親子三人で夕食をかこむ / スカーレット 第120話

2020年2月22日(土)第20週「もういちど家族に」

あらすじ

八郎は、新人賞を受賞した作品を壊して前に進むことを考え続けていたことを喜美子に告げました。その話を聞いていた武志は、八郎からその作品を取り上げる地面に叩きつけて壊してしまいました。そのことで八郎はようやく気持ちの整理ができました。

八郎は前に進むことを決意しました。一方の喜美子は新しい関係を築こうと八郎に言いました。喜美子と八郎の間から、ぎこちなさは消え去りました。そんな中、喜美子が思いがけないことを言い出しました。アンリと一緒にパリに行くことを考えていると。

その数日後。アンリが喜美子を訪ねて来ました。喜美子はアンリに告げました。パリに行くのはやめた。ここにいて作品をつくり誰かを豊かにしたいと。そんな喜美子にアンリは言いました。誰かの人生を想うことでも自分の人生を豊かにできるのだと。

アンリは喜美子と過ごした時間が楽しかったと例を述べ、旅立って行きました。喜美子もまたアンリに心からの感謝の心を口にしました。一方の武志は、窯業研究所にあった試作品の美しい輝きに心を奪われるのでした。

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予習レビュー

川原家に泊まることになった八郎くん。久しぶりに親子三人で夕食を囲む段になって来客が相次いだのが前回。

相次ぐ来客が皆さんお帰りになり、ようやく三人だけの親子水入らずの食事が始まりました。

この三人だけのギクシャクした室内劇。

喜美子ちゃんと八郎くんが、かつて夫婦のときだったみたいに普通でいようとすればするほどお互いに意識することになり、ますますギクシャクすることに。

そんな両親に、大人の対応をする武志くん。そんな様子が描かれるのでしょうか。

喜美子ちゃんと八郎くんの夫婦漫才。その落としどころはどこになるのでしょうか。

家族として再生の道を選ぶのか。それともやっぱり別々の道を歩むことになるのか。

また、八郎くんはすでに陶芸をやめていることも判明。この八郎くんの転身が、喜美子ちゃんとの関係になんらかの影響をもたらすのか。

最後がどこに落ち着くのかがまだ見えない『スカーレット』第20週。これで終わりです。

感想

新しい関係を築こう

八郎くんの、陶芸家としての行き詰まりのシンボルでもあった新人賞の作品を壊すことで、八郎くんは前に進む決意を固めることができました。

そのシンボルはまた、喜美子ちゃんと八郎くんの気持ちのすれ違いのシンボルでもありました。そのシンボルを武志くんが粉々に砕きました。

そして、喜美子ちゃんと八郎くんの間にあった障害物は消え去り、家族の心は再び一つになりました。

家族の再生の物語。これまでの切なすぎる日々のみごとな回収でした。

アンリさんとの別れもすがすがしさでいっぱい。アンリさんを送り出した前後の喜美子ちゃんの晴れやかな笑顔と言ったら・・・

これほど屈託のない笑顔を久しぶりに見たような気がします。

【速報】再来週以降

次週は、本編中の異例の「スピンオフ」。ヒロイン不在の一週間です。その一週間が終わると、ついに悲劇が始まってしまいます。

第22週「いとおしい時間」
第23週「揺るぎない強さ」

いつもの土曜日のレビュー欄のように「良い週末をお過ごしください」と言えない気持ちでいっぱいです。

コメントへの返信 by 朝蔵

火の回り方も計算して並べるのも「職人技」(よるは去ったさん:119話)
喜美子ちゃんが穴窯での窯焚きの失敗を繰り返していた頃。陶器の並べ方で工夫を重ねているらしい描写が一瞬だけあったことを記憶しています。

その描写が「職人技」を表現していたわけですね。

伊藤健太郎さんがこんないい役者さんだとは(ゆずまるさん:119話)
ブログ主は、伊藤健太郎さんの出演作品は『スカーレット』が初めてです。ドラマの中に登場するようになってからまだそれほどの時間が経っていませんが、最初からずっと登場しているような錯覚におちいってしまうほどの存在感です。

お義姉様にぶん投げられておいで(笑)(ゆきこさん:125話)
信作くんはいつまで経っても安定して信作くんですね。(笑)『スカーレット』も残すところ1ヶ月とちょっとになりましたが、信作は最後まで信作くんでいてほしいです。

形は整わなくても、気持ちは繋がりあった本当の家族(ずんこさん:119話)
喜美子ちゃんと八郎くんが別れる前は、形は整っていましたが、気持ちが今ひとつ繋がっていない不安定な感じでいっぱいの家族でした。今の方が安心して見ていられます。

