アルバイトをやめる武志 / スカーレット 第144話

2020年3月21日(土)第24週「小さな希望を集めて」

あらすじ

季節は秋になり、武志はアルバイトの日数を減らしていました。一方の喜美子は穴窯の準備をはじめていました。同じころ、武志の友人たちはドナーを見つけることができず、そのことを詫びるために喜美子のもとにやって来ました。

そんな友人たちに、武志に代わって八郎が、武志の気持ちを伝えました。一方、治療を続ける武志は日増しに体力が衰え、ついにアルバイトをやめる日を迎えました。アルバイトをやめることにした武志は、喜美子と八郎に見守られながら陶芸に没頭。

そんな中、武志は友人に誘われて大阪に遊びに行きました。その日、直子がスッポンを買って川原家にやってきました。その日の夜は、喜美子たち家族、そして武志の友人と真奈も一緒にスッポン鍋を囲みました。

その数日後、穴窯の窯焚きが終わりました。喜美子が焼き上げた作品の色合いに武志は息をのみました。そして武志も、ついに求めていた模様を大皿に出すことに成功。「大皿の中に水が生きている」作品を完成させるのでした。

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予習レビュー

今年は穴窯での窯焚きをやめる。年頭に宣言した喜美子ちゃんが穴窯を再稼働させました。武志くんの作品を焼くそうです。

さて、その武志くんの体力が衰えてきました。

アルバイトをやめることになってしまいます。しかし、アルバイトはやめますが、作陶に没頭できるほどの体力が残されていることが救いです。

ところで、武志くんの病気が判明するクライマックスに入ったタイミングで、直子ちゃんが離婚するという唐突なエピソードが登場しました。

また、最終週には、それまで武志くんとはそれほどの関わりがなかった直子ちゃんが、武志くんと真奈ちゃんをドライブに誘う場面もあるのだとか。

そして今回。またしても直子ちゃんが登場。

直子ちゃんが登場する頻度が高くなっていますが、当ブログにいただいたコメントから直子ちゃんがこのタイミングでやたらと登場する作劇上の理由が見え隠れしてきました。

以下、いただいたコメントの概要を並べてみます。これらのコメントからクライマックスでの直子ちゃんの役割が見えてくるはずです。

・ドラマに描かれている頃のドナー移植はリスクの高い方法だった
・離婚して子供もいない直子ちゃんが高いリスクのドナー移植を引き受ける
・リアル武志くんは叔母からドナー移植を受けて救われている

リアル武志くんを救ったリアルの叔母。それが直子ちゃんに当たる。そんな展開が見えてきました。

感想

「小さな希望を集めて」

武志くんのドナー探しで始まった一週間が終わりました。今週は、ブログ主には(良い意味で)とても長く感じる一週間でした。

ドナー探し。武志くんと真奈ちゃんの気持ちのすれ違い。陶芸に没頭する武志くん。さださんと圭介くんの来訪。智也くんの死。そして武志くんの病状の悪化。

これまでになく、いろいろなことがありました。

今週は、残された時間の一瞬一瞬を懸命に生きる日々を送る武志くんの視点から見たドラマだったのでしょうか。

今週のサブタイトルは「小さな希望を集めて」。

小さな希望を集めた末に、救いの希望が見つかることをブログ主は期待していました。しかし、それは見つかりませんでした。

ブログ主はまた、希望が見つかることを期待するのと同時に、悲壮感でいっぱいになる一週間を予想していました。

しかし、明るいとまでは言いませんが、暗さはまったくない一週間でした。これまでにないくらいに軽妙な笑いもありました。

だからでしょうか。希望は見つかりませんでしたが、不思議と失望感がない。

そんな一週間を終えて、いよいよ最終週を残すのみとなりました。

【速報】最終回のページをアップしました

最終回/第145話 3月28日(土)

