高校演劇部の顧問・倉田 / なつぞら 第16話

2019年4月18日(木)第3週「なつよ、これが青春だ」

あらすじ

農協をめぐって泰樹と剛男の対立が深まってゆきました。農協で働く剛男は、農協が地元の酪農家から牛乳を買い取り、酪農家を助けたいと考えていました。しかし泰樹は、自分の牛乳を農協に売りたくはなかったのです。

一方、泰樹と剛男が対立する姿に、なつは心を痛めていました。そんな中、なつは、泰樹と剛男のことを雪次郎に相談しました。なつから話を聞かされた雪次郎は、国語教師で、演劇部顧問でもある倉田に相談するようすすめました。

なつは、早速、演劇部の倉田のもとに足を運びました。なつは、倉田に相談するものの、倉田は、その答えは自分で見つけろと言うだけでした。ますます迷ってしまったなつは、天陽にも相談しましたが、答えを見つけることはできません。

そんな中、雪次郎はなつを雪月に誘いました。日曜日、なつは雪月の雪次郎を訪問。なつが雪月に足を運ぶと、そこには倉田がいました。倉田の第一声はなつを驚かせました。倉田はなつに、泰樹のために演劇部に入るようにすすめたのです。

<<前回15話 | 次回17話>>

Sponsored Link

予習レビュー

前回に引きつづき、泰樹さんと剛男さん、二人の男の対立が描かれます。

泰樹さんは農協に頼る考え方が嫌い。一方の剛男さんは農協で働き、地元の酪農家たちが農協のもとに団結することをよしとする。

正反対の考え方を持つこの二人。もともと、どこか通じないところがあったはずです。

それが、なっちゃんが地雷を踏むことで、二人の対立が表面化してしまいました。そして、一旦、表面化した対立は、ますます深まるばかりです。

そんな中、なっちゃんは雪月の跡取り、雪次郎くんに二人の対立のことを相談。

ちなみに雪次郎くんも、なっちゃんと同じ地元の農業高校に通っています。そして、二人は同級生でもあります。

一方、小学校のときに同級生だった天陽くんは、このときすでに、家の農業を継いでいます。

夕見子ちゃんは、高校卒業後は北海道大学に進学する秀才。彼女はきっと、なっちゃんとは異なる進学校に通っているものと思われます。

さて、今回は、なっちゃんと雪次郎くんが通う農業高校の演劇部の顧問の先生が登場します。

この先生の一言によって、なっちゃんの秘めた才能が開花するのでしょうか。

感想

「そう言われない方が男として見くびられている」

今週がはじまるまで、泰樹さんと剛男さんの対立が心配でなりませんでした。家族の確執ドラマは好きですが、まだ『なつぞら』は始まったばかり。

いくらなんでも、キャラたちに感情移入が十分とは言えないこのタイミングで家族の確執を観るのはあまりに重すぎる。

そんな心配をしていましたが、取り越し苦労でした。

確執が深まるほどに、どういうわけだか泰樹さんがコミカルになってゆく。あの重厚な泰樹さんが、いつの間にか、一番お茶目なキャラと言っても差し支えないレベルに。

なっちゃんの「牛が発情」という言葉尻をとらえて、それを「人の発情」に結びつけ、なっちゃんと天陽くんの関係を詰るネタにする・・・泰樹さん、こんなことを言う人だとは思いませんでした。泰樹さん、おもしろ過ぎ。

そして「世間の目を考えろ」という泰樹さんに対して、それは誤解だと弁解するなっちゃん。

しかし、誤解されない方が男として見くびられている。「そう言われない方が男として見くびられている」と、反論する泰樹さん。

泰樹さんの「男」発言。こんな物の見方をする人ははじめてです。泰樹さんがますます好きになってしまいました。

コメントへの返信 by 朝蔵

調略という言葉(オペラ座の怪人さん:15話)
戦国時代を描いた大河ドラマだと、定番中の定番みたいな言葉ですが、まさかこの言葉を朝ドラの中で聞くことになるとは思いもよりませんでした。

しかし、その言葉を、草刈正雄さんの口から聞くことになるとは。しかも『真田丸』と、そっくりな状況で。

前作朝ドラ『まんぷく』の中にも、朝ドラ過去作品のネタをふんだんに仕込まれていましたが、本作『なつぞら』は、朝ドラ過去作品に加えて、名作アニメーション、そして大河ドラマ。ここまでやるかというネタの仕込みっぷりですね。

