常治が余命宣告を受ける / スカーレット 第74話

2019年12月24日(火)第13週「愛いっぱいの器」

あらすじ

常治がマツと二人きりの温泉旅行から帰ってきました。マツは、喜美子と百合子に旅の様子を告げました。マツはすでに知っていました。常治が強い痛み止めを飲んでいることを。そして、常治の前では泣かないようにようと喜美子と百合子に言いました。

その頃、陶芸家として行き詰まりを感じていた八郎は、喜美子と仕事のことですれ違いが生じるようになっていました。そんなギクシャクした関係がつづく喜美子と八郎の姿を見て、常治はあきれはてるばかりでした。

喜美子とマツは常治の前では気丈に振る舞っていました。しかし、百合子だけは父との別れの日が近づいてくる現実に耐えられず、家族のいないところで涙を流すことがありました。一方の直子は、仕事が忙しく信楽に帰ることができずにいました。

秋になり、常治の容態は悪くなる一方でした。衰弱しつづける常治の姿を見て喜美子はあることを決めました。常治に元気を出してもらうためにいい器をつくろうと。八郎もまた、同じことを考えていました。家族は、素焼きの大皿に絵付けをするのでした。

<<前回73話 | 次回75話>>

第13週 | 第14週 | 第15週 | 第16週

Sponsored Link

予習レビュー

お父ちゃんの病状はやっぱり、というかブログ主が想像していた以上に重いものでした。なんと余命宣告を受けていました。

前回で、お父ちゃんがマツさんと旅行に行きたいと言い出したのも、思い出づくりのためだったようです。

いつだったからお父ちゃんが自分の人生を悔いる言葉を口にしたことがありました。

自分の人生は失敗ばかりだった。家族をピクニックにすら連れて行ってあげることもできなかったと言ってました。

その悔いる気持ちを、自分の死期をさとったお父ちゃんが回収しはじめるようです。

そんな状況でありながら、お父ちゃんの中では喜美子ちゃんは3歳のままなのでしょうか。自分のことを「おとうたん」と追いかけてくれた姿のままなのでしょうか。

日に日に衰弱するお父ちゃん。自分のことでいっぱいの状況のはずなのに、案ずるのは喜美子ちゃんと八郎くんの、歯車がはずれてしまった夫婦の関係のことなのが泣かせます。

お父ちゃんの死。夫婦の危機。

いつの間にか喜美子ちゃんの物語は、大人のリアルの物語になっていました。

感想

人生の掛け値を清算できたお父ちゃん

お父ちゃんとお母ちゃんの、旅先の姿に泣きました。

結婚したばかりのころ。お父ちゃんが事業に失敗する前の二人はきっといつもこんなだったのだろうと想像すると泣けてきました。

お父ちゃんはそんな日々が続けるつもりでいたのでしょう。お母ちゃんもそうなると信じていたはず。

残念ながらお父ちゃんとのぞみ通りには人生は運びませんでした。お母ちゃんの信じた通りにはなりませんでした。

でもやっと、望んだ姿を二人は二人だけでかなえることができました。親戚縁者との関係ももとに戻すことができました。

家の増築をしたときの借金はまだ残っているかもしれませんが、人生の掛け値を、お父ちゃんはすべて清算することができました。

秋になる病状がますます悪化するお父ちゃんの姿はつらいものがありましたが、それまでに失ったものをささやかながらも取り返すことができたお父ちゃん。

最期に、責任を果たすことができました。

コメントへの返信 by 朝蔵

マツ母さんは案外悟っているかも(よるは去ったさん:73話)
床に伏せるばかりの暮らしになり、これまでとは明らかに様子も異なる。そんな中で、温泉旅行に行きたいと言い出す。

マツさんは、ほぼ間違いなくお父ちゃんの異変を察しているでしょうね。察した上で、それを知られたくないお父ちゃんの気持ちも察して、気づかないフリをしているような気がします。

照子が3人姉妹+4人目の母になっていましたね(ゆきこさん:73話)
照子ちゃんが3人姉妹のお母ちゃんになるらしいことは事前に分かったのですが、4人目がすでにお腹にいるのには驚きました。

