萬平が理事長を辞任する / まんぷく 第91話

2019年1月19日(土)第16週「あとは登るだけです」

あらすじ

萬平は梅田銀行の幹部たちに頭を下げました。池田信用組合の理事長を辞任するつもりであること。新しい理事長を銀行が決めることを条件に、池田信用組合や池田の産業に対する援助をこれからも続けて欲しいことを。

萬平の訴えを池田銀行は承諾し、池田信用組合への援助の継続が決定しました。理事長退任が決まった萬平は、挨拶をするために織田島製作所を訪問。萬平だけに責任を負わせることになってしまったことを真一は詫びました。

一方、家と土地、そして家財道具一式を競売にかけられ、すべてを失った福子は、敏子の力を借りて新しい家探しを開始。福子は、裏庭に畑がある物件に住むことを決め、再出発に向けて歩みはじめる準備を進めます。

昭和32年(1957年)暮れ。福子と萬平たちが8年間暮らした家を明け渡す日がやってきました。思い出の詰まった家を去る時も福子と萬平は笑顔を絶やさず、福子たち一家はリアカーをひきながら新しい出発をするのでした。

<<前回90話 | 次回92話>>

Sponsored Link

予習レビュー

萬平さんがふたたびすべてを失い、再出発を余儀なくされてしまいました。

萬平さんはこれまで何度か「すべてを失う」事態を経験しています。しかし、これまでに「すべてを失う」を経験したとき、萬平さんはまだまだ若かった。

若かったので、たとえすべてを失ったとしても、再出発する気力は十分にあったかと思います。

しかし今は47歳。もしかすると48歳。もう若くはありません。五十代近くなっての再出発は厳しい。

次週からはじまる萬平さんの再出発の物語は、まだ詳細は明らかになっていません。中高年からの再出発、厳しいものになるかも。

ただしその一方で、楽しみもあります。

史実通りに話が進めば、いよいよ萬平さんによる即席麺の開発の物語がはじまるからです。

即席麺の開発も、山あり谷ありであることが予想されます。

しかし、いよいよ『まんぷく』の本題に入ってきます。

福ちゃんと萬平さんのはじめてのデートの「ラーメン」。戦後の物資不足の中で分け合って食べた「ラーメン」。そして、塩づくりというシンプルな仕事に価値を与えた「ラーメン」が、間も無く回収されます。

感想

第16週「あとは登るだけです」の感想

第86話(月)
母店である梅田銀行が、池田信用組合に対して貸し渋りをはじめる。これ以上の追加融資を求めるならば、担保となるものを差し出せと。

そんな厳しい条件を突きつけてきた梅田銀行の融資課長・喜多村さんが、萬平さんと面談しました。萬平さんを前にしても厳しい喜多村さん。

しかし、織田島製作所の万能調理器を見せてもらった喜多村さんの表情は一転。素晴らしい発明に目は釘付け。そして萬平さんと意気投合。

ものづくりをこよなく愛する萬平さんと、そんな仕事への心意気に共感する銀行マン・喜多村さんの心の交流が美しい、忘れがたい回となりました。

第87話(火)
前回に引き続き、梅田銀行の銀行マン・喜多村さんと、萬平さんの意気投合する姿がこれでもかというくらいに描かれました。

銀行員の仕事の醍醐味は、融資先の会社を成長させることにある。自分の職業をこよなく愛する喜多村さんの言葉が心に沁みます。

喜多村さんご自身もドラマの中で言っていましたが、戦後の復興を支えたのは、自分の職業に誇りを持つ、こんな熱いハートの持ち主たちだったのでしょう。

その喜多村さんがまさかの人事異動。「忸怩たる思い」で、池田信用組合の担当からはずされることになった喜多村さんの苦渋に満ちた表情が目に焼きついて離れません。

第88話(水)
今週は、梅田銀行融資課の喜多村さんのエピソードと並行して、克子さんの苦悩のエピソードが描かれてきました。

忠彦さんが女性モデルを雇ってアトリエにこもりきり。そのことが克子さんは気になってしかたがない。そんな苦悩のエピソードです。

その苦悩のエピソードが今回、思いがけない形で回収されました。忠彦さんは絵を描いている間中、家族自慢をしていました。そのことをモデルの女性がまさかの暴露。

心配だった克子さんもこれで大丈夫でしょう。と、ホッとしていたら、萬平さんがまたしても窮地におちいりました。大器晩成の萬平さん、晩成の日はいつ来るのでしょうか。

第89話(木)
前回までは萬平さんに忍び寄るピンチが描かれつつも、克子さんがらみのコメディタッチの場面もあり、軽く楽しめるエピソードが続いていました。

しかし今回は一転。気軽に笑っていられる場面などは一切なく、ただひたすらに観ていてあまりにもつらすぎる場面の連続でした。

信頼している上司である萬平さんの自宅にあるすべてを、萬平さんに知らせた上で、差し押さえなければならない真一さんの苦悩。家族の前では決して見せない福ちゃんの苦悩。

鈴さんの激しすぎる反応が、ドラマの明るさをかろうじて保ち、今回の『まんぷく』の、救いになっていたかと思います。

第90話(金)
池田の産業を守り抜くと決めた萬平さんの姿にしびれました。池田信用組合の経営権を握られてでも、池田の産業の発展を選んだ萬平さんの心意気。矢野さんは理解できたかな?