存在意義の全く分からなかった男弟子2人は、やはり伏線(オペラ座の怪人さん:119話)
八郎くんの元弟子のお二人。ケンカばかり繰り返す描写と、三津ちゃんに撃退されるエピソードだけで終わってしまい???がいっぱい残りましたが、こういう役割が準備されていたんですね。

八郎君が別れた瞬間に「川原さん」という呼び方になっていた(丹善人さん:119話)
いつか自然に「お母ちゃん」と呼べる日がやってきて、そのときに家族の再生を際立たせるために、ぎこちない呼び方「川原さん」を八郎くんは選んだ。そう信じたいです。

人通りの少ないところでは,詐欺に引っ掛かったようなもの(文月さん:119話)
お人好しで、しかも穴窯に没頭するあまり世間を知らなすぎる喜美子ちゃん。引っ掛かってしまったのかもしれませんね。・・・それはさすがに掛井さんが止めてくれるかな。

お互いにまだ好きなんですね~~(妖怪おばばさん:119話)
喜美子ちゃんと八郎くん。ケンカ別れしたわけではないですからね。気持ちはあるのになかなか元には戻れない。微妙なすれ違いが切ないです。

あの時川原家にいた人物で陶芸を続けていないのは八郎だけですね(ともあきさん:119話)
泥棒騒動のあのとき。お騒がせの中心人物の二人は今もなお陶芸を続けていて、その二人の師匠。そして当時は喜美子ちゃんの師匠でもあった八郎くんだけが陶芸をやめている。人生は皮肉にできてますね。

喜美子さんには「天賦の才能」があるという。この言葉、嬉しかった(坂本京子さん:119話)
「天賦の才能」の言葉は、八郎くんは喜美子ちゃんの素直に才能を受け入れることができたことを表しているのかなと思いました。だとしたら、家族の再生の小さな一歩ですね。

第2週の月が違っています(美雪さん:『おちょやん』)
ご指摘ありがとうございます!あらためて見直したところ、第2週以降、最後まで全滅でした。早速、訂正させていただきました。助かりました!

工房に於ける2人の会話の場面を見ながら何故か既視感が(ひるたまさん:119話)
さすがの記憶力ですね!ブログ主は第51話は記憶から完全にデリートされていたので、既視感の「き」の字もありませんでした。(恥)

喜美ちゃんが穴窯の事を2人に気前よく伝授したのは、息子:武志くんが「穴窯継がない」と宣言している事も大きいかもしれません(ひるたまさん:119話)
穴窯を継がないと宣言した武志くんに対して、好きなようにするよう口では言った喜美子ちゃんですが、そのことにまったく落胆していないかと言えばそんなことはない。わずかでもがっかりする気持ちはあったでしょうね。

彼がこの一言を何の迷いもなく、笑顔で言えるようになるまでの時を思うと、切なかったです。(つい しょうこさん:119話)
陶芸をやめると決めたときはかなり苦しい思いをしたのではないでしょうか。その苦しみを経たからこそ、喜美子ちゃんを心から称賛する言葉が笑顔で言えるようになったのかもしれません。

ここにたどり着くまで、ずっと一人で悶々とし続けていたのでしょう。そんな八郎くんの苦悩を喜美子ちゃんが理解する日がやってきますように。

慶乃川の遺産があっても、研鑽と工夫、失敗を重ね、そして家庭まで壊す事態になってしまったのだ(みいちゃん命(欅の)さん:119話)
するどい洞察です!たしかに穴窯の窯焚きの技術を一日二日で伝えたところで、二人の元弟子がすぐに成功できるわけなどありません。

まして二人の元弟子の穴窯は手探りで自分たちだけで作ったもの。慶乃川さんの記録を手掛かりにして穴窯を作った喜美子ちゃんとは異なります。

喜美子ちゃんは穴窯をつくる手がかりがあったにもかかわらずあれだけの失敗を繰り返した。そう簡単には窯焚きは成功できないことを、喜美子ちゃんは誰よりもよく知っているはずですね。

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コメント

  1. ひるたま より:

    昨日(3/6)の『ごごナマ』に「八郎」松下洸平さんがゲスト出演されていました。(なお昨日の『あさイチ』プレミアムトークのゲストが「喜美子」戸田恵梨香さん、プラス「雄太郎」木本武弘さんも途中からサプライズ出演…午前と午後で『スカーレット』三昧だったという訳ですね。無論両方録画した事は言うまでもありません(^^)

