司法取引を拒否する萬平 / まんぷく 第77話

2018年12月28日(金)第13週「生きてさえいれば」

あらすじ

萬平の逮捕は不当な逮捕だった。そのことが新聞などで報道されると、世論は萬平の味方につき、国を非難する声が日に日に拡大してゆきました。そんな中、進駐軍が萬平に対して司法取引を持ちかけてきました。

国への訴訟を取り下げさえすれば、萬平を釈放してもよい。それが、進駐軍が財務局を通して萬平に持ちかけてきた取り引きの内容でした。しかし、敗北を受け入れられない萬平は、財務局との司法取引を拒絶しました。

一方の福子は、追徴課税を納めてでも萬平が釈放されることが望みでした。釈放を拒む萬平と、釈放を望む福子の間に立たされた東は苦悩していました。そんな中、福子は幸を連れて萬平との面会に足を運びました。

福子は、萬平の説得に当たりました。萬平は、世の中の役に立つモノをつくりだす発明家だ。それが萬平のやりたいことではないのか。そして、源と幸と過ごす時間を失っていいのかと。福子に説得され、ついに萬平は訴えを取り下げる決断を下すのでした。

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予習レビュー

今回は、年内の最後の放送回でした。

国への訴えを取り下げれば釈放を認める。財務局が司法取引を持ちかけてくるものの、そもそも国に非があると確信する萬平さんは、司法取引を拒否。

いつもは萬平さんの下した決定に従う福ちゃんは、今回ばかりは萬平さんとは反対のことを考え、萬平さんの説得に当たります。

萬平さんと反対の考えとは、司法取引に応じる、ということです。

萬平さんの願いは世の中を良くするための仕事をすることだ。なのに、四年間もの貴重な時間を刑務所の中で費やしてしまっていいものなのか。

それが、萬平さんとは正反対の、福ちゃんの考えです。

以下、ネタバレが含まれます。

萬平さんは最終的に、福ちゃんの言葉を受け入れます。福ちゃんの言葉を受け入れるということは、すなわち、司法取引に応じるということです。

萬平さん、年内の放送で、釈放が決まるようです。釈放は決まりますが、すべてを失ってからの、年明けの放送のスタートです。

感想

福ちゃんが萬平さんの決定に異を唱える

いつもは萬平さんが下した決断を尊重する福ちゃんが、今回ばかりは異を唱えました。

生きてさえいれば希望はある。三田村さんは生前にそのような言葉を遺した。しかし、今の萬平さんは、生きているとはいえない。

福ちゃんが考える「生きている」定義とは、次のようなものなのでしょうか。

生きているとは、その人の持っている使命や役割にしたがって行動できる状態。その人の使命や役割にしたがって行動するから希望も生まれる。

でも、今の萬平さんには希望がない。

進駐軍や税務局と戦い続けて、世の中の人たちの溜飲を下げることはできるかもしれないけれど、世の中の人のためになるモノを発明できるわけではない。

萬平さんの使命である、世の中の人のためになるモノを発明することをしなければ、萬平さんの存在意義はない。

存在意義がないということは生きているとは言えない。生きていると言えないのであれば、希望もない。

基本的には、萬平さんの下した決断を尊重する福ちゃんが、はじめて、歩むべき道を見失った萬平さんの軌道修正をしました。

2018年最後。とても貴重な瞬間を見せてもらいました。

次週以降の萬平さん

進駐軍と税務局の理不尽な振る舞いに怒り心頭の萬平さん。福ちゃんから鋭く指摘されるまで、自分が一番やりたいことを見失っていたようです。

あぶないところでした。

さて、自分が一番やりたいことを見つめ直した萬平さんの来年のストーリー展開。ざっくりとした流れをまとめてみます。

以下、ネタバレが含まれます。ご注意ください。

次週の予告映像の中で「理事長」と言う言葉が飛び交っていましたが、次週、萬平さんは、信用組合の理事長に就任します。

ただし、信用組合そのものは萬平さんによる設立ではありません。

予告映像に登場した、初登場の男性。おそらくあの方が設立し、その理事長として萬平さんが迎えられると言う展開です。

世間のヒーローとなった萬平さんを信用組合の「看板」として使う。そんな算段かと。

ところで信用組合の理事長の仕事は発明とはあまり縁がない仕事です。しかも、金融の仕事の経験は、萬平さんには皆無です。

一家の暮らしは、萬平さんの理事長就任によって安定しますが、理事長就任後の萬平さんに再び試練が訪れるような・・・

ところで次週の予告映像の中で、鈴さんが萬平さんに対して理事長に就任してくれと頼んでいるらしき場面がありました。

いつも、新しいことは決まって反対する鈴さんが、今度は正反対の姿勢に。悪い予感がするのは僕だけでしょうか。

本年最後のご挨拶

今年も一年、たいへんお世話になりました。

前作『半分、青い。』では、途中からブログの更新が困難となり、ピンチヒッターのゆうがおさんに引き継いでもらう時期もありました。

また、現在、放送中の『まんぷく』にしても、ブログの更新もペースが保てなくなるなど、ご不便をおかけし、申し訳ありませんでした。

年明けも、ブログの更新のペースが保てなくなることが予想されます。

ご不便、ご迷惑をおかけしますが、来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

どうぞ良い新年をお迎えください。

コメントへの返信 by 朝蔵

「金太郎」「浦島太郎」「鬼」残るは1人「桃太郎」(ひるたまさん)
松田翔太さん、大河ドラマには『篤姫』『平清盛』『西郷どん』で出演実績があり、NHKとの縁も深い。

『スカーレット』で、残る一人が回収されますように(笑)

お身体に気をつけて、良いお年をお迎えください(tonkoさん)
歴代の朝ドラヒロインの夫の中で、逮捕回数が最多を記録するだけに、たしかに本作の登場人物たちが体験する試練の多さは異例といえるレベルですね。

tonkoさんも良い新年をお迎えください。『なつぞら』で、またお会いしましょう。

釈放の司法取引に何故追徴10万円取られたのかが理解できません(アーモンドさん)
当時の進駐軍は、日本の法律は自分たちとは無関係。世界の法律の常識も無視。そんなスタンスでいたようです。

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コメント

  1. 1013 より:

    >残るは一人「桃太郎」!
    ・・・と見せかけて乙姫ちゃんだったりして(笑)

  2. より:

    生きてさえいれば。本当にこのタイトルが、生きる1週間だったと思いました。天然理学脳のどちらかと言うと理想主義の真っ直ぐな萬平さん、抜け目のない世渡り上手な世良さん、世間知らずっぽいけれど人々の心理が読める東先生。様々な人の思いの中で、しっかりと采配をふるって、萬平さんの目を開かせてしっかりと舵取りをさせ、問題を解決したのは福ちゃんでしたね。「10万円やね」の冷静なツッコミに言葉が出ない鈴さん、笑えます。「武士の娘」という誇りのわりに俗っぽい、この鈴さんがいたからのこそ、福ちゃんという人物ができたのだと思いました。思えば、三田村さんに助けを求めに行き、萬平さんと三田村さんの繋がりを作ったのは福ちゃんです。三田村さんは、様々なこれからを生きる若者を確認できた。三田村さんは[生きてさえいれば]できることが山程あり、死ぬのに悔いはあるかもしれない。けれど、福ちゃんを中心としてこれからを生きている人々が見えて、それが希望になったかもしれない。現実を作っていくのは現実を生きている人だけ。だから、悔いはあっても後悔はないのではないかと思います。三田村さんは、思いを、福ちゃんたちに託して逝けたのではないかなと思いました。福ちゃんはしっかりと受け止めて、すべての軸になった様に感じました。三田村さんはそんな福ちゃんの軸たる人間性を、感じとっていたのだろうと思いました。物語の軸、福ちゃん、なんだなと思いました。「生きてさえいれば」物語の方向性がはっきりついた様に思いました。

  3. Amo より:

    福ちゃんが萬平さんを説得する長い長い福ちゃんの思い されど この夫婦でなければ 分かり合えない 何気ない言葉に福ちゃんと萬平さんの深い繋がりを感じます 生きていればこそ=希望は お金では買えません 萬平さんが在ってこそ が福ちゃんの希望です
    東太一先生が面会室でまばたきもせず セリフもなく
    眼 だけの演技に見入ってしまいました
    そこからの「たくさんのことを学ばせていただきました」と一礼 東太一弁護士の人間の成長を感じました 更に話術などを磨き上げ再登場に期待します

    年内は本日でおしまい
    朝蔵さん どうぞ良いお年をお迎えくださいませ
    来春またお世話になります よろしくお願いいたします

  4. 花梨 より:

    いつも楽しく拝見しています。
    素人なので間違っているのかもしれませんが、萬平さんは脱税をしてなかった、となるなら、ダネイホンの権利などを売って納税?した7万円も追徴課税の10万円も、支払う義務がないような感じがするのですが…。だって脱税をしてなかったのだから…なんて、少しモヤモヤしたのですが、とりあえず観ています。

    でもちょっと、鈴さんの言動がウザいと思ってしまうときもあります(・・;)

  5. あさると より:

    国へ→口へ
    になってます