窯焚きの成功から7年後 / スカーレット 第106話

2020年2月6日(木)第18週「炎を信じて」

あらすじ

喜美子が穴窯での窯焚きを成功させてから7年が経過した昭和53年(1978年)。その頃、喜美子は、数名のアルバイトを雇って穴窯の窯焚きをしていました。繰り返された窯焚きの失敗でできてしまった借金もすでに完済。暮らしむきもよくなっていました。

40歳になった喜美子は女性陶芸家として知名度も上がっていました。ちや子が取材した記事によって喜美子の名前が知られるようになったのです。喜美子がつくった作品には高値がつくようになっていました。

一方、高校二年生になった武志は、高校卒業後の進路を決める時期になっていました。そのことが喜美子は気がかりでした。喜美子の望みは、武志が大学に進学することでした。しかし、武志は自分の進路を決めかねていました。

そんなある日、マツは武志に言いました。喜美子は、武志が大学に進学することを希望していること。高校にも進学することができなかった喜美子は、自分ができなかったことを武志に望んでいることを。

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予習レビュー

ドラマの中の時間が前回から7年間スキップして昭和53年(1978年)1月。

7年前に穴窯の窯焚きに成功し、そのことが注目を集め大いに話題になってから喜美子ちゃんは陶芸家としてその名が知れるようになっていました。

ちなみに、窯焚きに成功したことを取材して世の中に広く知らせたのはちや子ちゃんです。

かつて、自分の人生を自分で選択するよう喜美子ちゃんの背中を押してくれたちや子ちゃんが、ふたたび喜美子ちゃんの人生に大きな変化をもたらしてくれました。

ところでちや子ちゃんはこの先で市議会議員に転身するとの由。

ちや子ちゃんをわざわざこのような職業に変えるその目的は不明ですが、もしかすると骨髄バンクのエピソーでちや子ちゃんが再び喜美子ちゃんのために活躍するのではないか。

ブログ主はそんな予想をしています。

一方、高校生になった武志くんは子役ちゃんから伊藤健太郎さんにバトンタッチ。

高校卒業後の進路に悩む武志くんはそのことを喜美子ちゃんに隠れて八郎くんに相談。ちなみに、このときすでに喜美子ちゃんと八郎くんは離婚しています。

さて、喜美子ちゃんは武志くんが大学に進学することが希望でした。しかし、本人の人生は本人が決めることと考え、本心は武志くんに告げられずにいました。

そんな喜美子ちゃんの複雑な心境を察してのことなのでしょうか。武志くんは高校卒業後の進路をどうすべきか悩みます。

悩んだ末に決めた進路は京都にある美術系の大学。八郎くんが卒業した大学への進路を決めることに。

離婚してもなお、喜美子ちゃんと八郎くんの微妙な関係は、武志くんを媒介にして描かれ続けることになるのでしょうか。

感想

次週の川原家の描写が今から怖い

喜美子ちゃんが穴窯の窯焚きに成功してから7年が経過した川原家の様子の詳細が明らかになりました。

ちや子ちゃんが書いた記事によって喜美子ちゃんの名前は知れ渡るようになり、一躍、注目を集める陶芸家に。

作品が売れるようになったことで、借金は完済。テレビを購入。

そして、穴窯の窯焚きはすべてアルバイトに任せられるようになり、アルバイトに給金を渡す場面では、背後に大量の薪が積まれていました。

薪を買うお金がなくなり、喜美子ちゃんがリアカーをひいて山の中で薪に代わる枝を拾い集めていた頃が嘘みたいです。

経済的に豊かになる一方で、マツさんのボケがはじまる。

また、マツさんが旅行に行ってい間の、喜美子ちゃんと武志くん二人だけの夕食の、しずまりかえった川原家の寂しいことと言ったら。

お父ちゃんが酔っ払ってちゃぶ台返しを繰り返していた、騒々しいほどの日々が今となってはなつかしいです。

以下、ネタバレが含まれます。ご注意ください。

次週にはマツさんが亡くなります。武志くんは大学への進学を決め、信楽から離れます。

ついに川原家は喜美子ちゃん一人きりに。今回よりもさらに寂しくなるらしい川原家の描写に視聴者として耐えることができるかどうか心配です。

追伸:ブログ主は、母親を亡くした直後の家の中の怖いほどの静けさを思い出しました。喜美子ちゃんと武志くんの二人きりの場面を観て。

なので寂しすぎる家の中の描写がつらいのです。

コメントへの返信 by 朝蔵

あそこに穴窯を造ることがファンタジー(つい しょうこさん:104話)
我が家の近くに石窯でパンを焼いているパン屋さんがあり、自宅兼店舗から2メートルも離れていないところにその石窯があります。

