プロの覚悟を問われる音 / エール 第50回

2020年6月5日(金)第10週「響きあう夢」

あらすじ

音は、稽古をしたくても稽古ができないほど体調の悪いが日が続きました。そんなある日の夜、音が家から姿を消してしまいました。裕一は方々を探しまわり、ようやく音の姿を見つけました。音は真夜中の音楽学校で歌の練習をしていました。

裕一は作曲家の立場で音に告げました。妊娠し声が出なくなった音は舞台に立つべきではない。声を出せなくなったにもかかわらず舞台に立っても観客を不安にさせるだけだ。それは観客に対して失礼なことだと。

裕一の顔を見た音は、泣きながら自分の気持ちを裕一に訴えました。環から覚悟を問われてお腹の中の子供を失うことが怖くなった。お腹の中の子供を失いたくない。しかし、音楽もあきらめたくはないと。

そんな音に裕一は言いました。音の夢は一旦自分に預からせてほしい。音の夢は自分が叶える。だから、音もいつか自分の夢を叶えてほしいと。その翌日、音は『椿姫』を降板し退学届を提出しました。半年後、音は女の子を出産するのでした。

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復習レビュー:コメントへの返信 by 朝蔵

晩年「ものまね王座」審査員としてボロクソに批判するのが常(知らんけどさん:50回)
懐かしいです。そして「淡谷のり子さんの要素を含めたキャラ設定」とおっしゃったことの意味がよくわかりました。

裕一「君は舞台に出るべきじゃない。お客さんに失礼だ」(魁光さん:50回)
自分の音楽にこだわり過ぎるあまりに行き詰まり、そこから抜け出すことができた裕一くんだからこその説得力のある言葉でした。

もしコロナの中断が無ければ今頃成人役のキャスト(魁光さん:50回)
中断がなければ『エール』は残り1ヶ月。ドラマはすでに戦後編に入っているのではないかと予想しています。

子供が手を離れ仕事が定年になったらもう何かできる程の体力も時間もない(たいとうみほさん:50回)
子供が成人する頃には40代前後。人生50年時代には最晩年。おっしゃる通り「子育ての後に好きなこと」の重みが今とは全く違いますね。

因みにドリフは軍歌をリメイクしたりしてかなりレコード出されています(知らんけどさん:15週)
確かにそうですね。リアルタイムでドリフを楽しんでいた頃は幼かったのでさすがに気がつきませんでした。

やっぱ裕一くん筋金入りのフェミニストですよ(偽君子さん:50回)
三郎さんの影響もあるのかもしれません。三郎さんがまささんに廊下の拭き掃除を代わると言い出した場面。あそこに三郎さんのフェミニストぶりが現れていました。

少ないカット数で、長回しの連続でした(還暦のたつおさん:50回)
真夜中の家の中。姿の見えない音ちゃんを裕一くんが探し回る場面。裕一くんが複雑な動きをするにもかかわらずほぼほぼワンカットなので驚きました。

