富士子が北海道から上京 / なつぞら 第151話

2019年9月23日(月)最終週/第26週「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」

あらすじ

昭和50年(1975年)3月。優の小学校への入学を目前にひかえた頃。日々、仕事に追われ、多忙を極めるなつに代わって優の面倒を見るために、富士子が北海道から東京にやってきました。

富士子が上京してから数日を経たころ。優の小学校入学式を迎えた日も、なつと坂場は仕事に追われていました。入学式を終えると、なつと坂場は優を富士子に託し、あわててマコプロダクションに出社しました。

そのころ、マコプロダクションの面々は、連日連夜、制作の仕事に追われていました。そんな中、なつはある場面を夜中から夜明けにすることを提案しました。泰樹を励ましたいという気持ちから、なつはその場面を思いついたのです。

同じころ、泰樹は元気を失っていました。そのことを富士子から聞かされたなつは、泰樹のことを案じていたのです。ほどなくして、なつが提案した夜明けの場面が放送されました。泰樹は、なつが提案した夜明けの場面を目に涙を浮かべながら見入るのでした。

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最終週/第26週

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予習レビュー

いよいよ最終週を迎えてしまいました。時代は昭和50年(1975年)3月。『大草原の少女ソラ』の放送開始から半年ほど経過した頃のことです。

放送が始まったばかりの頃は視聴率がふるわず、放送打ち切りさえささやかれていた『大草原の少女ソラ』は、いまや人気番組に。

それにともない、なっちゃんたちも激務に追われる日々。

そんなタイミングで小学校の入学式を間も無く優ちゃん。その優ちゃんの面倒を見るために富士子さんが久しぶりに東京にやってきます。

その富士子さんの一言がとっても気になります。

最近、じいちゃんに元気がない・・・

最終週の前の週でも牛舎でよろけた泰樹さん。それだけでも心配なのに、さらに元気がなくなってきたという。

そんな、あまりにも心配な富士子さんの一言から最後の一週間がスタートします。

感想

それでこそわしの息子だ

泰樹さんが、なっちゃんに対して放った最初の一言をブログ主は忘れることができません。

「それでこそ他人じゃ」

この冷たい言葉。9歳の子供に向かってなんてことを言うんだ。面倒くさい性格の頑固ジジイに、9歳の女の子がいびられる日々を想像し、身構えてしまったことを思い出します。

しかし泰樹さんは、なっちゃんに見込みがあると最初の印象から直感したのかもしれません。だから「他人」と言う言葉くらいではひるまないだろうと。

案の定、泰樹さんはなっちゃんを溺愛するように。

そして今回のドラマの中で回想場面として登場した「それでこわしの孫じゃ」

この泰樹さんの言葉の印象を強調するために「それでこそ他人じゃ」という言葉があったような気がします。

「それでこそ他人じゃ」があったからこそ強く強く印象に残った「それでこわしの孫じゃ」。

この「それでこわしの孫じゃ」が、なっちゃんのアニメ作品の中で回収されました。

「それでこそわしの息子だ」

『大草原の少女ソラ』に出てくるレイくんは、なっちゃんだったんですね。

コメントへの返信 by 朝蔵

来年映画が続けて2本公開(まゆゆ結構好きさん:150話)
広瀬すずさん主演の映画。二本も公開がひかえてるんですか!?ブログ主が広瀬すずさんをはじめて知ったのが映画でした。

『海街diary』です。その後『ちはやふる』シリーズを経て『チア☆ダン』を観たときに、広瀬すずさん主演の朝ドラを観てみたい!と強く思っていたらそれが実現。

ちなみに広瀬すずさんの来年公開の映画2本のうちの1本『一度死んでみた』の共演者、なんと天陽くんなんですね。

なっちゃんと天陽くんが結ばれることを期待していた人たちの願いが、映画の中で叶えられるみたいです。

思えばこの物語は剛男さんの善意と律義さから始まった(まゆゆ結構好きさん:150話)
おっしゃる通りですね。自分が生きてゆくさえ困難な時代の中、亡き戦友との約束を果たした剛男さんの律儀さが、なっちゃんたちの人生を救いました。

