草間が妻と再会を果たす / スカーレット 第30話

2019年11月2日(土)第5週「ときめきは甘く苦く」

あらすじ

喜美子が草間と再会しました。そして喜美子は草間から意外な事実を聞かされました。草間は、戦後の混乱の中で生き別れとなった妻の居所を突き止めていました。しかし、草間の妻は、すでに別の男と一緒に暮らし食堂を営んでいたのです。

喜美子は、草間の妻が働いているという食堂まで、草間と一緒に足を運びました。そして、店に入ることをためらう草間の背中を押して、店の中へ。草間は、妻の姿をそこに見つけるものの、あくまでも客として振る舞い続けました。

決して口出しをするなと草間から言われ、喜美子は沈黙を守り通しました。客として振る舞い続けた草間も、再会した妻には言葉をかけずに店を出ました。草間はその時、捺印した離婚届を店を残しました。

店を出た後も、しばらく押し黙ったまま商店街を歩いた喜美子と草間はようやく笑顔を取り戻すことができました。喜美子と草間は再会を約束して別れを告げました。そして喜美子が帰宅すると、実家の常治から電話が来ました。マツが倒れたというのです。

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予習レビュー

草間さんが、満州からの引き揚げの大混乱の中で生き別れとなった奥さんとの再会を果たします。

しかし、その再会はあまりにも切な過ぎるものでした。

以下、ネタバレが含まれます。ご注意ください。

草間さんは奥さんの居所を突き止めたものの、その時すでに奥さんは他の男性と一緒に食堂を営んでいました。

ここまでは前回には判明していました。草間さんが喜美子ちゃんに告げたので。

さて、今回は草間さんが意を決して、というか喜美子ちゃんに背中を押されて、奥さんのところに足を運びます。

そこは、奥さんが他の男性と一緒に営んでいる食堂です。

満州にいた頃、草間さんと奥さんには夢がありました。

それは、食堂を日本で開き、いつも一緒に働くことでした。その夢を奥さんは叶えていました。別の男と・・・

さて、草間さんは客のフリをして食事をします。奥さんがいることに気がつかないフリをして。そして、自分の名前だけ記入した離婚届を店に残して、その場を立ち去ります。

そんな切ない再会が今回、描かれます。

感想

「これは夫婦の問題だから。何があっても黙ってて」

礼に始まり礼に終わる草間流柔道式の夫婦の別れ。店員と客とのやりとり以外に、一切の言葉を交わさず、夫婦の別れのケジメを描ききる切ないけれど美しい場面でした。

お店に入る前、草間さんは喜美子ちゃんに言いました。

「これは夫婦の問題だから。何があっても黙ってて」

草間さんも礼を尽くしきれるかどうか確信が持てなかったのでしょうか。相手の出方次第では、自制心を失ってしまう。それくらいの気持ちだったのかもしれません。

しかし、草間さんは草間流柔道の「心」を貫き通しました。

そして、草間さんのかつての奥さんもまた、草間さんが選んだ人だけに、草間流柔道の「心」を知っていたのだと思います。

礼に終わった夫婦関係。

通常なら修羅場と化しても決しておかしくない状況でありながら、草間さんらしい終わり方でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

杉咲花ちゃん、演技力、存在感ともに申し分なく、納得のヒロイン抜擢(あさのあさみさん:28話)
本当にそうですね。たまたま先日、杉咲花ちゃんが出演している映画『楽園』を観たのですが、たしかな演技力に目を見張りました。

彼女ならいつか朝ドラヒロインに抜擢されるかも。そんな気がしていた矢先のまさかの抜擢。本当に驚きました。そして感激しました。

さすがベテラン女優、最高です!(あさのあさみさん:28話)
大久保さんの荒木荘を去り際の演技。名演でした。名女優だけができる間の取り方でした。仏頂面が笑顔に変わった瞬間の感動、忘れられません。

あの瞬間、大久保さんの大ファンになってしまった方、続出ではないでしょうか。本当にいいものを見せてもらいました。

ほんとに謝る気ならカフェの前で鉢合わせるはず!(いちさん:28話)
少し追いかけさせることで圭介くんを焦らせたということですね。女の涙の威力を知り抜いているあき子さん、おそるべし!

