音の父・安隆が亡くなる / エール 第9回

2020年4月9日(木)第2週「運命のかぐや姫」

あらすじ

音が通う小学校で、学芸会の練習が行われる中、音の父・安隆が大阪への出張中に鉄道事故で亡くなるという知らせが入りました。子供を助けるために、安隆は事故に巻き込まれてしまったのです。

安隆の葬儀が終わり一週間が経ったころ。光子は安隆の遺灰を海にまきました。それは、墓の下の狭いところで眠るのはいやだと語っていた安隆の願いをかなえるためのものでした。遺灰のまかれた海に向かって音たち家族は手を合わせました。

音たち家族が悲しみに突き落とされる中、関内家はさらなるピンチに追い込まれました。陸軍の仕事を関内家に仲介していた打越が、契約の打ち切りをちらつかせながら光子に言い寄ってきたのです。

光子は取引先を次々と訪問しました。しかし、どこの取引先も、安隆が亡くなった後の関内家との取り引きを続けることに難色を示しました。そんな中、馬具職人の岩城も、仕事がなくなってしまったことを理由に去って行くのでした。

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予習レビュー

関内家がピンチです。

学芸会の竹取物語で音ちゃんが出演する日までには帰ってくると言って出張に行った安隆さんが亡くなってしまいまいた。

青天の霹靂とでも言うべき悲劇ですが、作劇上はこの出来事によって父・安隆さんの言葉が音ちゃんの胸に刻み込まれることになるのでしょうか。

父・安隆さんの言葉とは、学芸会でかぐや姫に選ばれなかった音ちゃんに対して、誰もが主役になれるわけではない。

脇役がいて主役が活かされるという意味の言葉です。

これから始まる物語の中で、音ちゃんは伴侶を主役に立てるという生き方に徹します。

しかもその生き方は、いわゆる内助の功的な役割ではなく、主役を陰で仕切るマネージャー的な役割です。

そんな生き方をある時期から選ぶことになる音ちゃんの心を、安隆さんの言葉が支え続けることになるのかもしれません。

というわけで、一家の大黒柱が突然亡くなったことで、関内家のドラマが動き始めました。

感想

喜田一以上の窮地の関内家

前回、幸せの絶頂期とでもいうべき描写があった関内家が一転、悲しみのどん底に落とされました。

しかも泣きっ面に蜂とはこのこと。

関内家の取引先はどこも、安隆さんが亡くなってから手のひらを返すような態度を光子さんに対してとるように。

安隆さんが存命中には、安隆さんにいい顔を見せていた打越さんも、下心見え見えの光子さんへのアプローチ。

しかも職人さんまで去って行ってしまう。

一人や二人、光子さんや関内家に温情をかける者がいても良さそうなものですが、そのような人が登場すると物語が複雑になってしまうので、ドラマの中では作劇上の都合から省略したものと思いたいです。

ところで、裕一くんの実家の喜多一も、経営難におちいっていますが、茂兵衛さんという切り札がある。

もちろん、その切り札は養子を出さなければならないという見返りが求められますが。

しかし、関内家には茂兵衛さんみたいな切り札がどうやらないらしい。なのでピンチの度合いは喜多一以上であるはず。

そんな中、平常心を保ち、気丈に振る舞う光子さんの姿に勇気づけられました。

追伸:今にして思えば、打越さんが安隆さんに対して、光子さんのことをほめる場面。あれは今回のフラグだったわけですね。

コメントへの返信 by 朝蔵

なんかこの週は音が主役ですね(アーモンドさん:10回)
前作『スカーレット』では、主人公の相手役の少年時代はセリフで説明されるだけで映像化はされませんでした。

本作は、主人公もその相手役も、子供時代をとても丁寧に描いてますね。

とりわけ朝ドラでの少年の友情の描写は、ブログ主にとってはこれがはじめての経験。なので、毎朝がとっても新鮮です。

裕一くんはじめ、福島の少年時代をいつまでも観ていたいくらいです。

音ちゃん自身だけでなく未来の夫を支える言葉(よるは去ったさん:8回)
脇役の努力が主役を活かすというお父さんの言葉とともに、音ちゃんと音ちゃんの未来のご主人の心を支える言葉になりそうですね。

