三郎からの知らせはウソ / エール 第26回

2020年5月4日(月)第6週「ふたりの決意」

あらすじ

家族の説得に成功したという三郎からの電報を受けて、裕一は川俣に帰りました。茂兵衛の反対によって一度はあきらめていた英国留学も決まり、音との結婚も許された裕一はこれ以上望めないほどの幸福感を感じていました。

一方、福島の喜多一では、三郎、まさ、浩二だけでなく茂兵衛までもが裕一の帰りを待ちわびていました。そして、三郎以外は裕一の結婚に反対していました。三郎の電報は、裕一を実家に帰らせるためのウソだったのです。

その頃、音は吟とともに東京に滞在していました。音は、歌手になるための夢がかかった音楽学校の受験に挑もうとしていたのです。音は試験に対して不安を持つその一方で、裕一の身に起こっていることはまったく知らずにいました。

裕一は福島の実家に帰り、結婚に反対するまさと向き合いました。まさは裕一の結婚を認めようとはしませんでした。まさ以上に浩二は裕一の結婚に反対しました。浩二は、自由気ままに生きる裕一のことがどうしても許せなかったのです。

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予習レビュー

家族の説得に成功したという三郎さんからの電報は、裕一くんを実家に帰らせるための真っ赤なウソでした。

裕一くんと音ちゃんの結婚は三郎さん以外は誰もが反対でした。

茂兵衛さんは言うに及ばず、お兄ちゃんに対して複雑な感情を抱いている浩二くんも反対。まささんまでもが反対します。

裕一くんと音ちゃんの結婚に賛成なのは三郎さんだけですが、家族の説得に失敗した三郎さんの賛成意見など、もはや何の役にも立ちません。

ところで、これまでの『エール』はすべての出来事がスピーディーに描かれてきました。

音楽活動に夢中になり商業学校を留年する日々が、実家の家業の窮地によって夢の断念。茂兵衛さんとの養子縁組の受け入れ、川俣銀行への就職。そしてダンスホールの踊り子への恋と失恋までがわずか一週間。

翌週もスピーディーでした。

1年を経過しても失恋の痛手から立ち直れない裕一くんが作曲コンクールに挑戦。そしてコンクールの入選。音ちゃんとの文通。留学の許可。ここまでも一週間。

しかし今週は、音ちゃんとの結婚に反対されるという状態は、スピーディーには解決しないようです。

木曜日の放送の時点でも、まささんは結婚に反対し続けています。

登場人物たちの思惑が入り乱れる今週は、見どころがいっぱいの一週間になりそうです。

感想

リトル浩二くんのフラグの回収

コメディタッチの前週から一転、とってもディープなシリアスドラマとして新しい週がはじまりました。

そのシリアスドラマの主人公は浩二くん。

浩二くんが今回のすべてを持って行ったと言っても過言ではないほどの熱演でした。

そして、子役ちゃん時代のスノードームのエピソードも回収されました。

スノードームの場面とは、以下の場面です。

少年時代、お母さんに連れられて川俣に行った裕一くんは、浩二くんのお土産にとストードームを買ってきました。

そしてそのスノードームを裕一くんが浩二くんに渡したその直後、お父さんが裕一くんに楽譜だったか譜面だったかをプレゼント。

スノードームをもらって嬉しそうだった浩二くんは、お父さんと裕一くんの様子を見て、とたんに複雑な表情を浮かべる。

このときの浩二くんの複雑な表情がその後もずっと忘れられずにいました。

今にして思えば、あれが浩二くんの心の屈折のフラグでした。そのフラグがついに回収されたのが今回だったのでしょう。

さて、リトル浩二くんのフラグは回収されましたが、成長した浩二くんの苦悩が回収されるのはこれからです。

しばらくは浩二くんから目が離せません。

コメントへの返信 by 朝蔵

二人はこうしてお互いを支え合いながら(よるは去ったさん:25回)
声が出なくなった音ちゃんを裕一くんが励ましたように、裕一くんもまた東京オリンピックで音ちゃんに励まされてましたね!