佐津川愛美さんや水野美紀さんも共演経験(文月さん:『スカーレット』)
役者さんは世の中にこれだけたくさんいるというのに、縁のある役者さんどうし、繰り返し一緒に仕事をするんですね。

人の縁の不思議さを感じずにはいられません。

実子でもないなつを高校に行かせ、そして卒業後は、なつの意思を尊重してアニメーターという道に進ませる(みいちゃん命さん:33話)
『なつぞら』のヒロイン・なっちゃんが育ててもらった柴田家。開拓時代は特に泰樹さんは大変な苦労をされましたが、その苦労の甲斐あって、裕福な家だったんですね。

なっちゃんは、戦争で両親を失って気の毒でしたが、その一方で『スカーレット』の喜美子ちゃんが体験したような苦労はしないで済みました。

どちらが幸福でどちらが不幸か、なんて比較ができる話ではありませんが、少なくとも人生は公平はできているんだなって、思わずにはいられません。

「さみし(お)まっしゃないか」(きゅうぽんさん:28話)
ありがとうございます!途中に「お」が入っているんですか!?英語を含めてリスニングが苦手なので、標準語ですら聞き取れないことがよくあります。

まして、それが標準語以外の言葉となると、意味はなんとなくわかっても、文字起こしができません。なので、助かりました。

ツンデレ大久保さんかわいすぎます!(ともあきさん:28話)
仏頂面をしながら、喜美子ちゃんが荒木荘を卒業してしまったら寂しくなると言ったりして、大久保さん、本当にチャーミングなおばちゃんです。

大久保さんの本当の姿を知ってしまったら、喜美子ちゃんは荒木荘をやめるにやめられなくなりますね。

また、大久保さんはこれほどまでに喜美子ちゃんのことを大事に思っていたのだから、喜美子ちゃんにの失恋にはたいそう胸を痛めたはず。

その時の大久保さんも観てみたかったです。

問題なく歌える女優さん(Chiさん:『エール』)
音楽がテーマだけに、歌唱力がたしかな女優さんを選んだのでしょうね。二階堂ふみさんの美声を『エール』の中で聴ける日が楽しみです。

自分としてはこうした女性達を<お嬢様>と括りたい。絶滅危惧種、手厚い保護を、是非とも!(ぱぽりんさん:28話)
お嬢様には、真のお嬢様とエセお嬢様の2種類があることがわかりました。エセお嬢様には別の呼び名が必要ですね。真のお嬢様だけが「お嬢様」と呼ばれるためにも。

おはぎ、それは喜美ちゃんの「心」だったのかもしれません(Amoさん:28話)
詩のように美しいコメントをありがとうございます。なんども読み返してしまいました。おはぎを一口食べるごとに、きっと喜美子ちゃんは大人に近づいていったんですね。

大久保さんのはしゃぐ姿に、全て持っていかれましたね!(さーやさん:28話)
本当に。大久保さんの嬉しそうな顔がまぶたに焼き付いています。ブログ主にとって、本作『スカーレット』の中で忘れられない場面の一つになること間違いなしです。

ジョージ富士川さんの作品、岡本太郎さんを彷彿とさせますね(丹善人さん:28話)
どうやら実在モデルらしいです。岡本太郎さんが。

喜美子ちゃんが50代になる頃まで描かれる本作。その頃は昭和50年代前半。ということは間違いなく大阪万博が開催された時代もドラマの中で描かれるはず。

ジョージ富士川が「太陽の塔」をデザイン!なんていうエピソードが登場するかもしれませんね。

おはぎを受け取らなかったのは、あき子さんの気持ちを気にしてというより、おはぎを受け取ってしまったら、喜美ちゃんへの気持ちが残ってしまう(璃織さん:28話)
深い洞察ですね!おはぎを受け取ることをあそこまでキッパリ断った圭介くん。「キッパリ」は、自分の気持ちに「キッパリ」とケリをつけたかったのですね。深くうなずける深読みです。ありがとうございます。

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コメント

  1. 丹善人 より:

    草間さん、奥さんが別の男の人と一緒だとわかってから、ずっと離婚届を持っていて、渡すきっかけがなかったのでしょう。喜美ちゃんが想像したような場面になるのが怖くて。
    しかし、大変なことに気づいてしまった。
    奥さん妊娠中みたいだけど、離婚成立後6ヶ月以内の子どもは前夫の子どもと認定されてしまうんですよね。生まれる子どもが草間さんの子どもになってしまう。どうしましょう。

  2. おたかちゃん より:

    死んだと思っていた旦那さんが生きて帰ってきた。走っていって抱き着く場面ですよね(少し前、「いだてん」での志ん生の生還はそうでした)。でも奥さんは再会をあきらめてしまい、新たな人生に進んでいた。それが良い悪いとは決められません。何とも悲しい場面でした。「この場面に喜美ちゃん、いる?」とも思いましたが、見知らぬ若い女性と一緒に来たことで、奥さんの罪悪感がいくらか軽くできたのでは?と感じました。一人で待っているところだったら、「その女、だれよ!」てなりますよね。