柴田一家の中では頼りなげな夫として描かれることが多かった剛男さんですが、戦友との関係を考えたとき、男の中の男ですね。

家政婦という話がでて、思わず笑ってしまいました(おたかちゃん:150話)
富士子さんが家政婦。どうしてわざわざそこで家政婦という言葉を使うのかと思ってましたが、あれは「富士子さん」主演の名作ドラマへのオマージュだったんですね。

なっちゃんの事を誰よりも可愛がってくれていたんですね(ゆきこさん:150話)
泰樹さんとなっちゃんがはじめて会ったとき。泰樹さんがなっちゃんを「それでこそ他人じゃ」と冷たい言葉で突き放した場面では、今後どうなることかと思いました。

あの場面も今ではいい思い出です。

杏、謙さんの思いも背に渡辺家朝ドラ【コンプリート】(ちゃーちゃん:150話)
一家で朝ドラ!渡辺大さん、次はヒロインの夫役のポジションで出て欲しいものですね。本作では残念な夫役ながら、いい味わいをかもし出してました。

「エール」がクランクイン(tontonさん:26週)
『エール』で、『とと姉ちゃん』以来の朝ドラとなる唐沢寿明さんの妻役になんと菊池桃子さんのキャスティングが決定!

菊池桃子さん、これが朝ドラ初出演と知り驚きました。

半年ほど前のことだったでしょうか。大学の先生として活躍されている菊池桃子さんのインタビュー記事が何かの雑誌に掲載。

その中で菊池桃子さんが、これまで一度も経験したことがない役に女優として挑戦する機会を得たが、それはまだ秘密、みたいなことをおっしゃっていました。

このときの「秘密」がきっと『エール』だったんだなって今にして思います。

途中までの出演(tontonさん:『エール』)
唐沢寿明さんが演じる主人公のお父ちゃん。物語の途中で亡くなってしまうのかもしれませんね。

『とと姉ちゃん』で唐沢寿明さんが演じた花山伊佐次の最期には泣かされました。今でも思い出すと涙が出てきます。

瑞鷹アニメのファン(瑞鷹アニメ好きさん:148話)
コメントありがとうございます!ブログ主は「瑞鷹アニメ」というくくりで瑞鷹アニメを観たことはないのですが『フランダースの犬』が最も強く印象に残っている作品です。

『フランダースの犬』がきっかけで、その後、ルーベンスが大好きになりました。

松嶋菜々子ちゃんが「お祖母ちゃん」と呼ばれるのは改めてショック(よるは去ったさん:150話)
ブログ主はアイドル時代の菊池桃子さんの大ファンだったので、『エール』で主人公の母親役の菊池桃子さんが「おばあちゃん」と呼ばれる日が来るのを何よりも恐れています。

オートメーションした時のデメリットが浮き彫り(ゆきこさん:155話)
40年以上も前に「冷蔵庫、電気なければただの箱」というコマーシャルがありましたが、オートメーションは電気がなければ、鉄くずに等しい存在ですからね。

岡田斗司夫氏 が投稿した「なつぞら」に関するYOUTUBU(みいちゃん命:25週)
そんな素敵な動画があったんですか!?『なつぞら』が最終週を迎えるこのタイミングになってはじめて知りました。

また、当ブログを「サロン」などという素敵な言葉で表現していただき感激です。こちらの方こそ半年間もの間、つたないブログにお付き合いいただき感謝でいっぱいです。

本当の意味では苦労しているように見えない(文月さん:150話)
奥原三兄妹の中でも、一番苦労していないのがなっちゃんでした。一方の千遥ちゃんの歩んできた道の険しさと言ったら。

千遥ちゃんが北海道に姿をあらわしたときもでしたが、千遥の圧倒的な存在感にいつもすべてを持って行かれてしまいますね。

富士子 「知ってる~」(ぱぽりんさん:150話)
峰不二子が、そのまんまのセリフを使っているんですか!?『ルパン三世』峰不二子へのオマージュ第二弾ですね。

なほ子さん最後のショットになるであろうなほ子さんの安心した表情(璃織さん:151話)
なほ子さんはきっと、千遥ちゃんの思いがけない境遇に胸を痛めていたはずです。そのあたりの描写を丁寧に見せてほしかったですね。

