かわはら工房を設立する / スカーレット 第73話

2019年12月23日(月)第13週「愛いっぱいの器」

あらすじ

昭和40年(1965年)夏。喜美子は27歳となり、八郎との間に生まれた長男・武志は4歳になっていました。その頃、喜美子と八郎はすでに丸熊陶業をやめて独立し、自宅の横に作業場を建てて「かわはら工房」を名乗っていました。

その頃、常治は体調を悪くし床に伏せがちとなっていました。しかし常治は病院に行くことを拒んでいました。そんな中、照子が川原家にやってきました。照子は喜美子には知られないように、八郎にだけ常治に関するある秘密を告げました。

照子は病院で常治と会っていました。常治は一人で病院に行って診察を受けていました。そして、常治の余命がわずかしかないことを照子は聞かされていたのです。しかし照子は、常治からそのことを口止めしていました。

一方、常治はマツと温泉旅行に行きたいと言い出しました。冬の到来を待たずにすぐにでも旅に出るのが常治の希望でした。ほどなくして、常治とマツは音声旅行に行きました。常治とマツが不在の中、八郎は常治の病気のことを喜美子に告げるのでした。

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予習レビュー

喜美子ちゃんと八郎くんの結婚が決まり、川原家の一家が記念撮影をした日から4年の歳月が経ったところから今週がスタート。

喜美子ちゃんと八郎くんの間にはすでに男の子が生まれ4歳になっています。

さらに喜美子ちゃんと八郎くんは丸熊陶業から独立してかわはら工房を設立。

丸熊陶業をやめないで欲しいとお父ちゃんは八郎くんに頭を下げていましたが、お父ちゃんは二人の独立をこころよく認めてくれたのでしょうか。

また前週の最後で、はじめて手掛けた陶器の珈琲茶碗が気に入られてしまった喜美子ちゃん。今では、日用品の食器の量産に追われています。

注文がたくさん入っているということは、もしかすると喜美子ちゃんの収入は、喜美子ちゃんと八郎くんの共働きのときよりも多いのかもしれません。

それならばお父ちゃんも独立を認めてくれるのかもしれません。

そんな中で気になるブログ主が気になっている今週のエピソードのフラグが、早くも月曜日の放送から立ちました。

ブログ主が気になっている今週のエピソードとはお父ちゃんの病気です。かなり体調が悪くなるみたいです。

照子ちゃんが八郎くんにだけ告げたお父ちゃんの秘密とはそのことのような気がします。喜美子ちゃんには告げることができなかったのでしょう。

というわけで、年内最後の一週間のはじまりです。

感想

「一番しんどいのはお父さんや」

月曜日から悲しすぎる回となりました。想像していた以上に悲しい回でした。

前週の土曜日の放送の後半から、床に伏せがちになったお父ちゃん。喜美子ちゃんが心配するまでもなく本人は深刻な状況だと自覚があったようです。

家族には内緒で病院に行ったとき、最悪の診断が下されることを覚悟していたのでしょう。だからこそたった一人で病院に行き、身内はいないから結果を教えてくれと言ったお父ちゃんの気持ち、よくわかります。

あれだけ家族想いのお父ちゃんです。家族を不安な気持ちにさせたくなかったのでしょう。そして、すべてを自分一人で抱え込みました。

動けるうちに行こうと考えたに違いない温泉旅行。お父ちゃんはどんな気持ちでマツさんと二人きりの最後の時間を過ごしているのか。

そんなお父ちゃんの秘密を知ってしまった照子ちゃん。喜美子ちゃんではなく八郎くんに最初に伝えた判断。さすがです。

そして照子ちゃんからお父ちゃんのことを聞かされた八郎くんの優しさに涙しました。

現実を受け入れることができず、聞く耳を持とうとしない喜美子ちゃんに対して八郎くんは言いました。

「一番しんどいのはお父さんや」

お父ちゃんの気持ち。喜美子ちゃんの気持ち。両方をしっかりわかってくれている八郎くん。一段といい男になりました。

コメントへの返信 by 朝蔵

二人お似合いだな(丹善人さん:72話)
入賞お祝いの席で信作くんと百合子ちゃんがとっても仲良くしている場面。少なくない方から、二人はお似合いだという趣旨のコメントをちょうだいしています。

