2019年10月15日(火)第3週「ビバ!大阪新生活」
あらすじ
下宿屋・荒木荘の住み込みの女中として働くことになった喜美子は、荒木荘で働きはじめて早々にトラブルを起こしました。自分の部屋と隣の部屋とを仕切るふすまを蹴り倒してしまったのです。
動揺する喜美子を見つめる元女中でベテランの大久保の目は冷ややかでした。若すぎることを理由に、女中として働くことは無理だと言い切る大久保は、喜美子に対して信楽に帰るように言いました。
再び就職先を失い、家計を支えられなくなることに焦った喜美子が食い下がるものの、喜美子の懇願に対して大久保は耳を貸そうとはしません。荒木荘のオーナー・さだも加わった話し合いの末、ついに喜美子は信楽に帰されることに。
荒木荘での最初で最後の夕食を、喜美子はごちそうになりました。そして、部屋に戻った喜美子が実家から持ってきた荷物を開けると、そこには母・マツが喜美子に宛てた手紙が入っているのでした。
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予習レビュー
大阪編、二日目。
ヒロインが故郷を離れ都会に出て行くタイミングも早かったですが、都会から故郷に戻らざるを得なくなる状況になってしまうタイミングもまた早い!
喜美子ちゃんが女中として働く荒木荘で、もともと女中として働いていたベテラン女中の大久保さんから、女中として不適格と拒絶されてしまいます。
そして、荒木荘のオーナーであるさださんも、大久保さんの意見に賛成するらしく、荒木荘で働けなることはほぼ確定。
前作『なつぞら』でも、ヒロインが最初の就職試験に失敗する場面が描かれました。
しかし、前作のヒロインは、つなぎの職場と住む場所に恵まれた上に、実家の家計を自分の給料で支えなければならないという事情はありませんでした。
前作のヒロインよりとくらべてはるかに困難な状況に立たされた喜美子ちゃん。ちょっとネタバレになりますが、喜美子ちゃんは最終的に荒木荘で働くことができるようになります。
はたして喜美子ちゃんは、この困難をどのように突破するのでしょうか。
感想
ブログ主は大久保さんのファンになってしまいました
一日も経ずして実家の信楽に返されることになってしまった喜美子ちゃんでしたが、手厳しい大久保さんは決して悪い人ではなさそうですね。
喜美子ちゃんに厳しく当たるのもイケズではありません。
むしろ、若い子だからと言って甘やかさず、厳しいことをはっきりと言うその態度は、誠実さのあらわれと言えるかもしれません。
女中という仕事へのリアルな見方も深いものがありました。
どんな気持ちで仕事をしたところで、他の人には同じ仕事にしか見えない。それは、女中という仕事は誰がやっても同じだから。
誰がやっても同じ仕事を誰もできないくらい極めたに違いない大久保さん。
それでもやっぱり、大久保さんは、自分の仕事を誰でもできることだと人から言われ続けてきたのでしょう。
だからきっと大久保さんは、人からの評価は当てにせず、自分で納得がゆく仕事をつらぬき通してきたに違いありません。
人から評価されようが評価されまいが、自分が納得できる仕事に徹する。
そんなストイックな姿勢が見え隠れする大久保さん。怖そうだけれど、ブログ主は大ファンになってしまいました。
コメントへの返信 by 朝蔵
普通なら器物破損、大きな弁償が必要かも(アーモンドさん:14話)
喜美子ちゃんが蹴っ飛ばして壊したのは、壁ではなく襖みたいです。だから、正確に言うと壊したのではなくはずしたので、簡単に直るのかもしれません。
壁の破壊で思い出すのは『ちりとてちん』です。
ヒロインB子ちゃんと草々兄さんの部屋をへだてている壁を、草々兄さんが全力で破壊しつくしたあの名場面が忘れられません。
あまりの号泣エピソードのために、あの場面では冷静さを失ってしまいましたが、よくよく考えてみれば草々兄さんの行動は、器物破損以外の何ものでもない。
あの建物のオーナーが、ヒロインB子ちゃんと草々兄さんの共通の師匠でもある草若師匠だったから、草々兄さんは訴えられることはありませんでしたが。
話を『スカーレット』に戻します。
喜美子ちゃんが破壊・・・ではなく蹴倒した襖。喜美子ちゃんが自分で直す場面があるのではないかと思います。
このコメントを投稿する頃には、きっと明らかになってますね。
荒木荘は、「ひょっこ」のアパートを思い出します(アーモンドさん:14話)
荒木荘は、その雰囲気も住人たちも『ひよっこ』のあかね荘によく似てますね。
荒木家の元女中のおばちゃん・大久保さんは、あかね荘の管理人の富さんを思い出さずにはいられません。
医学生の圭介くんは、声のトーンが慶應大学の学生だった島谷くんにそっくり!
そして、喜美子ちゃんが襖を蹴倒したとき、まだ布団の中で眠っていた「汚部屋(おへや)」の住人の女性は、永遠の25歳・早苗さんと言ったところでしょうか。
それから、さださんの会社の場面で「ディオール」という名前が出てきましたが、同時代を描いた『カーネーション』でも、ディオールのことについて語られるエピソードがあったと記憶しています。
また、さださんの会社の和気あいあいとして雰囲気は、アーモンドさんがご指摘されている通り『べっぴんさん』に出てきたヒロインの会社・キアリスと似てますね。
荒木さださんも金持ちのお嬢様だったようですね(よるは去ったさん:13話)
『都の風』の頃は、朝ドラとはまったく縁がなかったので、残念ながらその作品の内容についてはまったく知らないんです。
よるは去ったさんのおっしゃる通り、さださんはどうやら資産家のご令嬢みたいですね。
大久保さんは、さださんが生まれ育った荒木家の女中で、それもかなり昔から荒木家に仕えていた様子。
長年にわたって女中を雇い続けることができるような経済力があったということでしょう。
『べっぴんさん』の実家ですら、女中を解雇する場面がありましたからね。もっともあの家は女中がたくさんいましたが。
また、荒木荘はさださんのご両親が残した一軒家だったとの由。
アパートに改装できるくらいの大きさの一軒家を、自宅とは別に所有していたくらいの資産家だったということなのでしょう。
NHK大阪朝ドラのシロインが近畿圏からの就職はは大阪ばかり(落合明人さん:14話)
『べっぴんさん』の場合、就職ではなく起業でしたが、ヒロインが働くことになる場所は大阪ではなく神戸でした。
なので『マッサン』と同様のレアケースかもしれません。
『マッサン』も、ヒロイン夫婦が一時期大阪に住んでいたことを考えれば、ヒロインが一度も大阪に住むことがなかった『べっぴんさん』はかなりのレアケースですね。
『まんぷく』も、大阪府ではありましたが大阪市ではなかったので、ある意味でレアケースなのかもしれません。
べっぴんさんに登場したOrion(スナフキンさん:13話)
『べっぴんさん』の小道具のリサイクルか、または『べっぴんさん』へのオマージュか。
『まんぷく』では『べっぴんさん』ネタがたくさん登場しましたが、『まんぷく』や『べっぴんさん』と時代がかぶる本作も、過去の作品のリサイクルやオマージュがたくさん出て来ると、それらを見つける楽しみが加わりますね。
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コメント
大久保のぶ子(三林京子)がイケズに感じるのは,15才の娘をアラサの女優が演じているからでしょう。
お茶入れ一つ気づかないのも,15才の娘,子役の子が演じていれば,幼いもん気づかないよね。
どとおもいます。
しかし,アラサの女優が演じていると,「30才にもなって,そのくらい気づかないかな?」という感情が知らず知らずわいてくるかと思います。
この種に,イケズっぽい人が実は・・というのが,人情噺にはよくある話で,そうみるとこれからが楽しみかとおもいます。
時代設定の計算、おかしいです。きみこは昭和22~23年に9~10才だったので、5年後だから大体昭和28年くらいです。
正確な年数調べないままコメントしてすみません。
↑
翌日分のリンクが154話って朝蔵さん、ちょっと飛ばしすぎですよ~(汗)
近畿圏の,特に喜美子のような階層の東京オリンピックまえの就職先は,東京にはなりえなかったと思います。
時代背景を考えましょう。喜美子15才ということは,昭和37年,東海道新幹線開業前です。