千夏ちゃんは挨拶や言葉遣いもきちんとしていて、実によく育てられています(璃織さん:151話)
千夏ちゃんの育ちの良さは千遥ちゃんの躾の良さ。そして千遥ちゃんが千夏ちゃんをお行儀よく育てることができたのは、なほ子さんの千遥ちゃんへの愛情の賜物。

璃織さんの深い洞察。深くうなずきながら拝読させてもらいました。素敵なコメントをありがとうございます。

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最終週/第26週

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コメント

  1. 丹善人 より:

    かつて声優を目指していたこともあるうちの娘の話では、絵が無い状態でのアフレコは日常茶飯事。時には絵さえなく、光の点滅だけでセリフを喋ることが当たり前だとか。特にゲスト俳優が本人役で声優で参加の時は絵がまったくないそうです。

  2. 文月 より:

    「なつ」が苦労しているかどうかは,ドラマに何を求めるかで評価が分かれると思います。
    わたしは,主人公なり各配役が,苦労を自覚し,それにどう積極的に対応するかをドラマで見たいと感じます。その点では,なつぞらの「なつ」は物足りなく感じます。
    世の中には,苦労を苦労と感じない人や本人の自覚が薄くとも支える人が自然に集まってくる人,さらには周りの厚意を自覚がうすいまま受け取って自分の手柄にしてしまう人までいます。
    そういうタイプの人のドラマだとみれば,ドラマとしては物足りない部分があっても,それはそれで面白いドラマであると思います。
    「なつ」の魅力と「広瀬すず」の魅力は別のものだと思います。
    なつぞらは,なつのドラマというより,なつを核としたなつを取り巻く人々のドラマだと思います。
    そして,広瀬すずは,坂場(奥原)なつという役を魅力的に演じていると思います。

  3. ゆきんこ より:

    私もぽぽりんさんと同じように考えてました。

    いろいろな問題、特に育児が、なつから助けを求めなくても、アクションを起こさなくても、
    周囲の忖度で解決してしまうところが、批判されるのでしょう。

    そして、なつは周囲の助けを素直に受けるのはいいとして、際限がないのです。
    適切な家政婦さんが見つかるまでの間、(仕事も子供も待ってはくれないし)茜さんや
    咲太郎夫婦を頼るとか、
    茜さんが具合が悪いのなら優を連れて帰る、(あるいはお誕生祝いが終わるころ合いに迎えに行くなどとしないのが、批判されるところです。

    奥原三兄妹は、みんな良い人に恵まれてここまで来ましたが、
    きちんと躾けられたのは千遥ですね、
    でも置屋の生活は気苦労も多かったと思います。

  4. まなつ より:

    影ですが、私は影がなかった(空に明るい光が少ない)ところから一気にぐんと長くなった(陽が低い角度から一気に差し込んで一気に明るくなったから一気に長くなる影が出現)という描写をすることによって、空の変化を見せずに夜から朝に変わったことが見事に表現されたのだと思いました。夜と朝の境目の色を見たかったなあと最初は思いましたが、とうさんとレイの会話で農場を去ることを詫びるレイの涙(夜)から新しい扉を開けてそれぞれの希望へと進むことを決める場面(朝)に一気に進むのかな、と解釈しました。帽子が風で飛ばされるのは、天陽君のラストシーンを彷彿しましたが、とうさんとレイに夜から朝に変化したことを気が付かせる演出なのかな?とも思いました。

  5. ぱぽりん より:

    ちょっと他所も覗いてみても、なつが苦労をしていない、という感想を多々見かけます。
    そもそも広瀬すずさん、苦労をしている顔、疲れた顔が似合いませんし想像できません。
    そんな顔になる代わりに、前に書いたちはやふるでのシーンのように、口開けて爆睡するのが似合います。

