喜美子と八郎が再会する / スカーレット 第110話

2020年2月11日(火)第19週「春は出会いの季節」

あらすじ

マツが喫茶サニーで編んでいたセーターを完成させました。マツはそのセーターを着て天国に行き、常治に見つけてもらうのだと陽子に語りました。セーターを仕上げたマツは居眠りを始めました。そしてマツは再び目を覚ますことはありませんでした。

それから3年半が経過した昭和58年(1983年)。マツが亡くなって以来、喜美子はずっと一人暮らしを続けていました。そんな中、マツが亡くなったという知らせを受けて、八郎から電話がかかってきました。

ほどなくして、八郎が川原家に久しぶりにやってきました。それは喜美子と八郎の十年ぶりの再会でした。マツの位牌に手を合わせる八郎に喜美子はぎこちなく礼を述べました。八郎はこれまでずっと、武志の養育費を送りつづけてくれていたのです。

その二ヶ月後。春になり大学を卒業した武志が、信楽に戻って来る日を迎えました。一足先に信楽に戻った武志の高校時代の二人の友人が、川原家に遊びにきました。そんな中、武志が実家に帰ってくるのでした。

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予習レビュー

マツさんが亡くなりました。天国のお父ちゃんのもとに旅立ちました。

武志くんが大学進学のために信楽を去って京都に行ったのが昭和54年3月。その年の夏か秋にマツさんは亡くなるようです。

川原家からは武志くんがいなくなりました。そしてマツさんも亡くなりました。

百合子ちゃんはその前に結婚しているので、喜美子ちゃんは川原家で一人暮らしです。一人暮らしの期間は三年半。

かつては家族が五人いていつもにぎやかだった川原家。それが一人きりになり寂しくなりました。

そんな中で、八郎くんがやってきました。マツさんの位牌に手を合わることが目的です。そして、喜美子ちゃんと八郎くんの十年ぶりの再会です。

さて、大学を卒業した武志くんが信楽に帰ってきました。喜美子ちゃんと武志くん。母親と息子の物語がこれからスタートです。

ところで、武志くんが病気になり、主治医を演じる稲垣吾郎さんが登場するのが、3月2日からはじまる第22週。

この週の三週間後には、母親と息子の試練の物語がはじまるのでしょうか。

感想

「そんな話は・・・終わった話です」

武志くんの養育費を送りつづけてくれた八郎くんに土下座して礼を述べる喜美子ちゃんの姿を見て、喜美子ちゃんと八郎くんは本当に他人どうしになってしまったんだなと実感しました。切なすぎる二人の会話の場面でした。

八郎くんもまた喜美子ちゃんに礼を述べました。

「ええ子に育ててくれて・・・頭を下げるのはこちら」

この八郎くんの言葉の中に、武志くんへの愛情がたっぷりとこもっていて泣けました。八郎くん、どれだけ息子のことを愛しているのかと。

しかし八郎くんが礼を述べるのをさえぎろうとする喜美子ちゃん。

「そんな話は・・・終わった話です」

その切り返し方は八郎くんにはあまりにも酷な言い方だと思いましたが、喜美子ちゃんの中では「終わった話」ではなさそうです。

川原家を去ってゆく八郎くんの後ろ姿を目で追うときの喜美子ちゃんの表情が救いでした。

まだ、この二人は終わっていないかもしれない。そんな救いをブログ主は感じました。

追記:話が前後しますが、マツさんの最期をアバンタイトルの一瞬で終わらせ、3年半も時間をスキップする演出に驚かされました。

これまでの例から考えてマツさんの最期の肝心なところは省略されるだろうとは予想していましたが、ここまで大胆な演出をするとは。びっくりです。

コメントへの返信 by 朝蔵

もっと世の中知っとけ!(よるは去ったさん:109話)
喜美子ちゃんが八郎くんに電話をかけると、電話の向こうから女性の声。これをはじめて知ったときはいろいろと想像してしまいましたが、こういうオチがあるとは予想もできませんでした。一本取られました。さすが大阪の朝ドラです。

