再度の窯焚きも失敗する / スカーレット 第99話

2020年1月29日(水)第17週「涙のち晴れ」

あらすじ

喜美子の二度目の窯焚きの挑戦も失敗に終わりました。多額の費用がかかることを理由に穴窯をやめるよう説得する八郎の言葉を喜美子は受け入れました。しかし、喜美子は八郎の言葉を心から受け入れたわけではありませんでした。

一方で、喜美子が穴窯をやめたことを知らないマツは、窯焚きに必要なお金を稼ぐために内職をはじめました。そんな中、川原家にやってきた信作は、ついに百合子との結婚の意思があることを喜美子に伝えることができました。

一度は穴窯をやめると決めた喜美子でしたが、やめたくないと本心を八郎に打ち明けました。次こそうまくゆくはずだ。お金がなければ森に薪を拾いに行く。だから穴窯をやらせてほしい。信じてほしい喜美子は八郎に頭を下げました。

喜美子は八郎との口論の末に、積み立てたお金の一部を使わせてほしいと懇願。言葉を失った八郎は武志を連れて川原家を出て行ってしまいました。そんな中でも喜美子は、森で薪を拾い集め、窯焚きの準備をすすめるのでした。

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予習レビュー

二度目の穴窯での窯焚きも失敗に終わり、ついに喜美子ちゃんと八郎くんの対立が表面化。この二人の対立が今週末に悲劇を招いてしまうのかどうか。

いよいよ心配な展開となってきました。

ところで、今週の展開について、先週アナウンスされた情報によれば、喜美子ちゃんと八郎くんの対立が激化し、八郎くんが川原家を出て行ってしまうということでした。

しかし、今週アナウンスされた新情報だと、八郎くんが出て行ってしまう記述はなくなっています。

また、八郎くんへの恋に破れて三津ちゃんが出て行ってしまう展開も、先週の情報にはありますが、今週の情報の中にはありません。

そんなわけで今週のこれからの展開が見えなくなってきました。

しかし、三津ちゃんはともかく、八郎くんが川原家を出て行く理由としては、窯焚きをあきらめない喜美子ちゃんとの対立のエピソードはあまりにも弱い。

ただし、これまで人生の重大事をスキップしてきた『スカーレット』です。

時間のスキップによって、繰り返される対立を省略し、喜美子ちゃんと八郎くんが別れまで突き進むことは考えられます。

感想

朝ドラがファンタジーを捨てた瞬間

ブログ主にとって朝ドラは一種のファンタジーでした。普通の人ならば間違いなく心が折れてしまう試練を登場人物たちが明るく乗り越え元気をくれるファンタジーでした。

今回、ファンタジーだと思っていた朝ドラがファンタジーを捨てた瞬間を見ました。

八郎くんとの激論の末に、積み立てたお金の一部を使わせてほしいと喜美子ちゃんが懇願。

それに対する八郎くんのあきらめの表情。この表情こそが朝ドラがファンタジーを捨てた瞬間だった。ブログ主の感想です。

自分が八郎くんの立場だったらどうするか。まず間違いなくブログ主も家を出て行くことに決めたはず。

ブログ主も信じる力が欠落している普通人なので。

そして、そんな普通人と同じ判断を朝ドラヒロインの主人を下したリアル。ここまでいさぎよくリアルに徹した作品。自分は今、すごいものを観ているのかもと思ったことでした。

話が前後しますが、40万円も使ったと言っても顔色一つ変えないマツさんにびっくり。

そして過去のマツさんの描写にようやく納得できました。お父ちゃんの不甲斐なさで家がどれほど貧乏になっても、そのことを苦にするような表情を浮かべなかったこと。

あの頃のマツさんの描写は、今回のためにあったんですね。

追記:朝ドラがファンタジーを捨てた極めて珍しい瞬間に感じるその一方で、次回作はファンタジー要素いっぱいの作品であってほしいと願わずにはいられません。

【速報】第18&19週:喜美子ちゃんと八郎くんの離婚が確定?

