結婚の話に動揺するなつ / なつぞら 第36話

2019年5月11日(土)第6週「なつよ、雪原に愛を叫べ」

あらすじ

スキー大会の翌日。天陽の家に行こうとするなつに声をかけた泰樹の言葉は、なつを驚かせました。泰樹は結婚話をなつに持ちかけてきました。しかも、結婚相手の名前は、なつを動揺させました。結婚相手は照男でした。

なつの反応は、泰樹にとって意外なものでした。泰樹の考えることは、自分から家族を奪うようなものだと、なつは泰樹に涙ながらに抗議しました。ショックを受けたなつの気持ちを落ち着かせたのは、その現場を目撃していた照男でした。

なつの反応に泰樹もショックを受けました。泰樹は、自分のしてしまったことを深く後悔しました。もう、元には戻れない。なつの心は元には戻らない。深く落ち込む泰樹を、富士子は言葉を尽くして励ましました。

一方、照男に背中を押されて、なつは天陽の家に向かいました。雪の中、天陽の家に向かったなつは、吹雪に巻き込まれ、雪の中で倒れてしまいました。その数時間後、なつは見知らぬ家で目を覚ますのでした。

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予習レビュー

前回、描かれたスキー大会で、天陽くんと照男くんは、ある約束をしていました。

天陽くんが勝ったらなっちゃんをあきらめる。照男くんが勝ったら、天陽くんがなっちゃんに対して自分の気持ちを告白すると。

勝った方がなっちゃんを取るのではなく、勝った方がなっちゃんを譲るという、ちょっとねじれた約束の末、勝ったのは照男くんでした。

約束を果たすべく、天陽くんは自分の家になっちゃんを呼びました。今回のドラマはここから始まるようです。

さて、天陽くんの家に出かけようとするなっちゃんに、泰樹さんがこれまでずっと考えてきたことを、ついになっちゃんに打ち明けました。

それは、なっちゃんと照男くんの結婚です。

二人が結婚することで、柴田牧場を継ぐ照男くんをなっちゃんに支えてもらうこと。

そして二人の結婚によって、なっちゃんは「柴田なつ」になり、名実ともになっちゃんは柴田家の一員になること。

これが泰樹さんの願いでした。

しかし「柴田なつ」になって、名実ともに柴田家の一員。この泰樹さんの考えが、なっちゃんを深く傷つけてしまうようです。

これまで、自分は柴田家の一員としてみなされてはいなかったのか?そんな風に考えてしまうのでしょうか。なっちゃんは。

一週間の最後の最後に、ドラマの中に突風が吹き始めました。

感想

地味な存在だった照男くんの男前すぎる姿

これまでずっと地味な存在だった照男くんの、男前すぎる姿に朝から泣かされました。

この男前の姿を際立たせるために、これまで照男くんを地味なキャラとして描きつづけてきたのかもしれない。そんな気がしてきました。

泰樹さんがなっちゃんに対して言った「お前を本当の家族と思いたかった」という言葉に、なっちゃんは深く傷つきました。

本当の家族と思いたかったということは、裏を返せば、これまで泰樹さんは、なっちゃんのことを本当の家族と思っていなかったということです。

もちろん、泰樹さんはなっちゃんのことを赤の他人とは思っていないはず。というより、なっちゃんに対する遠慮から、なっちゃんを本当の家族と思わないようにしていたのかもしれません。

でも、照男くんとなっちゃんが結婚すれば、もう遠慮は無用です。遠慮なく、なっちゃんのことを、本当の家族と思いたかった。

泰樹さん、このように言えば、なっちゃんのショックはもう少し小さく済んだかもしれません。

さて、泰樹さんの言葉にショックを受けたなっちゃんをフォローする照男くんが素敵でした。輝いていました。

「私を他人と思っているんでしょう」と泰樹さんをなじるなっちゃんに対して、照男くんは優しく語りかける口調で諭しました。

「大丈夫だなつ、何も変わってないから」

つづけて、照男くんが口にした言葉。照男くんはきっとなっちゃんのことが好きだったのだと思います。

でも、なっちゃんの様子を見た照男くんは、その気持ちを封印しなければ、なっちゃんを今以上に傷つけることになりかねない。

そう考えたのかもしれません。

照男くんが自分の気持ちを封印するための苦渋の決断の言葉とも取れる次の言葉、照男くんの男前ぶりが光ってました。

「なつはやっぱり妹にしか思えないよ」

さらに、なっちゃんの反応にショックを受ける泰樹さんの気持ちまで、照男くんは深く察していました。

泰樹さんを責め立てるなっちゃんに、照男くんが言った言葉に、照男くんの全方向に向いた優しを感じずにはいられません。

「じいちゃんの気持ちもわかってやれよ」

『なつぞら』の男性キャラの中で、これまで地味だった照男くんが、ヒーローになった瞬間でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