    松下さんによる裏話も複数あって興味深く見ていたのですが、特に驚いたのが
    ①劇中で武志が割ったあの《赤い皿》は一点ものだった(つまりスペアが用意されていなかった)との事。(リハーサルでは、同じ大きさ&重さの素焼きのお皿を使用したそうです。が…それでも本番は一発勝負だった訳ですね^^;)
    ②「武志が割ってどないすんねん」←八郎さんのこのセリフはアドリブだったとの事。

    あの皿を割る場面を改めて見直して…本当に一歩間違えたらえぐい場面になりかねなかった所を、「武志が、うっかりバランスを崩し持っていた皿を取り落として割ってしまった」展開にした事…何よりも脚本家の先生の優しさを感じました。

  2. ひるたま より:

    あの“赤い(緋色の)皿”が割れて砕けた場面…最初に本放送で見た時には一瞬、画面から目を背けてしまいました。(先週の予告編にも映し出されていたので分かってはいたのですが…『半分、青い。』の時の原稿バラまき未遂事件の時のように誰かの妄想であって欲しい…とも個人的には願っていたので)

    “あの皿”を割るのが八郎さんだったならば…あまりにもえぐ過ぎる展開だったかと思います。かといって仮に喜美ちゃんだったならば…これまた適任とは言い難い(&視聴者から非難囂々となるのは避けられなかったでしょう)。よって“あの皿”を割るのは息子:武志くんが適任だった(彼でなければならなかった)…と、私は思います。脚本家の先生(そして制作陣)の優しさ故かもしれませんね。

    「供養させてくれ」あのタイミングでの信作くんの登場が救いになりました…。

  3. みかんの皮 より:

    信作が良いところで緩和してくれました。あの紅いお皿、私は好きでした。金賞作品よりも‼️
    信作が一緒に供養してくれて良かった‼️
    アンリさんの言葉、思う人が有ることの素晴らしさ。夫婦に限らず、こども、友人、誰かを心配し、背負い、ちょっとしんどくても、それが生きる力になります。
    おそらく来月の展開は朝ドラらしからぬ辛い展開でしょうが、それもまた人生そのもの。綺麗事で済まさない、今作品には大きな力をもらってます。

    昨日ラストシーンと、オープニング前のハグのシーン、違う音楽を流すと言う凝った演出も素敵です。BSで一気見したおかげで気づけました。1回の視聴では見落としてしまう、聞き落としてしまう、ああ、忙しい☺️

  4. みいちゃん命(欅の) より:

    アンリさんがオーダーした花瓶が、絵付けのものだったとは。800万も出して買おうとしていたのが自然釉の最初の作品だっただけにすごく意外だ。
    ところで、1983年は日本経済が第二次オイルショックの影響から立ち直り、好調さを取り戻したころで、よく覚えているのは高級車のベンツをやたらと街中で見かけたこと。84年にはさらに景気が上向いて、86年からはバブルとよばれる時代に突入した。そう考えれば著名な陶芸作家の最初の穴窯による作品に、800万という値をつけたことは、むしろ安すぎだったのかもしれない。

  5. つい しょうこ より:

    勘違いしていました。
    喜美ちゃんが「ええ子に育ててくれたから」武志君は八さんがたぬき蕎麦を食べるペースを合わせてくれたんじゃない。お父ちゃんの気性を受け継いだから、それが出来たんだと。
    「八さんて呼ぶから、喜美子ぉ呼んで」はまだいい。その次の「ほんで、うちとは新しい関係築こうや」
    は急ぎすぎでしょう。その先は慌てず、流れに任せないと。
    今日の喜美ちゃんは彼らとは正反対で、強引というか、かなり乱暴に思えました。

    武志君、結局信作おじさんを呼んでたんですね。大鉢を片付けながらアリを見つけて眺める信作さんにクスッと笑いました。「女は、強いな」こういう時、やはり語り合える男がいないと、男は潰れますね。
    で、今日のメニューは・・・え?カレー!マツさんが大事にしまった、あのお茶碗の出番はいつになるのでしょうか?