喜美子ちゃんと八郎くんの離婚が確定しました。

別居後しばらくの間は信楽に住んでいた八郎くん。その後、京都、愛媛を経て名古屋に移住するそうで、遠く離れて暮らすことに。

そして喜美子ちゃんの方から離婚届を出す展開に。ここまでが第18週。第19週は、離婚後の喜美子ちゃんの様子が描かれます。

第19週

コメントへの返信 by 朝蔵

大化けして何か大きいこと成し遂げてくれないかな?(はままさん:97話)
鮫島くん、直子ちゃんとの結婚はまだだというのにすっかり川原家の家族とも仲良しになってますね。

しかも、喜美子ちゃんとの結婚を認めてもらうために毎日のように川原家に足を運んだ八郎くんとは異なり、川原家にやってきた回数は片手で数えられるほどです。

気がついたら川原家の中で存在感がすっかり大きくなっている鮫島くん。

ようやく直子ちゃんと結婚することができたので、結婚を機に大化けして視聴者をあっと驚かせてほしいものですね。

けっきょく八郎さんとはよりが戻らなくて(偽君子さん:97話)
第18週で久しぶりに時間のスキップがあり時代は昭和53年。喜美子ちゃんが7回目の窯焚きに挑戦して理想の色を少しだけ再現できてから7年。

この時点で喜美子ちゃんと八郎くんの関係がどうなっているのかまだ明かではないのですが、まだ別居を続けているような気がします。

なぜなら高校卒業後の進路に武志くんが悩んでいるという設定ながら、八郎くんの存在感がない!すでに発表されたあらすじの話です。

しばらくは別居。しかも行き来ができる距離での別居が続くようです。

穴窯で陶器を製作してきた陶芸家の先生たちはこんな失敗を重ねてきた(よるは去ったさん:98話)
急激な温度の上昇のせいなのか原型をとどめないほどに形が崩れた焼き物を茶人などが花器として使うことがありますが、あれなどはもともとは陶芸家の先生の失敗作なのかもしれません。

武志は良い子だねえ(オペラ座の怪人さん:98話)
決して手のかかる子ではないけれど、これまで親の前で良い子の振る舞いをしたことがなかった武志くんが、良い子として家族を喜ばせる姿がけなげです。

両親、特にお母ちゃんが苦しんでいることを察して、不要な苦労をかけないようにしているんでしょうね。

こんな良い子が・・・これ以上は伏せておきます。

物価が4倍になったとして今のお金で100万円(丹善人さん:98話)
これだけのお金をこれから何度もドブに捨てることになるんですね。八郎くんが必死になって窯焚きを止めようとするのも深く納得できます。

10万円や20万円だったら、すぐに取り返せるかもしれないけれど100万円単位のお金を何度も失ってしまったら・・・

薪屋さんだけが大儲けですね。

穴窯の失敗の理由(みいちゃん命(欅の)さん:98話)
情報提供ありがとうございます!

穴窯の失敗の理由よりも、陶芸家夫婦のリアルの話が興味深かったです。喜美子ちゃんと八郎くんのすれ違いは避けて通れないのだなと納得できました。

まずは名をあげろという意見(にゃんこさん:98話)
陶芸の世界はよく知りませんが、現代美術の世界だと名前が知れているかどうかが重要。名前が知れていても人気がなくなれば安くなり、人気が復活すれば高くなる。

同じ作品でも人気のあるなしで売れる価格が変動します。

八郎くんも同様の経験をいやというほど積んだのでしょうが、喜美子ちゃんは経験がないので、そのあたりのことが想像すらできないんでしょうね。

一人称的に追体験できるか否か、ということが大事になってくるのでは(偽君子さん:98話)
まるで自分ごとのように感じられるドラマというのが好まれるのでしょうか。自分の言いたいことを代弁してくれるような作品が。

その一方で夢を見させてもらいたいという願望もあるのかなと思います。

東の朝ドラの主人公に庶民が多いの対して、西の朝ドラの主人公はセレブが多い。『あさが来た』とか『べっぴんさん』など、筋金入りのセレブ家庭の物語でした。

その点で本作『スカーレット』は西の朝ドラとしては異例ですね。主人公の生家は庶民。しかも、借金まみれの家で主人公が育ちました。

ドラマ前半でこれでもか!と常治さんを描き込んでいた事がここに来て効き始めるとは…!(ひるたまさん:98話)
お父ちゃんの残念すぎる姿。もうこれ以上は勘弁してほしいというくらいに描かれましたが、こんな形で回収されるとは意外でした。

もしお父ちゃんが、普通に優しいお父ちゃんだったら、きっと暴走を始めた喜美子ちゃんに違和感しか感じなかったのでしょう。

でも、あのお父ちゃんの娘だからと思うと、喜美子ちゃんの暴走ぶりに納得です。

そしてこうも思いました。亡きお父ちゃんも若かりし頃、暴走をはじめる前は人から好かれるタイプだったに違いない。マツさんが惚れたのもわかる気がすると。

八郎さんは日本人型の芸術家で、喜美子は西洋人型の芸術家(西川晋さん:98話)
どなたの著書だったか失念してしまったのですが、洋の東西を問わず16〜17世紀頃まで、美術品は神仏に捧げられるためにつくられていた。

