2019年10月16日(水)第3週「ビバ!大阪新生活」
あらすじ
働きはじめた初日にクビを宣告され信楽に帰るよう言われ深く落ち込んだ喜美子は、荷物の中に母・マツからの手紙を見つけました。その手紙に励まされた喜美子は、荒木荘で働かせてもらおうと心に決めました。
喜美子は、大久保に頭を下げました。女中として荒木荘で働かせて欲しいと。喜美子の粘り強い頼みに、ついに大久保も根負けしました。そして、喜美子はついに、荒木荘での住み込みの女中の仕事をできることになりました。
一方、荒木荘の住人・圭介とちや子は、もう一人の住人がしばらくの間まったく姿を見せないことを話し合っていました。その頃、その住人と同じ年代の男性の遺体が淀川で発見されるというニュースが流れていました。
もう一人の住人の名は田中雄太郎。市役所勤務をやめたあと、雄太郎が何をしているのかは荒木荘の誰もが知りませんでした。喜美子が雄太郎と初めて会ったその翌日から、喜美子は早朝から深夜まで、女中の見習いをはじめるのでした。
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予習レビュー
喜美子ちゃんが、はれて荒木荘で働けることになりました。
さて、この荒木荘にはオーナーと女中を除いて三人の住人が暮らしています。
その三人が揃ってドラマの中で登場するものとばかり思い込んでいましたが、三人のうち一人は今回、または次回が初登場のようです。
三人のうちの一人。最後の一人の住人は、他の住人がしばらく姿を見ていないという設定。『ひよっこ』でも、そんな人が約一名いましたね。
ちょっとネタバレになりますが、残りの約一名の住人を演じた役者さん。『ごちそうさん』にも出演されていました。
とても味のあるキャラクターで、『ごちそうさん』の中で、ブログ主がとっても大好きだったキャラクターの一人です。
前半では、よく笑わせてくれるキャラでしたが、後半ではヒロインを窮地から救ってくれるなど、泣かせるキャラとしても活躍。
本作でも、インパクトの強い初登場を飾る、謎の登場人物。楽しみにしています。
感想
大久保さんの厳しさがイケズではないらしい
大久保さんはやっぱり素敵な人でした。
女中として働かせてほしいと食い下がる喜美子ちゃんに対して、口ではYESと言わないものの、お茶淹れの仕事を残してそれを喜美子ちゃんにやらせることで、喜美子ちゃんの願いを聞き入れる、その態度が粋でしびれました。
大久保さんは簡単には甘い顔を見せません。喜美子ちゃんの願いを聞き入れたものの、今回も決して甘い顔を見せはしませんでした。
明日からもきっと厳しく喜美子ちゃんの指導に当たるものと思われます。
でも、その厳しさがイケズではないことだけはわかりました。だから、今回からはじまった喜美子ちゃんと大久保さんのやりとり。
安心して見ていられそうです。
「田中雄太郎」は『ごちそうさん』へのオマージュ?
「田中雄太郎」を演じる木本武宏さんで思い出すのは『ごちそうさん』。当ブログがはじめてフォローした、ブログ主にとっては思い出のある朝ドラです。
その『ごちそうさん』の中で、木本武宏さんが演じたのは、市役所の職員でした。
なので、『スカーレット』の中で木本武宏さんが演じる「田中雄太郎」が、もとは市役所の職員だったというのは『ごちそうさん』へのオマージュでしょうか。
ところで『ごちそうさん』で木本武宏さんが演じた市役所の職員は、ヒロインの夫の上司でもありました。
そのヒロインの夫の名前は「悠太郎」。
使われている漢字は異なりますが「田中雄太郎」と同じ「ゆうたろう」です。
明らかに『ごちそうさん』へのオマージュですね。木本武宏さんが演じる「田中雄太郎」というキャラは。
『ごちそうさん』が大好きなブログ主には、嬉しくてたまらない新キャラの登場でした。
コメントへの返信 by 朝蔵
何で娘を高校にも行かせずに出稼ぎに出してその稼ぎを当てにせなあかんほど貧しいんやろ?(まーちゃん:14話)
おっしゃるとおり、お父ちゃんは酒グセは良くないけれど、決してサボっているわけではなく、いつも一所懸命に働いています。
しかも、家族に対しては残念なところがあるけれど、一歩、家の外に出れば、人望もあるし仕事にもそんなに困らないはずです。
にもかかわらず、どうして喜美子ちゃんを高校に進学させてあげられなかったのか。そればかりか、喜美子ちゃんの仕送りを当てにしなければならないほど貧乏なのか。
ドラマの中で描かれたエピソードや、登場人物たちのセリフを参考にしながら、ブログ主なりに推測してみました。
もっとも考えられる理由は借金です。それもかなり多額な借金があるものと思われます。
いつだったか、見るからに怖そうな借金取りの二人組のおっちゃんが、借金を取り立てるために大阪から信楽にやってきました。
その時は、草間さんが借金の一部を返してくれましたが、借金取りはまた信楽までやって来ると宣言していました。