戦後の初代チャンピオンはこの菊介さんでした(よるは去ったさん:35話)
菊介さん、思いがけない実績をお持ちだったんですね。さすが、泰樹さんのもとで働いている人だけのことはあります。

何かをするからには一番でなければつまらない!

なっちゃんが芝居に挑んだとき、泰樹さんはなっちゃんに対してそんな言葉を発しましたが、この泰樹さんマインドが、菊介さんにもしっかりとインストールされてるんですね。

泰樹さんの影響力、恐るべしです。

底意地が悪いと、手紙を隠しちゃったりしますが、そこはそれ、ちゃんと手紙が来ていたことを教えるんだ。(オペラ座の怪人さん:35話)
オペラ座の怪人さんのコメントのうち、上に引用させてもらった部分を読みながら、気がついたことがあります。

実は、夕見子ちゃんの将来を心配していました。

幼い頃からヒロインに対抗心を燃やし続けるヒロインの幼なじみが、長じてダークサイドに転落し、ブラックキャラになってしまうことがあるからです。

『まれ』の一子ちゃんが、その代表例です。

でも、夕美子ちゃんの場合、対抗心をあからさまにしながらも、なっちゃんに対して意地悪まではしないので、心の屈折はそれほどでもないかな。

だから、大人になってもブラックキャラにはならないかなと思えるようになりました。

川村屋に、咲太郎が謝りに来て、マダムはビックリ(オペラ座の怪人さん:35話)
咲太郎くんがマダムに謝ることができて、これで咲太郎くんも、正々堂々となっちゃんに会える環境が整いましたね。

そして、いよいよ、なっちゃんが東京に行く日が近づいてきたようです。ブログ主の大好きな泰樹さんにお目にかかる機会が少なくなり、寂しくなります。

当時の日動映画社をよく再現されていらっしゃいます(Amoさん:35話)
同様の現場を実際に体験されたAmoさんのコメント、さすがの説得力に何度も読み返してしまいました。

ドラマの中に再現された動画スタジオの様子、スタッフたちの仕事ぶり。当時の様子をそれほど緻密に再現しているんですね。

Amoさん同様、当時の現場を体験された方が、すみずみまで気をつかって、あの場面をつくりあげたのでしょう。

朝ドラならではの、さすがのこだわりだと思います。

武蔵野美術学校 洋画科を卒業され在学中に虫プロの「鉄腕アトム」の背景のアルバイト(Amoさん:35話)
武蔵野美術学校は、武蔵野美術大学、通称「武蔵美(ムサビ)」のことでしょうか。

だとすると、武蔵美は逸材をたくさん輩出しているんですね。

コメントで教えていただいた椋尾篁さん、窪田忠雄さん。

そして近年、というわけではないですが、あの竹中直人さんも武蔵美出身です。ブログ主の知り合いが、竹中直人さんと武蔵美での同窓生で、当時の竹中直人さんの様子をよく聞かせてもらいました。

当時も今も、ほとんど変わっていないみたいです(笑)

ハイジを連想させるロケーション(優音詩美さん:『なつぞら』トップページ)
コメントありがとございます。ハイジテイストのロケーションは、そろそろ終わってしまうようですが、今度は、『ひよっこ』を思わせる時代背景の中で、物語が始まります。

東京編でも、朝ドラの過去作を彩った人たちが登場されて、楽しみは尽きないですね。

もし泰樹がブラックだったら「できれば山田牧場を合併吸収に持ち込みたい」(ぱぽりんさん:35話)
泰樹さんがブラックキャラだった場合の、策略結婚エピソード。泰樹さんの「戦国時代」の姿を思い出さずにはいらません。

こんな展開だったら、どれほど楽しかったことか(笑)

> 「同じ家に住んでる・・・」
> ヲイヲイ、どっかで見たことがあるような

懐かしいです。この場面、お店の名前は白い猫とか、それに近い名前でしたね。

なっちゃんの将来の旦那様の予想、私は信哉くんかなっと思っています(うみがめさん:35話)
ブログ主も、信哉くんが、なっちゃんにとってかなり重要な人物ではないかと思っています。