ブログ主もそう感じました。

あの場面。次週のまさかの展開へのフラグだったんでしょうね。丹善人さんをはじめとして多くの方が気がついたように。

でも、あのお祝いの席の場面では当の信作くんと百合子ちゃんは、まだお互いに特別な感情は持ってはいないかと。

何故なら土曜日の回では、あいかわらず女性に愛想をつかされる残念な信作くんの姿が描かれていましたから。

そんな信作くんが、やっと百合子ちゃんという相性の合う女性と出会うことができました。どのようなきっかけから二人は距離を縮めたんでしょうね。

信作くんと百合子ちゃんというまさかの恋バナがスタートして『スカーレット』を観る楽しみがまた一つ増えました。

喜美子、メリハリが無い。どこから見てもおんなじ喜美子。(ぱぽりんさん:72話)
久しぶりのぱぽりんさんの深い分析によるコメントをうなずきながら何度も繰り返しながら拝読しました。

喜美子ちゃんがお父ちゃんのわがままに翻弄されているころ。自分の人生が思い通りにならない喜美子ちゃんの苦悩は見応えがありました。

はかなく散った初恋のエピソードも忘れられません。

しかし、信楽に戻ってきてすっかり強くなってきてからの喜美子ちゃんは、強いがゆえに苦悩とは無縁。迷いがないからブレもない。

喜美子ちゃんの姿に心を揺さぶられる場面が少なくなってしまいました。

以下、少しだけネタバレが入ります。

次週は喜美子ちゃんと八郎くんの心のすれ違いからはじまります。妻としての苦悩に加えて、八郎くんの同業者としての苦悩も描かれるかもしれません。

来年の放送では、母親としての苦悩も描かれるはず。陶芸家になれば、さまざまなジレンマを体験することも考えられます。

これからの展開に期待するしかないですね。

40個の珈琲茶碗注文を断った話。何かの伏線なんでしょうか。(丹善人さん:72話)
何かの伏線なのだと思います。実際、珈琲茶碗の注文のエピソード、今のところ物語の本筋とはまったく関係のない話ですからね。

まったく関係のない話を、喜美子ちゃんの結婚を祝う記念撮影という重要な場面でぶつけてくることは考えにくい。

のちのちになって、何かの形で回収されるのかもしれませんね。

あってもおかしくはないけど、予想外のカップル誕生(よるは去ったさん:72話)
いつの間にこんなことになっていたんでしょうね。先日の八郎くんの新人賞受賞のお祝いの席で、はじめて二人の息の合ったところが描かれましたが、それまでは二人が一緒の描写はほぼほぼ皆無。

二人の馴れ初め。次週のどこかで語られますように。

照子が役者側になってました~( *´艸`) (とりぴょんさん:『スカーレット』)
初コメントありがとうございます!そして、うっかりミスのご指摘をありがとうございます。

「面白いのでそのままでもいいです(笑)」というお言葉に甘えて、もう一度、どなたかからご指摘があるときまでそのままにしておきます。

昭和41年1月、すずふり亭で働き始めて、あかね荘で島谷くんたちと出会う(どんギツネ。さん:72話)
そうでした。昭和40年の夏、みね子ちゃんたちが湘南海岸に行ったときは、おまわりさんの綿引くんや、幸子ちゃんの恋人・雄大くんたちが一緒。

みね子ちゃんが島谷くんと出会うのはそのあとでしたね。勘違いしてました。

あのときの湘南海岸の場面があまりにも鮮烈な記憶して自分の中に残っているので、同じく鮮烈だった島谷くんとの恋と混同していました。

悩み苦しみ喜美子に悪いとは思いながらも違う彼女を好きになってしまい出て行く姿(ちよみみさん:17週以降)
八郎くんは真面目な性格なので、同じ不倫でも浮気ではなく本気になってしまうかもしれませんね。

