作画課に入れるチャンス / なつぞら 第59話

2019年6月7日(金)第10週「なつよ、絵に命を与えよ」

あらすじ

仲の特別なはからいによって、なつは作画課に異動するための社内試験を受けるチャンスをつかむことができました。1ヶ月後にせまった試験のために、アニメーターになりたい一心のなつは、家に帰った後も絵の練習に励みました。

絵の猛練習の甲斐もあって、セル画に色を塗る仕上課の仕事も見違えるように手際よくなりました。そんなある日の昼休み。東洋動画の中庭で、なつがスケッチの練習をしているところに、陽平があることを知らせるためにやってきました。

陽平がなつに知らせたこと。それは、十勝で農業を営むかたわらで絵を描き続けていた天陽が、地元で開催された美術展で賞を受賞したという知らせでした。なつは早速、天陽を祝福する手紙を出しました。

昭和31年(1956年)12月、東洋動画の社内でアニメーター能力審査試験が行われる日を迎えました。なつは4人の受験生とともに試験に挑戦。他の受験生よりも手早く、課題である動画を次々に描くのでした。

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予習レビュー

作画課で拾った、捨てられていた原画を参考にしながらなっちゃんが描いた絵が、偶然、麻子さんの目にとまりました。

麻子さんは、その絵を描いたのがなっちゃんとは知らずに大絶賛。

このちょっとしたトラブルが原因となって、なっちゃんは大きなチャンスをつかむことになりました。

なっちゃんがこれまで配属されていた仕上課は、言うなればアニメーターたちの下請け作業をするところ。

仕上課でも、アニメーションにかかわる仕事はできますが、その中にずっといてはアニメーターになることはできません。

そのアニメーターになるチャンスがめぐってきました。

結果がどうなるかはここでは伏せておきます。しかし、なっちゃんがライフワークに向かって一歩一歩近づいてきている予感がするのは、ブログ主だけでしょうか。

感想

麻子さんの気持ちの変化。天陽くんのなっちゃんへの気持ちと、その気持ちを案じるタミさんの気持ち。三人の気持ちがとても気になる回でした。

麻子さんの気持ち

なっちゃんが東洋動画に入社した目的がわかったことで、麻子さんのなっちゃんを見る目が少しだけ変わりました。

見る目が変わったということは、気持ちも変わったのでしょう。

なっちゃんが着ているド派手な服に他意はない。麻子さんの言葉を借りれば「田舎者」であるがゆえのおかしなセンス。

ド派手な服に関して言えば、麻子さんはそんな感想を持ったかもしれません。

しかし、なっちゃんが美人であるという事実は変わらない。そして、この事実が、自分が男性からどう見られているのかコンプレックスを持っている麻子さんには気に入らない。

麻子さんの気持ちは、同性への嫉妬心に変化するかもしれません。

そして、なっちゃんの秘めた才能。この、とてつもないポテンシャルを持ったなっちゃんの才能に対しても、これから嫉妬心を抱くことになるかもしれませんね。麻子さんは。

天陽くんの気持ち

まだ、なっちゃんを諦めきれていない天陽くんの気持ちが切ない。まだ、諦めてきれていないと言いましたが、諦めるつもりはないのかもしれません。

諦める諦めない以前に、天陽くんとなっちゃんが離ればなれになってからまだわずか半年です。天陽くんの気持ちが、そんなに簡単に吹っ切れることはないでしょう。

なっちゃんがまだ十勝にいるときは、天陽くんのなっちゃんに対する気持ちは、いまひとつ見えないところがありました。

でも、なっちゃんと離ればなれになったことで、今では天陽くんの気持ちが痛いほどよくわかります。あまりにも切なすぎます。

タミさんの気持ち

なっちゃんのことを忘れられない天陽くんのことが心配でならないタミさんの親心がまた切ないです。

もはや十勝に帰ってくることはなさそうな、なっちゃんのことは早く忘れて、新しい女性と出会って幸せな家庭を築いてほしい。

親なら誰もが願うことです。

さりとて、それを天陽くんに強制することもできない。子供の結婚を強制する親が、あの時代にはたくさんいたでしょうが、タミさんはそんな人ではない。

息子の気持ちを尊重したいけれど、息子の気持ちが今のままでは、息子はいつまで経っても幸せになれないのではないか。

そんな息子のジレンマに悩むタミさんの気持ちもまた切ないです。

コメントへの返信 by 朝蔵

落胆家→落語家(よるは去ったさん:56話)
修正しました。漢字ひとつでまったく別の人種になってしまいますね(笑)

