穴窯の窯焚きが失敗する / スカーレット 第98話

2020年1月28日(火)第17週「涙のち晴れ」

あらすじ

喜美子が初めて挑戦した穴窯での窯焚きは失敗に終わりました。喜美子が目指していた信楽焼のカケラのような緋色を再現することができなかったのです。そして、初めての焼成のとき以上の費用をつぎ込んで、再び窯焚きに挑戦したいと八郎に相談。

しかし八郎は、喜美子がふたたび窯焚きに挑戦することに異を唱えました。八郎は、まずは陶芸展で金賞を受賞することを目指すよう喜美子に告げました。喜美子が無名であることを八郎は案じたのです。

無名のままでは喜美子の作品は売れない。まして女性の焼いた作品など売れるわけがないと八郎は考えていたのです。しかし、もう一度窯焚きに挑戦すると喜美子は言い切りました。次は大丈夫だと喜美子は考えていました。

しかし2回目の窯焚きも失敗に終わりました。失敗の原因を喜美子は分析しました。そして失敗の原因を突き止めました。3回目の窯焚きをしようとする喜美子に対して、あきらめるよう八郎は説得するのでした。

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【速報】

第17週「涙のち晴れ」のあらすじのページを更新しました。

第17週「涙のち晴れ」

新たに明らかになった嬉しい情報は、荒木荘の大久保さんと雄太郎さんが、ちや子ちゃんとともに再登場すること。

百合子ちゃんからの勧めで大阪を観光することになった喜美子ちゃんは、大阪でちや子ちゃんと再会。

喜美子ちゃんが大阪にやってくることをちや子ちゃんは大久保さんと雄太郎さんに伝えてくれたのでしょうか。

なつかしい二人が喜美子ちゃんに会いにやってきます。

ブログ主は、大阪の荒木荘での日々の描写が大好きでした。そして、荒木荘の心優しき面々のことも大好きでした。

あのときの懐かしい顔ぶれを見ることができてブログ主は感激しています。

予習レビュー

さて、今週の後半には荒木荘の面々との再会といううれしい場面が用意されていますが、今回の喜美子ちゃんは暴走気味です。

初めて挑んだ穴窯での窯焚きは失敗に終わるものの、あきらめきれない喜美子ちゃんは初回の窯焚き以上の費用をかけて、再度の窯焚きに挑戦したい。

しかし、周囲の面々、それが誰なのかは定かではないのですが喜美子ちゃんの再度の挑戦に反対。周囲の意見を受けて八郎くんも喜美子ちゃんを説得。

しかし、喜美子ちゃんは八郎くんのアドバイスを受け入れようとはしません。

多額の費用をものともせず、何かにとりつかれたかのように再度の窯焚きに挑もうとする喜美子ちゃん。

もしかすると亡きお父ちゃんもそんな意気込みで材木への投資(おそらく先物)をして、気がついたら多額の借金を背負い込むことになったのかもしれません。

喜美子ちゃんはお父ちゃんとよく似たところがたくさんありますからね。

感想

喜美子ちゃんの暴走がはじまる

ついに喜美子ちゃんと八郎くんの対立がはじまってしまいました。喜美子ちゃんの暴走がはじまったと言ってもいいかもしれません。

薪を買うためのお金が底をついて焦る喜美子ちゃんが、武志くんの将来のためにと貯めていたお金に手をつけようとしました。

しかも、それを制止しうようとする八郎くんに対して言った喜美子ちゃんが言いました。

武志くんの将来のためではなく、武志くんの「いざというとき」のために貯めたお金だと。

お金を貯めた目的を微妙に言い換えてそのお金を使ってしまうことを正当化しようとする喜美子ちゃんに、これからのさらなる暴走のフラグを見たような気がしました。

武志くんのお金を使うのは踏みとどまったようですが、そこまでやってしまったら八郎くんがあきれるのも無理はないかなと思います。

前週土曜日に放送された予告映像では、照子ちゃんが喜美子ちゃんに対して「目を覚ませ!」と悲痛な声で叫ぶ場面もありまた。

喜美子ちゃん、これからどこまで突っ走ってしまうのでしょうか。

【速報:18週】

第18週のページを更新しました。この週では武志くんが大学進学を決めるあたりまで描かれるそうです。