矢野さんがはじめて登場したとき、その海千山千のオーラに、萬平さんは歯が立たないのではないかと心配していました。

でも、心配は不要でした。やはり決意の固まった男は強い。あの矢野さんが、萬平さんの前でずいぶんと小さく見えました。

追伸:世良さんの言葉が笑えるようで深い。山あり谷ありの谷底には落とし穴があるかもしれない。そしてそこには熊がいるかもしれない。人生の真実ですね(笑)

第91話(土)
ついに池田信用組合編が幕を閉じました。梅田銀行の素敵な銀行マン・喜多村さんの後任の矢野さんも、実は職務の忠実な心ある銀行員でした。

萬平さんに詫びる真一さんの姿には泣かされました。涙目になって頭を下げる真一さんの表情に、真一さんの誠実な人柄のすべてが表されていました。

福ちゃんが新居を見つけた場面。裏庭に畑があることを心から喜び笑顔の福ちゃん。その福ちゃんが顔で笑って心で泣いていることを察する敏ちゃんが優しい!

そして住み慣れた家を去る日。柱の傷に思いを馳せながらも、未練のあるような言葉や表情は一つもなく、絶えず笑顔の福ちゃんと萬平さんの力強いことと言ったら・・・

池田信用組合編の最後を飾る美しい回でした。

次週からいよいよ
次週からいよいよラーメン開発。待ちに待った萬平さんのライフワークがはじまります。

『まんぷく』も残すところ2ヶ月と少し。最後まで当ブログにお付き合い頂けますと幸いです。どうぞよい週末をお過ごしください。

<<前回90話 | 次回92話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. アーモンド より:

    何度失業しても一文なしになっても、すぐまた次の仕事を見つけることが素晴らしい。しかもほとんどが自分で事業を起こすか池田信用組合のようにスカウトされて、社長やトップになるんだから
    。インスタントラーメン🍜🍥の開発は、50近くになってからなんですね。実に遅咲き大器晩成ですね。

  2. ちゃーちゃん より:

    「まんぷく」には本当の悪人は出てこなくてホッとします。加地谷さんや進駐軍、今回の梅田銀行の矢野さんも最後の一言でこの人は真面目に仕事をしてただけだったのだと分かりました。娯楽のテレビを見ていてイライラしたくないですもの!

  3. ひるたま より:

    理事長を辞任したその晩に、家族4人でちゃぶ台を囲んでいた場面を見ながら「え?もう引っ越したの⁉」と早合点してしまいましたが、翌日空っぽになった家の中の場面で同じ家と判明。(;^_^A
    こう書いて良いものかどうか分かりませんが…立花一家にあのような豪邸はどうも今一つ馴染まないな~と、信用組合編を見ている2週間中ずっと感じていました。(住みやすい&便利である事は相違無いのですが)
    そしてその家を後にして、リヤカーを引張る萬平さん…憑き物が落ちて清々しい、昔の発明家時代に戻ったかのような生き生きとした表情に映りました。きっと素の萬平さんに戻ったのでしょうね。(^^)
    萬平さん&福ちゃん夫妻にとっては「昔に戻る」訳ですが、子供達=源くん&幸ちゃんにはどのように感じられるのでしょうか。そして気になる来週予告編のセリフ「お父さん、ラーメンなんて止めて!」。

    率直に申し上げて、子供達が苛めに遭うという展開が…こちらで‘予習’しながら、今から些か引っ掛かっています。前作『半分、青い。』最後の方で娘(花野ちゃん)が学校で苛めに遭った時に「転校」する展開になった事に個人的にはモヤモヤが残ったので。現実問題として転校する事は選択肢として十分「あり」なのでしょうけれども。

  4. うみがめ より:

    今週の世良さん、気になります。世良さんは萬平さんがピンチになると、災難が降りかからないよう逃げていました。なのに今回は差し押さえにあった後に福ちゃんを励ましに、わざわざやって来ました。
    また、世良さんが今まで萬平さんにしたアドバイスや協力(軍の施設を紹介、ダネイホンのCMに萬平さん自身を起用等)は後々騒動になって、萬平さんは多くを失っています。今回、萬平さんのためにと持ってきた「中国の価値ある皿」は事前に偽物と分かり、萬平さんの手には渡っていません。いつもと違います!世良さんの身に何か起こるんじゃないかと心配しています。
    (大豆の商いって、なんか危なっかしい・・・っと個人的には思っています)

  5. うみがめ より:

    福ちゃんは萬平さんを支えるのみで、自分は表に出ない人。朝ドラヒロインなんだからもう少し活躍してほしい、せっかく安藤サクラさんなんだし、とずっともやもやしていました。でもここまで浮き沈みの激しい夫を無条件で支えるって、地味に見えて普通じゃない!最近は福ちゃんに凄みを感じてます。こんな難しい役柄だからこその安藤サクラさんの起用だったんだんですね。

  6. アーモンド より:

    萬平の熱意を受け入れたのは池田銀行(現泉州池田銀行)?何か信用組合と銀行が混乱してますね。

  7. ホシカ より:

    萬平さんの不屈な精神と福子さんの理解には感銘を受けます。常に前進する原動力は人に役に立ちたい、という利他の精神なんですね。
    すごく励まされます!
    私は今月から無期雇用社員になりました。
    50歳後半で退職するか続けるか、迷いましたがこの朝ドラを見て、もう少し頑張ると決めました。