明日の朝のしょっぱなから「お母さんの遺影」で始まりそうな予感(丹善人さん:109話)
このコメントが投稿されるころには、マツさんがどうなっているかが明らかになっていると思いますが・・・

お父ちゃんのときとは異なりおだやかな最期となりそうですね。

なんだ、まだ八郎さんのこと気にしてるじゃん(海ブドウ(植田久美子)、さん:20週)
次週の火曜日に、喜美子ちゃんが泣きながら八郎くんの名前を呼んだ。そんな暴露話がドラマの中で描かれるのだそうです。八郎くんのことを忘れられないようです。喜美子ちゃん。

母娘の2人暮らしで寂しくなるんだろうねえ(オペラ座の怪人さん:109話)
いつも誰かしらが遊びに来ていていにぎやか。それではあまりにも不自然なので、二人暮らしの寂しい様子もしっかりと描かれるのかもしれません。

テーブルウェアフェスティバル2020(はしばこさん:109話)
はじめまして!初コメントありがとうございます。

たまたま知り合いが東京ドームでのこのイベントに参加していて話を聞いたところでした。まさかそこに神山清子さんの作品が展示されていたとは。

情報提供をありがとうございます。

八郎さん、ピーなってからのクシャミだったからそれ聞いて喜美子だとわからないかなぁ?(美喜子さん:109話)
びっくりした喜美子ちゃんのくしゃみ。留守電に録音されているはずなので、きっと八郎くんは聞いてるはずですね!

その声の主が誰なのかを八郎くんが気づいてくれるといいのですが。

放送後の追記:やっぱり八郎くんは気がついてましたね(笑)

朝蔵さんが、11PMに食いつくか?(ぱぽりんさん:109話)
ごめんなさい。上に引用した部分を読んで『11PM』の存在を思い出しました。すっかり忘れていました。たしかに高校三年生に11時就寝を強いるとはあまりにも酷な話です。

「夕日がきれいなとこまで辿り着けんかった」(ひるたまさん:109話)
八郎くんも、古い信楽焼のかけらだけは何度も見せてもらいましたが、ついに一度も「夕日がきれいなところ」に足を運ぶことはありませんでした。

その結果、八郎くんは・・・

「夕日がきれいなところ」は、陶芸家の将来を占う場所なのかもしれません。

これだから男は・・・(偽君子さん:20週)
もし仮に、喜美子ちゃんと八郎くんの復縁が描かれるとして、それはそれで「これだから男は・・・」となりかねない展開が用意されているのかもしれません。

フラッシュバック(つい しょうこさん:21週以降)
なんと昭和の終わりから平成にかけてのころ。『スカーレット』の展開を暗示するかのような体験をされていたのですね。というか『スカーレット』でその体験がみごとに回収されたというか。

八郎さんが現在名古屋にお住まいなのは伏線か?(つい しょうこさん:21週以降)
八郎くんの名古屋への移住。「名古屋」という土地にいろいろと含みがありそうですね。興味深いお話をお知らせいただきありがとうございます。

まだ喜美子さんの弟子・瑞香さん役の女優さんが発表されていませんね(名乗るほどの者ではございませんさん:20週)
一説には、八郎くんの弟子だった三津さんが瑞香さんではないかと言われているようですね。

「なぁ~んだ(^o^;)」(ひるたまさん:109話)
物語の先々の展開の情報を集めながら鑑賞している視聴者たちを振り回すような「なぁ~んだ(^o^;)」が『スカーレット』は連発しますね。楽しませてくれます。

信作くんを見ながら…個人的には『わろてんか』の風太くんを思い出しました(ひるたまさん:109話)
信作くんと風太くん。ドラマの中での役割。たしかに似てますね。

それにしても信作くん。最初は笑を取るだけの残念キャラでしたが、いつの間にかなくてはならない重要なキャラになっていました。

「あの川原八郎さんですか?」と声をかけられないように旧姓にしただけ)(ののさん:109話)
なるほどです。八郎くんは陶芸家の間では「川原八郎」として有名人ですが、旧姓の「十代田八郎」になった途端に無名の人。顔も割れていないでしょうから、喜美子ちゃんの個展の会場で騒ぎを起こさないよう配慮したんですね。

喜美子ちゃんと別れた元夫がいるなんてことが知れたらちょっとした騒ぎになるはずですから。

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コメント

  1. アーモンド より:

    お母ちゃんのあっけない最期。臨終の場面がはっきり描かれないまま、すぐに三年も月日が飛ぶとは!

