まんぷく

即席麺の開発の試行錯誤 / まんぷく 第102話

本放送:2019年2月1日(金)
再放送:2024年2月2日(金)
第18週「完成はもうすぐ!?」

あらすじ

萬平は、スープを練り込んだ麺づくりの実験を繰り返すものの、スープを練り込むことで、とても麺には見えないものが出来上がってしまいます。しかも、その麺にお湯を注いでも、スープはお湯に溶け出さず、麺の味もひどいものでした。

その一方で福子は、一家の家計を支えるために、パーラー白薔薇での仕事に精を出していました。萬平の仕事は順調に進んでいると強がる福子でしたが、萬平が行き詰っていることを、世良は鋭く見抜きます。

同じころ香田家では、克子が忠彦のことで頭を悩ませていました。忠彦は美人画を描くため、ふたたび新たな女性モデル・木ノ内秀子を雇い、アトリエにこもって絵を描く日々を送りはじめていたのです。

麺づくりの試行錯誤を繰り返す萬平は、片栗粉や山芋など、小麦粉以外の材料も入れて工夫を重ねました。萬平の深夜にまで及ぶ仕事を、福子は献身的に手伝いました。しかし、萬平の試みはまたしても失敗するのでした。

<<前回101話 | 次回103話>>
まんぷく|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

予習レビュー

即席ラーメンのためのスープを完成させた萬平さんが、次に取り掛かるのはお湯をかけるだけで食べることができる麺の開発です。

ただ単に、麺の開発であれば、それほど難しい問題ではないはずです。すでに、作り方が確立されているものなので。

しかし、萬平さんが挑むのはお湯をかけるだけで食べることができる麺。このアイディアを実現するために、麺の生地にスープを練りこみます。

ところが麺の生地にスープを練り込むと、その生地は麺の形になってくれない。

萬平さんの産みの苦しみがはじまります。でも、萬平さんの産みの苦しみはこれだけでは終わりにはならないはずです。

仮に、スープを練り込んだ生地が麺になったとしても、その麺をどうやって保存できるものにするのか。

そもそも、その麺は美味しく食べることができるのか。

様々な試行錯誤を繰り返す中で、天才発明家・萬平さんが、どんなところからヒントを得るのか。そこが、これからしばらくの間の見どころかもしれません。

感想

「萬平さんの仕事見に行ってもいいですか?」

「邪魔しないから萬平さんの仕事見に行ってもいいですか?」と、萬平さんに対して恐る恐る言った福ちゃんの、萬平さんの仕事を手伝うことができたときの至福の表情。

麺づくりが思うように進まず、苦しんでいる萬平さんの、その苦しみの一端を共有できた喜びを感じたのでしょうか。

父親の仕事をはじめて手伝わせてもらった小さな子供が、大人になったような気持ちがして嬉しくてたまらない!と、感じるときの表情。

そんな子供みたいな表情を浮かべる福ちゃんがかわいい。

思い起こせば、塩づくりのときも、ダネイホン開発のときも、福ちゃんは萬平さんの仕事現場で仕事を手伝う場面はありませんでした。

今回のドラマの中で描かれた福ちゃんの至福の表情。福ちゃんがはじめて、萬平さんの追いかける夢の一部になれた記念すべき瞬間だったのかもしれません。

いつまでも記憶に残る、忘れられない表情、忘れられない場面の一つになりそうです。

「福子が不幸になるのよ!」

鈴さんがいるところ。必ず笑いが巻き起こる。今回の香田家の場面の、鈴さんと克子さんの完全にすれ違った会話も、全力で笑わせてもらいました。

忠彦さんが女性モデルを新たに雇い、克子さんは再びピンチです。しかも、そのピンチの深刻度は、以前のピンチの比ではない。

以前は「私は画家の妻」だと、かろうじて強がりを言っていられた克子さんも、今回ばかりは思ったことがそのまま口に出ました。

「忠彦さんに色目使ってる!」

目の前の克子さんがそれほどの大ピンチなのに、福ちゃんのことが心配でならない鈴さんは、克子さんの叫びを「そんなことはどうでもいい」と一蹴した上で言いました。

「福子が不幸になるのよ!」

克子さんの不幸は現在進行形。しかし、福ちゃんの不幸は未来形。しかも、まだ不幸が確定したわけではありません。

鈴さん、目の前にいるもう一人の娘の、今そこにある不幸も心配してあげてください(笑)

