喜美子の新聞社での体験 / スカーレット 第20話

2019年10月22日(火)第4週「一人前になるまでは」

あらすじ

新聞社から就職の誘いを受けた喜美子は、雄太郎の提案を受け入れ、新聞社で試しに働いてみることにしました。喜美子が任された仕事は、社員たちへのお茶出しや職場の清掃などの雑用でした。

喜美子は、雑用の仕事を手際よくこなしながらも、男性社員も顔負けの働きぶりを見せるちや子の姿に圧倒されます。その日、喜美子が雄太郎との待ち合わせ場所に行くと、雄太郎の映画出演が決まったことを喜美子は聞かされました。

雄太郎の映画出演は、一瞬だけ出演するだけのものでした。出演料もありませんでした。しかし雄太郎は、大切なのはお金よりも夢だ。お金よりも大切なものを見つけたと語り、一瞬だけの映画出演を心から喜んでいました。

その日の夜。ちや子の帰りを待つ貴美子は、居眠りをしながら夢を見ました。夢には、ちや子が男たちを倒す姿。夢を見つけたことを喜ぶ雄太郎が出てきました。その夢を見た貴美子は、自分のやりたいことを見つめ直すのでした。

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予習レビュー

喜美子ちゃんは、新聞社の雑用でも良い仕事をするようです。そして、新聞社の職場の様子も喜美子ちゃんは気に入るらしい。

一方、喜美子ちゃんは大久保さんに教わりながらの荒木荘の女中の仕事も大好きです。

荒木荘の女中の仕事を続けるのか、新聞社の雑用の仕事に転職し給料を増やすのか。喜美子ちゃんは迷います。

迷った喜美子ちゃんのヒントになるのは俳優志望の雄太郎さんの言葉でした。

お金よりも大切なものを見つけた、という雄太郎さんの言葉でした。

この雄太郎さんの言葉に触れた喜美子ちゃんは、自分が嫌いなことは何なのかと考えました。

女中の仕事も好き。新聞社での仕事も面白い。

しかし、自分が嫌いなのは何かを途中で投げ出すこと。

そして、女中の仕事はまだ見習いの状態。だから女中の仕事をやめることは、一人前になることを投げ出すことに他ならない。

さて、今週のサブタイトルは「一人前になるまでは」です。

喜美子ちゃん、荒木荘の女中として一人前になる道を選ぶことを決めることになるようです。

感想

「黒津明の『生きる』が僕の脳天をつらぬいた」

ただの変な人だとばかり思い込んでいた雄太郎さんが、意外にも優しく、そして夢を語る熱い人物だったということが前回と今回でわかりました。

そして、すっかり雄太郎さんが好きになってしまいました。

雄太郎さんを見ていて思い出さずにはいられないのは草間さんのことです。

寡黙でダンディ。口にする言葉にはムダがない。その言葉は選び抜かれたやわらかい言葉ばかりで心に沁みる。

そんな草間さんとはあまりにも対照的なキャラクターなのが雄太郎さんですが、草間さんとの共通点が今回のドラマの中で描かれました。

草間さんも雄太郎さんも、貴美子ちゃんを自分の夢に気づかせたことです。

草間さんは、貴美子ちゃんの中に隠されていた絵の才能を見つけ出しました。夢というタネを貴美子ちゃんの心の中に撒きました。

そのタネに水をあげて、芽が出るきっかけをつくるのが、雄太郎さんの役割になるかもしれません。

貴美子ちゃんの覚醒が描かれる、心が震える回でした。

追伸:雄太郎さんの脳天をつらぬいたという映画「黒津明の『生きる』」。

なぜ「くろ”づ”」?、と思いましたが、漢字で書いたら納得です。「津」と「澤」。同じサンズイで、しかも見た目もよくに似てます。

コメントへの返信 by 朝蔵

ロケ撮影に登場した地徳橋は破壊されてしまいました…!(ひるたまさん:『ひよっこ』)
「地徳橋」で検索したところ、常陸太田観光物産協会のサイトがヒットしました。このサイトに『ひよっこ』のロケ地。

ひるたまさんが教えてくださった場所の写真が掲載されています。懐かしい景色がたくさん紹介されていますが、この地も被災したことを思うと胸が痛みます。

被災した地域にお住いの方々に対してお見舞い申し上げます。

連続テレビ小説「ひよっこ」特設ページ

なぜ、厳しいのかしら?(オペラ座の怪人さん:19話)
あの厳しい「大久保っ!」の意外な一面がついに登場しましたね。喜美子ちゃんにおむすびを用意しておいてあげるなんて。雄太郎さんが食べちゃいましたけど。