というか、これから励まされるわけですね。

「詐欺師」?とんずらしたんですね(アーモンドさん:25回)
この騒動の裕一くんと音ちゃんの反応の違いが印象的でした。

天然キャラの裕一くんは何も学んでなさそうですが、この騒動から教訓を得た音ちゃんがこれから先に裕一くんを鶴亀みたいなやからから守ってくれるのかもしれません。

古舘伊知郎さんのプロレス実況風にコメント(名のる程の者ではございませんさん:25回)
なつかしいです。古舘伊知郎さんの実況中継。ふたたび朝ドラに出演する機会があったときは、詐欺師でなくあの「実況」を再現するような役で登場してほしいです。

音以外は動じないのね(オペラ座の怪人さん:25回)
鶴亀によるお金の持ち逃げに腹を立てていたのは音ちゃんでしたが、将来、音ちゃんが裕一くんの危機管理を担うフラグかなと思いながら観てました。

これが志村けんさんの最後の映像(よるは去ったさん:25回)
志村けんさんの映像。他にもまだあるみたいです。しかし、本作『エール』は初の朝ドラ出演作品にして遺作になってしまいました。(涙)

そして、そして、ようやく自分の好物も登場!(ぱぽりんさん:25回)
お久しぶりです。ぱぽりんさんの「こまかすぎる撮影セットの観察(笑)」が復活して、ブログ主もとってもうれしいです。

どうやらいろいろ暗躍するようで(丹善人さん:25回)
「暗躍」。志村けんさんご自身も、これまでの自分らしくない役とおっしゃっていたそうですが、新境地を開くことになった作品が遺作になってしまったのが残念でなりません。

角替和枝さんと柄本時生さんが役柄も親子(せをはやみさん:25回)
親子共演だっただけでなく、リアル親子による親子の共演だったわけですね。放送当時はずいぶん話題になったことでしょう。

緊張する音が廊下を歩くとき、手と足が一緒に出てましたね(丹善人さん:25回)
そこにはまったく気がつきませんでした。

三郎さんをだました京都の業者を演じた田口浩正さんが、映画『シコふんじゃった。』でまったく同じことをしていました。彼の場合は緊張が原因ではなく、その奇妙な歩き方がデフォルトでした。(笑)

角替さんとサクラさんは劇中でも義理の親子(せをはやみさん:25回)
リアル親子が演じる親子。さらにリアル義理の親子が、義理の親子役を演じているとは。すごいことになってますね。

三郎も裕一&音も、契約相手にとんずらされれて、お金の絡む「詐欺」(アーモンドさん:24回)
親子で詐欺被害に遭ったわけですが、両詐欺師ともに実に縁起の良い名前なのが不思議です。

三郎さんを騙した詐欺師の名前は「吉野福之助」。そして裕一くんを騙した詐欺師の名前は「鶴亀寅吉」です。

実在の曲名がでていますね(アーモンドさん:10週)
作曲家たちの活躍が描かれる頃になると、実在モデルが誰なのか特定しやすくなりそうですね。

師匠であった故いかりや長介さんのように味のある性格俳優への転身もあり得た(まーちゃん:25回)
実際、今年の年末には山田洋次監督の映画の主演も控えていました。初の映画主演も経験され、志村けんさんのターニングポイントになる1年だったはずです。本年は。

自分の思いもよらない感情に気付くのかもしれません(つい しょうこさん:25回)
「嫉妬」という感情が小山田氏にとっては想定外のことだったのかもしれませんね。少なくともハチさんは「嫉妬」を想定してはいませんでした。

今度はディレクター、そういう役柄が合う人なんですね(アーモンドさん:6週)
さらに古田新太さんは、『あまちゃん』『とと姉ちゃん』に次いで意地悪な役です。こういう役柄も似合う人みたいですね(笑)

コロナの影響で、収録が中断してるとか(アーモンドさん:5週)
大河ドラマ『麒麟がくる』は収録の中断のしわ寄せがきて、放送が中断されかねないそうです。『エール』もそんなことになってしまうのかもしれません。