またやって来るということは、まだ借金が残っているということです。
その借金がどれくらいの金額になるのかはわかりません。しかし、借金をした理由から考えてかなりな金額になるのではないでしょうか。
借金をした理由は、二つ考えられます。
まずは戦時中まで続けていた事業の失敗。事業の失敗と空襲、このダブルパンチで川原家は信楽に引っ越すことを余儀なくされました。
事業の失敗で作った借金ならば、今の金額で数百万円から数千万円レベルではないかと考えられます。
こんな金額、そう簡単には返せません。
借金をしたもう一つの理由。これは借金取りのおっちゃんが、さりげなく語っていました。材木に投資して失敗したみたいなことを。
おそらく、事業に失敗してつくってしまった借金を、お父ちゃんは材木の先物取引か何かで大きな利益を出して、一気に返済しようとしたのでしょう。
しかし、リターンの大きな取引には大きなリスクがつきものです。
お父ちゃんは残念ながら大きなリターンではなく、大きなリスクの方をかぶってしまった。そして、事業で失敗した借金を返すつもりが、借金を増やしてしまった。
しかも、そんな状態の中で始めた商売で、職を失った青年を二人も雇ってしまった。本当なら借金返済に充てるべきお金が、従業員の給料に消えてしまうわけです。
それで、いよいよ首がまわらなくなってしまった。
以上が、喜美子ちゃんを高校に進学させてあげられなかった理由。喜美子ちゃんからの仕送りを当てにしなければならない理由かと思います。
これから、おもしろくなるのかしら?(オペラ座の怪人さん:14話)
オペラ座の怪人さんは、予習をしないで朝ドラをご覧になる方なので、詳しいことは伏せておきますが、これから喜美子ちゃんには楽しいこと、切ないこと、そしてついに見つける夢や師匠との出会いなどなど、様々なエピソードが用意されていますよ。
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コメント
”ちゃっちゃとしなはれ”はギャグではありません。
大阪弁で、”早くしなさい”という意味です。
大久保さんの「あんたには無理や」とやめさせようとした言葉には、「こんなに大変で報われない仕事にわざわざ就かなくても、まだ若いのだからほかの道を探しなさい」というような親心的な思いが見えました。
大久保さんの「ちゃっちゃと~」を聞いて、ごちそうさんで、悠太郎が和枝さんに「仕事帰りにちゃっちゃと(籍を入れて来ました)」と言っていたのを思い出しました。私は東京の人間で、「ちゃっちゃと」は使わなくはないですが、その場合、語頭を高く(最初の「ちゃ」を高く)言いますし、どちらかと言えば同じシチュエーションでは、同じく語頭を高くして「さっさと」とか「ぱっぱと」などと言います。でも、関西弁の「ちゃっちゃと」は二つ目の「ちゃ」を高く言うんですよね。私は関西弁を始め、他の地方の言葉に凄く憧れがあって、大久保さんの「ちゃっちゃと~」のニュアンスと、その意味、「イケズで早くしろ!ではなく、要領よく、早く片付けてしまいなさいよ」という感じが、いいなぁと思ってしまいました(^^)。
喜美ちゃんが「草間流柔道を習っていた」と言った所で、ちや子さんが「草間流…?」と反応しましたね。
まさか草間さんの奥さん?
「おかーちゃん、楽し―でー」と母に書いた手紙。自分の意志とは裏腹に、理不尽な理由で働く機会を奪われようした時にでも、明るく健気に頑張り、障害を克服していく喜美子の姿が描かれているのだけれど。なぜか見ていてつらい。戸田さんの演技が悪い訳ではない。このドラマ全体のトーンがつらさを感じさせる。
『THE 元祖 朝ドラ』 な、スカーレットが毎朝楽しみです。
ネット検索もテレビもなく、教えてくれる親も身近にいない。
低賃金で知らない人のお世話をする、現代では珍しい女中奉公というお仕事。
でも失敗しながらも自分で考えて行動するきみちゃんを自然と応援したくなりました。
味わい深い、いいドラマだと思います。
溝端淳平さんかっこいいですね。
大阪弁も上手やな。と思ったら、和歌山出身なんですね。
皆さん大阪弁が上手やし、テンポは良いし、明るいし、おもしろなりそうやなぁ〜。
喜美子「ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!」
のぶ子「ちゃっちゃ(茶)としなはれ!」
大久保さんいやさ三林さん、ひょっとして親父ギャグかました?
中條N「ちょっとどころか、かなり変わったことをする人でした。」
田中雄太郎君は役所をやめて「役者」を志望している人なのか、それとも「お笑い芸人」?「物書き」?それは近々明らかになるわけですね?
きみちゃんのスピーチ?
3つ子?
くだらないなあ。
大丈夫かしら?
( ̄▽ ̄;) ( ̄~ ̄;) ( ̄□ ̄;)!!
おしまい
荒木荘の謎の住人、TKOの木本、元公務員、ごちそうさんで大阪市役所の役人でしたから、つながってますね。