喜美子ちゃんがお腹をすかせているに違いないと考える大久保さん。喜美子ちゃんのことを気にかけているということだけは明らかになりましたね。

大久保さんの本当の気持ちが明らかになる大きなフラグでした。

追伸:このおむすびがなければ、喜美子ちゃんは迷うことなく新聞社に引き抜かれていましたね。

大久保さんの意外な優しさで、心に迷いが生じた喜美子ちゃん。この一瞬の迷いが吉と出るか凶と出るか。

それがわかるのはいつのことになるのでしょうか。

あの時代、日本にフォークギターなんてあったのでしょうか?(丹善人さん:19話)
あの時代にフォークギターがあったのかどうか、ネットで調べてみたら、ギターの進化の歴史があまりにも面白くて深みにハマりかかってしまいました。

そして、最終的に答えは見出せませんでした。

でも初披露は1961年だから、時代考証的には間違い??????(みいちゃん命さん:17話)
映画『フォレスト・ガンプ』で、エルヴィス・プレスリーのステージの上でのダンスの考案者が実はフォレスト少年だったという「誕生秘話(笑)」が描かれました。

それと同じように「ジャーマン・スープレックス」の生みの親は実は喜美子ちゃんだった、というプロレス界の知られざる「誕生秘話(笑)」・・・

なんていうことはあり得ませんね(笑)

スタッフが隠しネタを放り込んでいる(文月さん:6週)
作り手たちが隠しネタを仕込むことを心から楽しんでいることが垣間見れるので、その作り手たちの気持ちに応えて、視聴者もそれに反応するのが、作り手たちへのリスペクトかもしれませんね。

ブログ主の朝ドラ経験が浅いので、反応するにも限界があり、作り手たちへのリスペクトも十分とはいえませんが。

話がをれますが、ハリウッド映画などでは、往年の名作の隠しネタを随所に放り込まれるケースが多々あり、それらを見つけるのが楽しみの一つだったりします。

NHK土曜ドラマ「少年寅次郎」をご覧になりましたか??(ぽてとさん:19話)
はじめまして!

観ましたよ!寅さんの少年時代の物語。朝ドラのファンになるずっと以前から寅さんの大ファンです。

しかも、大好きな朝ドラ『ひよっこ』の脚本家・岡田さんが手がけたとなれば、観ないわけにはゆきません。

寅さんという人物がどのようにして育ったのか、納得の作品。

第1回目の最後。桜が舞う季節にさくらさんが生まれ『男はつらいよ』主題歌のピアノソロが流れた瞬間、涙が止まらなくなりました。

年末に公開される『男はつらいよ』50作目がますます楽しみになりました。

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コメント

  1. よるは去った より:

    いちさんの言われた「かたして」と同じ意味で私が気になった言葉が、のぶ子「ちゃっちゃっとやんなはれ。」
     これは以前の作品の「とと姉ちゃん」でヒロイン(高畑充希)一家が世話になっていた仕出し屋さんの主人(ピエール瀧)の口癖でもあったんですよね。あの主人は「江戸っ子」には間違いなかったし。だからてっきり東京言葉だとばかり思っていたんで、大久保さんの口から出てきた時は「?」でした。いちさんのコメントも併せて勝手に考えると大久保のぶ子さんはひょっとして、東京で女中奉公していた経験ありなのかしらん?

  2. いち より:

    「かたして(片付けて)」という台詞が気になってます。大阪なら「なおしといて」「しもうといて」ではないのかなあ。
    関東から来た親に大阪で育てられてたら、大阪弁に他郷の言葉が混じるのはあり得ますが‥

  3. Amo より:

    スカーレットの世界観が どことなく懐かしい雰囲気で ああ そうやったなぁ〜と思うところが沢山あって 例えば 紙芝居 とか 小学校時分のイケズな照子ちゃんは◯◯ちゃんそっくりやったなぁ〜とか 思い当たることが多いです^ ^
    役者さんの多くが関西圏内の人達で違和感なく活き活きと演じられているので自然とタイムスリップしていきます
    前作「なつぞら」の一久さん(高畑勲)がリアリティズムを求めて劇場版アニメ「じゃりン子チエ」のキャスティングに在阪のキャストにこだわる理由が解る様な気がします「なつぞら」でその辺りを描いて欲しかったかな