だから川原家の穴窯を見たときにこんなものかくらいにしか思っていなかったのですが、そもそも陶器を焼く穴窯とパンを焼く石窯では火力が違いすぎますね。

実際、そのパン屋さんの石窯の周囲に積まれている薪の量が、かわはら工房のそれとあまりに違います。

朝蔵さん、八さんのお姉さんなら、喜美子は面識がありますよね。(つい しょうこさん:109話)
はい。記憶しています。しかし(少なくともドラマの中では)1回きりしか会っていないので声を忘れているかなとも思ったのですが、いくらなんでもそこまでの「リアリズム」は追及しないなと考えた次第です。

一度でも面識がある人のことは、いつまでも記憶に残っているというのが朝ドラの定番ですから。

「僕にとって喜美子は女や。…陶芸家やない」(ひるたまさん:104話)
八郎くんのこのセリフをあまり深く考えずに受け取っていましたが、前作『なつぞら』と比較すると、このセリフの残酷さが際立ちますね。

前作ではいっきゅうさんがなっちゃんのアニメーターとしての才能を心からリスペクトし、その才能とずっと一緒に仕事したいから結婚しよう。

そんなプロポーズをしました。

でも八郎くんのこの言葉から伝わってくるのは、喜美子ちゃんの才能へのリスペクトではなく、喜美子ちゃんから才能をとった「女性」の部分だけ、とも言えます。

https://youtu.be/XauTNQpPXXA(みいちゃん命(欅の)さん:105話)
神山清子さんの動画のご案内、ありがとうございます!

力強い語り口をはじめて拝見し、リトル喜美子ちゃん時代の「女にも意地があるんじゃ〜!」のセリフの理由がわかったような気がします。

草間さんが喜美ちゃんの夫だったならば(ひるたまさん:104話)
草間さんならきっと、妻が好きなことに没頭できるよう潤沢な資金を稼いでくれたでしょうね。そして穴窯の窯焚きを指南してくれる技術者まで見つけてきたかもしれません。

せつなすぎる〜(リキちゃんのおねえさんさん:104話)
本当に皮肉で切なすぎる展開ですね。喜美子ちゃんが生涯をかける仕事に出会うきっかけをつくってくれたのが八郎くん。

ところがその生涯の仕事が原因で、八郎くんと離ればなれにならなけえればいけないなんて。皮肉な状況の悲劇。まるでシェイクスピア悲劇です。

結婚できるなら陶芸やめても良いとお父ちゃんに頭を下げたあの日のまんま(ときわごぜんさん:104話)
八郎くんが結婚の許しを得るためにお父ちゃんい頭を下げたときの言葉をすっかり忘れていました。

そうでした。八郎くんは陶芸家の道を捨てる覚悟すら示していました。陶芸よりも喜美子ちゃんを大事に思っていました。

しかし、今の喜美子ちゃんには、八郎くんのその気持ちは伝わらなかったみたいですね。

第一話のあの場面は成功の瞬間(よるは去ったさん:105話)
第1話のそれも冒頭に登場する場面だけに、それはヒロインの人生にとって記念すべき瞬間だったわけですね。

そして、そんな記念すべき瞬間はまた、ドラマの大きな転換点になりそうな気がします。

あっという間に7年間のタイムスリップ(アーモンドさん:107話)
タイムスリップしたことで、喜美子ちゃんの成功の瞬間を際立たせることができましたね。

これまで『スカーレット』は人生のビッグイベントの描写をこれでもかというくらいに省略してきました。

その理由がわかりました。理想の色合いを再現する瞬間を際立たせるためだったと。

主人公と結婚する相手が変更(丹善人さん:105話)
過去にそんな大胆な設定変更があったんですか!?びっくりです。

物語中盤のエピソードを第1回の冒頭で登場させ、その場面をドラマ中盤に挿入すると、設定変更がなくても違和感が残るものですが、本作に関してはその違和感がまったくと言っていいほどありませんでした。

脚本も演技もブレがなかったんですね。

今度は、お母ちゃん(マツさん)がぼけてきたか!?(オペラ座の怪人さん:105話)
マツさんは、お父ちゃんと再会する日が近いのかもしれませんね。ボケた姿に、人生での役割をすべて終えた満足感を感じました。

武志君役の伊藤健太郎君は以前土曜時代劇「アシガール」に出演(よるは去ったさん:105話)
微妙なすれ違いで、「平成時代の女子高生」と「戦国時代の領主の若君」の再会は果たせませんでしたね。

「ピンク・フィーバー!」(よるは去ったさん:105話)
実にわかりやすいネタでした。『なつぞら』では同様のネタが繰り返されたので、この手のネタがなつかしく感じました。

喜美子と八郎の関係はこのままでは終わらないと思っています(レベッカさん:101話)
チーフプロデューサーの方が、まだ言えないけれどまさかの展開が用意されている、みたいな発言をされていました。

