東京の直子から電報届く / スカーレット 第57話

2019年12月4日(水)第10週「好きという気持ち」

あらすじ

東京で働いている直子から立て続けに3通の電報が川原家に届きました。3通の電報はすべてが直子の切羽詰まった内容が記されており、それらの電報を読んだ家族は直子のことが心配でなりません。

家族が激論を交わした末に、喜美子が東京に住んでいる草間に電話をして、直子の様子を見てほしいと頼むことに。その翌日に喜美子は東京に電話をかけ、草間は蒲田に足を運んでくれることになりました。

その頃、信作の家では、店の改装がはじまりまっていました。それまでの雑貨店をたたんで、カフェをはじめるつもりでいたのです。駅前に大型店が出来たので、雑貨店に客が集まらなくなってしまったのです。

そんな中、喜美子は八郎の作陶作業を毎日見せて欲しいと頼み込みました。しかし八郎は喜美子の頼みを断りました。真面目な八郎は、毎日のように作業場に男と女が一緒にいることを、周囲からどう思われるかが心配だったのです。

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予習レビュー

直子ちゃんがピンチです。立て続けに3通の電報。内容などれもが直子ちゃんの悲痛な叫びを伝えるものばかり。

1通目「モウイヤ」
2通目「モウダメ」
3通目「モウアカン」

当時の電報が1文字を送るのに何円かかったのかは定かではありませんが、それほどお金がない中でギリギリの文字数で自分の窮状を訴えたのでしょう。

そんな直子ちゃんの窮地を救うために名前が浮上したのが草間さん。

草間さんの顔を久しぶりに見ることができるのは嬉しい限りですが、直子ちゃんがどれほどの状態にあるのかが心配です。

一方、信作くんの実家の雑貨屋が大改装。

改装後は喫茶店を開くのだとか。生活必需品を取り扱うお店から、暮らしを楽しくするお店に商売替え。

前の週で描かれた火鉢の生産の縮小と合わせて、時代の変化が信楽にも押し寄せてきている様子がリアルです。

感想

お父ちゃんの直子ちゃんへの愛情

東京の草間さんに電話をして、直子ちゃんの様子を見てきてもらおう。喜美子ちゃんのアイデアがひらめいたこの瞬間のお父ちゃんの表情が忘れられません。

直子ちゃんのことが心配で心配でならないお父ちゃん。直子ちゃんの様子を確かめられる方法が見つかって安心したのでしょう。

草間流柔道で日本海まで投げ飛ばしてもらえ。

安心しきった表情を浮かべながら、いきなり軽口をたたきはじめるお父ちゃん。実にわかりやすい人です。

そして、やっぱりお父ちゃんは三人に娘たちを心から大事に思っているのだたと、あらためて思いました。

この娘たちへの愛情がしっかりと伝わる行動をとれるようになるといいのですが。

付き合ってください

今回の喜美子ちゃんの「付き合ってください」発言。

喜美子ちゃんは言葉の意味を理解して言っているのか。

男女の付き合いであると理解している上で言っているのか。それとも、ただ単に人と人のお付き合い程度の理解で言っているのか。

明日にはその答えがわかるのでしょうか。

いとも簡単に「付き合ってください」と言ってしまう喜美子ちゃんに驚きました。

コメントへの返信 by 朝蔵

(よるは去ったさん:55話)
喜美子ちゃんと八郎君の距離が一層縮まっているかな?

喜美子ちゃんと八郎くんの急接近と並行して進んでゆく信作くんのお見合い大作戦。それにお父ちゃんが真剣に乗っかる皮肉な展開。

一歩間違えたら、お見合い大作戦で結婚相手を探してこいと、お父ちゃんが本気で言いかねないところでしたが、直子ちゃんから電報がお父ちゃんのストッパーになりました。

1:喜美子ちゃんと八郎くんの急接近
2:信作くんのお見合い大作戦
3:直子ちゃんから電報

1と2がからみ合いながら展開するのは予想がつきますが、ここにどのように3がからんでくるのか。

ここでは伏せておきますが、3には思いがけないオマケがついてきます。ある人物の再登場というオマケです。

この3のオマケが1になにがしかの影響を与えるのかなとも思います。

遠回りな表現ばかりになってしまいましたが、ご容赦ください。

電報も3つあって、ほんの少しずつ書いてあって(オペラ座の怪人さん:56話)
最近、緊急事態におちいった知り合いから数時間の間に十通以上のLINEのメッセージが次から次へと送られてきたことがありました。

思いつくままに、自分の窮状を訴える内容を読んで、まとめて送ってくれればこちらとしても読みやすいのにと思いました。

でも、これが大ピンチの状態にある人の心理なのでしょう。

怖くて怖くて、不安や心配なことが心の中に浮かぶたびに、その浮かんだことがらをすぐにでも誰かに知ってもらいたいという心理です。

直子ちゃんが3通も立て続けに電報を送ってきたのは、LINEのメッセージが次から次へと送ってきたブログ主の知り合いの心理に近いものがあるのかなと思いました。

実際、ボキャブラリーがあまり豊かではなさそうな直子ちゃんにしては、切羽詰まった感を訴える言葉を選び抜いているので、かなり深刻な状況なのでしょう。

八郎君が信楽にすっかり溶け込んだことを表している(丹善人さん:56話)
丹善人さんからちょうだいしたコメントの、上に引用させていただいた最後の一文が、八郎くんへの優しさに満ちていて大好きです。