自慢の牛乳が、他の農家の牛乳に混ぜられてしまうことが、我慢ならなかったのですね(ずんこさん:15話)
ブログ主も、ドラマの中で今回の泰樹さんのセリフを聞くまでは、泰樹さんは誰かに頼るのが嫌いなのかな、くらいに思っていました。

でも、天陽くんの家の畑の開墾を、地元の農家の人たちを集めて、悔恨作業の陣頭指揮をとった泰樹さんの姿を見て、助け合いの尊さを泰樹さんは誰よりもよく知っていることがわかりました。

では、何故、農協の助け合いの発想が嫌いなのか。本当に疑問でした。

ずんこさんのおっしゃる通り、今風に言うところの「柴田ブランド」への自信と愛情があったんですね。納得の農協嫌いでした。

そして、これが農協嫌いの理由であるならば、後々の泰樹さんの心変わりも深く納得できる展開となりますね。

『まんぷく』絡みの趣向が凝らされた演出(ひるたまさん:『まんぷく』トップページ)
ゴールデンウィーク中の『なつぞら』の時代背景は昭和30年。ちなみに『まんぷく』では、昭和30年はスキップされていて、ドラマの中で描かれていません。

昭和24年に、萬平さんは「たちばな栄養食品」を開催。塩づくりの頃から暮らし続けた泉大津の家を処分し、克子さんの家へ。

その直後に、池田信用組合の理事長にスカウトされて就任。それから8年間スキップして、萬平さんの新たなる受難の昭和32年。

というわけで、昭和30年は何もかぶらないのですが、一つだけ面白いネタを見つけました。

今ではラーメンの人気メニューである味噌ラーメンが考案されたのは昭和30年。北海道札幌の大衆食堂『味の三平』という、萬平さんみたいな名前のお店が味噌ラーメンの発祥の地なのだそうです。

余談ですが『マッサン』や、欧米での日本産ウイスキー人気の影響によって、ニッカは原酒不足に陥りました。

カップヌードルも製造が追いつかなくなり、4月に新発売された「味噌ラーメン」の製造が休止になってしまったそうですね。

ちゃんと泰樹じじに直談判するべきだよ(ゆきこさん:15話)
なっちゃんにここまで頼りきりになるなんて、いかにも剛男さんらしいですね。

なっちゃんは子供の頃から泰樹さんに一目置かれていること。一方で、自分は泰樹さんの眼中にないことを、剛男さんはよく理解しているのでしょう。

ただ、剛男さんがしっかりと直談判する度胸を見せれば、泰樹さんの剛男さんに対する見方も変わると思います。

剛男さん、その度胸を見せてくれるといいのですが・・・

「花子とアン」(1013さん:15話)
『花子とアン』の安東家の家族関係と、共通する場面がこれほどあるとは、まったく気がつきませんでした。

よく覚えておいででしたね。すごい記憶力です。

<<前回15話 | 次回17話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. よるは去った より:

    古関裕而先生をNHK 朝ドラの主人公に!という署名活動が去年当たりに地元の福島市でありましたよ。地元の方にたちの「エール」もあったんですな。駅前に銅像があり、ちょっと離れたところに記念館もある先生です。野球部にいた方はずいぶん古関先生の作品のお世話になっているのでは?
    窪田正孝君がどんな風に演じてくれるか楽しみ。先生の奥様役はオーデションの最中でしたかね?

  2. 地方都市住民Y.M. より:

    おんじ、なかなか良いですね。確かあまちゃんでアキが自分の事を「発情したメス猿」と言ってましたね。
    それと、天陽君の家がおしんの生家みたいだと思っていたら、小林綾子さんご自身がテレビで「あっおしんの家と同じだ!と思って演じていた」と仰っていました。
    素敵な子役達が去った後、末の妹役で「悦っちゃん」こと平尾菜々花さんが出てきました。彼女も魅力的です。
    色々楽しみですね。

  3. ひるたま より:

    『雪月』がある帯広の街中の場面で流れていた曲に妙に引っ掛かりを感じました。「…この曲って『高原列車は行く』じゃないの!?」先程某動画サイトで確認したら…確かに間違いない(筈です)。(^^;)
    『高原列車は行く』の作曲者は古関裕而さん…次々回作にして来年上半期放送予定の『エール』主人公の1人。ひょっとしたら『エール』絡みも狙った演出だったのでしょうか。(^^)

  4. ぱぽりん より:

    毎度ながら、やることが抜けています。
    飼育頭数、孫牛以降が計算から外れていました、ハズカシイ。

    とはいえ、爆発的には増えない(飼育年数を限定しているから)、そしてそもそも増やせない。
    搾乳機の導入、牧草を刈り込む機械の導入などがなければ規模の拡大は難しい。

