坂場が仲への誤解認める / なつぞら 第106話

2019年8月1日(木)第18週「なつよ、どうするプロポーズ」

あらすじ

坂場の強いこだわりによって、長編映画『神をつかんだ少年クリフ』の公開日が近づいているにもかかわらず、制作が進まないことを仲は気にしていました。しかし、仲の意見に、坂場は耳を貸そうとはしません。そこで仲はある行動に出ました。

坂場がこだわっているキャラクターを仲みずから描き、その動画用紙を仲はなつに手渡しました。仲が描いたキャラクターを、なつに見せられた坂場は、その出来栄えの素晴らしさに言葉を失いました。

坂場は、仲に力を貸してほしいと頭を下げました。坂場と一緒に仲に反発していた神地も、仲に対して頭を下げました。なつや下山も、仲に協力を求めました。仲が力を貸すことで、ようやく原画の制作は、順調に進みはじめます。

そんな中、坂場とともに風車へ足を運びました。そして、なつと結婚する意思があることを亜矢美に告げました。亜矢美は二人を祝福します。そして、翌年の夏。なつたちが関わった長編映画はようやく公開にこぎつけるものの、興行は失敗に終わるのでした。

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予習レビュー

ある時期から、ずっと仲さんに対して反発を繰り返していたいっきゅうさんが、仲さんに対して誤解していたことに気づき、そのことを素直に認めるエピソードが描かれます。

テレビ班への異動後、ひさしぶりに映画の制作現場に復帰できたいっきゅうさんは、水を得た魚のように強いこだわりを発揮。

どうやら、何かのキャラクターの表現が、自分が理想とするイメージからほど遠いことを理由にダメ出しを続けて制作は停滞。

その、いっきゅうさんの理想とするイメージに、ある提案をしたのは仲さんでした。

仲さんがどのような提案をするのか詳しいところはまだわかりません。

しかし、仕事の出来栄えにさえ満足できれば、私情を忘れるタイプのいっきゅうさん。仲さんの提案を目にして、仲さんの才能をあらためて見直すことになるのでしょうか。

いつも仲さんに対して突っかかっていたいっきゅうさんが、仲さんに対する自分の中の誤解を素直に認める場面。今回の見どころの一つになるかもしれません。

そして、今回のドラマの舞台は風車へ。

亜矢美さんが、なっちゃんといっきゅうさんのただならぬ関係を察することで、今週のお題である「なつよ、どうするプロポーズ」に一歩一歩近づいてゆくようです。

感想

理想の上司・仲さん

いっきゅうさんと神地くんが、仲さんの才能とみずからの非を認め、素直に頭を下げる姿がとってもすがすがしい朝でした。

部下の上司への反発。若手社員の中堅社員への反発。

組織の中ではよくあることです。しかし、組織の中でよくありがちな上に述べたような反発は、たいていは感情的な対立となってしまいます。

仕事よりも個人の感情が優先される対立です。

でも、いっきゅうさんと神地くん、そして仲さんの対立は、そんなよくありがちな対立とは次元の異なる対立でした。

いっきゅうさんも神地くんも、才能あふれる若手だけに仲さんの才能をしっかりと理解しました。そして、仲さんの才能に白旗を上げました。

いっきゅうさんと神地くんの、仲さんへの反発は、感情的な反発、好き嫌いによる反発ではありませんでした。

みずからの誤りを素直に認めたいっきゅうさんと神地くんに対する、仲さんの反応もまた素敵でした。大人の対応でした。

自分の案を採用してくれてありがとう。

振り上げたコブシをおろした部下たちに対して、決して意固地にならないだけでなく、部下たちの才能を讃えるかのような低姿勢な対応がまばゆいほどでした。

仲さん「理想の上司」確定ですね。

長くは続かなかった至福の時間

いっきゅうさんはなっちゃんと結婚する気持ちでいっぱい。なっちゃんも、自分の過去のことを気にしながらも、喜びを隠しきれない。

そして、二人を心から祝福する亜矢美さん。

そんな至福の時間は長くは続きませんでした。残念ながら。

いっきゅうさんの監督作品は興行的に大失敗。映画館では客が不入りな上に、子供たちが劇場内で走りまわっている始末。

よっぽど映画が退屈なのでしょうか。

いっきゅうさんとなっちゃんの結婚の条件は、映画の成功でした。しかし、映画はどうやら失敗です。

明日のいっきゅうさんを見るのが怖い。それ以上に、なっちゃんの姿を見るのが怖い。明日はきっと大変なことになるのでしょう。

コメントへの返信 by 朝蔵

『風の谷のナウシカ』(よるは去ったさん:105話)
ずいぶん昔の話ですが『風の谷のナウシカ』をニューヨーク近代美術館の中にある映像ホールで観たことがあります。

映画終了後、現地の大人たちが『風の谷のナウシカ』について熱くディスカッションしていた光景を思い出します。

あの時『風の谷のナウシカ』は、完全に大人の映画でした。

妥協を知らないいっきゅうさん(オペラ座の怪人さん:105話)
妥協を知らないいっきゅうさんは、もしかすると、自分の性格が吉と出るか凶と出るかに興味がない、と言うか吉と凶の区別も知らないのかもしれませんね。

『大草原の少女ソラ』(ちゃーちゃん:105話)
NHKでやっていた『大草原の小さな家』をアニメ化した『草原の少女ローラ』が、ドラマの中に登場する架空のアニメ作品の実在モデルかもしれませんね。