  6. よるは去った より:

    八郎「もともと壊すつもりやったしな・・・・・・・・。」
    喜美子「八さん、これで前進めるんちゃう・・・・・・・・。」

     陶芸をやめていた八郎君はこれで新たな道を見つけることができるのでしょうか。

    武蔵丸「亜鉛結晶釉や・・・・・・。」
    武志「雪か・・・・・・歯な開いたみたいや・・・・・ええな・・・・・。」

     武志君新たな道を見つけたようですが。

  7. 坂本京子 より:

    八郎さんの行き詰まりの象徴は、新人賞なん?金賞やなかったの?
    個人的には、新人賞の作品は好きだった。金賞は、分からん思ってた。

  8. 文月 より:

    八郎にとって、陶芸をやめざるを得なくなったのは、自分で差配できる電気窯・ガス窯がなくなったことが、直接の原因のように思います。間接的には、いろいろな思いがあってのことでしょうが。
    丸熊陶業のときのように空いてる時間に使う希望者が数人であればともかく、会社が相当数の社員を抱えていたり、八郎が管理職・リーダーの立場になっていれば、会社の窯をそうそう自由には使えません。
    電気窯・ガス窯は、揃えるには、場所と窯代、電気系などの設備も必要で、名古屋のような街中だと、戸建でないと大変です。彼の作風は、大皿や壺など大きめの作品ですから、窯も大きめに、、
    あとは、仕事で扱うものが、陶器から磁器に変わったこともあるかと思います。京都のあと、伊万里・有田でなく、砥部に行ったことで、踏ん切りがついたかと。
    とはいえ、作陶の気持ちはまだあるように思います。工房の電気窯をみて、いかんともしがたい目線にくれているのを見るとそう思います。武志の質問にも歯切れが悪いですし、陶芸に未練があるのでは?
    もっとも、喜美子との思い出を振り返っているのかもしれません。
    これからは、時々、喜美子のもとを訪れて、電気窯で自分の陶芸作品を焼く八郎を見れるといいのですが。

    追伸:喜美子は年4回、穴窯を使っているようですね。武志の言葉だと、
    そうすると、喜美子がバイトをする暇はないかと。
    個展(作品販売)は住田(美術商)に任せっきりで、荷造りは親族(武志、百合子、信作、、、)総出、作品作成は、窯を冷やしている時間も使いながら、喜美子の才能で期間短縮、ってところでしょうか。
    もっとも、名が売れたことで、個展の開く場所は探さなくとも、信楽に近くでも、人が集まってくるでしょうから、その分、楽になっているでしょう。

  9. 丹善人 より:

    「飛行機に乗る時は靴と靴下を脱がなあかん」
    大阪人あるあるです。初めて飛行機や新幹線に乗る人に対して
    みんがよってたかってそんな話をします。
    他には、「降りる時には横のボタンを押して、『次、降ります!』と
    言わなあかん」とか。

  10. 丹善人 より:

    お皿を割るシーン、NGかかったらどうしよう。あのお皿は実はいくつも
    用意してあったものかも。

    アンリさんはこれで出番終了でしょうか。一陣の風を送り込んでいきましたね。
    アンリさんのおかげで喜美子の心の中の思いがはき出されて、家族がいい関係に
    戻れた。そして家族3人がそれぞれ一からやり直して自分の道をめざしていく。

    でも、パリに行かなくなったのに、どうして次週は喜美子がいなくなるのか。
    まあ代わり映えのしない、事件も何も起こらない生活だからかも。

  11. 坂本京子 より:

    「中部セラミック」は、陶磁器と何かつながりのある会社だと思っていた。八郎さんは、陶芸家ではなく、釉薬関係の技術者として就職しているのかな、と。それは八郎さんらしいな、と。武志にあてた手紙にも、そういうくだりがあったような…。陶芸とは関係ない仕事ってことではないと思う。
    八郎さんの思い、喜美子ちゃんの提案、何かな。これからの展開がまた楽しみ。
    ブラタモリでの聞きかじりだが、高級磁器を作る有田焼の会社は、碍子も生産している。景気が悪くなると高級磁器は売れない。その時期を碍子の生産が会社を支えたそうだ。

  12. つい しょうこ より:

    そうですか。八さん、陶芸止めちゃったんですか。でも、「暫く土にも、ろくろにも近づきたくない」心境になったとしても無理からぬことです。
    とはいえ、あくまで「暫く」で「二度と」ではないことを願っていますが。
    こっそりお教えいたしますが、かわはら工房には、八郎さんのろくろが今もそのまま、きちんと手入れした状態でおいてありますよ。

    何事にも真面目に取り組む八郎さんは、きっと部下に信頼され、上層部が安心して現場を任せられるプロジェクトチームのリーダーじゃないかな、と推察しています。だから、後々「陶芸展金賞受賞」と「プロジェクトⅩ出演」の二冠達成ののち、退職後にもう一度陶芸に挑戦する、というのもあり、なんじゃないでしょうか?

  13. つい しょうこ より:

    119話のページで食事を始めようとしたそのとき・・・とあったから

    「武志が急に苦しみだして、救急外来へ!」

    とかなんとかだったらどうしよう!と一晩悶々としてました。
    あぁ、よかった。