4人目が男の子だといいですね。3姉妹はみんな女王様キャラだけど、4人目は男の子でしかも幼少の頃の信作くんみたいにおとなしい子になるような気がします。

常治さんの病名は膵臓がんだということでしょうか?(Watcherさん:73話)
「転移」と言う言葉が使われているのでガンでしょうね。すい臓ガンが肝臓にも転移して、もう手の施しようがないということなのでしょう。

小心者のお父ちゃんが一人で病院に行くくらいなので、よっぽど具合が悪かったんでしょうね。

今週はいろいろ思い出しそうです(丹善人さん:73話)
今週は年内最後の一週間ということもあり『スカーレット』はじまって以来の波乱に満ちた展開になるとアナウンスされていました。

人生の中で様々な経験を積んだ方ほど、自分の人生と重ね合わせることの多い一週間になるかもしれません。

ドラマだから史実と変えて欲しいと心から思っている今日この頃です(海ブドウ(植田久美子)、さん:16週)
ブログ主も同感です。

とりわけ、照子ちゃんからお父ちゃんの病気のことを聞かされ、お父ちゃんの気持ちに理解を示しつつ喜美子ちゃんもフォローする八郎くんの優しさに心を打たれました。

こんな好青年に、道にはずれたことをして欲しくないと願うばかりです。

一人きりになった喜美子と信作が…とも思っていた(おたかちゃんさん:72話)
ブログ主も同じことを考えていました。信作くんの恋がこれでもかというくらい実らないのは、最後の最後にまさかの喜美子ちゃんと・・・

そんな展開を予想していたのですが、それは完全に消えてなくなりましたね。百合子ちゃんとの関係も消えてなくなるのはあり得なさそうなので。

喜美子がご飯を食べずに発送作業をしているというのに、八郎は手伝うこともなく自分の作品をいじっていました(みいちゃん命(欅の)さん:73話)
喜美子ちゃん、八郎くんに対して不満がいっぱい溜まっていそうですね。

八郎くんが自分の仕事に無関心なのに加えて、家計を支える仕事のすべてを一人でやって、しかも家事と子育てもありで相当な負担が喜美子ちゃんにはかかっているはず。

八郎くんがそこに気がついてくれるといいのですが・・・

いざ、危機一髪となると非常に悲しいです。(オペラ座の怪人さん:73話)
お父ちゃんは前の週あたりから、それまでの残念なところを残しつつも、急にまあまあ悪くなお父ちゃんになりはじめていたので、なおのこと悲しいです。

小心者だから、病院に行くのが手遅れになってしまったんですね。きっと。

喜美子が悲しむ姿、見たくないなぁ…(えちこさん:17週以降)
リアル喜美子ちゃんの夫は、史実では他の女と駆け落ちしてしまったという展開を知ったとき、ブログ主は史実とは異なる展開を期待していました。

しかし、ドラマの中でそれらしい展開が見え隠れてしてきて、史実に近い展開になってしまうのかなと、ドキドキしながら八郎くんを見守っています。

ドラマとしての美味しいところをあれもこれもすっ飛ばしてしまっているわけで(ぱぽりんさん:73話)
ドラマとしての美味しいところをすっ飛ばす。みごとな表現ですね!

これまでの朝ドラであれば間違いなく描いたであろう主要登場人物の人生の大イベントを次から次へと省略するというまさかの展開で、前半の三ヶ月が間も無く終わろうとしています。

<<前回73話 | 次回75話>>

第13週 | 第14週 | 第15週 | 第16週

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ひるたま より:

    常治さんがあまりにも強烈なキャラクタ―なので一見分かりにくいですが、実は妻であるマツさんの方が強い女性なのかな?という気がしています(表面にストレートには表れにくい“強さ”ですね…人によっては見落としてしまうかもしれません)。膝枕の場面を見てそれが確信に変わりました。

  2. ぷん より:

    先日 カウントダウンTVでフレアのフルバージョン聴きました。
    それがきみちゃんの人生を語ってくれてるような気がしました。

    オープニングのクレイアニメにも八郎くんは見当たりませんね
    最後の三人は 真作、照子、照子の旦那様?(三つ揃いのベストを着ている感じ?)