    小なつが柴田牧場で手伝いを始めた夜、

    夕見子 「あの子、イビキがうるさい!」

    と、枕を抱え富士子たちの所へ行ったシーンが妙にしっくり、自分にはその後の粟野さんから広瀬さんへの繋がりを自然なものへと感じさせてくれるものとなりました。

    さて、ひよっこでも、みねこは苦労をしていない、という感想が随分あったように記憶しています。
    両者には共通点があって、
    「自分の意志で労働している」(みねこの集団就職、すずふり亭での就職の<きっかけ>は違うが)
    「働くことを苦であると考えない」
    「働いていることを嬉しいと感じている」
    そういう姿勢が見えますし、その喜びの部分が現われている顔立ちではないかと思います。

    奥原3兄妹を、労働量、労働時間で比べてみたら、(ドラマの時間軸で)子供の時から今に至るまで、なつが一番多いのではないかと想像します。
    もっとも、色々な問題が周囲の協力、援助で解決してしまうのは、解ると言えば解るのですが、その理由付をいま一工夫欲しいところですね。

    話しかわって、しっかりと躾けられた千遥。

    今回坂場家を訪ねたシーンで、千遥、脱いだ靴をそろえてから部屋に入っていった。
    演出によるのか清原さんのアイデアかはわかりませんが、これまで過ごしてきたなつとの時間の違いが表現されていました。
    もし清原さんのアイデアだとしたら、清原さん、凄い役者さんだと改めて思うところです。

  6. ぱぽりん より:

    本日のアニメ部分の中で、風に飛ばされた帽子が空に作る翳、とても素敵なシーンでした。
    実際の風景の中でもそれを目にした時、つい見入ってしまいます。
    反面、朝日が昇った瞬間の、影が伸びる動画は少しがっかり。
    無限遠に伸びていた影が縮まる、あるいは翳りが消えて影が現われる、なのではないかと。

    坂場 「まこさん、これ、ちょっと直してもらえませんか、影がおかしいんです」
    麻子 「夜は私一人しか動画チェックいないっていうのに、影まで直せっていうの!?」

    そして、朝日を受けたかのようにすっきりしたのが、千遥の髪型。
    なつと共に坂場家を訪れた前回は、今日の富士子とのシーンと合わせて撮影されたのですね。

  7. tonton より:

    私も番組開始直後の伏線の回収、おじいちゃんの涙。に感涙でした。
    特にNHKは大河や朝ドラだけでなく他番組もドラマの土台・屋台骨となるしっかりした俳優を
    起用できている事がありがたいなと今日の放送を見て一層感じたからです。

    10月の新ドラマのラインアップをざっと見たんですけど、日本の経済力の低下やTV離れで
    ドラマで苦戦している一部の民放局による事実上のトメ不在でドラマもあったりしたりして
    視聴者の立場ながら大丈夫なんだろうか?と思わせたり。
    事実、民放ドラマを敬遠している役者さんも増えてきている現状の中、唐沢氏が再度朝ドラバックを
    果たして嬉しかったです。菊池桃子さんは、初芝居ながらいい演技ができると信じてます。

  8. まゆゆ結構好き より:

    富士子さんは大らかで明るくて、裏表のない女性ですね。妻をなくした泰樹さんにとって救いだったと思います。従来の朝ドラなら富士子さんがヒロインだったかも。松嶋さんの持ち味にもぴったりな役かと思います。

  9. 糟谷英勝 より:

    自分の人生の開拓史を想い回らせながら、毎日、楽しく観させていただいています。第151話の中で少し気になった場面がありました。「大草原の家そら」のアニメの一場面に、夜明けを象徴する画面として、太陽が昇るにつれて木々の根もとから影が伸びていく場面がありましたが、あの表現は夕陽が沈む時の影の表現で、朝日が昇る時は逆に、薄く長い影がだんだん濃く短くなっていくのではないのでしょうか?ちょっと気になりました。最終週、わくわくしながら、徐々に寂しさを募らせながら、観させていただいております。

  10. 丹善人 より:

    初めまして。いつも楽しく読ませて頂いています。
    今日のクレジットで、千遥の苗字が「奥原」になっていましたが、
    たしか、離婚したときは結婚時の苗字か結婚する直前の苗字にしか
    なれなかったはずです。(今の法律なので、当時とは違うのかも)
    離婚して苗字がどうなるのか気になっていたので、目に付きました。

