漫画映画『白蛇姫』完成 / なつぞら 第64話

2019年6月13日(木)第11週「なつよ、アニメーターは君だ」

あらすじ

仕上課の作業のすべてが終わり、『白蛇姫』の完成まで、あとはアフレコだけを残すのみ。仕上課の仕事が少なくなってもなお、なつは絵の練習を続けていました。なつは、自分の描いた絵を仲に見てもらうことにしました。

そんな中、演出家の露木の懇願によって、東洋動画の新作漫画映画『白蛇姫』のキャラクターの声を、劇団赤い星座の女優・亀山蘭子が担当することを決定。活動弁士・豊富遊声も、声の出演に加わることになりました。

そして、ついに始まった音声の収録。その現場に、なつは立ち会えることになりました。その光景になつは目を見張りました。なつが仕上げに関わった動画が、人の声によって生命がそこに宿ったかのように動き出したからです。

音声の収録が終わり、なつは現場を見学させてもらったお礼と感想を仲に述べました。そのなつに対して、仲はあることをなつに告げました。動画課に異動するための試験が再び行われる。もう一度、チャレンジしてみないかと。

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予習レビュー

東洋動画の新作アニメーション『白蛇姫』が完成。

声の出演には、咲太郎くんが裏方をつとめいる劇団「赤い星座」の看板女優、蘭子さんが担当します。

その、アフレコの現場を見学できることになったなっちゃん。

最後の仕上げ作業にかかわっただけとは言いながらも、自分が手がけた静止画の数々が動き出し、そこに音声が入った瞬間。どのような感動があるのでしょうか。

そして、そのなっちゃんの感動を視聴者にどのように伝えてくれるのか。

今回の最大の見せ場かもしれません。

話が少しそれますが、映画監督の故・黒澤明氏が、生前、映画のフィルムの編集に関して、次のように述べていた言葉が強く印象に残っています。

1カットのフィルムと1カットのフィルムをつなげると、映像がまばたきをはじめる。まばたきをはじめた映像をつなげると、その映像は呼吸をはじめる。みたいな描写です。

映画に命が吹き込まれる瞬間が見事に表現された言葉として、今もって忘れられません。

今回、そんな場面を観られることを、ブログ主は心から期待しています。

追記:完成したアニメーション『白蛇姫』の声優を担当する一人、活動弁士・豊富遊声。

実在モデルは、徳川夢声さんかもしれませんね。

豊富 → 徳川
遊声 → 夢声

感想

「ただの素人なのか天才なのか」

仲さんから頼まれて、なっちゃんの描いた絵の出来栄えをチェックした麻子さん。間違いなくなっちゃんの才能を見抜きましたね。

麻子さんのこの言葉が、そのことをよく物語っています。

「ただの素人なのか天才なのか」

なっちゃんには才能なんてない。もし、麻子さんがそう判断したならば「ただの素人」と、斬って捨てておしまいのはず。

ところが麻子さんは「天才」などという言葉を使いました。

とんでもな才能を持っているのかもしれない。それとも素人が偶然、うまく描けただけ?

自分だけではその判断がつかず、「奥原なつって優秀ですか?」と尋ねるところ。麻子さんの迷いがよくあらわれていました。

なっちゃんの持つポテンシャルの第一発見者の麻子さん。なっちゃんの持つポテンシャルのその奥にある「天才」を発見することはできるのでしょうか。

麻子さんの今後の動向が気になって仕方ありません。

「上手ですが、森繁久彌ならもっとうまい気がします」

活動弁士・豊富遊声氏の仕事に対して咲太郎くんが一言。言ってくれますね。

「上手ですが、森繁久彌ならもっとうまい気がします」

『白蛇伝』へのリスペクトがいっぱいの、とっても素敵なオマージュでした。

コメントへの返信 by 朝蔵

あの時代はテレビはまだ数世帯いやもしかして十数世帯に一つのアイテム(よるは去ったさん:63話)
ブログ主の高校生時代の国語の先生の一人が、まさにテレビが客寄せになる時代に少年時代を過ごした方でした。

なんでも、プロレスの放送がある日は、商店街の電気屋さんの前は会社帰りの男性たちの人だかりができたとか。

その国語の先生もプロレスを見たかったのですが、大人の群衆の中での小さな子供です。音声しか聞こえなかった。そんな話をされていたのを思い出しました。

咲太郎、もっと最高。なんとまあ、頼りになるお兄ちゃん(オペラ座の怪人さん:63話)
なっちゃんが東洋動画の入社試験に挑むために東京に出てきたばかりの頃は、あぶなかっしさしか感じられないお兄ちゃんでした。

