東京に行きたい真の理由 / なつぞら 第39話

2019年5月15日(水)第7週「なつよ、今が決断のとき」

あらすじ

高校を卒業後、東京に行きたい。そう家族に打ち明けたなつでしたが、東京に行きたいと願う本当の理由は言い出せずにいました。泰樹に冷たくあしらわれたことで、東京へ行くことをあきらめようと考えるなつは、そのことを天陽に相談しました。

なつから相談を受けた天陽は、東京に行きたい本当の理由を家族に伝えるべきだと、強い口調で言いました。しかし、当の天陽も、自分のなつへの気持ちを言い出せずにいました。なつに問われても、天陽は口ごもるだけでした。

同じ頃、富士子と照男は、弥一郎の家に足を運んでいました。なつを救ってくれたお礼を言うため、弥一郎の家を訪ねた富士子と照男は、弥一郎の家で一夜を明かしたなつが、夢中になって絵を描いていたことを聞かされました。

家に戻った富士子は、なつがノートに絵を描きつづけていたことを初めて知りました。そして、なつの本当の気持ちを察しました。なつが絵を描くのは単なる遊びではなく、本気であることを、富士子は理解するのでした。

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予習レビュー

今週のサブタイトルの「決断」の気持ちが、早くも折れそうです。

吹雪の中で遭難し、彫刻家・弥一郎さんの家で過ごすことになったなっちゃんは、そこで一心不乱に絵を描くことで、自分がやりたいことに気がつきました。

そして、高校を卒業した後は、東京に行くことを決意。

しかし、東京に行きたいということは家族に告げることができても、その目的。アニメーターになりたい、という真の理由は言い出せずにいました。

泰樹さんから期待されていた酪農家の道から外れることは、泰樹さんを裏切ることになる。そう考えるなっちゃんは、真の理由を言うことができません。

そして、夢をあきらめかけるなっちゃんの説得に当たる天陽くん。この天陽くんの熱弁の場面が今回のみどころかもしれません。

しかし、なっちゃんの東京行きの夢、アニメーターになる夢を応援することで、天陽くんは自分のなっちゃんへの気持ちを伝えられないまま。

気持ちの微妙なすれ違いを残したまま、なっちゃんは東京に旅立ち、天陽くんは十勝で営農を続ける。

そんな展開がこれからはじまろうとしています。

この先で、すれ違いが修復されることはあるのでしょうか。

感想

気持ちの微妙なすれ違いと、微妙な気持ちの触れ合い

ブログ主にとって、今回の『なつぞら』は神回でした。人の気持ちの微妙なすれ違いと、微妙な気持ちの触れ合いが、みごとに交錯する神回でした。

天陽くんが必死すぎるくらいになっちゃんを応援するのは、必死の応援によって自分が隠している気持ちを必死になって封印しようとするその本心の反映かと思います。

一方、そんな天陽くんに対して、別れ際のなっちゃんが言いました。

「そんなに応援しないでよ」

なっちゃんが天陽くんに期待していたのは応援ではなく、天陽くんが言いたくても言えなかった一言なのかな?

なっちゃん自身も気づいてはいなさそうですが・・・。

一方、阿川家でなっちゃんが夢中になって絵を描いたことを知った富士子さん。「あの集中力は尋常じゃなかった」という阿川さんの一言で、富士子さんは理解しはじめたようです。

そして、夕見子ちゃんの「なつの落書きは病気で治らんわ」の一言で、富士子さんのなっちゃんの本心への推察は確信へと変わる。

なっちゃん不在のまま、なっちゃんの本気度が富士子さんの視線から、視聴者にも理解できるようになる一連の描写は本当にみごとでした。

そして、富士子さんも視聴者も、なっちゃんの「夢」を確信できたそのとき、画面に映し出された、壁に貼ってあったウサギのセル画。

なっちゃんの夢のシンボルのようなそのセル画のカットを見た瞬間、なぜかブログ主の涙腺は崩壊です。

なっちゃんの人生が決まった瞬間が、セル画を通して見えた気がしたからです。

天陽くんとの微妙なすれ違いは切ないけれど、このすれ違いがあるからこそ、なっちゃんが自分の望む人生を送ることができるのかもしれないですね。

追伸:照男くんと砂良ちゃん。こちらは気持ちのすれ違いではなく触れ合い。二人が優しく見つめ合う姿。いい感じでした。

男前の照男くんが幸せをつかめますように。

『なつぞら』第11週で登場するアニメ映画『白蛇伝』デジタルリマスター版

ともあきさんから、当ブログにちょうだいしたコメントでとっても素敵な情報を初めて知りました。

『なつぞら』第11週。漫画映画の世界に進んだなっちゃんが、ドラマの中で関わるアニメーション映画『白蛇姫』。

この映画は実在する作品ですが、この『白蛇姫』がデジタルリマスター版となって、本年のフランス・カンヌ国際映画祭のカンヌクラシック部門に出品されています。

朝ドラのタイミングでのカンヌ出品。

きっと日本国内での劇場公開もあるのではないでしょうか。朝ドラとカンヌで注目が集まるこのタイミングで劇場公開が実現したら、ヒット間違いなしですね。

以下、東映のリリースのページです。

▼日本初カラー長編アニメーション映画『白蛇伝』デジタルリマスター版 第72回カンヌ国際映画祭にて上映決定!
https://www.toei.co.jp/release/public/1214506_1140.html

コメントへの返信 by 朝蔵

戦火の下だろうが、吹雪の中だろうが(よるは去ったさん:38話)
空襲の中で信哉くんに救われ、吹雪の中では砂良ちゃんに救われ、なっちゃんは命を落としかねない重大な危機を、二度までも人に助けられて回避しているんですね。