喜美子ちゃんと八郎くんの別居がずっと続くのかどうかはまだ定かではありませんが、武志くんが高校卒業後の進路のことで八郎くんに相談する場面があるのだそうです。

仮にまだ別居が続いていたとしても、少なくとも八郎くんと武志くんは接点が残されているようです。

第18週コメントへの返信 by 朝蔵

闘病中の(ひょっとしたら死期が近いかもしれない武志君)に、以前の常治さんのように「夫婦仲ようしてね」と頼まれ(つい しょうこさん:18週)
闘病中の武志くんが、夫婦の亀裂の修復ができない喜美子ちゃんと八郎くんの関係に一役買う展開はあるかもしれませんね。

いくら史実にしたがうとは言え、作劇の上で主人公の息子が亡くなる、または病気になるという展開にはそれなりの理由が必要になってきます。

夫婦の絆を再び認識させるための息子の病気の描写。納得の理由です。いつも、するどいコメントをありがとうございます。

日常的に薪で陶器を焼いていた時代の人たちは、あれを「失敗」だなんていう考えはあったのでしょうか(よるは去ったさん:97話)
日用品としての陶器を焼いていた時代の人たちは、薪の灰で偶然に生じた緋色にもしかすると価値を見出さなかったかもしれませんね。

焼きもの好きの間では李朝白磁も人気ですが、あの繊細な白さの価値を見いだしたのは一部の目利きの人たちで、日用品として使っていた庶民はそこに何の価値も見出してはいなかったようですから。

なので、室町時代に信楽で日用品の陶器を焼いていた人は、緋色が出なくてもそれを失敗と認識することはなかったかもしれませんね。

ただし、喜美子ちゃんがはじめて挑戦した穴窯で焼いた焼きもの。色合い以前に、陶器というよりは土器に限りなく近い感じがしました。

この「幸せ」を壊してはいけないという想い(よるは去ったさん:97話)
だと思います。あやうく一線を超えかかりましたが、鮫島くんの登場が三津ちゃんを思いとどまらせたのですね。

なぜこのタイミングで鮫島くんがやって来るのか。なぜわざわざ川原家から電話でプロポーズするのか。

謎ばかりでしたが、三津ちゃんを我に返らせるためだったとわかって納得の鮫島くんの来訪でした。鮫島くん、期せずして一家の崩壊を防ぐいい働きをしましたね。

不倫っぽい役柄(オペラ座の怪人さん:97話)
一歩間違えたら八郎くんを誘惑して川原家を崩壊に導きかねないところでしたが、鮫島くんの突然の来訪が三津ちゃんの良心をよびさましたようです。

川原家の家族の幸せそうな表情を見て、川原家を去ろうと決意できた三津ちゃん。しっかりと分別のつくいい子でした。

八郎の返しはなかなかでしたね(ぱぽりんさん:97話)
八郎くん、なかなかの大人の対応でした。あのみごとな返しがあったからこそ、三津ちゃんは我に返り、その後の鮫島くんの来訪によって自分の去り際をさとったのでしょう。

川原家を去ってゆく三津ちゃんの泣き顔が切なかったですが、キレイな幕切れになったと思います。

しかし鮫島君、なんで川原家から電話するんでしょ(丹善人さん:97話)
一度はプロポーズを断られてしまった鮫島くんとしては必死だったんでしょうね。缶ボックリが出来たことを一刻も早く報告して直子ちゃんの気が変わらぬうちに結婚の承諾をもらおうと。なかなかかわいいところがあります。

そして、鮫島くんが電話越しに直子ちゃんに言った「義兄と義姉の夫婦みたいになる!」と宣言したことが三津ちゃんの心を動かしたのではないかと思います。喜美子ちゃんと八郎くんの幸せを壊してはならないと。

「まれ」で新しいケーキのアイディアが浮かばず、希が子供につらくあたっていたことを思い出しました(ぽんぽこりんさん:100話)
そんな場面がありましたね!そして、この場面を思い出して納得しました。八郎くんが武志くんを連れて出て行ってしまう理由が。

普通の状態ではない母親から愛する息子を守ったんですね。八郎くんは。

なつたちが学んだ高校のモデルとなった帯広農業高校が、春の甲子園の21世紀枠に選抜(キヨコさん:97話)
それはめでたい!『なつぞら』ですっかり有名になった「FFJの歌」を、ふたたび甲子園で聴けそうですね。