これまで『スカーレット』では、普通のドラマであれば最大の見せ場となるような登場人物たちの最期をすべてスキップしてきました。

最期に限らず、人生のビッグイベントや非日常の描写はことごとくスキップし、日常の普通すぎる日々を描くことに徹してきました。

そんな描き方をしてきた理由が、最終回で見えてきます。

人生の日常を描くことに徹し、人生の非日常はことごとくドラマの中から省略した、半年におよぶ壮大な実験。

それが『スカーレット』だったのかなという気がしています。

いよいよ残り一週間。最後まで当ブログとお付き合いいただければ幸いです。

地域によっては桜も咲き始めているのではないでしょうか。花見もままならない春ですが、どうぞ良い週末をお過ごしください。

コメントへの返信 by 朝蔵

この手術は素晴らしい、ほとんど奇跡的だ、と評価して貰いました(キューピーフォレストさん:138話)
30年前だったら今とくらべて医療技術ははるかに遅れているはず。にもかかわらず・・・まさに「神の手」ですね。

そして、そのような先生に巡り会うことができたキューピーフォレストさんとキューピーフォレストさんのパートナーは稀に見る強運の持ち主ですね。

喜美子と武志はしっかり関西人のノリがしみついているのに、八郎さんだけはいつまでたっても乗れませんね(丹善人さん:143話)
これまで、たまにいかにも関西人らしいボケを披露してくれることがありましたが、基本的に微妙にハズす八郎くん。そこがまた彼の魅力ですね。

妻(元妻?)と息子にいじられた姿がなかなかチャーミングでした。

「い・が・く・せ・い」(リキちゃんママさん:143話)
信楽太郎(旧雄太郎)さんの名セリフ「い・が・く・せ・い」が、元荒木荘の住人たちの間で何十年経っても定着したまま。

本当に仲の良い人たちなんですね。うらやましいくらいです。

僕は信じている(よるは去ったさん:143話)
圭介くんが信じた未来がすでに到来しています。そして、今の混乱の先にある未来が1日も早く訪れてほしいと願うばかりです。

「ここで生まれ育ったのか」(丹善人さん:143話)
さださんが口にした言葉。何の違和感もなく聞いてました。川原家の3人家族の中で、信楽生まれなのは武志くんだけですね。

喜美子ちゃんはもちろん末っ子の百合子ちゃんも大阪生まれであることをすっかり忘れていました。

バンダナ着用に違和感がありました(名乗るほどの者ではございませんさん:143話)
入院していたときの武志くんと同室だった男の子は眉毛がずいぶんうすくなっていたと記憶しています。

武志くんはそこに至る前の段階。ということはないのでしょうか。

その気丈さの裏にあるものを確かめようとするのが八郎さんの強さ(つい しょうこさん:143話)
このコメントで患者の会の代表の女性のことを思い出しました。

理香子さんは、無理して気丈に振る舞うことなくつらい胸の内をそのまま外に出しましたが、その気持ちを受け止める強さが患者の会の代表の女性にあれば、無理して明るく振る舞うようなことはなかったかもしれませんね。

理香子さんの悲しみを素直に受け取り一緒に悲しむことで、理香子さんを少しは癒すことができたかもしれません。

弱さゆえの明るいフリだったのでしょう。彼女の言葉を借りると「元気の押し売り」は。

患者さんが亡くなって平気でいられるものではありません(つい しょうこさん:143話)
今、イタリアの医療現場で奮闘されているイタリア人の若い医師が、患者さんが次々に亡くなってゆくつらさを語るニュース映像を見ました。

初キスの相手である照子でなければならなかった(ひるたまさん:132話)
これまでのことを整理すると、照子ちゃんは非常に重要な役割を担っているんですね。喜美子ちゃんのファーストキスは、照子ちゃんの存在の大きさを暗示するフラグだったのかもしれません。

武志絶対殺さないでください(松田きよこさん:最終週)
今のところ、武志くんの出番が最終回まであることだけはわかっています。

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コメント

  1. 名乗るほどの者ではございません より:

    朝ドラから消えたシーンというと喫煙シーンがありますね。因みに、最後の喫煙シーンを調べてみましたところ「花子とアン」で女性大作家の宇田川先生が吸っているシーンでした(間違いでしたら訂正願います)。さて、別に喫煙シーンの是非云々に関してコメントする気はございません。この大作家の腰巾着であるにも関わらず大作家先生から「使えないやつ」と酷評されていたポンコツ編集部員を演じていたのが本田大輔さん、今作のトシャールさんだったということを言いたかっただけです。

  2. つい しょうこ より:

     いつ子お姉さん、絶対年齢制限の上限を超えているはずなのに、検査受けてくれたんですね。
    「陶芸止めたときは叱られた。離婚した時はどつかれた、骨折するかと思った。」で、弟がまた陶芸を再開したことを喜んでいる様子。ずっと消息が知りたかったので、八さんの台詞だけでご本人の姿はなくても嬉しかったです。
     武志君、今日は親友と出掛けて、直ちゃんの差し入れのスッポンと率直な言葉に元気をもらえた一日でした。「どんな味するん?」確かに、誰も聞きませんね。私も言ったことないし、言われたことないです。
     
     ところで私、穴窯での焼成って薪をくべる以外は、外部から人為的な操作が全く不可能な作業だと思っていたんですが、喜美ちゃんの「狙い通りや」の一言に驚嘆しました。

  3. 坂本京子 より:

    日常を描くことに徹し、非日常をことごとく省略した―、そうかもしれませんね。武志くんも、「いつもと変わらない一日」を望みました。
    普通の時間がいとしく感じる―、なかなか、そういう境地(境地だと思う)に立てないのが人間の性。
    行ったことのない場所で見たことのない景色を見、やった事のないことをやり、初めての食品を口にし、人と変わったファッションを楽しみ……もちろん悪くはないけど、それらがもてはやされ、高値で売り買いされるのは、ちょっと違うと感じています。
    そして、このドラマで描かれたのが日常だとしたら、なんと、日常はドラマに富んでいることでしょう!

  4. 地方都市住民Y.M. より:

    骨髄移植(同種造血幹細胞移植)は、第二次大戦中の原子力爆弾開発の中で偶然発見された治療法なのだそうです。喜美子達が信楽に来る少し前の事です。
    その後、1970年代に日本を含めた世界中でようやく臨床治療が開始されたが、実験の域を出ないもので、HLA検査(喜美子達が受けた適合検査)などもその過程で発見されました。80年代にアメリカでようやく治療として安定しだしますが、本当に普及し出すのは90年代になってから、日本での本格的な手術が始まるのは骨髄バンク誕生後の1993年から後の事です。
    この物語の現在地点は1984〜85年です。つまり、そういう事です。それを視聴者にさり気なく伝える役割を担って、溝端淳平先生は再登場したのでしょう。同室の子の死もまた、当時は不治の病だった事を具体的に見せて、その上で武志や周りがどう生きていくのかを描くのが、この物語が一番描きたかった事なのかなと私は思います。

  5. みいちゃん命(欅の) より:

    最終週を迎える前に、いままでのドラマの展開を整理したい。武志が体調を崩したのが、1983年末。武志自身が白血病であることを知ったのが、1984年に入ってから。その時に余命は3年~5年と言われる。→次世代展に武志は作品を出品するも入賞しなかった。→検査入院→先ずは家族、友人の伝手をたどりながら武志のドナー探しが始まる。武志の抗がん剤治療が始まる→武志にしかできない作品を求めて作陶に励みながら、作品のイメージを掴む。→抗がん剤の副作用で脱毛が始まる→ドナーは見つかっていないが、ドーナー探しは諦められることなく続いている。
    今日の放送の段階で、1984年秋。まだ症状が出てから1年ということである。
    さてここから先は、このブログのあらすじを参考に、来週の展開を整理。月曜日に薬のせいで味覚障害を起こすなど辛い闘病生活をおくる。火曜日に武志の作品が完成、「みんなの陶芸展」が1985年の年明けに開催されることを知らされる。水曜日には真奈とデートして関係が深まる。木曜日、武志の衰弱が進行。金曜日1985年に入り「みんなの陶芸展」が開催。あらためて、武志の闘病と創作活動が始まる。つまりこの段階でもドナーは見つかっていない。でもおそらくドナー探しは続いている。土曜日には、時が2年スキップする。つまり1987年。武志が病気を知ってからちょうど3年、余命3年という期間の3年目を迎える。武志が生きているか亡くなっているのか、最後の最後まで分からない展開になっている。
    実際のモデル、神山賢一さんが骨髄移植手術を受けていたにもかかわらず、武志の移植手術にはずっと触れられていない。だからドラマの最後の最後でろくろを回している武志の姿があること。そして並んでろくろを回す八郎がいることを期待したい。

