転職を断る喜美子の決断 / スカーレット 第21話

2019年10月23日(水)第4週「一人前になるまでは」

あらすじ

喜美子は新聞社への転職を断ることに決めました。荒木荘の住人たちの生き方に触れ、自分の将来のことを深く考え直した喜美子は、まだ一人前にもなっていない女中の仕事を放り出すべきではないと考えたのです。

大久保に認められ、女中として一人前になるまで、今の仕事をやり抜こう。それが喜美子が出した結論でした。そう心に決めた喜美子に、ちや子は言いました。荒木荘を卒業したら、いつか自分のやりたいことをやれと。

同じ頃、信楽の喜美子の実家では事件が起こっていました。空き巣に家の中を荒らされ、お金を盗まれてしまったのです。その日、常治が雇った二人の青年が姿を消しました。しかし、常治はその青年たちを疑おうとはしませんでした。

その翌朝。姿を消した青年たちは川原家に戻ってきませんでした。青年たちが戻るのを諦めた常治は、大阪の喜美子のもとに向かいました。喜美子の給料の前借りをすることが、常治が大阪に向かった目的です。

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予習レビュー

前回に引き続いて、今週のサブタイトルである「一人前になるまでは」のもとになったと思われる喜美子ちゃんのエピソードが描かれます。

女中として「一人前になるまでは」女中の仕事を投げ出さない。

女中の仕事で思い出すのは、喜美子ちゃんが大久保さんと初めて会ったときの大久保さんの言葉です。

どんな気持ちで皿を磨こうが、皿はキレイになる。そして、込めた気持ちの違いなど誰にもわからない。

なぜなら、女中の仕事など誰にもできると人は考えているから、女中の仕事ぶりなど注目されていないのだ、みたいな言葉です。

喜美子ちゃんは、この言葉をよ〜く覚えているはずです。

その上で、女中として一人前になると決意した喜美子ちゃんのストイックさが素敵です。誰も一人前などと認めてくれる人がいないような仕事で、一人前になることを目指す。

自分の仕事が一人前かどうかを決められるのは自分だけ。だから、甘い評価だってできるけれど、もしそれをしてしまったら自分の成長は止まってしまう。

喜美子ちゃんなら、自分に対して甘い評価など下さないでしょう。

そして、自分を厳しく見つめるこのときの態度が、喜美子ちゃんが芸術家としてひとり立ちするときに役に立ってくるのかもしれません。

感想

喜美子ちゃんの嫌いなこと

新聞社からの引き抜きに応じるべきか、それとも荒木荘で女中の仕事を続けるべきか。決断に至るまでの喜美子ちゃんの「消去法」が見事です。

新聞社の仕事も好き。女中の仕事も好き。好きなことばかりなら、嫌いなことは何だろう。そして見つけた嫌いなことは途中で放り出すこと。

リトル喜美子ちゃんの「女にも意地があるんじゃ〜!」が回収されました。

そして荒木荘に残ることを決めた喜美子ちゃんにかけた、ちや子ちゃんの言葉が優しくてウルっときました。

卒業したらお金を貯めて自分の好きなことをやれ。

自分の好きなことをやるなんて、喜美子ちゃんはこれまで真剣に考えたこともなかったかもしれません。

照子ちゃんが婦人警官になりたいと言い出したとき、心がちょっとだけざわついたみたいですが、それっきりでした。

ちや子ちゃんの一言が、どのような形になって喜美子ちゃんの今後にあらわれてくるのでしょうか。

コメントへの返信 by 朝蔵

今回のドラマで相方の人はでで来るのかな?(よるは去ったさん:19話)
ブログ主もそこが気になってました。もし、相方が登場するのなら、どんなポジションがあるのかなって。

喜美子ちゃんが信楽に戻ったとき、戦後の復興期を経てにぎやかになってきた信楽の商店街にある喫茶店のマスターとかだとバランスが取れるかもしれません。

あ!でも、信楽編の方が圧倒的に長くなりそうなので、職業的にはバランスがとれても、出演する時間のバランスが損なわれてしまいかねません。

雄太郎「黒澤明の『生きる』が僕の『脳天』貫いた・・・・・・・。」(よるは去ったさん:20話)
ブログ主は高校時代に黒澤明監督の『酔どれ天使』と『野良犬』に脳天をつらぬかれた経験を持っています。

そんなこともあって、雄太郎さんになおさらのこと興味を持つようになりました。

ところで雄太郎さんが頭脳をつらぬかれたという『生きる』で忘れられないのは『ゴンドラの唄』。

たしか『マッサン』でも、ドラマの中で何度か使われていたと記憶しています。(『マッサン』ではなかったような気もしています)

日本にも戦後すぐのウエスタン・ブーム(のらくろさん:20話)
戦後すぐに、後の「フォークギター」の大ブームが起こったというのは、十分に考えられることですね。

当時、進駐軍が日本の放送網を利用してアメリカがどれほど良い国なのかということを、さかんに宣伝していたみたいなのでs。

また、アメリカの物資がノドから手が出るほど欲しい!と、多くの人に思われていたのもその頃でしたからね。

「理不尽な要求も応える力」「女中としての仕事を効率よくしていく力(時間捻出)」「ストレス解消を工夫する力」などを育てるのが大久保さんのねらい(One way arowさん:20話)
びっくりするほど緻密な大久保さんの行動分析をありがとうございます!とりわけ、上に引用させていただいた箇所がブログ主の心に刺さりました。

