咲太郎と暮らしはじめる / なつぞら 第54話

2019年6月1日(土)第9週「なつよ、夢をあきらめるな」

あらすじ

なつが東洋動画の採用試験に合格しました。就職先が決まり、川村屋をやめることになったなつは、咲太郎と亜矢美に一緒に暮らしたいと願い出ました。そして、咲太郎と亜矢美は、なつを喜んで受け入れました。

一方、光子と野上は、川村屋を去ってゆくなつに対してはなむけの言葉を贈りました。光子は、女性が夢を追うことの厳しさをなつに告げ、野上は、目に浮かぶ涙を、なつや光子から隠すのに必死でした。

そして迎えた、なつが咲太郎と亜矢美の家に入居する日。荷物の少ないなつの引越しは、あっという間に終わりました。そして、運び込んだ荷物の整理をしながら、なつは本当の家族と一つ屋根の下で暮らすことができる喜びをかみしめていました。

その日の夜。咲太郎はみずから風車の厨房に立ち、腕のよい料理人だった亡き父が得意としていた料理を、なつに振る舞いました。そして迎えたなつの初出勤日。亜矢美に借りた服を着て、東洋動画に出社するのでした。

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予習レビュー

なっちゃんの東洋動画への入社が決まりました。いよいよ次週からは、ライフワークの道を歩むなっちゃんの姿が描かれます。

また、東洋動画への入社が決まるまでの間、なっちゃんは川村屋で住み込みで働いていました。

しかし、就職先が決まったことで、川村屋の従業員アパートで暮らし続けることもできなくなります。

そこで、咲太郎くんと亜矢美さんが暮らす家に身を寄せることに。

東京に来たばかりの頃、咲太郎くんと亜矢美さんから、一緒に暮らそうという提案を断ったなっちゃんでした。

あのときのなっちゃんは咲太郎くんのことを誤解していました。自分を捨てたのだと。

でも、その誤解も解け、咲太郎くんからの申し出を断る理由は、今のなっちゃんにはありません。

というわけで、次週からは咲太郎くんはレギュラーメンバーに。

咲太郎少年が夢見た、お父上が営んでいた料理屋の再興の姿を、咲太郎くんはついに風車の中で再現することができました。

そしてついに、なっちゃんの夢であった本当の家族と暮らせる日々がはじまります。

追伸:本当の家族と暮らす夢。切ない夢ですね。

感想

離ればなれになった家族の再生の物語

今週は、なっちゃんが東洋動画に入社するまでの日々が描かれました。一度は落ちた採用試験。再度の受験チャンスをいかして、なっちゃんは入社することができました。

この、受難と再チャレンジの日々のなっちゃんの思いが、今週のサブタイトル「なつよ、夢をあきらめるな」に込められていたのでしょう。

しかし、ブログ主が今週のドラマの中で注目していたのは、9年ぶりに再会し、しかも同じ生活圏内に入ってきたなっちゃんと咲太郎くんの兄と妹の関係でした。

なっちゃんも咲太郎くんも、9年間、お互いのことを片時も忘れなかったかと思います。

しかし、いくら相手のことを忘れなくても、9年もの時間が経過すれば、記憶の中の兄妹と、今、目の前にいる兄妹の間にギャップが生じて当然です。

この9年間のギャップ。そして、このギャップを克服する過程。

そのあたりがとても丁寧に描かれていたと思います。再開して、いきなり心を通い合わせるのは無理がありますからね。

そして、ようやく9年間のギャップが埋まったのが金曜日の回。

ギャップも埋まり、東洋動画への入社が決まったのを機に、なっちゃんはついに血のつながった家族と一緒に暮らすことに。

そして、そして・・・

もう一人の血のつながった家族の、小さなフラグがついに立ちました。

千遥ちゃんの存在です。名前が一瞬出ただけでしたが、ブログ主には強く印象に残るインパクトのあるフラグでした。

来週か再来週あたりから、なっちゃんのライフワークの受難劇と並行して、離ればなれになった家族の再生の物語が始まるのでしょうか。

いよいよ面白くなってきそうです。

コメントへの返信 by 朝蔵

この合格無くて(中略)「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」をテレビアニメで楽しむことは出来たでしょうか!?(よるは去ったさん:52話)
なっちゃん個人の気持ちに焦点を当てるのではなく、世の中の子供たちに焦点を当てると、なっちゃんの東洋動画への採用決定は、ある意味で歴史的な瞬間ですね。

その時、歴史は動いた!