一度は朝ドラに出てほしかった女優さんでもあります(文月さん:25回)
ブログ主も同じことを考えていました。岡江久美子さんの悲報に触れたときに。志村けんさんといい残念でなりません。

緊張のあまり手と足が一緒に出てましたネ!(リキちゃんママさん:25回)
裕一くんが音楽の道をあきらめる原因をつくった京都の業者を演じた田口浩正さんが、その昔『シコふんじゃった。』という映画の中でまったく同じことをやってました。

姉妹での朝ドラは結構いました(文月さん:25回)
情報提供ありがとうございます!土屋太鳳ちゃんと有村架純ちゃん。このお二人は可能性ありますね。それぞれの姉妹の注目度も高いので。

ミュージックティーチャーのエピソードもあって、厚みがありましたね(tonkoさん:25回)
ミュージックティーチャーは、ただの変な人ではありませんでしたね。さすが、音ちゃんが師と仰ぐ人のことだけのことはあります。

御手洗さんの独白から80年以上を経て日本で結実しますよ(名のる程の者ではございませんさん:25回)
美輪明宏さんの『ヨイトマケの唄』への壮大なフラグ。そのように考えるとミュージックティーチャーの独白がますます味わい深いものになります。

音のみ悔しがる(アーモンドさん:25回)
お金を持ち逃げされて悔しがる人がいないと、また同じことを繰り返しかねないので、音ちゃんが今後の安全装置になりそうですね。

木曜日の親子4人のシーンは芸達者揃いで、圧巻でした(みかんの皮さん:25回)
古山家と関内家の二組の親子の場面。志村けんさんのお茶の間親子コントを思い出してしまいました。

「ふたりっこ」は良いですよ(みかんの皮さん:25回)
『ふたりっこ』は、往年の大女優・香川京子さんが出演されているので、とても気になっている作品です。ブログ主も再放送してほしいです。

エールが今週で終了したとしても名声が残るくらい完成度の高い1週間でした(boxster981さん:25回)
第5週の完成度への分析のレビュー。何度も読み返してしまいました。ここまで深く洞察している視聴者の存在を知ったら、作り手の方々はさぞかし喜ばれるだろうと思います。

「お父さん、音さんを産んでくれてありがとう」とナイスボケ(アーモンドさん:25回)
このボケによって、裕一くんのキャラがよ〜く見えてきましたね。そして、抜けたところがある裕一くんを、しっかり者の音ちゃんが支える未来も見えたような気がします。

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コメント

  1. 偽君子 より:

    すみません、もう少し書かせていただきます。
    なんというか、グッサグサ刺さるを通り越して一句ごとに頭をグーで殴られてるような気分でしたよ。こんな気分、「おひさま」の川原さん(わからなかったらお許しください)以来でしたねぇ。入れ込んで見るタイプの小生みたいなのはフィードバックが結構大きいし、かなり引きずります。あんまり意味のないことなのかもしれませんが、そういう風に幸不幸に固執したくなってしまうような人たちに事欠かないのが、朝ドラの魅力なのでしょう。

  2. 偽君子 より:

    ふと思ったんですが、当時は御手洗センセの話でもわかるように、「男子たるものは・・・」という空気がまだかなり濃かったんですよね。福島のあたりは、戊辰以来特にそうだったと思います。
    浩二くんはそういう中にあったから、自分が不当に冷遇されていると思っても、文句がなかなか言えなかったし弱音も吐けなかったんですかね。まぁ言ってもムダだというひねくれた諦めもあったでしょうけど(伯父さんが「あいつは賢いが、殻が破れねぇ」と言ったのはそういうことなんですね・・・)。
    ついしょうこさんがおっしゃる通り、「無償の愛」なんていう単語を知るのはもっと成熟してからですよね。本当に愛しているなら、もっとわかりやすい形で示してほしい、というのはもっともです。
    「あっちを立てればこっちが立たず」と言いますけど、この「こっち」側の人間が描かれると、よりリアリティラインが上がった感じになり、深みを増すんですね。朝ドラは感情移入させてなんぼの世界ですから、そういう壁にぶち当たる様子が、一番「あるある」となるのでは・・・だんだんなに言ってるかわからなくなってきたので終わりにします(苦笑)。