「ソラ」と「ローラ」で語感が似ていることもありますし。

タスケテー(´;ω;`)となっちゃんは言いたかったんだと思うんです(ゆきこさん:105話)
チームのリーダーの下山さんでさえ手に負えないとなると、頼れるのは仲さんか井土原さんしかいません。

でも、井土原さんはいっきゅうさんのことが苦手だとキッパリ言い切っているくらいなので、助けを求めても無理。残るは仲さんです。

向かう先は四谷の事務所ではなく、おそらく光子のところ(みいちゃん命さん:104話)
咲太郎くん。亜矢美さんの気持ちをどこまで察してるんでしょうかね。まったく気がついていないのかな。妹のなっちゃんがいっきゅうさんの気持ちに気づいていなかったように。

神楽坂 当たりました(∩_∩)(おこちゃん:25週)
見事に当たりましたね!よく考えてみれば、神楽坂あたりだと高級置屋がありそうですが、そんな街があったことがすっかり頭の中から抜けていました。

なつが40代に突入してからのアニメ界が滅茶苦茶エキサイティングなのに(涙)(tontonさん:105話)
エキサイティングな、なっちゃんの40代。スピンオフでやってほしいですね。ただひたすらにアニメーターたちの世界を描き切る、そんなスピンオフ、観てみたいです。

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コメント

  1. へるるん より:

    ヒルダだ!ってひと目みて思いましたよ
    仲さんの描いたキアラを見たときに
    (ヒルダはもちろん太陽の王子ホルスの大冒険のヒロイン)

    なんてすごいんだ

    って思ったらアニメ界のレジェンド的存在の(ハイジ等のキャラデザをやられた)
    小田部羊一さんがお描きになったそうで
    この説得力をもたせるには私には無理だってなつぞらのアニメーション監修の
    舘野さんが言って、小田部さんを紹介したそうですが
    さすがの説得力ですね

  2. ちゃーちゃん より:

    仲さんのキアラに皆が納得。
    いっきゅうさんの想いが伝わったのはなっちゃんではなく仲さんだけでそれを描く事ができた。
    その絵を見て納得出来たのはテレビの中の人達だけでなく視聴者までが納得した。
    実際にキアラを描いたのは小田部さんだったらしくそれを知ってさらに納得しました。

  3. tonton より:

    年長者が築いたそれまでの伝統や時間の積み重ねによる経験を、能力ある若者がないがしろにする。
    小学生から社会人の世界まで、あるある。ですよね。
    世の中能力だけでは解決できな事って多々あります。
    仲さんが人格者だったので良かったです。井戸原さんならこうはいかなかったでしょう。

    2人が婚約した事で風車の店じまいのカウントダウンが始まり寂しさを感じます。風車ロスになっちゃう?

  4. のらくろ より:

    絵を絵描き以上に勉強して、少しのニュアンスの違いを判別し描き直しを要求出来る能力の持ち主の坂場君が、なぜヒロイン(ヒルダそっくり)のイラストを一瞥で仲さんが描いたと判断出来なかったのかが不思議です。
    たしかに、一般の視聴者にとって、同じキャラであれば描く人による線のタッチの違いは気にならないのは有りです。
    しかし、各々個性のきつい絵のプロフェッショナルの職場で、特に絵にうるさい(観察眼がするどい)坂場君が誰の手の絵なのか、なっちゃんに聞くまで解らないとは有り得ないエピです。
    まぁ、そうした方が仲さんへの坂場君の誤解を認めるシーンがドラマチックに演出できて、視聴者の受けはアップするのでしょうが・・・。

  5. まゆゆ結構好き より:

    なつと坂場くんを祝福する亜矢美さんが、本当にうれしそうで、優しいお母さんか叔母さんのように見えました。
    あと、キアラの絵が素敵すぎて参りました。

  6. オペラ座の怪人 より:

    (ウッチャンのナレーション)
    「映画は不入りに終わったのです。」

    ヘンデルとグレーテルがお蔵入りになった(今も?)
    のに比べれば、公開されただけでも良いのかも?

    しかし、なつと一久の結婚は
    映画が成功したら、のはず?

    どうなる?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  7. よるは去った より:

    仲「アニメーターとしての限界を突きつけられたみたいで・・・・・・(」
    一久「やっと本物の『キアラ』に・・・・・・・・。」
    ギリギリまで追いつめられて良いものが生まれて来たってところですかね。

  8. スム より:

    エヴァンゲリオンの庵野さんは、
    余談ですが。エヴァンゲリオンの庵野監督は、
    宮﨑さんは「面倒くさい」と思ったら面倒くさくないカットに変えるか、いっそ自分で書いてしまう。
    しかし高畑さんは自分で描かないからそれを絵描きに要求するし強要する。でもだからこそ人が育つ。
    というようなことを言っておられました。

  9. ともあき より:

    仲さんの想いが伝わってよかった!
    いっきゅうさんのモデルの高畑さんは、大切にしまっている一つの原稿用紙があったそうです。
    仲さんのモデルであり、尊敬する先輩、森康二さんに依頼して書いてもらった文章です。
    そこにはこう書かれていました。
     そうだ 
     ボクらのマンガ映画も 
     日本人の日本のマンガ映画を
     作るべきだ。
    きっと、繰り返しこの原稿を読んで励みにし、試行錯誤を繰り返していたに違いありません。
    頑張れいっきゅうさん!

  10. スム より:

    「かぐや姫」を作っていたとき、高畑勲監督がアニメーターさんにダメ出しする姿をこっそり見ていた宮﨑駿監督が高畑監督にナイショで「こういう絵を描くんだ!」と自分で書いた絵をアニメーターさんに見せていたというエピソードを思い出しました。