  3. ひるたま より:

    「飴ちゃん食べる? お子様連れに渡してるんやけど…良かったら」
    最初に見た時は、里子さんが喜美ちゃんを“子供”と見做して飴を渡した(テーブルの上に載せた)のかな?と解釈していました。
    録画で2巡目以降を見た時には、元夫:草間さんと喜美ちゃんが男女の関係であるように里子さんの目に映り、その上で2人に“気持ち”として渡したのでは?…とも感じ始めました。
    どちらが正解だったのか?…現時点での私はどちらでも良いかな?と考えています。視聴者それぞれの受け取り方で解釈すれば良いのかもしれない…と個人的には感じています。
    少なくとも、草間さんは気持ちに区切りを付けられた&未来に向かって一歩を踏み出し始めた事は確かでしょう。
    それにしても、18歳という年齢は子供なのか大人なのか?…微妙な年齢ですね。劇中の時代も含めた昔の18歳の方が、今と比べると格段に大人であったのかもしれませんが。

    脚本家の先生によっては、自分の意図とかけ離れた解釈を視聴者がすると嫌がる方もいらっしゃるようですが、少なくとも本作に関してはどのような解釈をしても大きな心で受容してもらえそうな気がしています。(^^)

  4. Amo より:

    里子さんの宗一郎さんを見る驚いたような眼は瞬く間に贖罪の色に変わっていきました
    『いつかこんな日が来ると思っていました』
    「何にしましょ?」
    「焼き飯…下さい」
    淡い夕陽の蜜柑色が緑の店内に映える頃
    一人の客が入ってきた
    「きつね ちょうだい」
    ほどなく一皿の焼き飯 が運ばれて来た
    上に紅しょうがが乗っている
    『一緒に小料理屋でもしようかと…でも僕は焼き飯を上手く作れない…』
    一口 『美味しい…』
    里子さんは終始眼を合わせようとはしない
    どれくらい時間がたったのだろうか 外は既に暗く きつねうどんを食べていた客はもう居なかった
    宗一郎さんが おあいそをしていると 馴染み客らしい親子二人連れが入るなり 「ツワリは?」の話に 里子さんの現状を知ることになる
    二人が頼んだのは きつね と 親子丼

    殆ど手をつけなかった焼き飯 傍らの新聞の下には 「幸せに 宗一郎」のメモと署名済みの離婚届
    里子さんのさめざめと泣く姿の後ろに お品書き他人丼の文字が写り込む

    なんと優しくて残酷な描写でしょうか
    大阪で きつね は 三角揚げの入ったうどん
    たぬき は それの蕎麦のことを言います
    他人丼は青ネギと牛肉の卵とじ
    親子丼は鶏肉の卵とじ
    お品書きには 肉吸いもあってこれは 肉うどん の うどんなし ネギと牛肉だけの吸い物のことです

  5. はまま より:

    オープニングのテーマ音楽は60~90秒程度、90秒のロングバージョンは月曜だけ、
    というのが最近の定番になっていたと思います。
    「スカーレット」では、ショートバージョンでも約70秒と長めですが、第4~5週は、
    圭介くんが去った28話を除き、すべてがロングバージョンだったように思います。

    とはいえ、ドラマ部分が少なくて物足りなさを憶えたというわけではありません。
    長々と余計なアバンタイトル(前回の振り返り)を流して尺を稼ぐドラマもありますが、
    「スカーレット」のアバンタイトルは、簡潔な振り返りの後に、今回分の展開が含まれ
    ているケースが多いので、ドラマ部分の濃厚さはかえって増しているようにも思えます。

  6. みいちゃん命 より:

    相方の無事を祈って執念のごとく探し続けてきたのに、一転、相方の幸せを祈って自分を捨てる覚悟。これが喜美子ちゃんのいう草間流柔道(の真髄)なんでしょうね。草間さんの生き方に惚れた。

  7. ぱぽりん より:

    久しぶりにスカーレットHPのギャラリーを覗いたら、随分と充実してきたではありませんか。
    <喜美ちゃんのレシピ> として、荒木荘の食事の写真とその作り方。
    圭介の料理にネギが乗っているのに雄太郎のものにはないなどにちょっと<?>だったのですが、意図的になされていたこと、その理由の説明も。
    なるほど。

    そして、荒木荘の360°ビュー。

    ちや子の部屋をみてみると、ダネイホン、ありました。
    でも、萬平がダネイホンから手を引いたのって、昭和24年頃ではなかったか?
    いったい何年物のダネイホン?
    ワインじゃないんだから!