そんな貴重な瞬間を『なつぞら』の視聴者たちは目撃してしまったのかもしれません。

今週のタイトルは、元あみんの岡村孝子さんの大ヒット曲が頭に浮かびますね(アーモンドさん:53話)
「夢をあきらめないで」と言わずにはいられない場面は、これからも繰り返し描かれることになるかもしれません。

しかし、夢をあきらめずに難関を突破した今週のなっちゃんの経験。

この貴重な経験は、「夢をあきらめないで」という言葉が必要になるような困難を、乗り越えてゆく自信につながったかと思います。

咲太郎くんは何も悪い事はしていなかった訳ですし…あれでは咲太郎くんが気の毒です(ひるたまさん:52話)
なっちゃんが十勝農業高校を卒業する間際。

東京に行きたい本当の理由を、なっちゃんは泰樹さんたちに言い出せずにいました。自分のための行動はいけないこと。

そんな風に考えていたフシがなっちゃんにはありました。

周囲の面々に背中を押されて、自分の夢を追うことは決して悪いことではないと理解できたなっちゃんは、ようやく本心を泰樹さんに告げ、その分だけ成長できました。

そんな心のうつりかわりを経験したなっちゃんは、自分のための行動ができない咲太郎くんの姿に、半年ほど前までの自分の姿を重ね合わせていたのかもしれませんね。

と、同時に、そんなところに自分の成長を感じて満足してしまうところが、青いのかなとも思います。

下戸かと思われていた泰樹さん(あさのあさみさん:53話)
まったくの下戸というわけではないみたいですね、泰樹さんは。

酷寒の土地で暮らしているので、冬などは強いお酒で身体を暖めたいときもあるでしょうから、多少は飲めるのかもしれません。

泰樹さんの強がりが良かったです(オペラ座の怪人さん:53話)
得体の知れない頑固ジジイとしてドラマの中での初登場を飾った泰樹さんでしたが、いつの間にか誰よりもわかりやすいキャラクターになってますね(笑)

しかし、誰よりもわかりやすいキャラクターでありながらも、他の誰よりも深いキャラクター。振れ幅の大きな方です。

大塚さんが手がけたルパン三世の銃器や自動車がリアルなのは経歴によるところ(ふーさん:『なつぞら』トップページ)
元警官のアニメーターというキャラ設定。どうしてわざわざ、前の職業がおまわりさんなのか、その必要性を理解しかねていました。

なるほど、実在モデルがいたんですね。

そして、元おまわりさんというキャリアが、アニメの中でしっかりと生かされているとは驚きです。

貴重な情報提供をありがとうございました。勉強になりました。

亜矢美さんが発したセリフは明らかに「いがった」(ひるたまさん:53話)
亜矢美さん、たしかに「いがった」と発音してました。少なくともブログ主は、この発音を聞き逃すわけはありません。

なぜなら、奥茨城村の方言の一部がすっかり身についてしまい、普段の会話の中で「いがった」が普通に出てしまうほどなので(笑)

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コメント

  1. ひるたま より:

    この回でなっちゃんが川村屋を退職…という事は、川村屋の場面が激減してしまうのは避けられなさそう。個人的には川村屋の模様をもっと見てみたかったな…という気持ちが強いです。
    初登場時は‘ブラック’キャラか?と思われたマダム:光子さん…やはり根は優しい女性ですね。『ひよっこ』の愛子さんのような優しさとは異なって、ちょっと見では分かりにくい硬質な優しさ…個人的には『半分、青い。』の菱本さん(演:井川遥さん)に近いような雰囲気かな?と感じました。しっかりした教育を受けて教養が高く、洗練された優秀な都会の女性という点では両者共通していますし。もっとも男性(咲太郎くん)に対して抱くマダムの気持ちは「???」(^m^;)…この点は菱本さんと異なるような?