いつの間にか、頼りがいのあるお兄ちゃんになってますね。

終わって見れば「なるほど…こりゃ確かに‘傑作’だわ」と納得出来る作品(ひるたまさん:最終回)
『あさが来た』の再放送は平日の昼間。しかも、前半は国内外を行ったり来たりした時期もありましたので、数えるほどしか観ることができませんでした。

しかし、オープニングタイトルと観るたびに本放送のときの気持ちを思い出していました。

自分は、歴史に残るような傑作をリアルタイムで観ているんだ。毎朝、来る日も来る日も、そんなことを考えていたことを思い出します。

そして、ナレーションが繰り返し使った「新しい朝を迎える」という言い回し。「おはようお帰りやす」という古い大阪弁。今でも普通に使っています(笑)

本当に素晴らしい、格調高い作品でした。

藤吉くんの遺影が飾られている仏壇の前で抜け殻の如くボーッと、無表情に遺影を眺めていたてんちゃんの姿の方がむしろリアルなのでは?と感じた事は確かです(ひるたまさん:155話)
ひるたまさんの感じことは正しいかもしれません。

ブログ主は、すでに両親を亡くしていますが、二人とも何の前触れもない急死でした。

そのせいもあってか、目の前で起きていることが理解できず、葬儀などではまさに「抜け殻の如くボーッと」しているだけでした。

同じ登場人物なのに、なつと麻子さんで解釈が全く違うのは面白いし興味深いですね(おみやさん:69話)
はじめまして!そんなに以前からこのブログをご覧いただいているのですか!?ありがとうございます!

なっちゃんと麻子さんの、常盤御前の解釈の違い。同一人物に対する見方も、人が違うとここまで違うものなのですね。

なっちゃんと麻子さん。まったく異なる二人のそれぞれの性格が常盤御前に反映されたので、まったく異なる常盤御前が生まれたのかもしれませんね。

声優さんの地位が現代ほど確立してなかった時代(よるは去ったさん:64話)
ここ数年、ハリウッド映画は日本語吹き替え版の劇場上映が当たり前になりましたが、声の吹き替えを行なっているのは、人気のある役者さんばかり。

時代は変わったものですね。

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コメント

  1. よるは去った より:

    露木「あのねえ、小青はそんな『遣り手婆』みたいな声じゃないんですよ・・・・・。」の件がネットで反響得ているとか。「遣り手ばばあ表現できる鈴木杏樹さん凄い。」etc。「遣り手」ってそもそも昭和33年に廃止された、「吉原」の「遊郭」でお客の「遊び」のコーディネートみたいなことをしていた「おばさん」と呼ばれていた人たち。ドラマの中の露木課長の年代の男性たちは「吉原遊郭」へ何回か遊びに行っているだろうから、ピンと来るかも知れないでしょうけど、「遊郭」なるものが無くなって数十年経っている現代の人たちが「遣り手婆」のワードに反響したというのは驚きです。かく言う私は落語や歌舞伎芝居でしか、「遣り手婆」というワードは聞かないんですけど、ネットの人たちは何を通じて知っているのでしょう?

  2. あわぞう より:

    実話では、森繁久弥と宮城まりこさんですよね。
    セリフでは【俳優さんにセリフ入れても嫌われてしまって】とありましたが、
    さてだれを想定していたのでしょうか?

    さきたろうのせりふでも、「森繁久彌より」とかのセリフもありました。

    ドラマでは 徳川無声と演技派の新人女優という設定なのですかね

  3. オペラ座の怪人 より:

    彩色は遅く、
    動画は早いなつ。

    天才か?
    凡人か?

    まこちゃんには分からない?
    とみさんにも、分からない?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  4. よるは去った より:

    仲「二人の女優が『声だけの出演は嫌だ・・・・』」声優さんの地位が現代ほど確立してなかった時代ですね。

  5. のらくろ より:

    東映動画初長編漫画映画作品「白蛇伝」の声優は森繁久彌さん、宮城まり子さんのお二人のみ・・・。
    男性キャラは全部森繁さん、女性キャラは全部宮城さんがそれぞれ声色を変えて演じ切られました。
    蛇足ですが、この映画を見て、宮崎駿さんは(手塚治虫さん、石森章太郎さんに勝ち目の無い)漫画家への夢を捨て、東映動画に入社し漫画映画の道に邁進されます。

  6. さや より:

    徳川夢声さんは、地元が誇る有名人なので、嬉しいです(*≧∀≦*)