萬平の本心を察する福子 / まんぷく 第83話

2019年1月10日(木)第15週「後悔してるんですか?」

あらすじ

織田島製作所の手伝いに、萬平はますます没頭してゆきました。そんな萬平のことを、真一は案じはじめていました。織田島製作所に、あまりにも入れ込み過ぎる萬平のことが、真一は心配だったのです。

福子もまた、萬平のことで深く悩んでいました。萬平が心からやりたいと願う仕事は、ものづくりに違いない。しかし、家族の生活のために、自分の気持ちを押し殺しているのではないかと。

そんな中、真一は、信用組合の母店である梅田銀行から思いがけない指示を出されました。織田島製作所への追加融資をやめるよう、真一は告げられたのです。ここで追加融資をやめれば、織田島製作所は万能調理器の開発ができなくなってしまいます。

しかし、当の萬平は、福子や真一の心配をよそに、織田島製作所の手伝いに夢中になっていました。萬平を心から慕う神部までもが、萬平を手伝うようになりました。萬平や神部の姿を見ながら、福子は不安を募らせるのでした。

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予習レビュー

萬平さんの情熱のスイッチが入ったのが前回。そして今回。またしても萬平さんの試練の予感がしてきました。

萬平さんが8年ぶりに見つけ、そして夢中になることができた夢。

その夢が、見果てぬ夢になりそうです。

萬平さんが入れ込んでいる織田島製作所は、万能調理器という、これまで誰もつくったことがないような機械の開発に取り組んでいます。

まだ開発中なので、お金が出てゆくばかりです。

前作朝ドラ『半分、青い。』で、そよかぜ扇風機の開発が思うように進まず、律くんの貯金がいよいよ底をつく!

そんな場面がありましたが、今の織田島製作所もまた、そんなピンチにあるようです。

そのピンチは、一度は救われました。萬平さんが理事長をつとめる池田信用組合からの融資によって。

しかし、その融資が打ち切られることに。

融資によってかろうじて万能調理器の開発をすすめることができていた織田島製作所です。融資がなければ、万能調理器の開発がストップします。

万能調理器の開発のストップとは、すなわち萬平さんの夢が終わるとき。

萬平さんの試練の予感がします。

感想

夢を諦めた中年男性の悲哀

戦前の、若かりし頃の萬平さんんが、幻灯機や根菜裁断機の開発に夢中になっていた頃。戦後になって塩づくりをはじめた頃。その後、ダネイホンの開発に進めていた頃。

萬平さんは、どこかマッドサイエンティストみたいなところがありました。

夢中になるとまわりのものが一切見えなくなる。塩づくりのときには、自分の身体が空腹を訴えていることさえ、気づかないほどでした。

あの頃に比べたら萬平さんは、ずいぶんと穏やかになったものです。

織田島製作所が手がける万能調理器の開発に夢中になってはいますが、その没頭ぶりはかつてのマッドサイエンティストのそれとは異なります。

世良さんの言葉を借りるなら、趣味や生きがいを久しぶりに見つけた中年男性。そんなところでしょうか。

でも、その穏やかさが福ちゃんにはつらいのかも知れませんね。

萬平さんが何かに夢中になったら、今みたいな穏やかな没頭ぶりでは済まされないことを福ちゃんは誰よりも知っているはずです。

かつてのマッドサイエンティストのような勢いで、ものづくりに没頭したいのが萬平さんの本心かと思います。

穏やかな没頭。そんなレベルで満足せざるを得ない萬平さん。福ちゃんが、その穏やかさにつらさを感じているかどうかは定かではありません。

しかし、少なくとも僕には、夢を諦めた中年男性の悲哀を感じずにはいられませんでした。

マッドサイエンティストは復活するか?

