萬平の残業の本当の理由 / まんぷく 第82話

2019年1月9日(水)第15週「後悔してるんですか?」

あらすじ

残業がつづき、萬平の帰宅が連日のように夜遅くなっていた頃、世良が立花家にやってきました。その頃、世良の会社の輸入事業は順調に成長し、渡米を繰り返していました。世良は、アメリカの土産話を萬平に聞かせるつもりでいたのです。

立花家にやってきた世良の言葉に福子は驚かされました。世良が立花家にやって来る前、世良は萬平の職場に電話をしていました。しかし、萬平は、残業せずに定時には職場を出ていると、世良は告げられていました。

世良が訪ねてきたその日の夜も、遅い時間になってから、萬平が帰ってきました。残業があったと言い訳する萬平に、鈴は、世良から聞い話を萬平に告げ、萬平を問い詰めます。ついに萬平は白状しました。仕事帰りに、小田島製作所の工場に通いつめていることを。

その翌日の夕方、萬平の言葉を確かめるために、福子は織田島製作所に足を運びました。萬平の言った通り、萬平は織田島製作所で仕事を手伝っていました。しかし、ものづくりの仕事に目を輝かせて取り組む萬平の姿を見て、福子は複雑な思いを胸に抱くのでした。

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予習レビュー

前回、織田島製作所の工場に足を運んだ萬平さんの心がざわつきはじめました。

萬平さんが池田信用組合の理事長に就任して8年。誠実な人がらの萬平さんのこと、組合員に対して献身的な働きぶりによって、多くの信頼を勝ち得てきたようです。

しかし、萬平さんの心は満たされてはいませんでした。

何かが足りない。

その足りない何かをはっきりと意識したのが前回。足りなかったのは大好きな「ものづくり」にワクワクする気持ちでした。

その気持ちがついによみがえってしまいました。

そして、大好きなものづくりとなると、夢中になりすぎて食事することすらも忘れてしまう萬平さん。

そんな萬平さんの、夢中のスイッチが入ってしまいました。

福ちゃんや鈴さんに対して、残業と偽って通っていたのは織田島製作所。心から愛する、ものづくりの現場です。

これから、萬平さんの暴走がはじまるのでしょうか。

感想

萬平さんの謎の行動

定時で仕事を終えると「自宅」に帰ってしまう萬平さん。一方で、連日の「残業」続きの萬平さんの帰りを待つ福ちゃんたち家族。

このギャップの理由が明らかになるきっかけのネタとして使われたのが世良さん。

この展開、事前に分かっていましたが、何故、世良さんなのか。世良さんをかませなくても特段の問題はないのではないか。

実はそんな疑問を持っていました。

しかし、今回のドラマを観て、世良さんがネタとして使われた理由がよ〜くわかりました。

このタイミングで世良さんが登場しなければ、萬平さんの謎に包まれた行動に福ちゃんが気がつくのが遅れたはずです。

そして、萬平さんの謎の行動が発覚したとしても、萬平さんの行動への不安は、今回ほどにはあおられなかったかもしれません。

世良さんがいたから、萬平さんが残業しているのではないことを福ちゃんは知ることになりました。

そして、世良さんがいたから、萬平さんの浮気疑惑が、福ちゃんと鈴さんの中で増幅し、ドラマが面白くなってきました。

そんな「いい仕事」をしている世良さんの、今回の「いい仕事」ポイントを整理してみました。

世良さんのいい仕事

世良さんは人の顔色を読むのが抜群にうまいその一方で、人並みはずれてデリカシーに欠け、言っていいことといけないことの区別がつかない時があります。

今回の例でいえば・・・

マリリン・モンローの『7年目の浮気』の、スカートがまくれ上がる場面を、小さな男の子に言ってしまう場面。

(もっとも昔のおじさんたちは、みんなこんなもんだったと記憶しています)

福ちゃんが、あわてて止めに入ったものの、あとの祭り。世良さん、スカートの場面をしっかりと源ちゃんに話しきってしまいました。

そして、福ちゃんが、その話は奥さんには言わないほうがいいと忠告したものの、その忠告は手遅れでした。

すでに奥さんに同じことを話し、奥さんの機嫌を損ねていたとは(笑)

マリリン・モンローのスカートがまくれる場面を、源ちゃんに話し、奥様の機嫌を損ねていた事実によって、世良さんのデリカシーのなさがあぶり出されました。

その上で、世良さんのデリカシー不足がさらに炸裂。

『7年目の浮気』にひっかけた「16年目の浮気」発言です。

普通の人なら、言いたくもて決して口に出さない言葉。重い口を開いてようやく口に出せるような言葉を、世良さんはいとも簡単に言ってしまいました。

「もしかして女ができたんとちゃうか?」

この一言に動揺を隠せない福ちゃんと鈴さん。懸命に浮気を否定しようとする福ちゃんと鈴さんの姿を見たら、普通の人ならこう言って、相手を安心させるはずです。

「まさか、萬平さんにかぎってそんなことはありませんよね」

しかし、世良さんは、動揺する福ちゃんや鈴さんをさらに動揺させてやろうと、追い打ちをかけるがごとく・・・

「ああいう真面目な奴ほどやりおるのや」

世良さん、いつもは人の顔色が読めるはずなのに、今回は人の顔色をぜんぜん読んでいないという・・・

否、人の顔色を読んだ上での、上の発言なのでしょうか?

いずれにせよ、世良さんの天然とも言えるキャラが、一歩間違えていたら長引いていたはずの福ちゃんの悩みの期間を短縮してくれました。

追伸:話が前後しますが、世良さん、すでに結婚し、子供までいたとは!ドラマの中で、世良さんの奥様が登場しますように。

コメントへの返信 by 朝蔵

織田島と小田島が混在(mouyanさん)
ご指摘ありがとうございました。放送がはじまってから「小田島」ではなく「織田島」であることに気がつき、修正が追いつかない状態でした。

今後、このようなことがないよう注意します。

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コメント

  1. ひるたま より:

    以前(見直したら第76話。ちょうど「浦島ミルク」をお土産に持って来た時です)、世良さんが幸ちゃんを愛おしそうに見る場面がありました。「僕かて子供好きや…子供好きに悪い奴はおらん」という内容のセリフを喋っていたように記憶しています。見ながら「ひょっとして世良さんにも結婚話が用意されているのかな?」と引っ掛かっていました。
    そして今回…いきなり5歳の息子ちゃんまでいるとの事で…個人的にはかなり衝撃的(?^^;)でした。世良さんの‘恋バナ’、お相手は一体誰かしら?と密やかに楽しみにしていたのですが。
    神部くん&タカちゃん夫妻といい、今回の世良さんといい…脚本家の先生によってはそれぞれの‘恋バナ’にもっと力を入れて書いた(描いた)のではないかしら?…と私は感じました。
    以前にコメントで触れた事もある『Dr.スランプ』(鳥山明さん)の則巻千兵衛博士と山吹みどり先生の結婚話…コメントを出した直後は「トンチキな事書いちゃったかな~あっちゃ~!(^^;)」と思ったのですが(朝蔵さん、あの時は返信で採り上げて下さりありがとうございました)、あながちトンチキでも無いような気がして来ました。

    同じ少年漫画(それも「少年ジャンプ」)繋がりで…『ワンピース』の作者尾田栄一郎さんは作品中で「恋愛を描かない」事をモットーにされているとか。何かのインタビューで読んだのですが「少年漫画なので恋愛は描かない。女の子のファンからは恋愛話を描いて下さいと言われるけれど、そういう話が読みたいんだったら少女漫画を読んでもらえば良くて…それは自分の仕事ではないかな」という内容の事が書かれていたように記憶しています。
    朝ドラといえば主たるターゲットは女性(かな?)…近作が少女漫画を彷彿とさせる内容が多かったように感じられますが、(『ひよっこ』『わろてんか』そして『半分、青い。』⇒こちらは途中まで主人公が少女漫画家を目指した話でしたしね)今作はそれよりもむしろ、少年含む男性向けの漫画を彷彿とさせるような気がしています…あくまでも私見ですが。

  2. ヨッシー より:

    世良さんの「ああいう真面目な奴~」は、世良さんなりの「大阪のおばちゃん的な気遣い」のように思えました。
    逆に、「まさか、萬平さんにかぎって~」なんて言った日には、福ちゃんの頭の中で、「浮気だよ」「そうじゃなくて、別の理由があるのよ」「じゃあ何?」と天使と悪魔がぐるぐる回って、大変なことになっていたかもしてませんね。

  3. ヨッシー より:

    本日(1/9)の「歴史秘話ヒストリア」に、塩軍団手榴弾組の関健介さんが「金栗四三」役で出演されていました。
    中村勘九郎さんも良いのですが、「似てる」を基準にすると、関健介さんの方が「金栗四三」に似てるきがしました。
    まんぷくびいき、ですかね。

  4. ここもん より:

    朝蔵さん初めまして。いつも楽しく拝読しています。
    ふと気になったのですが、10万円を追徴課税で収めた後の残りの2万円はどうなったのでしょうか?
    ドラマの中では、そのことに触れてなかったように思うのですが。
    福ちゃんや萬平さんがなし崩し的に生活費等に使うとは思えません。大切に置いてあるのでしょうか?それとも今の立派な御自宅建設の資金になったとか?
    気になります。