音ちゃんのお父さん。そして、裕一くんの恩師の藤堂先生。この二人の珠玉の言葉の数々は、後に名言集として出版してほしいレベルです。

めでたし、めでたし(オペラ座の怪人さん:8回)
本作『エール』は、オペラ座の怪人さんが楽しんでおられる様子が伝わってきて、ブログ主にとってはそれが「めでたし、めでたし」です。

「スカーレット」を観た後(偽君子さん:4週)
『スカーレット』とは対照的に、ドラマの演出のメリハリの付け方が鮮明ですね。

また『スカーレット』では、描写が極限まで簡略化されるか省略された人生のビッグイベントをこれでもかというくらい力を込めた演出で描いているところも対照的です。

主役をやっていた人がしっかりと脇役を演じきれる人は素晴らしい(丹善人さん:8回)
朝ドラのドラマの世界が豊かなのは、他のドラマや映画で主役をつとめられるレベルの名優たちが脇役を演じきり主役を輝かせるところに理由の一つがあるのかもしれない。

丹善人さんのコメントを拝読しながら、そんなことを考えました。

ダブル主人公(ふーさん:8回)
ダブル主人公で思い出すのは『マッサン』ですが、主人公は家族関係まで丁寧に描かれたのに対してヒロインの家族はそれほど詳しく描かれることはありませんでした。

その点で本作『エール』はヒロインの家族や子供時代まで、主人公と同じくらい丁寧に描かれていて、名実ともにダブル主人公の朝ドラですね。

「パプリカ」はNHKのいろんなキッズ番組毎のバージョン(よるは去ったさん:7回)
キッズ番組にお詳しいですね!キッズ番組はほとんど観ないので、ブログ主は話についてゆけません(苦笑)

いよいよ「赤坂編」(ひるたまさん:『ひよっこ』)
もうそこまで進んでいるんですか!?

赤坂のあかね荘の人々、なつかしいですね。あかね荘の住人たちの中でも、ブログ主はとりわけ「永遠の25歳」早苗さんが大好きでした。

そして何と言っても、途中からあかね荘の住人になった愛子さんです。

当時としてはハイカラなメニューじゃないか!?(ひるたまさん:8回)
明治生まれ。しかも、東京のもっともにぎやかなエリアで生まれ育った祖父に聞かされました。大正から昭和のはじめにかけては、食生活も含めてとても豊かで明るい時代だったと。

なんか痛いところをつかれたような気分になるのかも(偽君子さん:4週)
この週は、プレッシャーの中での男性特有の心の動きがこれでもかというくらいに描かれますね。

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コメント

  1. 偽君子 より:

    本作、けっして悪くはないと思うんですが、やっぱりakによくある勢い任せというか「こまけぇこたぁいいんだよ!」な感じになってるのが、評価が分かれるでしょうね。身の回りに引き当てて、考えながら観るのが好きな人には引っかかりが結構あるかも。

  2. 名乗るほどの者ではございません より:

    スケベ心を露骨に出してきたヤス、家事が得意で男につくすブシムス小夏も怒ってるはず。今こそ出番だ、川俣銀行頭取の銀ちゃん!38年振りにヤスを階段から叩き落とせ!!

  3. 名乗るほどの者ではございません より:

    ひるたまさん
    誕生日のメニューに関するアンサーです。
    「きんぴらごぼう」「ちらし寿司」は武士の時代からございました。諸説ございますが、東郷平八郎がビーフシチューを食べたいとビーフシチュー自体を知らない料理人に説明した結果「全く違うものだか、これはこれで美味い」と定着したのが「肉ジャガ」ということですので明治時代には既にあったと思われます。「コロッケ」ですが、今作の現在は大正9年頃で『おしん』にておしんや源じいが当時流行っていた『コロッケの唄』を口ずさんでいた頃であり『ごちそうさん』に「スコッチエッグ」が出てきた頃ですので既にあったと思われます。
    違和感があるのが、「オレンジジュース」です。オレンジジュースはまだ流通はされていない時代です。みかんを絞ったとも考えられますが、国産のみかんは黄色く海外産のような橙色にはならないと思われます。あの場面でオレンジジュースが出てきたのは、豊橋市に日本最大のオレンジ輸入加工会社があるからかもしれませんが、それは第二次世界大戦後の話になります。