そのまさかの展開が喜美子ちゃんと八郎くんの関係についてのことだとブログ主もとっても嬉しいです。

草間さん。今いくつなんだろう?(おたかちゃんさん:104話)
リトル喜美子ちゃん時代に、お父ちゃんが信楽に連れてきた草間さんは満洲から引き揚げてきた直後でした。

すでに結婚していましたが、別れた奥様とは将来の夢を語り合うような年齢だったの、おそらく当時は20代半ばから後半。

そうすると喜美子ちゃんとの歳の差は15〜20歳。

穴窯にチャレンジしはじめた頃の喜美子ちゃんは30代前半なので、草間さんは今でいうアラフィフといったところでしょうか。

白髪が増えたような気もしますが、あまり変わりありませんね。草間さん。本当に不思議な人です。

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コメント

  1. Anne より:

    朝蔵さん、こんばんは。
    喜美ちゃんと武志くん二人でも静かすぎる晩ご飯のシーン。朝蔵さんの仰るように静けさが胸に突き刺さります。
    カーネーションでも歳を取ってからの独り暮らしのシーンは切なかったですが、今回はそれ以上に切ない気がしてます。

  2. つい しょうこ より:

    武志君の作陶を見守る喜美ちゃんの目は、どこまでも優しく穏やかですが・・・

    ドラマのなかでは親子でも、俳優さん、女優さんはあくまで他人ですが、現実ならば武志君はあと3,4年もすれば、いまよりもっと八郎さんの面影が強く出てくるものです。7、8年もすれば喜美ちゃんと出会った時の八郎さんの年齢に達することになります。
    どんなに顔立ちや性格なんかが母親似の男性でも、骨格はやはり父親に似てしまう。
    だから、歩く姿とか、声とかはどうしても父親に似てくる。
    お父さんにどんどん似てくる武志君が、作陶をするその手や指、ろくろに向かって丸めている背中を見るときに、喜美ちゃんが痛みを感じることがないことを祈りたい、きょうのラストシーンを見ながらそんなことを思いました。

  3. 千佳 より:

    草間さんは大正8年(1919年)生まれです。離婚届に書いていました。昭和12年(1937年)の喜美子の18歳上ですね。

  4. 丹善人 より:

    本物の陶芸家らしく見せるためにプロの人からきっちりと
    電動ロクロを学んだ役者さん達は、これからも陶芸を趣味の一つに
    するんでしょうね。
    芸能人の絵画作品展や写真展はたまに聞くけれど、陶芸展も
    あってもよさそうな。

  5. 丹善人 より:

    家族5人が肩寄せ合って暮らしていたあの家に、今は二人の妹も家を出て、
    だだっ広くなった家に武志の部屋があるのですね。
    二人の従姉妹もできてお兄ちゃんとしてはうれしいですよね。
    照子の娘とは今でも親しいのでしょうか。そちらが気になったりして。

    ちなみに草間さんは終戦前には結婚していたので、おそらくは大正10年
    前後の生まれでしょうから、穴窯完成時、昭和46年頃には50歳ちょっと
    過ぎかと。昭和53年には還暦前になっていますね。

  6. よるは去った より:

    喜美子「やる・・・・・・・・・?」
    武志「や・・・・・やる・・・・・・・。」

    ろくろに向かう武志君を見守る喜美子母ちゃんの
    表情のアップで今回は終わってましたね。
    明日は開口一番、
    喜美子「あかんなア・・・・・・。」とかのセリフから始まるんじゃないかしらなんて思ってしまいました。

  7. ゆきこ より:

    もうちょっと八郎が言葉選んで喜美子に伝えて喜美子の気持ちも聞いてあげていたらこんな結果にはならなかったかと…でも借金となると八郎にも被さってくるから喜美子はそれも避けたかったのかもしれないですね武志には嫌いだから別れたんじゃないよって言ってたし子供時代のお父ちゃんがこさえた借金でよくわかってるなと思いましたマツさんが心配です 多分認知症の始まりですね聞いた話をもう1回聞き返してる今程理解が無いからどうなるんでしょうね喜美子と百合子が見るんでしょうか…

  8. もも より:

    私の憶測ですが、八郎さんは喜美ちゃんから離れて、穴窯に反対したのは、喜美ちゃんが1人で行い成功させるためには自分がそばにいてはいけないことを感じたから、だからあえて離れたのではないかと思うのです。もしずっと近くにいたら結局は八郎さんの功績にされてしまうのではないかと思ったのでは?と…

  9. オペラ座の怪人 より:

    女弟子ミツちゃんに感化されて、
    彼女主演のアシガールのDVDを借りて、
    1~4話を一気に見たら、
    おもしろかった~!

    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

    今週末、5~12話、一気に見ます。

    !( ̄- ̄)ゞ (ロ_ロ)ゞ (`◇´)ゞ

    と思ったら、若君役の伊藤健太郎さんが
    え!?
    きみ子の息子の武志!?

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    ところで、きみ子と八さんは、離婚したのかしら?
    あと、お母ちゃんのぼけっぷりが心配だ!
    バス旅行の最後の徒歩帰宅が
    1人だったみたいで、大丈夫か!?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい