不安を抱え正月を迎える / スカーレット 第133話

2020年3月9日(月)第23週「揺るぎない強さ」

あらすじ

昭和59年(1984年)正月。川原家の喜美子のもとには八郎、武志、百合子たちが集まり、家族が顔を揃えてにぎやかな正月を迎えました。一方で、前の年の暮れに医師から告げられた武志の病気のことは、まだ喜美子以外は誰にも知られてはいませんでした。

喜美子は八郎や武志の前ではつとめて明るく振る舞っていました。しかし、会話の合間にも、武志の病気への不安な気持ちを思い出さずにはいられませんでした。そんな中、家族の会話は、窯業研究所の修行を終えた後の武志の将来のことに及びました。

喜美子は武志をかわはらら工房で修行を続けることを勧めました。しかし、武志はそれを拒みました。そして武志は「大変な道を歩む」ことをその年の目標にすると、喜美子と八郎に宣言しました。

家族と過ごす正月が終わり、武志は一人で暮らすアパートの部屋に戻りました。喜美子と八郎の前で、武志は明るく振る舞っていましたが、自分の身体のことが心配でした。武志は自室に戻ると家庭の医学書で血液の病気のことを調べはじめるのでした。

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予習レビュー

武志くんが白血病であることが喜美子ちゃん、そしてドラマを観ている視聴者に知らされた上ではじまる第23週のスタートです。

楽しいはずの正月を、不安な気持ちに押しつぶされそうになりながら迎える喜美子ちゃん。

でも、この気持ちを共有できる人はまだ一人もいません。

武志くん本人にも言っていない。関係が修復されたばかりの八郎くんもまだ、武志くんの病気の事実を知りません。

たった一人で不安を抱えながらもつとめて明るく振る舞う喜美子ちゃんの描写。切ないものになりそうです。

せめて八郎くんには、喜美子ちゃんの様子がいつもと様子が異なることに気がついてほしいもの。

でも、離れて暮らしている八郎くんは、そもそも喜美子ちゃんのいつもの様子を知りません。だからいつもの様子と目の前の様子を比較しようがないのかもしれません。

武志くんの未来に希望が見出せない中、何も知らない家族の話題は、武志くんの将来のことに。

月曜日から早々に、あまりにもつらい展開がはじまりました。

感想

微妙な室内劇

川原家で家族が三人揃って過ごすお正月。何年ぶりのことでしょうか。八郎くんがろくろを回す姿を見るのも久しぶりです。

一見すると楽しそうな正月ですが、それはまだ八郎くんが本当のことを知らされていないからです。

喜美子ちゃんも武志くんも無理をしているのがヒリヒリするほどに伝わってきます。

喜美子ちゃんが自分も部屋に招いてたこ焼きを食べさせろと言い、武志くんがそれを拒む。

八郎くんの目には、お母ちゃんと息子のありがちな会話にしか映っていないはず。

でも、喜美子ちゃんと武志くんの二人は、腹の探り合い。そして、お互いにそのことを薄々勘づいている様子。

三人揃って楽しそうに見えながらも、実は三人のうちの二人の心の中は激しくざわついている。

この微妙な室内劇。すごいものを見たような気がします。

コメントへの返信 by 朝蔵

「武志が割ってどないすんねん」←八郎さんのこのセリフはアドリブ(ひるたまさん:120話)
仲良しの父と息子の関係にヒビが入りかねない危ういところを、脚本家の先生のはからいとアドリブによって穏便な着地ができたわけですね。

両親の死、兄の死を瞼に浮かべ思わず号泣した(ヒロポンさん:132話)
ブログ主も両親の死を思い出さずにはいられませんでした。心を揺さぶられるどころではありませんでした。戸田恵梨香さんの演技。

八郎「時間なんかいっぱいあるで・・・・・・・。」(よるは去ったさん:132話)
八郎くんにはもちろん悪気なんて微塵もないのですが、武志くんにとってお父ちゃんのこの言葉はかなりつらいものがあったでしょうね。

親友っていいですね(丹善人さん:132話)
照子ちゃんという親友が近くにいてくれてよかったと、今回ほど強く思ったことはありません。ホント、親友っていいですね。

二人の圧巻の演技に涙があふれました(おたかちゃんさん:132話)
これまでずっとゆる〜い関係でいた喜美子ちゃんと照子ちゃんの二人に、こんな日がやって来るなんてはじめのうちは想像もできませんでした。

「ごちそうさん」ヒロインの杏さんの父親である渡辺謙さん(名乗るほどの者ではございませんさん:132話)
ブログ主の身の回りには白血病に苦しんだ方がいないので実感としてわかなかったのですが、たくさんおられるんですね。

喜美子が無念な理不尽な怒りを照子に嘆き散らし落涙するシーン(とりぴょんさん:132話)
この場面は、いつまでも忘れられないくらいの強い印象を多くの視聴者に残したと思います。ブログ主は週末ずっとこの場面が頭の中を駆け巡ってました。

今日は喜美子ちゃんと一緒にボロボロ泣きました(坂本京子さん:132話)
ブログ主も『スカーレット』始まって以来、もっとも泣かされた場面となりました。そして忘れられない場面にもなりそうです。

ここまでは長い序章で、ようやくこれからが本題のような気もします(はままさん:132話)
おっしゃる通り、本題がいよいよはじまる。そんな予感でいっぱいの土曜日でした。これまでのゆる〜い展開が、ここに来て効いてきましたね。

喜美子と八郎みたいに史実を曲げてほしい(アーモンドさん:132話)
同感です。八郎くんに関しては史実を脚色し、家族の再生が描かれました。その直後からは史実通りに展開というのはあまりにもむごいです。

大崎先生は当時の常識から見て、かなり進歩的です(つい しょうこさん:132話)
大崎先生が進歩的な医師であることを患者さんへの微妙な対応だけで表現してしまう脚本家の先生もまたすごいですね。白衣の問題だけは疑問が残りますが。(苦笑)

あなたが会社辞めたら、武志君の医療費を負担する人がいなくなってしまいます(つい しょうこさん:138話)
丸熊陶業に再就職するとかだったら安心できますね。ただし、丸熊陶業が八郎くんを必要とするかどうかは別問題ですが。

今までの朝ドラに比べるとき、厳しいのかもしれませんね(偽君子さん:23週)
とても興味深い記事のシェアをありがとうございます!この記事を読んで、他の朝ドラなら見どころとなりそうな場面をスキップする理由がよくわかりました。

あの作品は私の心に寄り添ってくれないー(偽君子さん:23週)
『なつぞら』では、ヒロインよりもヒロインの妹に注目が集まったこともありますが、ヒロインの妹の人生のリアルに親近感をおぼえた人が多かったのかも知れません。

我が息子は今は元気に親不孝しながら遊び回ってます(ぷんさん:132話)
上に引用させてもらったぷんさんの結びの一文が救いでした。『スカーレット』も、救いのある最終回を迎えてほしいです。

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コメント

  1. まつのはこんぶ より:

    フカ先生はその後どうされたのかな~~と思いながら絵葉書のシーンをみました。
    笑顔と「え~よ~」が今でも一緒に時を過ごした人を暖かく明るくしてるっていいですね。
    私は白血病ではないのですが、血液がんの入院治療中に毎朝朝ドラ見ていました。
    今でもここのところの展開で心ざわざわするのですが、リアルタイム進行中だったら
    ちょっと見るのも勇気がいりそうです。何らかの希望や勇気が持てる展開になればいいなと
    思いながら今月いっぱい応援します。このドラマは心温まるシーンや笑えるシーンがたくさんちりばめられているので。。。。 あの頃は「家庭の医学」で調べるぐらいしか情報は得られなかった。治療法も少なかった。時が経っていろいろなことが進歩したことに改めて感謝しています。
    9月にスタートした時には、これほど毎朝楽しみになるとは思っていませんでした(笑)