予習レビュー

音楽学校の記念公演で上演する『椿姫』の主役の座を勝ち取ったところから始まった、今週の音ちゃんの物語。

音ちゃんの妊娠が判明したことで主役を降板するところで週が終わります。

音ちゃんは日を経るほどのつわりがひどくなる。お腹が大きくなってくれば声量も落ちてしまう。

一緒にオペラの稽古をする面々は音ちゃんのことが心配でした。そしてオペラの稽古に支障をきたすことも心配でした。

強気の音ちゃんは心配は無用と言いました。

しかし、周囲の面々は心配しないわけにはゆきません。そして心配することで稽古に集中することもできにくくなります。

そんな周囲の困惑が音ちゃんにはわからなかった。

そんな音ちゃんに対して双浦環が強烈なアドバイスを行います。お腹の中の子が危険なことになっても舞台に立つ。それがプロだと。

子供を選ぶのか。それとも歌手になる夢を選ぶのか。究極の選択を迫る双浦環。

ところで双浦環自身も、かつてこのような究極の選択を迫られた中で歌手の道を選んだ過去があるようです。

おそらくその過去ははっきりと描かれることはないと思いますが、何らかのフラグが立つのではないかとブログ主は予想しています。

そして、そのフラグがいつ回収されるのかは今のところ不明です。

感想

音ちゃんの二つの記念すべき瞬間

いつもは何だか頼りなげな裕一くんが、今回は音ちゃんの前で立派でした。

舞台に立つべきでないときっぱり言い切ったこと。しかもその言葉を夫としての立場からではなく、作曲家の立場として、音楽のプロとして言いました。

夫としての立場から同じ言葉を告げたなら、音ちゃんの反発を食らったでしょう。

音ちゃんのこれまでの言動から考えて、どうして女だけが結婚すると夢をあきらめなければいけないのかと。

しかし、作曲家としての立場から、音楽のプロとしての立場から言われてしまったら音ちゃんは言い返すことができません。

音ちゃんも声楽家としてのプライドがありますから。

ところで『椿姫』のヴィオレッタの選考会が始まったとき、選考会に挑む学生たちに環さんが問いかけました。

どんな気持ちで歌ったのかと。

その時の音ちゃんは「音楽は楽しい」という自分視点で歌っていたことを打ち明けました。

しかし今回、裕一くんが言った「お客さんに失礼だ」という言葉を音ちゃんは受け入れ、そして舞台に立つことを断念しました。

音ちゃんが音楽を「自分のため」から「お客さんのため」と認識を変えた記念すべき瞬間だったのかもしれません。

音ちゃんの第一子出産と合わせて、二つの記念すべき瞬間が描かれた『エール』第50回でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

リアルの史実と若干違い(アーモンドさん:49回)
違いがあるのはドラマを盛り上げるためだと思います。あと、朝ドラ向きではないエグすぎる史実を避けて通る狙いもあるのかもしれません。

生活は苦しくなかったのでしょうか?(アーモンドさん:49回)
契約金は受け取っていたのでヒット作がなくても生活苦に悩まされることはないかと思いますが、精神的なプレッシャーは相当なものだったかと思います。

環さんも辛い決意をしてきたからプロとしてやってこれたんだろうなと思います(ゆきこさん:49回)
子供が死にかかっても舞台に立つ覚悟はあるのかという環さんが音ちゃんに告げた言葉。環さんの暗い過去を感じさせる言葉でしたね。

「プロ」の世界の厳しさ(よるは去ったさん:49回)
環さんはきっとプロになったことでこれまでたくさんの大事なものを失ってきたんでしょうね。そんな悲しい過去が環さんの表情に見え隠れしていました。

今日の音ちゃんはあまりにも独りよがり、前のめりすぎでしたね(魁光さん:49回)
音ちゃんのいらだった様子は、今の言葉で表現するならばマタニティブルーと呼ばれる情緒不安定な状態なのかもしれません。吟ちゃんもそんなこと言ってましたね。

男性が結婚し子供を持っても、それ以外のもの、仕事やら、今まで接してきたコミュニティやらを失う必要はほとんどない(たいとうみほさん:49回)
女性の場合、社会的な製薬に加えて、妊娠中は生物学的な制約も加わりますからね。妊娠中にお腹の上に重しを乗せて腹式呼吸の練習とかできませんから。

千鶴子さんと渡辺麻友さんの共通点は自分が選んだ夢のために多感な時期に様々な人生経験が積めなかった(さん:回)
環さんの言う子供が死にかかっても舞台に立つプロの覚悟と同様、人生経験を捨ててでもプロとして生きる道を選んだ、ということなのでしょうか。

僕の父の葬式の日(丹善人さん:49回)
ブログ主も仕事を絶対に抜けられないタイミングで父が亡くなり、昼は葬儀の手配などを行い深夜に仕事を進めると言う離れ業をしました。

当時はまだ若かったのでできましたが、今なら自分も死にます。(苦笑)

避妊という概念が希薄だった(名乗る程のものではございませんさん:49回)
避妊や家族計画という概念に関するコメント。興味深く拝見しました。避妊や家族計画という概念から少子化という問題が生じたのかなと、ふと思いました。

家族を犠牲にする芥川龍之介の作品は「地獄変」(丹善人さん:49回)
ありがとうございます。映画のことが気になり『地獄変』に関して調べたところテレビドラマ化もされており、その脚本をなんと三島由紀夫が手がけているんですね。

そこまでやり抜く覚悟があるのか、プロとはそこまでしなければいけないのだ(たいとうみほさん:49回)
「親の死に目に会えない」という言い方もありますが、親を子供に差し替えたのが環さんの言いたかったことなのでしょうね。

元歌は三橋美智也さんが歌っています(あっきさん:48回)
『東村山音頭』のルーツについてご教示くださりありがとうございます。埋もれた名曲が何かのきっかけで世に出る。『エール』で描かれたエピソードと通じるものがありますね。

ミュージカル界の二大エース対決でもあり、二人のモーツァルト対決(名乗る程のものではございませんさん:13週)
ミュージカル界について知識が皆無なので、第13週がそれほどまでに価値ある豪華キャスティングであることにまったく気がつきませんでした。

舞台の主役たる者は、座長としての責任を負わなければなりません(還暦のたつおさん:49回)
音ちゃんがまわりに気遣わせてしまったのは、音ちゃんの空気の読めない性格がわざわいしてしまったみたいですね。

