川俣銀行に就職する裕一 / エール 第14回

2020年4月16日(木)第3週「いばらの道」

あらすじ

昭和3年(1928年)。音楽の道に進むことをあきらめた裕一は商業学校を卒業。叔父の茂兵衛が経営する川俣銀行に就職し、銀行に住み込みで働くことになりました。川俣の街では、川俣銀行の将来の頭取候補として裕一の存在が噂に。

そんな中、川俣銀行支店長の落合や行員の落合と昌子、そして入行二年目の新人行員である松坂たちが働く職場で、裕一は歓迎されました。そして、裕一が川俣銀行で働きはじめたある日、仕事を終えた裕一は鈴木からある場所にに誘われました。

裕一が誘われた場所。それはダンスホールでした。裕一は意外にも、ダンスホールの一番の踊り子・志津からダンスに誘われました。そして、裕一は志津に恋をしました。裕一が恋をしたことに、川俣銀行の同僚たちはすぐに気がつきました。

川俣銀行の同僚たちは裕一の恋を応援することで、音楽の夢に破れた裕一を元気づけようとしました。同僚たちに背中を押され、裕一は毎晩、ダンスホールに通いつめました。そして同僚たちもまた、裕一と志津を交際させようと真剣になるのでした。

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予習レビュー

音楽活動にのめり込んだ学生生活を終えた裕一くんが、夢であった音楽をあきらめて叔父の茂兵衛さんが経営する川俣銀行に就職しました。

さて、女性が主人公の朝ドラの場合、主人公が社会に出てから「天敵」とでも言うべき手ごわいキャラが登場して、主人公に対してストレスを与える展開がよくあります。

前作『スカーレット』では大阪・荒木荘の大久保さん。その前の『なつぞら』では東洋動画の麻子さんなどがそうでした。

しかし、社会人になった裕一くんは、生まれて初めての職場で天敵に悩まされることなく、先輩たちから歓迎されるようです。

もっとも、裕一くんの場合は先輩ではなく経営者の茂兵衛さんが天敵なのかもしれません。

そして、将来の頭取候補だけに、先輩行員たちも下手に天敵になることはできないと言う打算が働いていることも十分に考えられます。

そのような環境で始まった新生活。

裕一くんの恋バナがいきなり始まります。お相手は、ダンスホールで出会う志津という名の美しい女性。

ネタバレになりますが、この女性への恋心は残酷な結末を迎えてしまうようです。

裕一くんが恋をする志津ちゃん。もしかすると彼女が「主人公の天敵」のようなポジションのキャラなのかもしれません。

感想

川俣銀行の面々がいちいち楽しい

夢破れた裕一くんの、前回の失意の表情がウソのようです。また、前回の切なすぎる悲劇は一転、ラブコメディとなりました。

さて、ラブコメディを支える川俣銀行の面々がいちいち素敵です。

皆さん、決して立派な人物というわけではありませんが、こんな人たちと同じ職場だったらどれほど働きやすいだろうと思わずにはいられない人ばかり。

あのコワモテの茂兵衛さんが雇い入れた人には見えませんが、でも、こんな心優しき人たちを集めてしまう何かを茂兵衛さんは持っているのかもしれません。

できることなら、川俣銀行のエピソードが長く続いて欲しい。そう思わずにはいられません。

しかし、主人公が浮かれる状況の後には思わぬトラブルがあるのがストーリーテリングの定石です。

明日の展開が心配です。

コメントへの返信 by 朝蔵

母親なればこその励ましですかね(よるは去ったさん:13回)
これまで祐一くんの音楽好きを応援してくれるのはもっぱら三郎お父さんでした。でも、ここぞというときにはやっぱりお母さんが頼りになりますね。

もっとも、お父さんの立場からしたら、いまさら音楽がつらいときの支えになるなんて言えなかったのかもしれません。

お父さんは、音楽そのもので息子に悲しい思いをさせてしまいましたからね。

祐一くんが旅立つ場面。息子の夢をあきらめさせることになってしまった自分の失敗を悔やむ三郎お父さんの表情は見ていて痛々しいほどでした。

しかし、そんなお父さんに「気にすんな」と言った祐一くんの優しさに救われました。

そして、この場面を観ていて『半分、青い。』のヒロインの言葉を思い出していました。

たしか、ヒロインの鈴愛ちゃんの漫画家になる夢がついえそうになったときのこと。鈴愛ちゃんが、親のくせに子供の夢をつぶすのか!みたいなことを言ったと記憶しています。

本作『エール』の主人公・祐一くんも、状況としては親に夢をつぶされてしまったわけですが、それだけは決して口にしない祐一くんは大人でした。

明治の男の気骨というやつでしょうか。

明るそうな同僚ばかりで救われます(丹善人さん:13回)
同僚のみなさん、揃いも揃って明るい人ばかり。そして、とっても仲も良さそう。

朝ドラの主人公が故郷を離れ、社会人になって早々に天敵ともいうべき厳しい先輩にしごかれるのが朝ドラの定番の展開ですが、本作はそれはなさそうですね。

また、職場のややこしい人間関係に巻き込まれて苦労するという、ありがちな展開とも祐一くんは縁がなさそうです。

そんなわけで、これからしばらくは安心して観ていられそうです。ここまではちょっとばかりつらかったですが。

ついに養子に出ましたか!(オペラ座の怪人さん:13回)
これまでずっと、三郎さんは二人の息子のどちらも養子には出さないとがんばっていてくれましたが、ついに詰んでしまいましたね。