16〜17世紀以降、美術品は権力者に捧げられることが創作目的になり、19世紀になるとマーケットに捧げられる(販売される)ようになった。

そんな美術品の創作目的の時代の区分を読んだことがあります。

この区分で分類すると、八郎くんは19世紀以降タイプ。一方の喜美子ちゃんは16世紀以前タイプですね。

前々作『まんぷく』を思い出しました(ひるたまさん:95話)
そうでした。萬平さんが歴史を変えるための壮大な実験を始めたのも自宅の庭の畑をつぶすところからでしたね。

そしてその後の試行錯誤の日々も一緒。

ただし、萬平さんの試行錯誤の日々の際には福ちゃんが力を貸してくれましたが、喜美子ちゃんの試行錯誤の日々は、おそらくこれから理解者なしの状態です。

孤独な戦いの日々。見ていてつらくなりそうです。

お父ちゃんよりも借金大王ならぬ借金女王(ともあきさん:98話)
お父ちゃんはお金もないのに借金してトラックを買いました。でも、トラックを使って仕事をすればお金が入るし、トラックを売ればまたお金が戻ってくる。

でも喜美子ちゃんの使ったお金は失敗すれば、売れない失敗作と薪の灰しか残りません。借金女王としてお父ちゃんを超えること、ほぼ確定ですね。(苦笑)

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コメント

  1. 夏蜜柑 より:

    忙しかったので録画を3日分まとめて見ました。きみちゃんに言いたいです。
    ハチさんはきみちゃんに才能があるのを信じてるからこそ、遠くない将来にきみちゃんの作品が認められる日が来ると信じてるからこそ、今はいったんやめようと言ってるんだよ、と。子供のためのお金に手をつけてまで今にこだわるきみちゃんの方が、ハチさんがきみちゃんを信じてることを信じてないんじゃないの、と。

  2. ぱぽりん より:

    ハズレました~Ⅱ、 であります。

    八郎、出て行ってしまいました。
    でもさ、けどさ、八郎、どうやって作品造るの???

    1 陶業研究所(だったかな)、そこで手伝いもしながら自分の作品を作る
    2 丸熊陶業で「川原八郎プロデュースの和食器セット」を造りながら新しい作品制作に取り組む
    3 友人の工房に間借りして作品制作に取り組む

    これまで友人と言えるような陶芸家が登場していないのだから、3は余りにご都合主義。
    八郎と喜美子二人が丸熊と良好な関係を続けているので、八郎は丸熊の新製品開発において釉薬のアドバイスなどに関わり続けていると想像するのが自然な気がする。喜美子と照子の関係が強いといっても、そもそも八郎は社長にスカウトされたのだから、2はそう無理がない状態なのではないか。
    1は最も自然な流れの様な気がする。喜美子ではなく、八郎との関係であるから。

    ここで、八郎は喜美子の邪魔をするような人物ではないと思われるが、喜美子の「作品」を、誰がどう売りさばくのか、そのあたり業界のありようが気になるところ。

  3. つい しょうこ より:

    八郎さん、呆れたのは勿論だけど、怖かったでしょうね。
    「あの窯の中で燃える炎を見たいねん。八さんも陶芸家ならわかるやろ」
    で、息子のために積み立てたお金に手を付けようとする喜美ちゃんの鬼気迫る形相。
    多分「ダメだ、引き戻してやれない。こいつは行きつくとこまで行ってしまう」みたいな絶望感とか、
    「こうなる前に助け出してあげたかった」という無力感とか、そういうのもあったんじゃないでしょうか。
    天才とか天才肌と称される人って、すべからく「鬼才」なんですよ。
    八郎さん自身はそういうタイプではないけれど、そいういう人種(?)を理解できる。映画「アマデウス」のサリエリとモーツァルトみたいなものでしょうか。
    だから、一番の問題は彼自身が今も心のどこかで喜美ちゃんの才能に魅了されているってことで、それ故にこれから先も苦しむんだろうなぁ・・・
    はぁぁ、胃が痛い。

  4. ゆきこ より:

    これは…仕方なく諦めてた喜美子に油を注いじゃった信作も悪いよ…あーあ…仮に喜美子が大阪に居た時は帰っちゃったけど喜美子が直子と百合子とマツさんを連れて大阪に行っちゃうって逆もありえたんですよね押さえつけてきたクソ親父が1番のガンだと思います

  5. はまま より:

    幼いころ、慶乃川さんに「お金にならんことはしません」と言って、陶芸家にはならない
    ことを宣言していた喜美ちゃん。
    陶芸家になったことで「お金にならんこと」は自覚しているのでしょうが、
    今日のお母ちゃんやハチさんとのシーンは、そのままギャンブル依存症をテーマにした
    ドラマに使いまわせそうなセリフの応酬にも思えました。
    これまでの朝ドラではなかなか表現されてこなかった、ヒロインのリアルを見せつけられた
    ような回でしたね。

  6. 偽君子 より:

    言い換えると、女性にとって、心に寄り添ってくれる作品であってほしいんですよね、朝ドラは。むろん夢を見させてもらいたいというのもありましょうけれど、それよりは「こういうことってあるよね」と思いたいんでしょう。ともかく本作はその意味では願ってもない作品ではないでしょうか。そういや本作の制作で主導権を握っているのは全部女性ですよね。もっと言うと女性は、打ちのめされたような経験をすることによって、自分を鍛えたいという欲求があるから、頭を撫でられるよりハンマーでぶっ叩かれるような気分になりたいわけで。
    評価が「西高東低」になってしまうのは、せっかくAKで「どこにでもいそうな人」を取り上げていなが
    ら、それが(とうぜん好みの問題ですが)気持ちを分かち合うものではないという寂しさもあるのかも。繰り返しになりますけど、そういう人にとって朝ドラはパートナーなんですね。

  7. 偽君子 より:

    http://usasin77.sakura.ne.jp/beautystyle.sakura.ne.jp/2019/05/03/post-4562/

    これ、まさに喜美ちゃんじゃないですか。

  8. ちーぼー より:

    連投、すみません。
    喜美ちゃんのために内職を再開するマツさん。夫を信じたように娘のことも信じているんですね(麻痺している感もなくはない)。
    ハチさんも、喜美ちゃんを信じる心を強く持てれば良かったのかなぁ。陶芸の世界をよく分かっているハチさんだからこそ、それが出来なかったのか…。

  9. 丹善人 より:

    「お金が無いことを言い訳にしない」というのは夢を持つことでの正論。
    しかし正論だけで夢が叶うわけではないが。

    ここに来てお父ちゃんの存在感がまた出てきましたね。何十万どぶに
    捨てようがびくともしないお母ちゃん。鍛えられ方が違います。
    いっちゃあ悪いけれど、八郎さんにはその覚悟がない。
    大切な絵を売って食料に替えてしまった罪悪感がいつまでも
    取り憑いている。あの貧乏だけは二度としたくないという人間と、
    貧乏など通り越して、駆け落ち直後は橋の下で寝泊まりまでした
    人との違い。極端な貧乏の中でも明るく元気だった家族の思い出。
    貧乏に関しての感覚の違いでしょう。

    そしてようやく結婚の報告が出来た信作と百合子。暗い今回の話の
    中で、唯一明るい話題でした。

    ちなみに、薪を山から拾ってきた場合、乾燥させる時間など、
    別の問題が発生するから、今度も失敗のフラグが立ってしまいました。

  10. ちーぼー より:

    「ハチさんに足りないのは、お金ではなくて…」と喜美ちゃんが言った時「あぁ、言ってしまった…」と呟きました。天才芸術家肌の喜美ちゃんの気持ちも分からなくはない。でも、常識人で一般人の自分にはハチさんの考えの方が正しく感じます。ハチさんが「二人でもっとお金を稼いでから挑戦しよう」と言っても、喜美ちゃんの気持ちは変わらなかったんだろうな。

  11. オペラ座の怪人 より:

    武志連れて、出ていくわ。

    ええー!!!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    そして、八さんは本当に出ていきました。

    どっしぇー!!!

    ((( ̄へ ̄井) Σ( ̄皿 ̄;; ( ̄ヘ ̄メ)

    きみ子、今度こそは、成功するんだろうけど、
    八さんは、どうするんだろう?

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    おしまい

  12. よるは去った より:

    喜美子「薪は拾うてくる・・・・・・。」
    これが本来の窯焚きなんでしょうけどね。

    八郎「武志連れて出ていく・・・・・・。」まで行ってしまったか・・・・・・・・。