    剛男が兵役についている間、酪農作業は3名。
    それが昭和30年で6名、2倍にしかなっていない(+は 照雄、富士子、なつ)。
    牛乳の出荷が集荷場まで運ぶのでなく牛乳会社が取りに来てくれる分、泰樹は時間を他の作業に当てられるものの、昼間の作業は照雄が増えただけの4名(富士子は子育てが一段落し食事の用意を子供たちがしてくれるから、日中は農作業をし、朝夕の搾乳限定の酪農作業と想像)。
    飼育頭数が増えれば多少は作業の効率化が図れる部分もあるのでしょうが。

    ドラマでも述べられたように、牛に日曜日はないので酪農農家は大変ですね。
    近年では酪農農家が休日を取るために作業を代行するチームがあったりもするようですが、それでも自分、眩暈がしちゃいます。

  5. Amo より:

    演劇部の部室にて 倉田先生の後ろに 見覚えのあるミシン がありました 「とと姉ちゃん」に出てくる製品不良のミシン 掛けられている赤い糸は「カーネーション」糸ちゃんのミシン おまけに「sakura」って 倉田先生(柄本佑)と掛けてるし
    色々ネタを仕込んで来るので フフッ(笑)となります
    雪月の場面に懐かしいBGM 岡本敦郎さんの「高原列車は行く」歌詞の一部に「明るい青空 白樺林」とありドラマ「なつぞら」の景色が一瞬見えました
    でも本当に一瞬でした 作曲者が 次回作 の朝ドラ「エール」のモデル 古関裕而さんでした
    次回作の番宣ネタ 流石に抜け目ないです

  6. ぱぽりん より:

    泰樹じーちゃん、自分より先の開拓者達(晩成社など)に助けられているわけで、人を助けること、助けられることをダメと思っているわけではない。
    自分のプライドがどう評価されるか、そこに農協との確執が生じていると考えるのは幾つか出ている意見と同じなのですが、それが<柴田ブランド>という風には自分の場合考えていません。泰樹も、牛乳会社に売ってしまえばどの牛乳もみんな混ぜられてしまうのは解っているのだから。

    これから出てくる<奥様封筒>、つまり、「牛乳会社は自分を評価しているけれど、どの酪農農家の牛乳も同一価格で買い上げる農協は、自分の努力を評価しない」姿勢に対しての反感なのではないか。
    天陽の牛へサイレージの提供を拒否したことも、<どんなサイレージを作るかが酪農家の知恵であり技術>だからではないか。

    金銭的なことではなく、泰樹のスキルが評価される仕掛け(泰樹がどれだけ他の酪農家を支える立場になるのか)を作る、そこが調略ポイント、かな?

    はたしていかに?

    ちなみに、先の書き込み、数字を前につけるか後ろにつけるかなどで若干変わります。そこはご寛容に、よろしくお願いします。

  7. オペラ座の怪人 より:

    泰樹さんの、Hっぽいネタにビックリしました。
    質実剛健一本やりの人かと思ったら、
    まあ、さばけたところもありそうで、

    私も、ますます、泰樹さんが好きになりました。

    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

    おしまい

  8. ぱぽりん より:

    柴田牧場大発展の理由は何か、牛の飼育頭数はどんどん増えるのか、例によってちょっと計算してみました。

    生後15か月過ぎると妊娠可能
    牛の妊娠期間9~10か月
    出産後2~3か月で次の妊娠が可能
    出産数は基本1頭
    つまり、毎年1頭子牛が生まれることに。
    飼育期間はメス牛8年程度
    雄牛は肉牛とするので2年程度
    ちなみに、搾乳期間は出産後10か月程度

    これをベースに
    最初にオスメス各1頭から始まって常時種牛は1頭。
    メス牛は8年飼育、産まれたオス牛は2年飼育。
    生後丸2年目で最初の出産、以降毎年1頭出産。
    オスメス交互に生まれると設定すると、
    あれあれあれ、
    9年後にオス牛種牛を含めて10頭まで増えるものの、頭打ち、そのあとは8~10頭を行ったり来たり。
    う~ん。

    やはり泰樹じーちゃん、知略を用いたものと想像。
    農協の皆様、くれぐれもご油断なきよう。

  9. よるは去った より:

    泰樹「人間が発情・・・・・。」なっちゃんを実の孫娘同様に思えばこその叱責でしょうけど。やり取りの後で場面が学校の教室に変わってノートの隅に「このクソじじい」(笑) しかもパラパラ漫画にしているのが傑作(笑)!!!