  4. 文月 より:

    いまのところ,出てくる子役,出てくる俳優を際立たせた気持ちいい展開に思います。
    今のところ,タイトルクレジットは脚本について「原作 林宏司」となっていますが,彼のいいところがでてるのかな?ともおもいます。
    再来週には,林さんが脚本から抜けるともきいていますので,この気持ちいい展開がどうなるのか少し不安なところもあります。

  5. はまま より:

    エールの劇伴。
    控えめに思わさせておいて、盛り上げるところは徐々に音量を上げていくなど、うまく
    使われているように思います。
    ちょっと前に戻りますが、4話の最後で裕一少年が初めての曲をひらめくまでのシーン。
    ゆったりとした伴奏で回想シーンが始まり、教会で聴いた音ちゃんの歌、川俣の町の音、
    蓄音機で聴いた西洋音楽、ハーモニカの音色と融合しって盛り上げ、最後のひらめきに
    結び付けたところ、こういったシーンではたびたび使われる手法ではありますが、
    うまいと思いました。
    なつぞらでは、劇伴に詞が付いて劇中(ソラの主題歌)に飛び込んだことに驚きましたが、
    エールでは、劇中で裕一くんが聴いたり作ったりする曲が、印象的に使われていくのかな
    と思いました。
    コロナの影響で今日から在宅勤務です。
    朝ドラを朝観られるのは良いですが、早く終息してもらいたいですね。

  6. 丹善人 より:

    余談ながら、このかぐや姫の子。シングルファーザーの映画「ステップ」で、
    小学校低学年を演じる白鳥玉季の後を継いで小学校卒業までを演じている
    らしいです。

  7. 丹善人 より:

    お父さんの遺骨は千の風になって散っていきました。逆にいつでもそばに
    いるというメッセージかも。
    経営者が亡くなって社内には誰も引き継ぐ者がいない。誰か片腕となって
    一緒に動いている人がいれば違ったのでしょうが。ああいう仕事内容だと
    そこまでまわれなかったのでしょうね。今までまったく関わっていなかった
    奥さんが引き継がざるを得ないというのは、取引先でも不安材料でしょう。

    やりたかったのに主役を出来なかった子も入れば、やりたくなかったのに
    主役にさせられた子もいる。服装からして当時の身分差別がはっきりして
    いますが、現代のモンペと内容的には少しも変わっていない。
    この子がその後どうなるのか、まったく知りませんが。

  8. オペラ座の怪人 より:

    あちゃ~
    お父様、死んじゃったかあ。
    嫌な予感はしたんだよな。

    光石さんは、私としては、
    皮肉・嫌みを言う役が多かったような気がしますが、
    エールでは、とっても良いお父様、だったのに、
    残念です。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    で、職人さんが女将さんを盛り立てて、
    な~んてこともなく、去っていく。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    恩人さんも薬師丸さんに色目を使っていたけど、
    職人さんのいない会社には興味がない?
    あるいは、薬師丸さんをお妾さんにしよう、なんて、
    企んでいるのかしら?

    ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ

    どうなる、音!?

    おしまい

  9. よるは去った より:

    金助「女子供に出来るほど・・・・・・商売は甘くないに・・・・・・・。」
    吟「職人さんが辞めた・・・・みんな・・・・・・。
    新平「職人は仕事がなければ食って行かれん・・・・・・。」

    この現実に一家はどう立ち向かって行くかが明日以降の展開なんでしょうね。

    光子「かなり・・・・・まず・・・・・い・・・・・。」

    光子母さんが見せた「笑顔」は娘の手前深刻な顔は見せまいという想いからでしょうか、それともどんなに辛い現実にあってもこの娘たちそばにいる限り笑顔は絶やすことはあるまいという想いからでしょうか。

    光子「あの娘たちを守ります・・・・・・。」
    と夫の遺影に誓ったように。