  6. 丹善人 より:

    今週冒頭の大野さんの薬の話、何だったんでしょう?来週も元気で
    出ているし。

    まぐれで良い作品ができるのはたまにあるけれど、狙って作れるのが
    プロ。喜美子がそうなら、武志もプロになれたようです。

    いつもと同じ一日。二人の友人も理解してくれました。いつものコント。
    直子のいつもの口調も。あんなにずけずけとはっきり言ってくれる人も
    少ないか。ぞういえば琵琶湖大橋のすぐ側、堅田で薬局をやっていた
    僕の叔母もあんな口調だった。
    直子ちゃん、一目で真奈ちゃんを気に入ったようで、弟子にしたいような
    口ぶり。

    関係ないけれど、直子ちゃんの今の彼氏「布袋さん」。「蛭子さん」の
    ような感じだったりして。たぶんもじりだと。

  7. よるは去った より:

    喜美子「どこにどう置いたらどう灰がかぶって・・・・・どんな色に焼き上がるか・・・・・・。」
    以前に「サラメシ」で「並べ方」も「職人技」という旨を言っていたことを記させていただきましたが、まさにこの事ですね。
    喜美子「景色を想像して行くんや・・・・・・・。」
    武志「景色・・・・・か・・・・・・?」
     それが
    中條N「大皿の中に水が生きていました・・・・・。」
    に繋がっていましたね。

  8. よるは去った より:

    直子「そういう仲になったってええやん・・・・・。」
    この叔母さんが尻叩き役ですか・・・・・・。

  9. 名乗るほどの者ではございません より:

    もうひとつ骨髄移植関連について。ドナー登録には20歳以上55歳未満という年齢制限があります、たくさんの登録がほしい状況に関わらず制限を設けているということは、なんらかの医学的根拠があるのでしょうが詳しくは存じません。この年齢制限をドラマの主要人物の昭和58年の推定年齢に当てはめれば、ちや子さんはギリギリ適応、敏春さんと圭介さんは何とか適応になりますが、草間さん、ジョージ富士川さん、信楽太郎さん、ハチさん姉は上限を越えています。逆に、桜ちゃん、桃ちゃん、竜也くんは下限に達していません。あと、可能性があるとしたら住田さんなのですが、住田さんって何歳なんでしょうね?

  10. つい しょうこ より:

    名乗るほどの者ではございません さんのコメントで思い出しました。
    NHKスペシャルで一番最初の人体シリーズ「驚異の小宇宙人体」(タモリが司会で養老孟司先生が解説だった。古すぎ?)。
    姉妹間でHLAが完全一致して骨髄移植が行われたものの、二人はいわゆるABOの血液型が違っていたので、移植を受けた方は血液型が完全に置き換わるまで、大量の輸血を行っていました。
    首尾よくドナーが見つかって、骨髄の提供を受けることが出来ればめでたしめでたし。とはいかないんですよね。

  11. 名乗るほどの者ではございません より:

    すいません、ひとつだけ反論を。骨髄移植のドナーはリスクは高くないです。骨髄液採取は全身麻酔で行いますし、麻酔が覚めた後の痛みは個人差はありますが1~7日程度でなくなります。リスクが高いのはドナーからの骨髄液を受ける側で移植前に造血細胞を副作用がキツイ抗がん剤と放射線で無くし移植後には注入された他人の骨髄細胞は骨髄に定着するまで異物とみなされ想像を絶する免疫抵抗に苦しみます。医療系のドラマでよくある「手術は成功したが患者は亡くなった」というひとつの例であり、恐ろしいことにこれが珍しいことではないのです。

  12. いく より:

    フカ先生が来るのかなあ?あの青を出す為にハチさんが呼んだりして、と期待してしまう。