  2. まっきー より:

    ハチさん、きみちゃんにお茶を勧められて座る時、ストーブの後ろの棚に飾ってある自然釉の作品に目を止めてましたね。
    時間にして2〜3秒。
    髪ゴムはずして、画面に映らないところでお芝居してるのを思い出しました。

  3. つい しょうこ より:

    住田氏役の田中美央さんは、大河ドラマ「おんな城主直虎」で井伊家の家老を演じておられましたよね。武芸よりも山仕事が得意で極度のビビり。しがみつかれた柴咲コウさん演じる直虎に「六佐!大丈夫じゃ六佐!」となだめられていたのを思い出しました。

    さて10年ぶりの再会です。
    相変わらずガードが堅い喜美ちゃんの様子に、八郎さんが少し気の毒になりました。
    一つ「ん?」と思ったのはお茶を淹れた筒茶碗。茶托は使っていましたけど、いつもは作業場にある普段使いのはず。
    「いかにも来客用の小ぶりの湯吞み茶碗」でなかったことが、せめてもの救いでした。
    予習済みの我々は、二人はまた顔を合わせることが分かっていますが、本人たちは当然「これが最後」と思っての別れの挨拶なわけで、去り際の八郎さんの「ダメ押しのハックション」はきっと、彼女の笑顔に見送られたい、自分も最後は笑顔を残してここを去りたいという思いでは?と推測しました。切ないですね。

    追伸:稲垣吾郎さんの役名を間違えていました。「大崎茂義医師」でした。

  4. うめ より:

    いつも楽しみに感想読ませていただいています。初コメ失礼致します。
    戸を閉める間際で八さんがくしゃみしたくだりが、あの喜美ちゃんが壁ドンしたときの去り際の「痛かったわぁ~」みたいで、じゃやっぱり八さんは喜美ちゃんが好きなのかなぁって思いました。

  5. ひるたま より:

    「やめましょう。…済んだ話や…お互いもう済んだ話です」「あの“ヘックション”は川原さんですよね?」「あ…いや、違います。うちやありません」「川原さんやな」「違います」
    八郎さんは八郎さんのまま、変わっていないな~と思いながら私は見ていました(放送日としてはたった数日にも関わらず、私も“八郎さんロス”になっていたようです^^;) 。「違います」を複数回繰り返した喜美ちゃんを見て、八郎さんは確信した筈。(^^)
    喜美ちゃんは《意地と誇り》故に素直になれないのでしょうね…。(もっともここですぐに「実は…」と正直に話してしまったらリアリティを欠く&ドラマが成立しないですが(^^;)

    大昔、川原家を後にした八郎さんを「追わないの?」喜美ちゃんの背中を押してくれたのは母親:マツさんでした。さてこの先で、喜美ちゃんの背中を押す人物が…誰か現れるのか?…可能性ゼロとは言い切れないような気がしています。

    率直に申し上げると…離婚の選択肢を選ぶ理由は、
    ①「お互いに顔も見たくない、一緒の空間にいたくない」から。
    ②当人同士の間は決して悪くないけれど、別の要素(当人には関係ない要因の時もある)が2人の関係を阻み、やがて仲まで引き裂いてしまう。

    かつて離婚を経験した者として感じている私見です。(あ、現在は再婚して今に至っています…念のため)

  6. ひるたま より:

    「おばさん、和室にベッドは空間が歪みますよ」武志くんの幼馴染み:学くんのセリフの直後に劇伴が流れ始め、そこに武志くんが帰宅した場面を見ながら…音楽も相まって何故か不穏なものを感じたのは私だけでしょうか。
    これからの展開で、入院でなく自宅にベッドを運び入れて闘病生活…を思い浮かべてしまった私ですが、考え過ぎだと個人的には思いたいです。

    それにしても伊藤健太郎さん演じる「武志くん」を見ながら「本当に八郎さんの息子だわ~!」感じ入っています。演じる俳優さんの外観もあるのかもしれませんが、演技面でも細かい仕草等含めて八郎さんに寄せているのかもしれません。

  7. ヤジウマン157号 より:

    久々にコメント! 相変わらずの長文ですまんこってす。

    マツが亡くなってから3年半、喜美子は一人暮らしに慣れたという。でも八郎はもっと長いこと一人なんだよね。武志に会ったのさえ5年前に一度きり。
    八郎の暮らしぶりは描かれてはいないからどんな仕事をしているのかもわからないが、数度の転居をしているところを見れば、余裕のある暮らしではなさそう。それでも、毎月の養育費はちゃんと入れてくれていたわけだ、川原家も昔のように家計が火の車ではないにせよ、その養育費が助けになっていたことは間違いないだろうし、そのおかげで作陶に打ち込めたところもあるんじゃないだろうか。
    八郎はそのことを責めるつもりなど毛頭ないが、喜美子はその事実を思い知らされたことと思う。
    武志と八郎が会ったその日の、喜美子はなんで普通に親子でいられるのか不思議がっていた様子と合わせて考えると、喜美子自身は八郎との縁はとっくに切れているんだと、どこかでそう思いたかったのかな。
    「(武志に関して)何でも相談してほしい」に対する「終わった話」というセリフは、聞きようによっては武志と八郎の親子の縁もこれまでにしてくれ、という意味にもなる。そうするのが、喜美子にとっては一番負い目を感じなくて済むから。

    演出上仕方ないのかもしれないけど、周りのいろいろなものを失いながらも作陶への情熱を燃やす喜美子と、作陶と家族の両方を考えながらも妻との才覚の違いに悩み抜いた八郎との比較があまりにも対照的で、その溝が埋まらないことは見ていて苦しくなる。
    自分でも八郎への共感が過ぎるとは思うんだけれど、どうか八郎に安息の日々が訪れますように。

  8. 丹善人 より:

    喜美子と照子の漫才、そして武志と友人二人とのトリオ漫才、いいですね。
    こういう心友がいたことが暗くなりそうな環境を支えてくれる。

    マツさん、遺影だけの出演でなくてよかったです。セリフも何もなかったけれど。

    別れた直後から「川原さん」「十代田さん」と他人行儀な声かけ。
    いやいや他人なんだけど。あえて、もう他人なんだと意識してのことなのか。

  9. 偽君子 より:

    なんかここんとこ、女性に劣等感を覚えている風なのは朝ドラの見過ぎかなぁ?と思ったんですが、本作で一気にその気分が加速したような。まぁ男性には多かれ少なかれあるんでしょうけど。

  10. みかんの皮 より:

    今日も脚本家さんに上手に転がされましたわ。予想の斜め上をいく展開です。
    せつなくてせつなくて。くしゃみでわかってた八郎。でも意地はって、違うとがんばる喜美子。八郎のくしゃみはやり直さないかのメッセージなのか。
    20年前はお母ちゃんの言葉に背中を押されて追いかけたのに、今は誰も。
    追いかけたい、追いかけてきてほしい。静謐なシーンでした。20年前との対比も素晴らしい。
    たぬきうどん、息子と父のそれぞれが語る再会のシーンも。

    これほど心をざわつかせて、そしてせつなくさせる朝ドラは久しぶりです。

  11. よるは去った より:

    忠信「マツさん、寝てしもうた・・・・・。しゃべり過ぎたんちゃうか・・・・・?」
    陽子「よう笑うてたからなあ・・・・・・・・。」

     ある夏の昼下がり、眠るが如く・・・・・でしたね。

     そして三年過ぎた川原家の茶の間にストーブの火だけが赤々と・・・・・の場面が妙に印象深くて。

  12. つい しょうこ より:

    八さんは照子ちゃんに付き添われて(?)喜美ちゃんに会いに来る。
    信作君ではなく、照子ちゃん。
    彼女なら「八さん今も独り身なん?」とズバッと切り込みそうな・・・
    喜美ちゃんにその情報をもたらすのは、案外照子ちゃん経由だったりして。