第1回のタイトルバックのアニメーションだけ、第2回以降とは異なる映像が挿入されていましたが、その映像が、十勝にやってきた信哉くんをアニメ化したものだったので。

信哉くん、要注目のキャラです。

じいちゃんのせいで「人に言われて動くヤツ」という構図になってしまう。これ悔しいですよね。(もんばびさん:35話)
照男くんはなっちゃんのことが好きなのかなとは思っていましたが、照男くんがなっちゃんを天陽くんに譲る気持ちが今ひとつ理解できずにいました。

なるほど、これだったのか!と深く納得できる洞察です。目がさめるような思いです。

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コメント

  1. アーモンド より:

    今回は100作品記念なのか、男性陣がイケメン揃い。若い人では、天陽、照男、なつの実兄、天陽の兄、中年では、照男の父、天陽の父、高齢者では、おじいちゃんの草刈さんは、今でも。

  2. ぱぽりん より:

    AMOさんの言われる「繋がりの良い線」、なるほどです、アニメの線をどう表現したらよいのか判らずにいましたが、納得です。

    ところで、ドラマのオープニングアニメ、毎度毎度シカの足の動きに目が行ってしまいます。
    なつが薪割の中割を描く時に自分の体で確認をしていましたが、シカの前脚後脚の中ほどにある関節は(人間で言えば)肘膝ではなく、手首足首。だから肘膝とは関節から先の動きが逆方向になるので自分にはうまくイメージできません。前脚は、人間で言えば肩のところに、肩関節とすぐそばの肘関節がありますが、その部分もしっかり描かれそして動いています。
    シカとキツネと子グマの関節の描き分け、等身を縮めマンガ化したキャラクターだと誤魔化してしまえるところ、リアルに近い等身で手をかけてアニメにしていることに感心します。

    セルを飛び出してアニメーターの頭上を飛び越えた後のクマの顔面着地は、ご愛嬌、ですね。

  3. よるは去った より:

    内村N 「 とりあえず生きていて良かった。」吹雪の中で倒れているなっちゃんを誰が救出するのかな?という想いで視てましたね。中原丈雄さんは朝の連ドラは「花子とアン」以来かな?北乃きいちゃんは「純情きらり」にも出ていたけど、NHK ドラマでは私的には「八日目の蝉」の印象が強いですね。E テレの「中国語講座」も良く視てましたけど。

  4. Mutsumi Une より:

    竹中直人さん、多摩美術大学出身ですよ。
    ちなみに、リリーフランキーさんが武蔵美出身です。

  5. よしけん より:

    照男くんは、本当に男前で格好いいですね。

    実の兄と妹のように育てられた照男となつの結婚の話が持ち上がってきて、
    なつが泰樹さんからそれを聞いて動揺する場面を見て、じ〜んとした気持ちになりつつ、
    ふと思い出したことがあります。

    前田利家の正室まつ(芳春院)は、利家の従妹でしたが、少女期には、利家の父の尾張荒子城主の利昌のもとで、養育されました。
    その城には、当然、織田信長に仕える前の少年期の利家もいましたから、利家とまつは、従兄と従妹というよりも、実の兄と妹のように仲良く育てられたのでしょうか。

    そのまつを正室に迎えた利家。二人の夫婦仲は、非常に良かったようですね。

    つまり、今回朝ドラの設定とは違っていて、
    しかもそちらは歴史的な事実。

    そして、17年前のNHKの大河ドラマ『利家とまつ』で、主役のまつを演じたのは、松嶋菜々子さん。

    松嶋さんは、今回のシーンを演じておられて、ご自身が主役をされて大人気だったこの大河ドラマの最初のころのお話で、まつが幼馴染みで兄のように慕っていた利家と結婚するシーンを、思い出されていたりしたんでしょうかね。

  6. オペラ座の怪人 より:

    確か、泰樹さんは、照男を頼りない、
    と感じていて、
    だから、なつと結婚させようと思っていた、
    のだと思うのですが、、、

    照男、頼りになるじゃん!
    最初は、確かに頼りなかったけど。

    おしまい

  7. オペラ座の怪人 より:

    あちゃー!
    泰樹さん、言っちまったかあ!
    しかし、落ち込む泰樹さんを、
    松嶋さんが、決して責めず、
    明るく慰めるのが、さすがです。

    そして、我らが中原丈雄さん登場!

    おしまい