音楽の夢を断念する裕一 / エール 第13回

2020年4月15日(水)第3週「いばらの道」

あらすじ

裕一が所属するハーモニカクラブの演奏会当日を迎えました。演奏会が始まる直前、史郎は裕一の様子がいつもと異なることに気がつきました。一方の裕一は、複雑な表情を浮かべながら舞台の上で演奏をはじめました。

そして、裕一が作曲した曲が披露される段。裕一は自分が作曲した曲を自ら指揮することになりました。裕一が披露した曲は聴衆の喝采を浴びました。舞台に立つ裕一の姿を見て、ただ一人号泣する者がいました。三郎でした。

その数日前、三郎は裕一に打ち明けました。自分が連帯保証人となった業者が雲がくれしてしまったこと。そして喜多一を救うために、裕一を茂兵衛の家に養子に出すことが決まったことを。裕一は、三郎の言葉を受け入れ、音楽をあきらめました。

演奏会の終了後。裕一はハーモニカクラブをやめました。一方で茂兵衛からの借金によって喜多一は窮地を脱すことができました。その翌年の春。裕一が旅立つ日を迎えました。その年の春から、裕一は川俣銀行で住み込みで働くことになったのです。

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予習レビュー

3月に放送された『もうすぐ「エール」』をご覧になった方は覚えておいでかと思います。

裕一くんが演奏会で指揮をする場面。そして、その裕一くんの姿を三郎さんとまささんが観客席から見守る場面。その撮影風景が紹介されたことを。

今回、その場面が登場します。

『もうすぐ「エール」』の中では、裕一くんはある気持ちを胸に秘めながら演奏会に挑む、としか解説されていませんでした。

その「ある気持ち」とは、音楽の夢をあきらめることだったようです。

また裕一くんの演奏を観客席から見守る三郎さんが号泣する場面も紹介されましたが、三郎さんの号泣の理由も、今回のドラマの中で描かれます。

内気で気弱で不器用で、何の取り柄もなかった裕一くんの人生が大きく変わったきっかけは音楽でした。

藤堂先生から、裕一くんの中に眠る音楽の才能に気付かされてから、裕一くんは自分に自信を持つことができるようになりました。

裕一くんの将来を誰よりも案じていた三郎さんにとっても、裕一くんが音楽と出会ったことはこの上ない喜びだったはずです。

そして裕一くんの音楽の夢を誰よりも応援していたのも、三郎さんでした。

その三郎さんが自分の失態により、裕一くんの音楽の夢をあきらめさせなければならない事態となってしまいました。

なんという皮肉。

裕一くんにとっても人生そのものとも言っていいくらいの音楽。その音楽の別れる日を迎えます。

感想

今回の救いは・・・

週の半ばだというのに、あまりにもつらい回でした。まるで一週間の最後のようなストーリー展開をした回でした。

裕一くんが音楽と決別することになった最後の演奏会。

そして、裕一くんが茂兵衛さんの養子に入ることになったと三郎さんが告げる場面。時間を前後させながらの描写が、夢をあきらめた裕一くんの切なさを強調していました。

実はブログ主も、裕一くんと同じ年齢の頃に、似たような状況に立たされたことがあります。

だから、なおさらのこと裕一くんの気持ちがわかりました。

裕一くんは夢をあきらめることになりました。でも、裕一くんは三郎さんを恨んだりは決してしなかったのが救いです。

そして、もう一つの救い。

それは、裕一くんが就職することになった川俣銀行の面々がムダに明るいこと。

明日から、この愉快そうな人たちとのお話が始まるのでしょうか。

鉄男くん一家の夜逃げ。音ちゃんのお父上の死。そして喜多一の窮地と裕一くんの挫折。

あまりにもつらいことが続いたので、明日からの川俣銀行の面々と過ごす日々が楽しみでなりません。

コメントへの返信 by 朝蔵

史郎くん同級生っぽいですね(あさのあさみさん:11回)
同級生みたいですね。学帽についている校章が裕一くんと同じデザインだったのを確認したとき、もしやと思います。

裕一くんと史郎くんが同級生であることが判明。

残る謎は、史郎くんは留年したのか。留年したとしたら、留年の理由は何なのか?ってことですね。

裕一くんは音楽に没頭するあまりの学業不振。一方の史郎くんは、単なる学業不振?史郎くんにいったい全体なにが起こったのか。

気になって仕方ありません。

次男ちゃんを養子に出して、長男ちゃんには呉服屋を継がせて(オペラ座の怪人さん:12回)
三郎お父ちゃん、次男に浩二くんに対して喜多一を継がせる!と宣言してしまった以上、その宣言をいまさら撤回できないのかもしれませんね。