なっちゃんの真剣さと服装の派手さのアンマッチさに気づく人がどれだけ出てくるか(よるは去ったさん:57話)
真剣さと服装のアンマッチに薄々どころか、微塵も気がついていないなっちゃんは、ある意味で究極の天然キャラですね。

天然キャラを大事にしながら、大人になってほしいものです。今の調子で行けば『ひよっこ』の愛子さんに限りなく近くなるかも。

堀内「それが僕の仕事なら・・・・・。」(よるは去ったさん:58話)
堀内くんも、なっちゃんの絵の稚拙さばかり注目するのではなく、動画の感情表現の豊かさに気がついてほしいものですね。

さもないと、彼の将来が心配です。枝葉末節のテクニックに走るばかりの人になってしまいそうで。

半分、青いは、ヒロインは秋風羽織の漫画を見て(中略)なつぞらは、アニメ映画を見て(アーモンドさん:57話)
『半分、青い。』のヒロイン・鈴愛ちゃんが、高校三年生の夏休み秋風羽織先生の世界に夢中になったときの描写。あの場面は本当に見事でした。

あの場面に匹敵するような、なっちゃんがアニメーションの世界に没頭してゆく様が描かれることを切に願っています。

なつの才能を、まこちゃんではなく、仲さんが認めてくれました。(オペラ座の怪人さん:58話)
なっちゃんが、亜矢美さんから借りたド派手な服ではなく、十勝から持ってきた純朴な服を着ていて、しかも美人でなかったとしたら。

マコちゃんはきっとなっちゃんの才能を素直に認めたような気がしています。マコちゃんの気に触る要素ばかりを持っているなっちゃん。お気の毒です。

東洋動画の上層部は、曲者揃い(さやさん:58話)
社長からして、ひと癖もふた癖もありそうな人ですからね。そんな社長に近い立場の人は、それなりの曲者でないと生き残れないのかもしれません(笑)

徳川夢声さんは、地元が誇る有名人(さやさん:64話)
徳川夢声さんのご出身地ってどこなのかなってウィキペディアで調べたところ、意外な事実をはじめて知りました。

徳川夢声さん、ものすごい秀才=エリートだったんですね。

なっちゃんの絵がきっかけで堀内くんも成長の機会ができてよかったよかった(にゃんこさん:58話)
マコちゃんのアドバイスは観念的・抽象的すぎて、堀内くんにはなかなか理解ができなかったみたいですからね。

マコちゃんが思い描く動画を具体的に知ることができて、堀内くんはラッキーでした。

奥山玲子さんも着てくる服が毎日変わってファッショナブルだった(にゃんこさん:63話)
情報提供ありがとうございます。リアルなっちゃんも、ド派手な方だったんですか!?

ということは、なっちゃんの今の服装は、史実をモチーフにしたエピソードなのかもしれませんね。

「魔法のマコちゃん」のクラスメートの一人に「トミ子」(よるは去ったさん:58話)
マコちゃんとトミ子さんつながりですか!

話が魔女っ子シリーズから脱線しますが、マコちゃんを演じている貫地谷しほりさんが、かつて演じた『ちりとてちん』のヒロイン・B子ちゃん。

あのB子ちゃんの口癖だった「新しい自分」を、なっちゃんが繰り返し口にする場面が用意されているみたいです。

マコちゃんがヒロインを演じた『ちりとてちん』へのオマージュかもしれません。そして、その場面が楽しみでなりません。

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コメント

  1. ひるたま より:

    咲太郎くんが関わる劇団「赤い星座」の演目が『人形の家』。
    おそらくそう遠くないうちに雪次郎くんが舞台を見に行く事になるのでしょうけれど…率直に申し上げて、視聴者の1人としては波乱の予感しかしませんね。先日も第13週へのコメントで触れましたが、一人息子(この設定は今日初めて説明されたような?)で、現時点で既に親に敷かれたレールの上に乗っている状態の雪次郎くんが劇を見て一体何を思うのか…??