そして本気であるがゆえに苦悩も深くなるような気がしています。

お父さんの病気は、やはり酒の飲み過ぎのせいでしょうかね(アーモンドさん:75話)
ナレーションによれば長距離運転の仕事で無理をし過ぎたせいで体調を損ねたということでしたが、それまでの酒の飲み過ぎで身体もかなり弱っていたでしょうね。

お酒をひかえてもう少し身体をいたわっていれば、たとえ長距離運転の仕事で無理をしたとしても、ここまで身体をおかしくすることはなかったかと。

今さら、こんなことを言ってももう手遅れですが。

新作はお見合いの彼女とは、完全に別れたんですね(アーモンドさん:77話)
信作くんはこれまで13人の女性との恋愛に失敗したとのことですが、百合子ちゃんという運命の人と出会うために13人とのお別れを経験したのかもしれません。

弟子が黒島さんの時点ですでに胸騒ぎ(derby_xx (@XxDerby)さん:16週)
先日、黒島結菜さんが出演している映画『カツベン!』を観てきました。

前半生はまともな男性との縁がない薄幸の女性。それが黒島結菜さんの演じた役でしたが、『スカーレット』もそれに通じるものがありますね。

創作に行き詰まり心が不安定になっている既婚男性と出会ってしまうわけですから。

ナレーションで、○年後…と言ってもらえるだけでいいんですが(tonkoさん:72話)
時間のスキップが多いので、「○年後」と「昭和○年」の両方をテロップで表示してくれると助かりますね。

フカ先生がまだ丸熊陶業にいるころ。喜美子ちゃんが絵付けをさせてもらうまでの描写のときは、時間が進んだり戻ったりまでしたので大混乱しました。

歌をされてるので音符♩の様にすっ〜と吸収されるのでしょうかねぇ(美喜子さん:72話)
英語など、ネイティブ並みの発音をあっという間に身につけてしまう耳のよい人がたまにいますが、それと同じ理屈で関東人でありながら関西の言葉を身につけてしまうのかもしれませんね。

妊娠&出産をすっ飛ばしていきなり成長した子供(ひるたまさん:72話)
これまでの『スカーレット』で、人生の大きなイベントの描写のいくつかが見事なまでに省略されてきましたね。

師匠との別れがなどがそれに当たります。大久保さんやフカ先生との別れの場面はありませんでした。

ただ、もしかすると、再会する展開が用意されているので別れを描かなかったのかなとも思います。

大阪の荒木荘の中でもとりわけ喜美子ちゃんに理解を示していたちや子ちゃん。

喜美子ちゃんが大阪を去って信楽に戻るときには登場しませんでしたが、その後、信楽に二度もやってきました。

大久保さんやフカ先生も、何かの形でもう一度、登場してくれるといいのですが。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「うち、性格的に素通りできひん。…おじさん、全部一人で病気の事背負ってはる」常治さんの傍を照子ちゃんが通りかかったのは偶々だったのかもしれません。が…照子ちゃんに話を聞いてもらった事で常治さんも胸の内を吐き出せて救われた(≒楽になれた)のでは?とも、見ながら感じました。

    膵臓がやられていて肝臓にも転移…これまでの常治さんの劇中での飲酒習慣を思い起こせば罹患してしまっても仕方がないでしょうか。膵臓系の癌は現代の医学を以てしてもなかなか早期発見がしにくい上に、治療後の5年生存率がお世辞にも高いとはいえない病気なのだとか。ましてや昭和40年代初頭ならば推して知るべし…でしょうね。(同じ癌でも、胃癌や乳癌ならば治療後の5年生存率は昔と比べて格段に上がっているようですが)

  2. ゆきこ より:

    お父ちゃんは多分膵臓癌だったんでしょうね痛みとかの症状が表に出ないから出来ても分かりにくいらしいです分かりにくいから気付いた時にはあちこちに転移してお父ちゃんみたいに手遅れになる事がよくあるらしいですそんな時にたまたま照子がいてくれて良かった

  3. ぱぽりん より:

    朝蔵様、毎度のことではありますが、丁寧なコメントに感謝です、ありがとうございます。

    さて、普通であったなら描かれるであろう

    八郎の受賞後の状況
    喜美子の妊娠、出産、子育て
    喜美子の陶芸家(陶芸作家ではない)としての成長
    カワハラ工房の建設
    喜美子と八郎の退社
    喜美子の陶芸家としての世間の認知、仕事の受注

    そして、百合子の進学諦めての就職、さらに、常治の不調の発覚。

    ドラマとしての美味しいところをあれもこれもすっ飛ばしてしまっているわけで、であるならばこれからどれほどのとんでもない展開があるのか、の期待となるわけですね。
    これは ハードル髙いぞ!