信作くんはもともと、喜美子ちゃんと照子ちゃん以外に友達がいない残念なキャラでした。たしか、この点を喜美子ちゃんから突っ込まれたはずです。

そんな信作くんと、友達になってくれた八郎くん。なかなかの好青年ですね。それだからこそ、信楽に受け入れてもらえたのかと思いました。

話がそれますが、八郎くんと同期入社のあとの二人。あまり登場場面がありませんね。

フカ先生の1番さんと2番さんみたいに、たびたび登場してくれるものと期待していたのですが。

特に、勤務初日だったか、八郎くんのあいさつをいちいち遮っていたイケメンの新人くんあたりが、八郎くんをいじり倒すのかなと予想していたのですが、はずれたようです。

アドリブ的な日常の掛け合いもスカーレットの魅力ですよね(ともあきさん:56話)
役者さんたちのアドリブに、他の登場人物たちが本気で笑ってしまったら、通常ならその映像はカットされるのでしょう。

でも『スカーレット』は、そんな映像を上手に使ってますね。

そもそもアドリブが多いような気がします。『スカーレット』は。特にフカ先生はアドリブらしきセリフが多かったですね。

カメラがフカ先生からはずれた後に音声だけが拾われたらしい、フカ先生のアドリブと思われるおかしなセリフがいくつかありました。

そういった、カットされかねない素材をていねいに拾い上げてくれるところに、作り手の方々の役者さんたちへのリスペクトを感じずにはいられません。

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コメント

  1. よるは去った より:

    喜美子「つき合ったらええやん・・・・・・・付き合うて下さい。」
    何ともまあストレートというか逞しいと言うか。
    モジモジしないところが良いですね。

  2. みいちゃん命 より:

    追記
    「カフェー」、Wikiによると,この時代は風俗営業の社交喫茶、特殊喫茶のことを意味していたらしい。公務員の信作がいる大野家が、「変わっていかなしゃーない」と言って、まさか風俗のオーナーに?
    …って、ツッコミ入れてみた。

  3. みいちゃん命 より:

    喜美子の「ほな、付き合ってください」という発言。周りから男女の関係を疑われたり、噂をされることなど喜美子にとっては意味がないこと。そんなことにこだわるよりも陶芸を学ぶことの方が喜美子にとっては意義があると思ってるんでしょうね。だから、周りから男女関係をどうこう言われて陶芸を学ぶ機会を失ってしまうぐらいなら本当に付き合ってしまえばいい、べつに八郎が嫌いではないのだからと喜美子は考えたのだと思います。
    喜美子のモデルの人は、その名字(姓)から日本人じゃないと謂われのない差別を小さい時から受けていたと言われます。だから周りからグチャグチャ言われることなど、全く気にしてなかったんでしょうね。

    それよりも、「カフェ」って?喫茶店ならわかるけど、昭和30年代にはその言葉は一般的では無かったような。役者志望の雄太郎さんが勤めていたいたのも「歌える喫茶」でしたよね。まあ、信楽の田舎に珍しいものができるということが際立ちますけど。

  4. まめしば より:

    世の流れから、雑貨店を閉めて、カフェに商売替え。でも、大野夫妻に、しょんぼりした様子はなく、新しいことを始めるのを心から楽しんでいる姿が、嬉しかったです。きっと、人情味あふれるマスター&ママさんになりますね!
    私の世代には、あの雑貨店の雰囲気が何とも懐かしく、なくなるのは残念ですが、カフェのスタートに、大きく期待しています。
    直子ちゃんが信楽に戻ってくるなら、カフェで雇ってもらえないかな…

  5. 丹善人 より:

    字数ギリギリまでと言うのは、余裕があるときですね。切羽詰まれば文字数なんて考えてられない。しかも手紙ではなくて電報というのが、どれだけ切羽詰まっているのか。

    しかしいきなりの「付き合ってください」宣言。思いっきりの大胆発言ですね。

  6. オペラ座の怪人 より:

    昨日の冗長とは打って変わって、
    今日はスピーディーな展開で、
    良かったです。

    (⌒▽⌒)(^◇^)(⌒▽⌒)

    しかし、(照子曰く)
    「女じゃないきみこ」が
    「つきあってください」って、
    女としての自信があるんだ!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  7. rindoh47 より:

    電報料金
    資料を検索したところ、昭和27(1952)年8月の料金改定で「基本料金60円、字数は10字まで」とあります。
    次の料金改定は、昭和47(1972)年3月で「基本料金150円、字数25字まで」です。
    直子の世間知らずを考慮しても、字数が少な過ぎませんか?
    基本料金の10字まで文字を入れるでしょう。普通は……
    作者の調査不足ですか? それとも後の展開のための策ですか?

  8. にゃんこ より:

    雑貨屋が喫茶店に!
    あらたなたまり場ができますね!