女中として生き抜くために腹の底まで落とし込んでいなければならない心がまえばかり。それらを大久保さんは、喜美子ちゃんに徹底的に植え付けたかったのかもしれません。

そして、大久保さんの狙いは、かなり成功しているのではないでしょうか。

厳しくあたって仕事の様子を伺っている感じは、幼いなつに対する泰樹さんの当初の接し方と共通するものを感じます(はままさん:20話)
はままさんのおっしゃる通り、喜美子ちゃんと大久保さんの関係は、前作『なつぞら』の中の、泰樹さんとリトルなっちゃんの関係とそっくりですね。

リトルなっちゃんに対してずっと厳しかった泰樹さんが、ある日いきなりリトルなっちゃんのことを「わしの弟子じゃ!」と言い出したみたいに、大久保さんも、いつかどこかで喜美子ちゃんのことを「弟子」だと、認めてほしいものです。

また、泰樹さんがなっちゃんのことをいつまでも見守ってくれていたように、大久保さんも喜美子ちゃんのことをずっと見守っていてほしいと切に願ってます。

追伸:喜美子ちゃんは師匠となるような人物とのご縁に恵まれてますね。草間さんしかり、大久保さんしかり。

この先の展開の中でも、喜美子ちゃんが新たな師匠と出会うことができますように。

役者さんの多くが関西圏内の人達で違和感なく活き活きと演じられている(Amoさん:20話)
おっしゃる通り、違和感がまったくないですね。関西限定の民放のドラマを見ているかのようです。全国区のドラマとは思えないレベルです。

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コメント

  1. オペラ座の怪人 より:

    結局、引き抜きには応じないんだ。
    吉と出れば良いけど、

    ってところに来て、
    ご実家で泥棒かい!?

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    泥棒だけでもひどいのに、
    お父さん(北村さん)が
    やってくる!?

    おいおい、娘に頼るんじゃないよ!

    ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ

    おしまい

  2. きゅうぽん より:

    晩飯までごっつぉさんになっておいて、親方の家まで荒らしてお金盗んで…よっぽどのことがあったんやろか…。けどあかん!
    あの二人のおばあちゃんは地元の方やろか…と思いつつ、あじきないなと思います。

    単にただぬすんで逃げただけでは終わらんといてほしいです。
    今日は方言たっぷりで書いてみました(^_^;)

  3. 丹善人 より:

    昨日新聞社で「ほこり」の話が出たときに、回収される予感はしていましたが、編集長さんの話、最後まで責任持ってやりとげる、というのも心に残っていたと思われます。
    ところで、お父さん、これまでもひんぱんにお金もないのに大阪によく出て行ってましたが、まさか徒歩ではないでしょうね。おそらく大野さんにお金を借りて行ったのだとは思いますが。

  4. よるは去った より:

    「ゴンドラの唄」はずいぶん以前の作品ですと、「おていちゃん」でヒロイン(友里千賀子)の幼馴染みの青年(尾藤イサオ)がアコーディオンを弾きながら歌う場面を覚えてます。最近では「ごちそうさん」でヒロイン(杏)の義妹(高畑充希)がちょっと歌って見せた場面がありました。」周囲の人間に「あれ?この娘ひょっとして『歌唱』いけるんじゃないかな?」と思わせて、後で「♪ウマスケ印の焼き氷~」を見事に歌って見せる場面は「永久保存」にしたいぐらいでした。私はその後になって高畑充希ちゃんが「8代目・ピーター・パン」を演じた「ミュージカル女優」だということを知りました。
    「マッサン」で歌われた歌では、ヒロイン(シャ-ロット・ケイト・フォックス)とその養女(優希美青)が歌った「アニー・ローリ-」が私的には印象深いです。

  5. ちーぼー より:

    今回のドラマでは、父がお酒に弱くて困ったことを色々引き起こすも、情けに厚くて実は良い人と描かれています。今日の雇人の盗みでもまずは彼らの良心を信じてやる良い人となっていますが、次は娘の給料の前借に出かけて、家族には厳しく他人には優しい単なる外面が良いだけの人のような気がしてしまいます。今回の盗みも二人の恩返しがあるのだろうと思ったり、父が前借に来たことで新たな展開があるというのは十分に分かっているのですが、どうもまだ好感が持てません。外に良い顔をして、家族を犠牲にしている感じ…勿論ドラマだとはわかっていますが。

  6. よるは去った より:

    直子「お父ちゃん言うてた・・・・・『お金用意しとけ~。』」
    その声を背景に大阪に出てきた常治父さんが前を通りすぎる「真昼の決闘」の看板・・・・・・゜
    何だか、直子ちゃんがゲ-リ-・ク-パー氏の声の吹き替えを演っているようにも見えました。

  7. よるは去った より:

    喜美子「『意地』と『誇り』を持ってやり遂げなあかん・・・・・。」
    なるほど、この姿勢が将来のヒロインの行く道の基礎となっていくんですな。