  2. みいちゃん命(欅の) より:

    喜美子が八郎の部屋に押し掛けたシーンを思い出しました。あの時、八郎はかたくなに女性を部屋に入れることを拒んでいましたが、武志は自分の部屋で女性と二人きりでたこ焼きをしても平然としているって、、それだけ時代が変わった、進んだという事なんでしょうか。それにもかかわらず、真奈さんの門限が、平日は7時、週末は8時っていうのは、、歳が武志より2学年上で24~5という事を考えれば、1984年という時代にしてはちょっと有り得ないような。よっぽどいいところのお嬢様なんですかね。料理も下手そうだし、家の手伝いをすることもなく、育られてきたんでしょう。おそらく。
    この石井真奈を演じている松田るかさんって、過去に女性仮面ライダーを演じ、子供たちに大人気だったみたいです。
    ※朝ドラ出演を目標にしていたという本人のメッセージ
    https://twitter.com/imrukaM/status/1221570578294792192

  3. ぽんぽこりん より:

    どなたも触れていらっしゃらなかったので。
    喜美子が武志の前で煮物を詰める場面。滋賀の名産「赤こんにゃく」が登場していました。料理担当の方の滋賀愛ですね。おいしいですよ。

  4. つい しょうこ より:

     顔にいたずら書きをするときは、瞼(まぶた)に目玉を書かないと。
     食卓を囲む団らんとは別に、工房でろくろを前に団らん。この親子ならではの光景です。八さんがおもむろに腕まくりを始めたときは、感無量でした。
     フカ先生の葉書を、カードケースに入れるだけでなく、紫の袱紗に包んで持ってくる!やっぱ八さんはお育ちがよろしい。ずっと大事にしている様子がうかがえます。で、武志君の「もう一回見せて」で、八さんが昔喜美ちゃんにあの欠片を見せてもらった時のシーンを思い出し、八さんが武志君に手を添えて教えているシーンでは、松下洸平さんのインスタで、中須翔真くんとも同じように器を作っていた動画を思い出し、あぁ、やっぱり(松下さん、伊藤さん、中須君3人が)親子だなと懐かしく、そして切なく思いました。
     女性立ち入り禁止(笑)。武志君、いっそ「女人禁制です、聖域です。」って言っちゃえば?あ、でもそうなると学くんは芽ぐみちゃんを連れていけないし、真奈さんも入れない・・・それではまずいですね。
    「決めた、大変な道を行く。」
     で、武志君の第一歩が「家庭の医学」。大変どころじゃない、非情な現実がそこにある。
     

  5. 美喜子 より:

    照子の「なんかあったな!」からの喜美子との会話…
    涙が止まりませんでした。30年以上前ですから今の医学との違いもあるし…この先のストーリーがどうなるか分かりませんが、うぅ〜んなんとかなって欲しい。
    最近のオープニングが夫婦漫才やら羽付きの後の顔墨で少しでも悲しみを和らげるかのようでクスッと笑わせてくれてる…今日はバカボンとバカボンのパパですかねぇ〜?

  6. 地方都市住民Y.M. より:

    スポニチの記事からです。

    「脚本の水橋氏は2月29日、自身のインスタグラムを更新。最終盤、シビアな展開を選んだ理由を明かした。

     「(喜美子が)陶芸家の道を歩きだしたことを表現するためには、どなたかの作品をお借りしなければなりません。あちこちから適当にというわけにもいきません。喜美子の作品はすべて陶芸家の神山清子先生からお借りすることになりました。喜美子の作品イコール神山清子先生の作品です。神山清子先生の最愛の息子さんは白血病と闘われたという経緯があります。お借りした作品ひとつひとつに、息子さんへの深い愛情とその時々の思い出、いとしい出来事が込められていることを知りました。それら大切な作品をお借りして喜美子の作品と謳っているからには、その思いに全く触れずにいることは同じ物作りの端くれとして敬意に欠けることではなかろうか。チーフ演出の中島(由貴)さん、(制作統括の)内田(ゆき)P(プロデューサー)と十分に熟考を重ね、できる限りの配慮を胸に、私は覚悟を決めました。第22週からは喜美子の人生の最終章『生きるということ』を描いていきます」」

    私は。作品は作家のものだと思います。途中、大小入り混ぜた山も谷も作りながら、全話が終わって完結した時に一つの形となる。例えば陶芸品の本当の価値は焼き上がるまでわからない。
    結末の是非・カタルシスよりも、作家が作品に込めた魂を感じたい。そう思って私は残りの放送を楽しみたいと思いました。

  7. ともあき より:

    いつも会社の朝ドラ仲間の同僚と昼の定食屋で再放送を見ていました。
    ですが、土曜の放送を受けて「お昼に朝ドラを見るのは暫く止めよう」になりました。
    みんな子持ち世代なので、勤務中のお昼に見るには辛すぎる、各自家で見よう。です。
    朝ドラで主人公が困難に立ち向かう場面は何度となく見てきました。
    ただ、このように長くはなかった、そして回収が恐らく悲劇的展開であろう事も。
    前向きに生きていく内容になるとは思われますが、それでも我が子の死は辛すぎます。
    八郎沼なんて冗談を言っていた頃の胃のキリキリさとは比べ物になりませんね。

  8. あや より:

    10年前に主人が武と同じ
    慢性骨髄性白血病と診断されました。
    診断が下った日、主人の前では平静を装っていましたが
    私の両親と友人の前では号泣してしまいました。
    でも、一度思いきっり泣いた後は
    もう二度と泣かない。
    私が今後は支えるんだって決意した記憶があります。
    当時と違って今では良い薬が開発されているので
    薬は手放せませんが普通の生活が送れています。
    私が支えるという思いはどこへやら・・・・こき使ってます(笑)

  9. 丹善人 より:

    深刻な土曜日から週が明けて、見た目には平和な月曜日。
    初めて父息子がろくろを回す。で、家庭医学書から
    今週の一転激動の時間の始まり。
    「100個の目標」。すべて武志君がらみなんでしょうね。

  10. オペラ座の怪人 より:

    土曜日は、いつも書き込まないんだけど、
    今日、書き込んじゃいますが、
    きみ子が照子に怒りをぶつけて、
    気持ちを吐きだして、

    って、それは照子が「怒れ!吐き出せ!」
    って言ったからで、
    ちょっと、感動的でした。
    照子、偉い!

    ((( ̄へ ̄井) Σ( ̄皿 ̄;; ( ̄ヘ ̄メ)

    さて、今日は、
    父母息子の、
    仲良し3人家族っぷり、が、
    悲劇とのコントラストで、
    とっても良かったです。

    ( ̄。 ̄)(* ̄。 ̄*)

    おしまい

  11. よるは去った より:

    武志「『ウ~っ!』言う感じやった・・・・・・・。」
     「ウ~っ!」
     彼が幼かった時、常治祖父ちゃんの前でおどける時に言っていたように覚えてます。

  12. キヨコ より:

    フカ先生が年賀状で登場されるのですね?
    このたびの一連の社会状況で、不安を抱えている人も多いと思います。
    ドラマも重い場面が増えそうですが、フカ先生に和ませてもらえそうです。

  13. たぬき煎餅 より:

    三人で囲む食事、幸せそうで いいですねぇ。嬉しくて胸にきゅっときました。亜鉛結晶に没頭するたけし君の姿にも見とれてしまいました。このまま穏やかな暮らしが続いてくれますように と祈ります。