  3. 丹善人 より:

    浩二君のデビュー作の「怒り」見ました。広瀬すずちゃんが黒人米兵に
    レ○プされる衝撃の映画で、相手役で熱演でしたが。
    昨日浩二君役の子その他大勢が出ていた評判の「3年A組」が一挙放送で
    あって一気に見ましたが、今日の浩二君の熱演はあのドラマの主役の
    先生の熱弁を彷彿させました。

  4. マグノリア より:

    親子共演。
    もうどなたか書いていらしたでしょうか?
    今再放送している「はね駒」の白川由美さんと二谷友里恵さん。

  5. 偽君子 より:

    なんかこうなると、特別な才能で世を渡るのは、「鳴門秘帖」の表現を借りれば「人でなしの道を進む」ことになってしまうのかなぁ・・・。凡人で良かったと心底思います(笑)。

  6. みかんの皮 より:

    私も今日は浩二くんに泣かされました。この役者さん、数年前に映画「怒り」で、沖縄の少年を演じていました。本当にシビアな役で、心の傷にならないか心配したくらいの名演でした。それもあって、今回の弟役に注目してます。どうか、浩二くんも幸せになってほしい。老婆心じゃないですが。いえ、もう立派な老婆の歳なんですが:-)
    スノードーム、あノシーン覚えてます。あの時三郎さんが買ってきたのは小山田先生の作曲の本だったかと。

  7. 丹善人 より:

    逃げ出した実家に頭を下げてまでして援助して貰ったお母さん。
    自由に暮らす兄ばかりかまってもらって、つぶれかけの店を
    必死で守ろうとする弟。まだはっきりと口に出して非難するだけ
    ましなのかも。
    普通は、こうして一つの天才の芽がつぶされていくんですが。
    世に出てくる天才は、周囲の猛反対など意に介せずに自分を
    貫いてきた人が多いのでしょうけれど。一人でも後押ししてくれる
    人がいることで事情が違ってくる。裕一君の場合には
    恩師であり、妻であり、親友であったことですか。

  8. つい しょうこ より:

    しょうがないことなんだが、「無償の愛」を理解するには、まだ浩二君は若すぎる。
    とどめに伯父さんにも「結果がすべてだ」とダメ出しされちゃったし・・・

    一方、今まではどんな意思表示も弱気で暗い口調だった裕一君ですが、反対する家族を前にして一歩も引かない強い態度を見せるところが印象に残りました。

  9. ゆきこ より:

    音ちゃんを結婚相手に決めたのは当然本人の希望ではあるけどあんまり裕一の事を責め立てないで欲しいですよね別にいいとこのお嬢様じゃなくてもいいじゃないですかお父さんは亡くなってるけど音ちゃんの家も軍に関係する仕事をしてる所なんだからそれだけでも十分いい所の家になると思いますあんまり責め立てるとわろてんかの二の舞ですね(笑)

  10. オペラ座の怪人 より:

    茂兵衛さん曰く「経過より結果」
    その通り。
    努力を(大して)しなくても、
    才能を開花させて、結果を出せば、オッケー!

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    お母様と弟ちゃんが結婚に反対なのは、
    よくわかりませんなあ。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  11. よるは去った より:

    津田N「現在の金で2500万円・・・・・・。」
    計算してみると当時(昭和初期?」の1円は3000~4000円ということに。
    以前の作品「わろてんか」ではヒロイン(葵わかな)が実家から500円が現在の金で500万円の価値だと言っていたと思います。
    価格の変動がそれだけ大きな時代だったということですね。

  12. アーモンド より:

    今夜BSプレミアム夜9時「セーラー服と機関銃」が放送されますね。
    約40年前高校生の頃の薬師丸ひろ子が懐かしい。