  11. アーモンド より:

    おじいさんとなつの別れシーンと似た場面が、大草原のソラに。おじいさんがモデルになったのは、レイのお父さんだったのか?家を離れるのは、女の子のソラでなく、男の子のレイだったのですね。そこがなつぞらとの違いですね。

  12. よるは去った より:

    泰樹「東京を開拓してこい・・・・・・耕してこい・・・・・・・・。」
    なっちゃんは「あの時の約束を見事果たしたよ。」と「レイ」の口を通して泰樹祖父ちゃんに伝えたかったには間違いないと思います。

    思い出しましたが「大草原の小さな家」でもチャールズ父さん(マイケル・ランドン)が養子に迎えたアルバート(マシュー・ラボトー)が医師を目指す展開になっていました。
    ただ、アルバートは大学医学部合格を知ると同時に白血病に犯されていたことも知るという悲運が待っていたのですが。

  13. 璃織 より:

    追加……なつぞら一週間を見て改めて……なほ子さんが千遥ちゃんに与えてくれたものは、芸や金銭的なものだけでなく、また愛情だけでもなく、教養や品格というのも大きいですね。千夏ちゃんは挨拶や言葉遣いもきちんとしていて、実によく育てられています。芸を仕込んだりお金をかけてあげるだけでなく、娘にそういう教育ができるような女性に千遥ちゃんを育てたという事ですよね。そういう意味でも、千遥ちゃんのは本当に幸せでした。

  14. 璃織 より:

    千遥ちゃんは確かに、なっちゃんに比べれば苦労したと思いますが、売られたとはいえ、養母のなほ子さんが良い方で本当に幸せでした。あの時代、売られた女性や女の子はもっと劣悪で屈辱的な環境に置かれる事が多くありました。住居や食べ物、着物も差別され、果ては戦時から続いた栄養失調、性病や結核で亡くなる女性も少なくありませんでした。元々身寄りがないのだから、生かしておいてやるだけでも有り難いと思えという事でしょう。また、芸を仕込まれたとしても、そこには何の愛情もなく、その娘を金づるとして、その御座敷の上がりで養母は遊んで暮らし、御座敷から帰宅の際には、お客からもらったご祝儀を、帯や結髪に隠していないか、着物を脱がされ髪を引きずられた、などという話も沢山聞きます。でも、なほ子さんは愛情をもって千遥ちゃんを育て、真剣に芸を仕込み、多分旅費も出してくれたのでしょう、兄姉との気持ちの整理をつける為に、決して安くない旅費のかかる北海道に旅させてくれました。その時に着ていたピンクのワンピースもお金をかけてもらっているなと思える品でした。清二さんとは結局はうまくいかなくなったとはいえ、結婚時には、千遥ちゃんが「良い人」と思った男性に見初められ、その裕福な料亭にお嫁に出してくれました。可愛い娘を授かり、親方に仕込まれて料理人になる事ができました。小料理屋というには立派過ぎる店構え、従業員も二人いる「杉の子」を任され、千夏ちゃんの洋服や部屋にある大きな地球儀、おもちゃ等を見ても、そこそこ裕福な暮らしぶりが伺えます。そして、離婚する事になっても姑の英断と、嫁・孫への愛情(夫の店を守りたい&息子の不始末への申し訳なさもあり)によって、今まで通りの暮らしを続ける事ができ、きっと姑・雅子さんが目を光らせて、清二さんに「父親としての務め」をさせることでしょう。上を見ればきりがありませんが、売られてきた「浮浪児の女の子」にしては、かなりの幸せだと思います。それもこれも、なほ子さんの千遥ちゃんへの愛情のお蔭です。でも最後に、すごく残念だったことは、杉の子での話し合いが終わり、「千遥ちゃん良かったね~」となった後に、なほ子さんの表情がカメラに抜かれなかったことです。撮影時間の関係で、本当はあのショットの時点に、もう原日出子さんはいらっしゃらなかったのか?と思うほど……おそらく、なほ子さん最後のショットになるであろうなほ子さんの安心した表情が見たかったです。