コメントへの返信 by 朝蔵

ジュースの自販機は瓶のファンタでした。近所のおっちゃんは三輪の軽トラ(きゅうぽんさん:101話)
同じ時代を見ました。その頃の光景は昨日のことのように思い出せます。瓶のファンタには今はやりの炭酸水、クラブソーダなんてありましたね。

近所の農家のおっちゃんが乗っている三輪の軽トラ。車内の床がいつも泥だらけだったことを、なぜだかはっきりと記憶しています。

(ジョーズさん:101話)
「すぐおいしい!すごくおいしい!」はチキンラーメンですよ。

あまりにも馴染みの言葉なので、その意味するところを深く考えたことはありませんでしたが、「すぐ」とか「すごく」とか、萬平さんが目指したラーメンそのものだったんですね。

ちなみに、最近では「すぐおいしい!すごくおいしい!」のチキンラーメンのコマーシャルはこんな形に進化しているようです。

https://www.youtube.com/watch?v=RsGGQAJ3Bb8

「檀蜜」なのか「檀 蜜」なのかが謎(ぱぽりんさん:101話)
ぱぽりんさんからちょうだいしたコメントで、僕もはじめて「檀蜜」なのか「檀 蜜」なのかの謎を解明することができました。

檀蜜さんが『花子とアン』に出演したときは、彼女のキャラが活かしきれておらず残念に思っていましたが、今度は彼女にしか演じることができないキャラ。

克子さんや忠彦さんが振り回される姿が楽しみでなりません。

チキンラーメンの特許に関して安藤氏の奥さんの母親名義で取られている(ぱぽりんさん:101話)
萬平さんが「ラーメン屋の親父」になることには猛反対のはずの鈴さん。

その鈴さんが、過去の塩づくりやダネイホン開発を反対していたときとは異なり、即席ラーメンの開発では、文句を言いながらも、しっかり協力することが気になっていました。

史実の中で、リアル鈴さんが、チキンラーメン開発に一役買っていたとなれば、納得の鈴さんの行動です。

情報提供ありがとうございました。

その牧瀬さん、NHK朝ドラは初出演(ひるたまさん:101話)
観月ありささん、宮沢りえさん、そして牧瀬里穂さんの「3M」。なつかしいです。大好きでした。

パーラー白薔薇の場面で、いきなり牧瀬里穂さんが登場したときは、嬉しくて小躍りしたほどです。

「3M」の中、NHK初出演。意外でした。びっくりしました。

‘BK御用達’常連の俳優さん(ひるたまさん:101話)
西村亜矢子さん。僕は『ごちそうさん』の中で、ヒロイン・め以子とバトルを繰り広げるおばちゃんの姿が強く印象に残っています。

いつも、一癖も二癖もある大阪の女性役ばかりですね。

八田麻住さんは、ご記憶のとおり『わろてんか』では京ことば指導を担当されていました。

<<前回101話 | 次回103話>>
まんぷく|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. よるは去った より:

    スープが出来て次は湯を注いで出来る緬の開発の段階。以前の作品の「てるてる家族」ではこの段階か次の段階で子供だったヒロインとその姉が迷い込んでくるんじゃなかったかな?

  2. Amo より:

    本当に萬平さん もとい安藤百福さん ありがとう!です 新発売のチキンラーメンをリアルタイムで食べました 丼にやかんの湯を入れ お皿で蓋をして 待つこと3分 湯を入れたとたん何とも香ばしく鶏ガラスープの良い匂い 思わず食欲の出る香りでした
    実は私の祖父母は うどん屋を営んでて 魔法のラーメンってなんぞや?と半信半疑でしたが 既存のラーメンとは全く異なるものの皆が とても美味しい と
    絶賛していましたよ(笑) 年バレますが 美味しい思い出です
    先日も池田商店街の車の荷台に岩田製パンの木箱を見つけ 岩田の大将朝から気張ったはるなぁとBK製作のメタフィクションぶりに恐れ入りました
    蛇足ながら ドウカウイスキーの空いたボトルは研究所の作業台 酢入れになってました

Amo へ返信するコメントをキャンセル