そこに気が付きませんでした。

なっちゃん、かなりな強運の持ち主のようです。ということは、この先も、どれほどの困難に直面しても、きっと助け舟があらわれますね。

富士子さんが心を鬼にして、愛のむちで「ビンタ」(オペラ座の怪人さん:38話)
富士子さんの行動には驚きました。でも、本当の親子だという確信があるから、あそこまで出来たのでしょう。

本当の親子になっていなかったら、あんなことをした瞬間に、二人の関係はガラスのように砕け散っていたに違いありません。

泰樹は真ん中手前、画面の中央に後頭部が ド~ン!!(ぱぽりんさん:38話)
画面に向かって右手の手前。泰樹さんのこのポジションは、リトルなっちゃんが柴田家にやって来たときから不動の位置です。

で、ふと思い出しました。数年前の朝ドラ『まれ』にも、こんな食卓の場面が何度も出て来たなって。

画像検索したところ、画面に向かって右手の手前にはガンジーこと元治さんの姿が。画面に向かって右手の手前は、朝ドラでは重鎮専用の席みたいです。

柴田家のこの敷地の中に家が何件建つのだろう?(優音詩美さん:7週)
何年も前に、北海道の富良野とその周辺を、車で走りまわったことがあります。柴田家ほどではありませんでしたが、酪農家や農家は、どの家も敷地が広かった。

広大な敷地の中に建つ一軒家を見ながら、これが東京なら余裕で10軒は建つなと思いました。柴田家の敷地なら、もっとたくさんの家が建つかもです。

今日からカンヌ映画祭です。『白蛇伝』が、デジタルリマスター版となって上映されることになりました。(ともあきさん:38話)
『なつぞら』の中で『白蛇伝』が紹介されることもあり、きっとこのタイミングで回顧上映か何かをするのかなと期待してました。

しかし、地味な回顧上映のレベルではなさそうですね。

デジタルリマスター版でカンヌ映画祭に出品までするとは!

『マッサン』によるニッカウイスキーの大ヒット。『まんぷく』によるカップヌードルの大ヒット。それらに次ぐヒットになるかもしれません。

東映は、間違いなく大ヒットを狙ってきましたね。

『白蛇伝』デジタルリマスター版の日本国内上映が待ち遠しくてなりません。

6週間ぶんとも良かったです(雄太よりさん:『なつぞら』トップページ)
ここまで、ブログ主も心から堪能しています。楽しくてしかたありません。

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コメント

  1. へるるん より:

    照男くんこと清原翔くんが民放のクイズ番組に出ているのを見かけたのですが
    思ってたよりずっとシュッとしててイケメンでびっくりしました。
    なつぞらでは朴訥な十勝の青年を演じているせいか垢抜けない印象ですが
    あれはメイクと演技なんですかね

    でも天陽くんの吉沢亮はイケメン隠せてませんけどね(苦笑)

  2. ぱぽりん より:

    <山田三十三間堂>、そんな風に思ってしまう。

    初見、天陽のアトリエ、元は馬小屋だったものを、馬が死んでしまったので天陽と兄が使っていると言っていた。
    泰樹の力を借りての畑の開墾シーンでは、小屋から出てきた天陽に泰樹が
    「馬小屋は片付いたか」
    と聞いていた。
    牛を手に入れてからは、その小屋に牛が飼われていた。
    そして今日、画面に映ったのは天陽のアトリエ。

    一見小さな小屋だが、もしかして画面の奥方向に長大な小屋なのか?
    アトリエがあり、きっと倉庫があり、馬小屋があり、飼料庫があり、牛小屋があり、使われていない部屋がまだまだ幾つも続いている、そんな小屋なのか?
    間仕切りにある入り口に垂らされた蓆を全て巻き上げると通し矢ができる、とんでもない小屋の様に想像される。

    絵、工作のみならず、もしかして天陽、弓矢を使った狩猟の腕も確かなのかもしれない。

  3. ぱぽりん より:

    「・・・・朝ドラでは重鎮専用の席」

    舞台では上手(客席から舞台に向かって右側)に主役、ということが多いらしいので、TVの演出上もそうした前提があるのかもしれませんね。

    又、漫画批評家であり漫画家の夏目房之介氏(夏目漱石のお孫さん)の書かれた漫画論で、右から左に流れる表現について語られたものがあり、右にいる人物が左の人物の顔に水をかける画ではその通りですが、反転した画では、水をかけられているのでなく顔が引っ張られているような印象になると、その例があげられていました。
    なつぞらの画面を見ていると、食事のシーンで右手前で黙っている泰樹と中央で話している富士子とでバランスが取れているように感じます。逆の画面を想像すると、富士子が泰樹を窘めている、富士子のパワーが泰樹にまさったように感じるのでは?
    同様に、なつを叱る富士子は右でなければ母親としての存在感が薄くなり、喧嘩に見えてしまうのかもしれません。

    登場人物が同じ配置であっても、どの方向から撮影するのか、で、ドラマの解釈が違ってくるように思います。

  4. オペラ座の怪人 より:

    照男とあがわさんの娘さん、
    ラブラブの予感!

    泰樹さんと雪月のおかみさん、
    友情の予感!

    先が気になって仕方ないが、
    がまん、がまん。
    「半分、青い」で、ストーリーの先を検索しまくって、
    超忙しかった経験を繰り返してはいかん!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    あと、富士子さんがあがわさん宅に伺って、
    きちんとお礼を言うのは、
    当然と言えば、当然だけど、
    とっても好感が持てました。

    おしまい

  5. よるは去った より:

    照男兄ちゃんと砂良ちゃんひょっとしたら・・・・・。なんてフラグを感じたのは私だけ?

  6. アーモンド より:

    あれ、おしんがいつの間にか田中裕子さんに!
    連続して小林綾子さんを楽しめなくなりました。