大阪東京の移動時間は,昼の特急で片道9時間から6時間,しかも当時は昼に直行する特休が8本の時代
です。
今のように,1本/5分,所要2時間半弱ならともかく,そうそう簡単に往復できるものではありません。
新幹線の当初ダイヤも,こだま・ひかりあわせて,2本/1時間の時代です。
新幹線に気楽に乗れるようになるのは,実質的には,東北・上越新幹線ができる昭和40年代後半まで待たなければなりません。
朝ドラの舞台が,そのころ,つまり,昭和40年前後生まれのヒロインの朝ドラにならないと,近畿圏のヒロインの就職先は,裕福な家庭やなんらかの特別な縁がないと大阪を中心とした地域に限られるでしょう。
ちなみに,大阪東京の距離は,北(東北地方)にむけると東京盛岡の距離に相当します。
おなじく,名古屋東京の距離は,東京仙台の距離に相当します。
「ひよっこ」をみてもわかるように,この距離をものともせず,遠隔地に就職するのは,大変なことだったと思います。
今のような,青森東京を日帰り移動しながらアイドル活動できる時代とは雲泥の差です。
むしろ,相応の経済力がある大阪が就職先として重要だったんでないでしょうか。
逆に,大阪経済圏の地盤沈下は,東海道新幹線開通とともに始まる東京一極集中化とともに始まったようなもので,活きのいい近畿・関西圏をドラマにするなら,このころの時代がちょうどいいように思います。
のぶ子「ここにお皿が三枚ある・・・・・・・・。」
ただ単なる「イケズ」な婆さんというだけでは三林京子さんは出て来ないでしょうね。
実は女中という仕事に関して独自に培ってきた哲学を持っている。そんなオーラを大久保のぶ子さんからは感じさせてくれます。
喜美子ちゃんを人間としてひと回り大きく育ててくれる人かもしれない。
「イケズ」というより、この中学卒業したばかりの若い娘を「試してみたい」という想いがあるのでは?なんて思うのですが。
今回の喜美ちゃんはセリフが少なくて、周囲の人のしゃべりとナレーションが中心。
でも、動きや顔の表情が豊かなので、まるでパントマイム劇を観ているようでした。
これは面白い演出だと思いました。
なんだかなあ。
ただでさえ、つまんないのに、
先輩女中が「いびり屋さん」みたいで、
見るのがつらいなあ。
これから、おもしろくなるのかしら?
(/_\;) (/_\;) (/_\;)
おしまい
思い出はいつだって美しいものだけど信楽の人達、本当に暖かくて優しい(ほっこり)お父ちゃんの汗の染みついた臭い手ぬぐいはいらんけどな(なんの嫌がらせや^^;)
それにしてもお父ちゃんは仕事もせずにぐうたらしているわけでもなく文字通り額に汗して働いているのに何で娘を高校にも行かせずに出稼ぎに出してその稼ぎを当てにせなあかんほど貧しいんやろ?全部飲んでしまうんやろか(やれやれ)
朝見ての感想ですNHK大阪朝ドラのシロインが近畿圏からの就職はは大阪ばかりなんですかねそれが不思議ですねたまにわ近畿圏から東京とか横浜にね前回なつぞらわなつちゃんが十勝から東京に就職したみたいにね
まんぶくの福ちゃんも大阪の地元での就職でしたしね
てもマッサンは大阪から広島から北海道移動しながらの就職でしたからねいいのをそのぐらいですかね
また、荒木荘は、「ひょっこ」のアパートを思い出します。
さらに荒木さだの会社、「べっぴんさん」の会社を思い出します。
喜美子は、嬉しさのあまりはしゃぎすぎましたかね。隣の部屋との仕切りを壊してしまった。
普通なら器物破損、大きな弁償が必要かも。
クビは当然でしょうか。
でもなんか「ごちそうさん」のいけずにも似た仕打ち。でも喜美子は、それを乗り越えるんですね。