三津さん、自ら身を引いて天晴れでした(海ブドウさん:18週)
史実から考えて三津ちゃんの登場でどんなことになってしまうのか不安でいっぱいでしたが、意外にもとってもいい子でしたね。いつか信楽に戻ってきてほしいです。

三津には,ヒロシと再会して彼を支え(文月さん:97話)
かつて三津ちゃんは天才と同じ道に進むことをストレスに感じたみたいですが、天才を支える生き方もあるのだということを尊敬する師匠・八郎くんから学んでいてほしいです。

誰に言われることなく、喜美子ちゃんと八郎くんの幸せを壊さない選択ができた三津ちゃん。さそり座のヒロシをしっかりと支えられる女性になれると信じています。

信楽にほかに窯がないことも失敗の確率を上げているように思います(文月さん:97話)
かつては丸熊陶業にも穴窯(らしきもの)がありましたが、事業の拡大と近代化をはかる敏春社長によってすべて電気窯かガス窯になってしまったのでしょうか。

事業の近代化と同時に伝統を守る。復活させるという発想が敏春社長にあれば。あるいは照子ちゃんのお父上が存命で、伝統に良い意味でも悪い意味でも固執していれば。

別の展開があったのかもしれませんね。

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コメント

  1. つい しょうこ より:

    八郎さん好きだけど、ここはあえて言います。
    彼の主張は正しい。ただ「正しいけれどズルい」。
    そもそも穴窯の件の言い出しっぺは八郎さん、ためらう喜美ちゃんの背中を押したのも八郎さんです。
    つまりあの暴走は「八郎ブースター」の産物でもあります。

    だから喜美ちゃんを「諦めろ」と諭すならまず、八郎さんも
    「僕も読みが甘かった。すまない」と非を認めるべきです。
    喜美ちゃんの身になって下さい。持ち上げておいて、梯子外されるようなものですよ。

    「赤松」での柴田さんと佐久間さんとの会話もそうです。
    「いつかは」という喜美子に、「僕が今やり、と言った」ことを言わないのは、卑怯ではありませんか?
    言えばあの二人に「あほか!」と叱られるでしょうが、「ほな、八さんが説得するのは無理やな」と助け舟を出してくれたかもしれない。
    で、二人の意見を参考に「まず陶芸家の名声を手に入れろ」発言。なんで「資金調達のために、また二人で稼ぐで!」と言わない!そっちの方がよほど喜美ちゃんらしいですよ。

    でも、喜美ちゃんもキツい。
    「ミッコーで慣れてる。より高く売るために川原八郎の作品として売ればいい」って、うわー!
    名声を背負わされる方だってしんどいことは、喜美ちゃんが一番よくわかっているのに、言っちゃうんだもん。

  2. ともあき より:

    まさかの穴窯チャレンジが泥沼化…。
    きみちゃんには頑張ってほしいですが、4万円が初任給の当時です。
    これはお父ちゃんよりも借金大王ならぬ借金女王になりそうですね。
    きみちゃんの人生は山あり谷あり沼ありです…。

  3. 西川晋 より:

    坂口安吾や山崎正和の日本人の文化論を読むと、西洋人と比べて、日本人は他者から評価されることを欲する傾向がある。
    芸術の場合、日本人はみんなが凄い作品だと認める作品を作ったから俺は凄い芸術家だと考える。
    芸術家だと認められる為に芸術作品を作る。
    西洋人の場合、表現したい何かがあって、それを目に見える形にするために芸術作品を作る。
    評価は必ずしも必須ではない。
    そういう意味では、八郎さんは日本人型の芸術家で、喜美子は西洋人型の芸術家だと思う。

  4. ひるたま より:

    今週に入っていよいよ(?)ヒロイン:喜美子の“暴走ターン”が始まりました…!
    それまでは強いけれどもまだ思慮深さも持ち合わせていた喜美ちゃんが一転して“暴走ヒロイン”(ブラック喜美子?^^;)に。演じておられる戸田恵梨香さんのギアチェンジが見事!としか言い様がありません。(それが出来るが故に、戸田さんがキャスティングされたのでしょう)
    喜美ちゃんの背後(中?)に父親:常治さんの姿が見え隠れしているようにさえ感じられる演技&演出だったように見えました。(そしてドラマ前半でこれでもか!と常治さんを描き込んでいた事がここに来て効き始めるとは…!)