    意地の悪い気持ちは別にして、正直、ちょっと乱暴じゃない? 影の部分を描かないと、喜美子の今後のありようの深みが薄れるんじゃない? という気持ちに今の自分はいるわけであります、ハイ。

    ただ、一つ、とても納得したものもありました。
    喜美子と八郎の恋愛。
    本当にお互いが惚れあった時、そこに好きだ好きだの言葉はいらないし、ましてや「付き合って下さい」などの戯けたセリフは出てこない。
    だって二人がいることが呼吸をするように普通のことなのだから。
    照れや思い込み、変な高揚とは縁のない世界。

    歪んだ恋愛脳を持つ脚本家の描くドラマのような展開を見ずに済んだこと、ここは大いに評価するところです。

    相変わらずの、根拠なき 「上から目線」 の話しです。

  4. オペラ座の怪人 より:

    今週は月曜日から
    じょうじ父さんの
    暗い話で、
    大変に悲しいです。

    じょうじ父さんは
    非常に問題の多い人でしたし、
    私(も、朝蔵様も?)、批判的でしたが、
    いざ、危機一髪となると
    非常に悲しいです。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    おしまい

  5. みいちゃん命(欅の) より:

    冒頭、喜美子が包装していた器の中に花が描かれていましたね。ろくろを回すこと、絵付けを行うこと、そして出来上がった商品の発送まで喜美子1人で行っているようです。二人ではじめた「かわはら工房」なのに共同で作業している様には見えません。喜美子がご飯を食べずに発送作業をしているというのに、八郎は手伝うこともなく自分の作品をいじっていました。喜美子の「興味ないねんな」の一言、親しく話しながらも、二人の間に微妙なズレが出来ているようです。

  6. 丹善人 より:

    喜美子が結婚して何年後かよくわかりませんが、結婚時に照子に娘が生まれていて、その後続けて4人目がお腹にいるという、お腹が休まるときがありませんね。年齢計算大丈夫かな?
    武志くんって信作くん体質かな。血のつながりはない物の。女の子にいびられ続けられるような気が。

    このお父さん、うちの親父に似てるんですよね。頑固で怒りっぽくて、外ではもめ事嫌いな性格から転職繰り返して、早くから運転免許持ってたからトラックではないけれど運送専門の仕事をしていたり。お金もないのに新しい物を次々とローンで買ったり。(払いきれなくて途中で返品したことも)。ガンで大手術した後、家族で思い出旅行に行きましたが。なくなる前日には病院の看護師さん達にありがとうを言ってたそうです。今週はいろいろ思い出しそうです。

  7. Watcher より:

    今朝のドラマで、八郎さんが「膵臓がやられた。肝臓にも転移している。」と話していましたが、常治さんの病名は膵臓がんだということでしょうか?

  8. ゆきこ より:

    照子が3人姉妹+4人目の母になっていましたね(笑)そして照子の上から目線の物の言い方までしっかり娘に引き継がれてましたね(笑)笑いましたꉂ(๑¯ ¯)σケラケラお父ちゃんは多分タバコは吸わないけどお酒ガッツリ呑んでついでに考えないで長距離ドライバーまでやってたんならそりゃ身体壊すわ…怒ったでしょうね

  9. よるは去った より:

    照子「一人で病気・・・・・背負ってはる・・・・・・。」
    八郎「一番しんどいのはお義父さんや・・・・・。」

    今までしょうもないお父ちゃんだった分、せめて自分が末期症状であることは家族に知らせまいと、家族に心の負担をかけまいとする、常治父ちゃんの思いやりかも知れないけど。
    マツ母さんは案外悟っているかも・・・・・・。
    そんな気がします。