今回あたりから、池田信用組合に不穏な空気が流れはじめてきました。

その第一撃は、真一さんが受けた梅田銀行からの電話です。織田島製作所への追加融資の中断を告げる電話です。

以下、ネタバレが含まれます。

次週の今頃、池田信用組合は窮地に立たされています。織田島製作所への融資も絶望的な状況におちいっています。

次週の最後には、萬平さんは再び、すべてを失います。織田島製作所との出会いが、萬平さん、そして立花家の人生の歯車を狂わせてしまいます。

『まんぷく』の今後の展開で、はっきりとわかっているのはここまで。

以下は、ブログ主の予想です。

リアル萬平さんは、リアル信用組合の破綻によりすべてを失います。この史実が、次週に描かれる見通しです。

そして、その後に、リアル萬平さんが人生をかけた大事業をスタートします。人生をかけた大事業、それは即席麺の開発です。

即席麺の開発エピソードが『まんぷく』の中で描かれるとき、再び萬平さんはマッドサイエンティストになるのでしょうか。

マッドサイエンティストの萬平さんをもう一回見たい。マッドサイエンティストに復活してもらいたい。

そう願わずにはいられない、萬平さんの穏やかな没頭姿が描かれた『まんぷく』第83話でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

10万円を追徴課税で収めた後の残りの2万円(ここもんさん)
はじめまして!初のコメントありがとうございます!

手元に残ったはずの2万円は、池田信用組合の理事長を引き受ける直前に、その2万円を元手に再起できないかどうか検討する場面が用意されていたみたいです。

それが省略されてしまったのかもしれません。

塩軍団手榴弾組の関健介さんが「金栗四三」役で出演(ヨッシーさん)
たしかに顔の輪郭は、関健介さんの方が実在の金栗四三に近いと思いました。

『歴史秘話ヒストリア』のキャスティングは、似てる似てないを基準にしていたのかもしれないですね。

「ああいう真面目な奴~」は、世良さんなりの「大阪のおばちゃん的な気遣い」(ヨッシーさん)
仮に世良さんが「まさか、萬平さんにかぎって~」みたいなことを言ったとしたら、その場では、福ちゃんはあれほどの反応を示さなかったかもしれません。

その日の夜に萬平さんを問い詰めることもなかった。

でも、萬平さんを疑う気持ちが日増しに募り、取り返しのつかないレベルにまで達していたことは十分に考えられますね。

世良さん、いい仕事してくれました。

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コメント

  1. ひるたま より:

    織田島製作所を手伝う萬平さんの生き生きとした姿を目の当たりにした福ちゃんの気持ちを考えると…見方次第では‘浮気’=別の女性に走る以上に始末が悪いな~(^^;)と、私は感じました。
    そして今日からは、萬平さんを慕い続ける神部くんも織田島製作所のお手伝いに合流…福ちゃんのみならず、タカちゃんも内心は心穏やかならないのでは??

    ところで、その神部くん&タカちゃん夫妻を見ながら感じた事。
    大阪大学を卒業した才媛である筈のタカちゃんを見ていると、つい『てるてる家族』の秋子ちゃん(演:上野樹里さん)を思い出してしまいます。
    『てるてる家族』をあまり熱心に見ていた訳ではない事もあってうろ覚えの箇所も数多いのですが…インスタントラーメンの開発に1枚以上噛んだ秋子ちゃん、最後は海外留学に旅立つ…という展開だったように記憶しています。
    ひょっとしたら、インスタントラーメン開発には神部くんのみならずタカちゃんも大きく関わるのかな?と妄想している自分がいます。旧帝大である大阪大学まで卒業して、そのまま専業主婦に収まってしまうのはあまりにも勿体無い(少なくとも、平成時代の価値観で見れば^^;)ような気がしますね。

  2. kakky より:

    「てるてる家族」を見ていた方…石原さとみさん主演でしたがお姉さん役の上野樹里さんが「まんぷく」でいう「まんぺい」さんが「電子レンジ」を開発しているところに通いつめるシーンを思い出しました。
    万能調理器…のことですかね?まさか、てるてる…が、まんぷく…と繋がるとは🎵