    以前「八郎さんが喜美子さんを乗りこなせていない」と、別の方がコメントされていた事を思い返しました。率直に申し上げて、喜美子と八郎に関してはうーん…どっちもどっちかな?と個人的には考えます。
    八郎さんの言う事は確かに正論。しかしながら穴窯を作る事に背中を押したのも、他ならぬ八郎さんだった訳で…。喜美ちゃんが常治さんの娘である事を、常識人&リアリスト(後者は賛否両論あるでしょうけれども)である八郎さんは計算に入れ忘れた(入れられなかった)のかな?と思いながら見ていました。

  5. 偽君子 より:

    いわゆる「タイムリーなネタ」というのは必ずと言っていいほどあるわけですが、本作のは突出していますね。いろいろな意味で(どのあたりかはお察しください)。
    で、やっぱりヒロイン補正がされていない。こういう人っているよね、と思わずにいられない。明らかにやっていることはいろいろおかしいけど、かといってあんまりボコボコにするのも抵抗がある。待てよ、男性にこんな人が・・・あぁいたいた、萬平さんだ(笑)。とまれそう言った過ちを犯したあと、それがどう生きるか、ということが問題になるのかもしれません。そういう風に描けば描くほど自分に引き当てて見られるのでしょう。けっきょくのところ、こと女性に関して言えば、ともかく一人称的に追体験できるか否か、ということが大事になってくるのでは。どうしても朝ドラの評価が「西高東低」になってしまうのはそこらへんのことと関係がありそうです。朝ドラは心に寄り添うものでないと、寂しいんでしょう
    ね。・・・すみません、なんかなに言ってるかわからなくなってきました。

  6. にゃんこ より:

    新聞ってむごいことしますよね。
    今日の穴窯の記事が八郎さんしか載ってなくて、喜美子の名前が全然出てこなかったのエピソードで、
    「べっぴんさん」にも似たエピソードがあったことを思い出しました。
    「お母さんたちが作った子供服の店」というコンセプトにするために、独身の明美ちゃんが映っている写真をカットして掲載したという話。ひどいなぁ。

    そして今回は、八郎さんと喜美子、どっちの言い分もわかるだけにつらい話でした。
    柴田さんの話をリアルに聴いている八郎さんからしたら、穴窯はとりあえずおいといて、まずは名をあげろという意見に賛成なのですが、試行錯誤の繰り返し中って「やってみたい!次ならうまくいくはず」という思いが止まらなくなるのもわかりすぎます。

    しかも武志のお金にまで手をつけようとするとは・・・喜美子はうまいこと「武志の『いざという時』のお金や」と言いましたが、「いざという時」がこれから来ることが予想されるだけにヒヤヒヤです。

  7. みいちゃん命(欅の) より:

    陶芸家の方が穴窯の失敗の理由を述べてます。
    https://youtu.be/AHAwRwplCa0

  8. 丹善人 より:

    25万円、物価が4倍になったとして今のお金で100万円。
    100万円をドブに捨てられるのは、いわゆるお坊ちゃまだけでしょうね。
    TVもない家で平気で使えるお金じゃないですね。

    なんとなくちゃぶ台が小さく見えたのは気のせいでしょうか。

  9. オペラ座の怪人 より:

    夫婦で話し合って、
    穴窯、2回目、挑戦して、
    見事に失敗して、
    って、悲しい展開だけど、

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    武志君が、ママを気遣ってくれたり、
    ニンジンを食べてくれて、
    おばあちゃんと百合子が喜んだり、

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    武志は良い子だねえ。
    でも、でも、
    予習はしないようにしているけど、
    どうしても、目に入ってしまう、
    今後、武志は!?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  10. よるは去った より:

    喜美子「温度が上昇せんかて、薪も少のうなってしもうて・・・・・・。」
    喜美子「急激な温度の上昇がおきたんや。それで割れてしもた・・・・・・・。」

     穴窯で陶器を製作してきた陶芸家の先生たちはこんな失敗を重ねてきたのでしょうね。