    そしてスパイスとして、野上さんのキャラクターが効いて良い味を出していたように思います。亜矢美さんが乗り込んだ時、そして今回と、さりげない仕草が最高でした。(録画で複数回見直しました)
    ヒロインに対してデレるのがちょっと早かった…もう少し嫌味な野上さんで居続けて欲しかったかも。(^m^;)

    ところで。
    なっちゃんの就職祝に信さんが持って来た花束があまりにも現代風過ぎて…TVの前で「!?!?」という気持ちを抑えられませんでした。花材については???ですが(当時普通に使われていた種類の中には現在では入手困難なものもあるかもしれませんし)、せめてラッピングに関しては昭和風に作って頂きたかったな~と感じてしまいました。(不織布でなく透明のセロファンを使用し、手元は銀紙(アルミ箔)でくるんで昭和風のリボンを巻いて結べば、もっとそれらしくなった筈)
    映像や写真等、当時の花束に関する資料が少な過ぎたのかもしれませんが…大概丁寧に制作されているNHKのドラマであるだけに、この点は些か残念に感じてしまいました。
    (粗探しも含め、ネガティブな内容のコメントは極力控えたいのが本音です。人間がする事ですし、小道具・持ち道具の中には温かい目で見逃がせるケースも少なくないですが、今回のケースに関しては画面の真ん中にドーン!と登場する&嫌でも視聴者の目を引くものでしたので…)

  2. ぱぽりん より:

    本日のビックリ!
    なつの敷布団を取り込んだ咲太郎、敷布団を十文字に畳んだ!!

    ちょっと以外は
    「この箱、どうする?」
    咲太郎世代にとっては、「箱」というよりは「行李」と呼ぶ方が自然に思える。
    脚本にはなく、咲太郎がアドリブで言ったセリフか?

    そしてここのところのモヤモヤ、一番の疑問は信哉。
    昭和21年、なつ9才、咲太郎12才、信哉は咲太郎と同年齢だが誕生日の関係で学年は一つ上、解り易く学年年齢で考え13才としておくと、
    昭和31年、なつ19才、咲太郎22才、信哉23才。
    さて、信哉は定時制高校(当時は4年制)に通い大学を卒業して就職。
    大学が4年制だと、順調に進んでもまだ4年生のはず。
    考えられるのは、入学したのは短大で、学費を稼ぐなど諸々の事情で入学が1年遅れたか3年かけて卒業したか。

    ついでに、昭和31年現在、雪之助42才、剛男は雪之助と同じくらいで富士子もさして変わらないはず。
    19才になった時に泰樹に結婚対象のところにあれこれ連れて行かれたという富士子、当然照男を生んだのは20才以上の時なので子供の年齢から考えると雪之助、剛男よりも年上の可能性が高い。
    剛男が<弱い>のは泰樹のせいばかりではなく、そんなところにもあるのかもしれない。
    (雪之助剛男共に、兵隊に召集されたのが30才前くらいと随分遅かった感じだ)。
    光子は、雪之助が17才で川倉屋に修行出来た時「こんなに小さかった」ので、その当時7才~10才くらいだったとすると、30代前半。
    大正時代に川村屋で小僧として働き始めた野上は50代前半といったところか。
    そして、なつ9才の時菊介28歳だったので菊介現在38才。

    菊介、結婚しているのかいないのか、気になる。

  3. よるは去った より:

    咲太郎「自分を生かせる仕事を見つけられた者は幸せだ。」今日の決め台詞ですな。
    山口智子ちゃんの「裏方」的な芝居も良かったですね。咲太郎「ここが俺の部屋だ。来たことあるな?」の側で慌ただしくササッと片付けをしたり、咲太郎「人生は何事も修行だ。」の側でガクッ。(笑)亜矢美「初日だからねえ。程々に『派手』で良いんじゃない。」の辺りは咲太郎兄ちゃんだけでなくなっちゃんにとっても「東京の母」になろうとしているようだけど、このネタバレを読んでるとどうも「派手」が「仇」となるようですな。次号予告にあった、麻子「目障りだから私の前、うろちょろしないでちょうだい。」に結びつく?まあそれは次週の楽しみということで。