  4. はまま より:

    喜美ちゃんの言動に対する大久保さんの「うん」が好きです。
    その「うん」には、言葉には出さない親心のような気持ちが乗っている
    と勝手に想像しています。
    厳しくあたって仕事の様子を伺っている感じは、幼いなつに対する泰樹
    さんの当初の接し方と共通するものを感じます。
    ドラマとはいえ、いじめとかパワハラのようなものは、昨今、何かと
    問題になりそうなので、朝ドラも変わってきたのでしょうね。
    できれば、大久保さんには長く出演してもらいたいのですが・・・

  5. One way arow より:

    大久保さんの貴美子ちゃんへの言動がずっと気になっていました。
    ①出会いの日の「3枚のお皿」の話と「あんたには無理や。信楽へ帰りなはれ」
    ②毎日の細かく厳しい指導といかチェック
    ③ストッキングの内職を押しつける行為と、貴美子が寝坊などして謝ってときにはあっさり許すギャップ
    ④洗濯干しを手伝ったり、おにぎりを作り置きしてることを直接言えたのに伝言にしたこと
    大きくまとめるとこんな感じかな。
    ①は一種の試験というか、貴美子の根性試しであり、「働くこと」の意味というか仕事への心構えを示唆したのかなと思って見ていました。受け取った封筒を持って帰るならそれまでだし、あの段階で女中は大久保さん一人で十分なのだから。貴美子がバッグを開いて母からの手紙にく気づきましたよね。
    ②と③はリンクしていますね。②は見習いに対しての指導だから当然ですが、③は「時間があるんやったら、することは他にもあるでえ」の言い方はちょっときついとしても「女中としての仕事ですか?」との問いに返事しなかったのも不親切な感じがしたけど、あれは「貴美子に余裕が出てくるのを待っていた大久保さんによる「貴美子の女中としてのレベルアップ作戦」の開始だと気づきました。最終的は多分「バイト代」として手渡すんだろうし、難しくて面倒な繕い仕事を通して「理不尽な要求も応える力」「女中としての仕事を効率よくしていく力(時間捻出)」「ストレス解消を工夫する力」などを育てるのが大久保さんのねらいかなと思いました。「荒く縫うてるのがあったで」と仕事のポイントを大久保さん指導してましたよね。貴美子はよく育ちました。育てられたというべきかな。
    ④は大久保さんの人柄がにじみ出た素敵なシーンでした。しかも「すべき事を直接指導する」から「天気に気をつけること」を「天気もちそうやな」という言葉かけだけで貴美子に考えさせたり「おにぎり」を通して思いやりの大切さに気づかせたり「おにぎり作っといたよ」といわず伝言にすることでさ優しさの押し売りにしない配慮のお手本を見せました。貴美子は「どうぞ」と1個譲っていたけど、あれも大久保さんの影響かなと思いました。
    大久保さんと貴美子って、女中としてのよい師弟関係ですね。

  6. のらくろ より:

    フォークギターと言う日本独自の名称は1960年代前半からのフォークブームから有名になりましたが、それ以前にも海外ではフラット・トップギターという名称で呼ばれ
    主に、カントリー・アンド・ウエスタン、ブルーグラス、ヒルビリー・ミュージック、ブルース等の音楽ジャンルで使用され、日本にも戦後すぐのウエスタン・ブームで
    輸入され、ロカビリー・ブームでアーチドトップ・ギター(所謂フルアコースティック・ギター)とともに普及した感じですね。

  7. よるは去った より:

    ちや子・雄太郎・圭介「とやああ:~っっ!!!」

    そして画面いっぱいの一閃のフラッシュと共に三人共に赤・青・黄の戦隊スーツ姿に・・・・・・なんて「夢」まであの時代の女の子が見るわけないでしょうな。
    戦隊ヒーローものなんてTVに登場するのは昭和50年頃過ぎての話だし。

    まあ、それは置いておいて
    雄太郎「黒澤明の『生きる』が僕の『脳天』貫いた・・・・・・・。」
    あの頃の映画でしたか。
    あの「映画」ストーリーを紹介するだけでも、喜美ちゃんへの「エール」とまでは行かなくても「参考」にはなるかな?