    それにしても荒木荘、謎です。
    荒木荘の A変形した敷地形 はあるといえばあるものの、それに対しての B平面計画 は奇妙。
    そもそも、 C荒木荘周辺のありよう は独特(荒木荘の前の通りは長屋の下を通って表に通じている = 荒木荘前の通りは道路に直接つながっていないので<道路>ではない)。
    荒木家がもともとCの地主であったならAをじぶんの敷地として残すことはないであろうし、他所から来たのであるならば荒木家はAの土地を購入することはまず考えられない。
    そして、Aの土地にBを計画するのはよほどの物好きか道楽者。
    朝ドラとわず、これまで見たことの無い事例、です。

  8. ちーぼー より:

    草間さんは、常に離婚届を持ち歩いていたのかしら。

  9. にゃんこ より:

    焼きめしはきっと、絶品と言いたくなるほどおいしかったんでしょうね。
    だから喜美ちゃんはガッツリ完食、草間さんは残したんでしょうね。
    この対比が切なすぎます。

    最近、学生時代に聞いていた曲を久しぶりに聴いています。
    その中に飯島真理の「セシールの雨傘」があったのですが、その曲の歌詞と
    草間さんの心情がオーバーラップして、余計泣けました。

  10. よるは去った より:

    里子「何にされます・・・・・・・。」
    またまた食事の値段の話で恐縮ですが、里子さんの店の品書きが何回か映ったのを見たら、清酒が40円としてありましたね。1~2合の徳利かコップかは分かりませんが。ウイスキーは100円か110円かははっきりわかりませんでしたが、3桁の値段だったのは確かですね。草間さんと喜美ちゃんが頼んだ焼き飯が幾らするのかなと思ったら二人で90円。ウイスキーが焼き飯の倍の値段なんですね。
    「マッサン」で主人公(玉山鉄二)の愛弟子戦地で帰らぬ人となった青年(堀井新太)が遺した原酒をもとに一般大衆向けのウイスキーを製造・発売する話は私も涙を誘われましたが、ここではその以後の話か以前の話かちょっと気になりました。ついでにビール、ラーメンはいくらしたのか?二人の後に入ってきたお客が注文していたキツネうどんはいくらしたのかな?ってことも。
    キツネうどんは特に大阪の人たちに愛されている食べ物だし原価もそれほどでもないでしょうから、あの時代で50円前後じゃないかな?なんて勝手に思ってしまいました。

  11. きゅうぽん より:

    圭介くんのさり際といい、今週は切ないですね。
    私の亡くなった祖母の姉の最初のご主人は戦病死され、改めて再婚されました。
    私は小さい頃それを知らなくて、祖母の古いアルバムを見て、祖父でもない人だったので聞いたところ、
    その方の写真だったと聞いたのを覚えています。
    岸壁の母みたいでもありますね。結局生きておられたけれど、会わずだっとか…。

    決して仲違いとかそういうので別れたわけではないし、戦争さえなければ、草間さんも奥さんと食堂が出来ていたし、本当に亡くなったという証があれば、悲しいけれど前を向けるけれど、行方知れずで女一人生きていくとなると奥さんの気持ちも分かるし、草間さんも多くの葛藤があったと思います。
    最後は妊娠している事がわかり、ある意味踏ん切りがついたのであれば…
    せめて最後は良い人が見つかるなどのエピソードを出してほしいです。

  12. 丹善人 より:

    草間さんの奥さん、まだ草間の苗字のままなのでどういうことかと思っていたら、まだ正式な離婚手続きが完了していなかったということだったんですね。

  13. ぱぽりん より:

    これで週が明けて君子が信楽に帰ると、荒木荘は映らなくなってしまうのでしょうか。

    荒木荘でのシーンで感心したのは、食事の盛り付けが綺麗でおいしそうだったこと。
    凝った献立や凄い盛り付けなのではなく、普通の食べ物が丁寧に、ただし、ひと手間加えて出されていたこと。
    大久保の品格、女中という仕事に対するプライドと取り組む姿勢を表していたものと思うのですが、喜美子はそれをしっかりと引き継いだ。
    盛り付けに表現された美意識と共に、この先陶芸家として歩む中できっとそうしたものが生きてくる、ということなのでしょう。

    天丼の某チェーン店を時々利用するのですが、近年は配膳が残念なことが多い。
    お椀が左に置かれるのは序の口で、丼とお椀と湯呑が縦一列に置かれる等ということも。
    丼は丼で、盛りつけられた天ぷらの姿を見ればどちらが正面か解ると思うのですが、そもそも正面などということを考えもしない店員さんが増えている。
    大久保の下での修業を望んで止みません。

  14. さや より:

    草間さん、切なすぎます……。奥さん、気づかないんですかね?