    「人形の家って、小っちゃい家なんでしょ?」…なっちゃん、本読め、本!(←夕見子ちゃんの口調で(^m^;)

  2. キヨコ より:

    6月7日から北大祭が始まり、周辺はたいそう賑わっているようですが、
    その北大祭のイベントに、福地桃子さんが出演されるそうです。
    今年は第61回との事なので、夕見子の時代から始まったのでしょうか?
    ぜひ、北大を肌で感じて、北大生として過ごしてもらえたらと思います。

    さて、先日雪国では交通手段にスキーを使うのか話題になってましたが、
    私の子供時代(朝蔵さんとほぼ同世代)は、田舎でしたが、さすがにできませんでした。
    スキー学習のため近くの山まで荷物を担いで歩いて行くのですが、道具がとにかく重くて、スキーを履いて移動できればと常々思ったものでした。

  3. のらくろ より:

    はじめまして。
    大沢麻子「マコ」さんのモデルは中村(穴見)和子「ワコ」さんだと言われています。
    実際の「ワコ」さんは、凄腕のアニメータとして以外にも東映動画一の美人でお洒落さんだったみたいで、雑誌の記事で紹介されていたりします。検索すると当時のキャプチャー写真が即出てきます。
    一連の組合活動と旧い体質をを嫌い、杉井義三郎さん、りんたろうさん、など錚々たる東映動画出身者と共に手塚治虫さんの虫プロに移動、日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」以降、「リボンの騎士」では作画監督として活躍されています。

  4. 瑞樹 より:

    木曜日の放送は、仲さんと食事しながらアニメーター試験の話を聞くシーンで終わりましたよね。
    ナレーションのお父さんが「口を拭け」と突っ込んでて。その続き、金曜日のアバンタイトルでも、なつの口元は汚れたまま。もしや、と思ってると、お父さんまた突っ込みました。朝から声出して笑うほどウケました(笑)

  5. ともあき より:

    なっちゃんの服装、毎日華やかで千葉すずちゃんにピッタリですね!
    その服装は朝ドラでは亜矢美さんがコーディネートしていますが、元々奥山さんはファッション関係の仕事に就きたいという想いもあったそうで、服装に対する意識が高く、社内ではお洒落で有名な人でした。
    それを見ていた下山さんのモデル、実は『元警察官』ではなく『元麻薬Gメン』だった、大塚康夫さんは毎日違う服装の奥山さんの服装をスケッチしていたそうです。
    来る日も来る日も同じ服装をしない奥山さんに根を上げた大塚さんのスケッチを受け継いだのがマジンガーZの作画監督をした角田紘一さんですが、最終的にこちらも根を上げたようです。
    このスケッチは『大塚康生のおもちゃ箱』という本に収録されていて、そこに収められている絵だけでも、1966年2月2日から1967年7月19日まで描かれています。
    今の朝ドラのお洒落コーディネートも参考にされているかもしれませんね。
    余談ですが、マコちゃんのモデルの中村和子さんは実際はものすごく美人でお洒落、そのため東映の警備員さんは女優と間違え、後に移籍する手塚治虫さんの虫プロでも社内一の美人だったようです。

  6. 靴下 より:

    咲太郎の関わる劇「人形の家」のヒロインを初めて日本で演じたのは松井須磨子さん。
    この日のおしんの再放送で、松井須磨子さんのエピソードが語られたのは偶然?

  7. オペラ座の怪人 より:

    咲太郎と雪次郎、
    元々は他人の関係だけど、
    なかなか、いいコンビ。

    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

    おしまい

  8. オペラ座の怪人 より:

    なつちゃんとまこちゃんが仲良しに!?
    と思ったら、
    まこちゃんから、なっちゃんの絵にダメ出し!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    やっぱ、美大で絵を専門的に勉強した人からすると
    なっちゃんの絵は素人の絵?
    油断大敵。

    試験のシーンで、隣の席の、
    メガネの女の子が、結構、映っていて、
    何か、伏線?
    今後の親友?戦友?

    仲さんともう1人のアニメーターさんって、
    集団左遷にも出ているかしら?

    おしまい

  9. よるは去った より:

    咲太郎「チケットは任せておけ。三十枚・・・・・・売らせてやる。」なんてまあちゃっかり(笑)。
    ヘンリック・イプセンの「人形の家」は芝居は観たことないけど、戯曲の本はあれよあれよという間に読んじゃったのを覚えてます。
    半分サスペンスタッチな部分もあったし。