    後半見るのが苦しくなりそう

  3. ともあき より:

    このところ、朝ドラ同僚達とランチにテレビのある食堂でスカーレットを見ております。
    家族の絵付け、全員お茶飲みながらうわーと泣いておりました、皆で鼻すすりながら会社に戻りました。
    今週ジョージお父ちゃんの悲しくもいい話なんですけどね、きみちゃんと八郎くんちょっとギスっとし始めていました。
    世間の八郎沼が泥沼にならないようにクリスマスにサンタクロースへお祈り致します。

  4. 文月 より:

    常治父さんの喜美子夫妻への心配は,おそらく自分の失敗?が投影しているように思います。
    駆け落ちをしてまで,マツと夫婦になり,事業を興し,一家をなすことができた。しかし,事業に失敗し,結婚したときの想いとは異なり,マツに,家族に苦労ばかりかけている。
    喜美子と八郎が結婚する時も,駆け落ちはしなかったものの,二人で一つの夢を追いたいといっていたのに,夢の礎であるはずの二人の工房がせっかくできたのに,二人はギクシャクしている。工房が立ちいかなくならないか(事業を失敗しないか)気が気ではないのかと思います。
    しかも,自分の命の限りは目の前に迫っている。・・・

    ここは,やはり常治父さんに免じて,八郎と喜美子の縁が再び太くなってほしいものです。

  5. みいちゃん命(欅の) より:

    百合子は大野家のおじさん、おばさんにすごい可愛がられているんでしょうね。喜美子におんぶされていた時から、百合子が成長する姿をずっと間近で見てきて、何よりも明るく素直に育っていることを喜んでいるはず。家の事情で先生になる夢をあきらめたことも知っていただろうから、もしかしたらおじさんの口利きで、取引のある食品問屋への就職が決まったのではないかと思う。百合子が二十歳を過ぎ大人になったことで、「うちの嫁に…」とおじさん、おばさんが考えていたとしても不思議じゃない。

  6. オペラ座の怪人 より:

    問題児で、私を散々怒らせた「じょうじ」父さんだけど、
    (まあ、私を怒らせても構わないのですが)

    時々、家族への物凄い愛情を示してくれて、
    憎み切れない、
    いや、怒りの反動で、結構好き、
    だった「じょうじ」父さんが

    ああ、このまま、お亡くなりになるのかしら?

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    おしまい

  7. まめしば より:

    八郎さんにとって、「川原八郎」であることの重さ・不自由さが見える回でした。
    婿として、嫁の喜美子ちゃんにはもちろん、川原家のみんなにも、信楽の人々にも、受け入れられるように暮らさなくてはならない。優しい八郎さんは、自分にそう言いきかせながら、生きているのでしょう。
    一般のお勤めの方だったら、それも幸せにつながるかもしれません。でも、八郎さんは陶芸家です。既成概念を打ち破り、自分の個性を追求してこそ、道が開けてくるのです。入婿として、ある意味、既成の世界に埋もれようと努力する、結婚生活。その反面、個性を求められる、陶芸の道。深い苦悩の中に、八郎さんは身を置いているのではないでしょうか。技術を磨いても磨いても、どうにもならない、精神の世界の問題。
    しかし、喜美子ちゃんは、その苦悩を理解できないと思います。喜美子ちゃんは、結婚前と変わらず、実家に暮らし、信楽の人々と生きている。八郎さんの立場になって考えることは、難しい。そもそも、八郎さんの苦悩に、気づけないでしょう。
    最近の喜美子ちゃんが一本調子なのは、八郎さんの苦悩の本質を理解できないことのフラグなのかもしれません。

  8. 丹善人 より:

    お父さんの症状をおそらくは伝え聞かされているはずの東京の直子ちゃん。飛んで帰りたくても帰れない事情があるんでしょうね。顔を見られないからよけいにやきもきしていたりして。なんとなく思いっきり後悔しそうな。

  9. よるは去った より:

    喜美子「器作ろ・・・・・・。」
    八郎「同じ事考えてた・・・・・・。」
    みんなの寄せ描きの器は常治父ちゃんだけでなく、川原家みんなにとっての「宝」になっていくのかな。

  10. アーモンド より:

    これは、コラボなのでしょうか?
    おしんの息子が、おしんに焼き物を習いたいと懇願していますね。
    おしんは、猛反対。