喜多一を継がせると言われた浩二くんがそれに反発していたら、さっきの宣言はやっぱりヤメ!ということもありかもしれませんが。

家業を継がせてもらえることを浩二くんは心から感激してました。

心優しい三郎お父ちゃんの性格からして、そんな浩二くんを失望させることはできないのでしょう。

結果として、裕一くんを失望させることになってしまうわけですが。

あまりにもつらすぎる状況ですね。雲がくれした京都の業者。いつかリベンジされる場面があってほしいものです。

夢を打ち砕くような言葉で馬鹿にしたのも、それに反発してくれることを期待しての発言だったのでしょうか(丹善人さん:12回)
会長の館林さん、会長のポジションを裕一くんに譲ると宣言しましたが、会長を引き受けるだけの気概が裕一くんにあるかどうかを確かめたのかもしれませんね。

プロになれるとでも思っていたのか?と挑発された裕一くんが、もし「おっしゃることはもっともです。プロを目指すような甘い考えは捨てます」みたいなことを言っていたら。

きっと館林さんは、裕一くんの会長就任は無理と判断して、他の人にその座を譲っていたのかもしれません。

館林さんの暴言ともとれる言葉の動機はともかく、素敵な人物でした。

裕一くんは素敵な出会いに恵まれた人生を送りそうですね。藤堂先生との出会いといい、幸運の星に生まれた人のようです。

田口浩正君は過去の作品の「ふたりっ子」では妻子を抱えながら棋士として生き残るべくヒロイン(岩崎ひろみ)に対抗するライバルの役(よるは去ったさん:12回)
田口浩正さんといえばブログ主の中では、周防正行監督の初期作品『ファンシィダンス』『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』。

いずれも内気で不器用でさえない男の子。

竹中直人さんが上記の3作品の中で演じた「青木さん」とならんで忘れられない存在です。

妻想いの当時としては珍しい男だと思います(文月さん:12回)
この先の展開の中で、茂兵衛さんが妻想いの男性であることがはっきりと描かれる場面が用意されているようです。

そういえば、『マッサン』で風間杜夫さんが演じた森の熊さんも、一見すると粗野な男に見えながら、亡き妻のことをいつまでも想いつづけていましたね。

奥様が生きていたころに家族で撮影した映画フィルムを上映して、それを見ながら森の熊さんが涙を流す場面があったと記憶していますが。あの場面には泣かされました。

森の熊さんの息子が出征するときの家族写真の撮影場面も、どういうわけだかはっきりと記憶しています。

放送中の朝ドラの肝心な場面すらちょくちょく忘れるというのに・・・(苦笑)

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コメント

  1. つい しょうこ より:

    客席に座る浩二君の表情と、裕一君が旅立つ前日の兄弟の会話を見て何というか…
    兄弟なのに相手を思いやる気持ちの、ズレの大きさに悲しくなりました。
    この兄弟、永遠に分かり合えないか、分かり合えるようになるまで、長い時を必要になりそうな気がします。

  2. 名のる程の者ではございません より:

    光石さん、菅原さんに続きプロバイプレイヤー相島一之さん登場。善人役であれ悪役であれ、陰のあるキャラであれ今作のような陽気なキャラであれ、この方の雰囲気を作り出す芝居力はいつもスゴいなあと思います。過去に幽霊役で登場されたドラマにて同じく幽霊になった娘役の生駒ちゃん(元乃木坂)と対峙する芝居でその作り出す雰囲気で自然に涙が流れてしまい驚いたと生駒ちゃんがコメントされていたのを思いだしました。陽気なキャラである今回も登場と同時に鬱な空気がカラッと明るくなりましたしね。

  3. さや より:

    古山家、苦渋の決断(>_<) 伯父さん夫婦に子どもがいてくれたら……。でも、こればかりは仕方がないですね。伯父さんが伯母さんを好きだったんですよね、きっと。モデルになった古関裕而先生も、銀行員だったことがあるそうなので、銀行員時代の裕一は、すんなり受け止められそうです(^^)

  4. 丹善人 より:

    スカーレットで、ほとんど信楽から出ることがなかった喜美子が、
    家のため泣く泣く大阪で過ごした数年が人生にとって重要な節目に
    なったように、裕一にとっても銀行での数年が有益な節目に
    なっていくんでしょうね。知らんけど。

  5. オペラ座の怪人 より:

    ついに養子に出ましたか!
    銀行の人たちが良さそうな人たちで良かった。

    入行15年の松尾さんと
    詐欺を働いた田口さんって、
    似てません?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  6. 丹善人 より:

    オープニングタイトルでの指揮をする場面がぎこちなく、下手だなと毎日
    思っていますが、今日の指揮の場面はしっかりしてましたね。
    (吹奏楽部の顧問をやっていたので、ちょっとこだわりがあります)

    江戸時代なら借金の肩代わりに娘を売り飛ばしたような、似たような
    心境をお父さんは感じたでしょうね。でも、明るそうな同僚ばかりで
    救われます。配役もそういう選考基準なんでしょうが。

  7. よるは去った より:

    まさ手紙「辛いとき支えてくれるのは音楽だと思うから・・・・・・。」
     母親なればこその励ましですかね。