時の進駐軍は、日本の法律はもちろんのこと、世界の法律の常識すらも通じない相手だったようです。
だから支払う義務がなくても、無視されてしまうのでしょう。
野呂さんはやっぱり缶詰で応援してた(ちゃーちゃんさん)
「缶詰で応援」という表現、とっても素敵です!
かつては缶詰そのもので、かなりベタなやり方で相手を応援し、今は缶詰の缶を上手につかって、相手に気づかれないように応援する。
応援のしかたが大人になりましたね。
リアルでは超勝ち組(うこちえすさん)
野呂さん演じる藤山扇治郎さん。筋金入りのセレブなんですね。
本当は勝ち組の人なのに、その雰囲気を一切出さず、負け組の人にしか見えないところはさすがです。
最近は美術さんの小道具も楽しませていただいてます(Amoさん)
『まんぷく』の小道具、そこまで遊び尽くしていたんですか!
パソコンの小さな画面でしか観ることができない環境にいますので、画面の細部を丁寧に観察できないのが、かえすがえすも残念です。
戦後、こんなに延々と進駐軍に苦しめられるとは!(うみがめさん)
おっしゃる通り、戦時中や終戦直後の困難な時代。庶民が苦しめられた物資不足などとは無縁、とまでは言わないまでも他の朝ドラよりは困難な状況ではありませんでした。
でも、戦時中も含めてそれ以外のところで。さらに、戦後の復興期。他の朝ドラが希望でいっぱいの時代が試練の連続。朝ドラとしては異例ですね。
今朝は早朝から出掛ける用事があり、帰宅してからようやく録画を見る事が出来ました。
既にAmo様のコメントで触れられているのですが…「浦島ミルク」!私も大笑いしちゃいました。(^0^;)
昨年の『わろてんか』では「金太郎」=濱田岳さんが制作陣に遊び倒され(?^^;)、今年は「浦島太郎」=桐谷健太さんが…視聴者の1人としては「もうそろそろ来るかな~」と思っていたら、こちらも期待に違わずしっかりと…さすが遊び心満載のBK(大阪放送局)ですね。
「鬼」=菅田将暉さんも、福ちゃんのセリフ「ピカー」で遊ばれたと見ます。(加えて、東京土産の雷おこしも、今思うと東太一先生登場の前振りだったのかも?^m^)
ところで、残るは1人「桃太郎」(松田翔太さん)。調べてみたら松田翔太さんは朝ドラには未だ出演経験が無いみたいですが…BK制作の次回作『スカーレット』にキャスティングされないかなぁ?
忠彦さん「戦争が終わったのに、あんなことせんでも」これは進駐軍に言ってやりたい言葉です。
『まんぷく』は戦時中は割とさらっと終わり、戦後まもなくも当時比で恵まれた生活をしていました。朝ドラとしては珍しいな、と思っていたのですが、戦後、こんなに延々と進駐軍に苦しめられるとは!手榴弾の投獄事案で進駐軍の生身の姿を見せてくれているので、今回の進駐軍との戦いはとてもリアルで切迫感があるように思います。
浦島ミルクで大笑いです(爆笑)
NHKさん ここまでヤるん⁉︎ 朝ドラ受けの 華丸大吉さんが すごーくヤりにくそうで また笑いました
薙刀稽古で 一本とられたタカちゃんが背の高さにコンプレックスを抱くボヤきが可愛らしく そこからの訪問者が声だけで神部君とわかる時のいじらしさ
本当に可愛いです
最近は美術さんの小道具も楽しませていただいてます
昨日も福ちゃんが東太一先生をホテルまで送っていった帰りの商店街に わろてんか の暖簾のマーク
福ちゃんと幸ちゃんの枕元の机に あさが来た の
大きなパチパチさんとあさちゃんが使ってた 赤い筆入れ
泉大津の家では 福ちゃんと源ちゃん 萬平さんの寝所のタンスの上に 大阪住吉大社の招福猫2体が置いてありました