祐一くんが実家を出てゆく日の三郎さんの沈痛な面持ち。直視できないレベルでした。

そして、息子に好きな道を歩ませてあげられなかった三郎さんの苦悶の表情を見ながら思い出したのは前作『スカーレット』の常治お父ちゃんのことでした。

前作は、ヒロイン喜美子ちゃんの視点から見えたものを中心に物語が進んでいたので、常治お父ちゃんの気持ちはあまり見えてきませんでした。

でも、きっと三郎さんと同じ気持ちで喜美子ちゃんを大阪に送り出したんでしょうね。

大阪に行った喜美子ちゃんの声を電話を通して久しぶりに聞いたとき、常治お父ちゃんは泣いていました。

喜美子ちゃんが大阪に旅立った直後も、家族に知られないところできっと泣いていたんだろうなと思いました。

裕一にとっても銀行での数年が有益な節目になっていくんでしょうね(丹善人さん:13回)
祐一くんは作曲家という、かなり特殊な職業に就くことになるので、まあまあ普通の職業である銀行員という経験そのものも、後になって役立ってくるのかもしれませんね。

また、川俣銀行の愉快すぎる面々。

この人たちとの出会いや職場で一緒に過ごした時間も、祐一くんの人生にとって宝物になってゆくのではないでしょうか。

というか、そうあってほしいです。

裕一に自信をつけさせるための親心ですかね?(アーモンドさん:12回)
おそらくそうだと思います。館林さんは祐一くんの才能をしっかりと見抜いていました。しかし、ちょっとばかり弱々しい自信なさげなとこがが心配だったのかもしれません。

自分にはない天賦の才能が祐一くんにはある。そのギフトを発揮してもらいたい。会長への就任がそのきっかけになってもらいたい。

そんな気持ちが働いたのでしょうか。

男前すぎる館林さん。家業を継ぐとのことでしたが、立派な当主になって、いつかどこかで再登場して欲しいですね。

銀行員時代の裕一は、すんなり受け止められそうです(^^)(さやさん:13回)
銀行員時代の裕一くん。先輩たちが楽しい人ばかりで、とっても楽しめそうですね。川俣銀行の同僚たちは、ブログ主が大好きなタイプのキャラばかり。いつまでも銀行員時代が続いて欲しいと思うほどです。

光石さん、菅原さんに続きプロバイプレイヤー相島一之さん登場(名のる程の者ではございませんさん:13回)
相島一之さん、本当にいい味出してますね。

下手な役者がこの支店長役を演じたら、単なるお人好しに過ぎなくなりかねない。でも、相島一之さんが演じると、チャーミングさと貫禄が同居してお見事です。

この兄弟、永遠に分かり合えないか、分かり合えるようになるまで、長い時を必要になりそうな気がします(つい しょうこさん:13回)
音ちゃんの三姉妹は仲の良い様子が丹念に描かれましたが、裕一くんと浩二くんの兄弟は、すれ違いは描かれても、が仲良くする描写はこれまでのところありません。

すれ違いはこれからしばらく、ますます大きくなりそうですね。

良さそうな人たちでよかった(アーモンドさん:14回)
朝ドラの主人公が社会に出て真っ先に経験するのは、天敵みたいな存在の厳しい先輩からの洗礼です。

裕一くんが将来の頭取候補ということもあるのでしょう。天敵の心配はなさそうですね。少なくとも銀行の中では。

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コメント

  1. 何だか観るんだよね より:

    お父さんを騙した人と、川俣銀行の先輩鈴木さんって似てませんか?思わず見入ってきまいました。

  2. 名のる程の者ではございません より:

    ダンスホールのシーンで「え~?密閉されたホールでそんなに人が集い、しかも密着してダンスしていいのか?」と一瞬考えてしまった。はぁ、いつまで続くのでしょうかねえ、自粛生活・・・。

  3. つい しょうこ より:

    裕一君の場合、「男女交際」のほかに、
    「お金持ってそうな男に貢がせようと、手ぐすね引いている女狐のあしらい方」とか、
    「(志津ちゃんに袖にされた何人もの)男の嫉妬の怖さ」などをセットで手ほどきしてあげないといけない気がします。

  4. さや より:

    ダンスホールは、「純情きらり」や「カーネーション」にも出てきましたね(^^) 支店長役の相島さんは「純情きらり」でもいい味出してました。

  5. 丹善人 より:

    映画「Shall We Dance?」でも夜中の公園で役所広司さんがシャドーダンスを
    行う場面がありましたが、No1の美人に目をかけられたとあっては恥を
    かかせないようにやるしかないですね。望んで行った場所ではない職場で、
    来てよかったと一瞬でも思えるのなら。でも、なんで自分が、とは
    思わなかったんでしょうかね。

  6. オペラ座の怪人 より:

    今日は古き良き時代の
    濃厚接触のお話でした。

    相島支店長のことを
    我が家では熊面鯉と呼んでいます。
    三谷幸喜さんが、相島さんの芸名を
    熊面鯉にしようと提案していたから。

    この人は、偉い人から、情けない人まで、
    何でも上手に演じていて、凄いでふ!

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    おしまい

  7. ゆきこ より:

    弟がめちゃくちゃ僻んでますね(笑)どっちが行ったってお父さんは寂しがったと思いますよ

  8. よるは去った より:

    志津「Shall we dance・・・・・・・・?」
     やっぱり、ああいう初々しい感じの男がモテちゃうんですかね?
    しかし、ダンスホールがあんな感じのところだとは、今回のドラマで初めて知りました。

  9. アーモンド より:

    会社の上司、先輩、同僚良さそうな人たちでよかった。