わかりますわかります。小生も同じですよ(偽君子さん:49回)
ありがとうございます。いら立つ場面。『あまちゃん』がそんな場面がやたらと多かったので、なかなか乗れずにいたことを思い出します。

A案:音が主役を辞退する(オペラ座の怪人さん:49回)
A案とB案。A案の方が禍根を残すことなく、すべて丸くおさまりそうですね。

廿日市さん、流行の後追いをするんじゃなくて(1013さん:49回)
廿日市さんは、流行の後追いに加えて、流行の劣化コピーで仕事をしようとするところがあまりにも残念ですね。(苦笑)

宮崎駿に対する嫉妬心は終生消えず、手塚先生は宮崎御大にほぼ言及していないそうです(浦まんたさん:49回)
言われてみれば手塚治虫氏は宮崎駿氏の仕事について何かを語ったことがないですね。晩年の手塚治虫氏の大ファンだったので、そこだけは気がついていました。

よくぞ当時のトップアイドルの事務所がオファー受けたなと思いますね(名乗る程のものではございませんさん:49回)
『地獄変』に出演した当時のトップアイドル。『ひよっこ』の島谷くんが大ファンという設定でしたね。

舞台と妊娠の両立に苦悩する音(アーモンドさん:49回)
音ちゃんの苦悩を、裕一くんがものの見事に解決してくれました。裕一くんが初めて頼もしく見えました。

ハーモニカクラブを退団したのと状況が似てますね(アーモンドさん:49回)
夢をあきらめるつらさを裕一くんは誰よりも知り抜いていたからこそ、音ちゃんに舞台を断念させつつ夢をあきらめないで済む道を示したのかもしれませんね。

裕一くんが音ちゃんの夢を預かることで、音ちゃんの夢は失われずにすみますから。

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コメント

  1. 還暦のたつお より:

    今回は、前49回と大きく異なって、少ないカット数で、長回しの連続でした。登場人物、各人の思いのたけを述べていきます。カメラはそれをじっくり捉える。どうやら、制作陣はストーリーやテーマに大きく関わるシーンに関しては、時間をかけてたっぷり描写する意図のようです。半面それ以外のシーンについては、早撮りやショートカットで、効率良く描くことにしたようです。「船頭可愛や」が売れなくて、双浦環が歌ってヒットさせる件は、通常であれば、三話くらいで描くところを一話で描き切っていましたね。かなりメリハリをつけた語り口だと思います。

  2. 偽君子 より:

    うん、やっぱ裕一くん筋金入りのフェミニストですよ。志津さんの一件も、見方によっては逆恨みなんでしょうけど、なんか結構負い目になってるっぽいんですよね。しっかり者のおっかさんの影響もあるのかな?思えば、戊辰の昔からあのあたりの女性には、男性に影響を与えずにはおかないような気丈な人が多かったようですし。
    しかしなんですね、こういう問題を朝ドラで繰り返し投げかけずにいられないという状況を思うにつけ、どうしても忸怩たるものを感じてしまうんですよ。やっぱり母親というのは根源的なものに関わる存在ですからね、そういう肩書きがついたら最後、どうしても甘えられなくなるし、浮ついた気持ちではいられなくなるわけで。そこの道理をわかろうとしなかったら、なんのための旦那か?と。「あいつは強いから俺がいなくても・・・」などと、この期に及んで言っているような人は、必ずや藤丸姐さんにドヤされるでしょう(笑)。

  3. たいとうみほ より:

    令和の現在なら「仕事や子育てが一段落してから好きな事に打ち込めばいい」と簡単に思えますが、昭和の、子供が手を離れ仕事が定年になったらもう何かできる程の体力も時間もない、という時代には、それは容易な事ではなかったと思います。だからこそ裕一君の「夢を預かり育てる、将来実現させる」との約束は、並々ならぬ重みをもって、音ちゃんに伝わったんじゃないかと感じます。却って現代の方が、子供が独立したらor定年になったら何がしたいのか、早いうちに考えておかないと迷惑老人の元認知症の元、などと言われてしまいますから。(少子化対策云々も含めて)今の時代の視点から見れば古山夫妻の人生設計はこの上ない理想でしょう。この時代には困難が予想される事であっても。

  4. 魁光 より:

    思っちゃったからしょうがないのコーナー

    古山華。異例の二度目の誕生。
    もしコロナの中断が無ければ今頃成人役のキャストが出て来て、恋やら学業やら夢やら追っかけてるんだろうな〜と。

    華ちゃんの大活躍が今から楽しみです。

  5. 魁光 より:

    裕一「君は舞台に出るべきじゃない。お客さんに失礼だ」

    この言葉に草若師匠の教えを思い出しました。
    下積みや兄弟子のお世話や気遣いを通して人を喜ばせる機敏を学ぶことの大切さ。
    一人の人間を喜ばせられなければ、高座で沢山の人を喜ばせられるわけがない。

    この教えは「ニッポンに行きたい人応援団」では桂歌丸師匠の教えとしても紹介されていました。

    劇中では技術面がフォーカスされていましたが、音ちゃんの場合はこちらの方がよっぽど重要だと思いましたね。

    共演者の気遣いを無視して強引に突っ走ってましたからね。周りを戸惑わせ続ける人が主役でお客さんも喜ばせるのはそりゃ無理な話です。

    様々な人生経験を積んだ音ちゃんが今度は古関オペラで輝きを放つことを願っています!

  6. 知らんけど より:

    以前に千鶴子さんは淡谷のり子さんの要素を含めたキャラ設定されているとコメントしましたが今回の千鶴子さんの手紙がまさにそれ
    晩年「ものまね王座」審査員としてボロクソに批判するのが常(特に下ネタ披露する清水アキラさんに対して)ですが時折みせるデレ、コロッケさんにボロクソ言いながら満点つけたり田代まさしさんのネタに笑いがとまらなくなったり、清水アキラさんが一度下ネタ封印したネタ披露した際には「やればできんじゃない」と優しい口調で応えたり(清水アキラさん、これに対して男泣きされてましたね)
    淡谷先生審査席の隣にはいつも女優の生田悦子さん、ご高齢だった淡谷先生を優しくなにかと介助してましたね、既に鬼籍に入られたお二人ですがアチラでも仲良くされてるんでしょうね

  7. 魁光 より:

    音ちゃんが裕一に預けた夢が戦後の「古関オペラ」で回収されると以前コメントをしましたが、

    史実ではこのオペラに出演はしていませんが、久志と千鶴子さんも参加するのではと予想しています。

    久志は歌で戦争に加担した自責の念から、終戦直後に酒浸りの荒んだ生活を送ることが確実になっています。
    このオペラを通して歌うことへの意欲を取り戻すきっかけになるかと。
    13週でもはっきりオペラが歌いたいと言ってましたからね(笑)

    千鶴子さんは壁にぶつかり挫折し音楽以外に活躍の場を見出して救われていくと予想していましたが、「あなたに負けたままでは納得がいきませんから」を実現する為にオペラに参加すると予想します。

  8. boxster981 より:

    本編は環を中心に見てきたので週間サマリーは音を中心に見てみよう。因みに音は典型的な右脳表現の演出です。
    椿姫の主役に抜擢され本格的練習を始めるものの技術が追い付かない音。環は技術指導に加え自身が椿姫を演じたときのレコードを渡す。音が幼き日教会で環に出会ったことを思い出させる演出だ。
    あの時もレコードを渡され、「将来私みたいになりたい?だったらどんなことがあっても今日みたいに出番に穴をあけちゃ駄目。周りの人に迷惑がかかるから。」と言われていた。それが後々プレッシャーに。
    一方裕一は木枯に紹介された高梨の詩に曲をつけレコード化されるが曲は売れず契約金返済の危機。音がレコードを環に聴かせると自分で歌いたいと望むが小山田が反対。環は小山田に直談判して、自分の立場を脅かす新しい才能に敏感な芸術家たちの目をたくさんみたと告げる。廿日市上層部の反対を押し切ってレコーディング、曲は大ヒット。
    一方音に妊娠発覚。記念公演だけは成し遂げようとするが体調は優れず声も出ない。環は「プロって、子供が死んでも舞台に立つ人間のこと、その覚悟があるのよね」と音の覚悟を問う。追い込まれる音「どうして女だけ…」
    ある夜息切れしながら練習する音に裕一は告げる。「君は舞台に出るべきではない。お客さんにも失礼だ。」
    泣きながらこの子に会いたい、歌も諦めたくないと訴える音に対して「その夢僕に預けてくんないか、預かって大事に育てるから。その代わり君にもいつか僕の夢かなえて欲しい、僕の作った曲で君が大きな舞台で歌う!音は何一つ諦める必要ないから。そのために僕いんだから。」歌で言えばサビですね。
    納得した音、降板&退学。そして無事愛娘誕生。
    来週は福島へ里帰り。あれ、豊橋はどうなっている?個人的には薬師丸母さんに会えないのが寂しい。

    ところで週間サブタイトル「響き合う夢」は主題歌のフレーズと呼応している

    泣いて生まれて響く命
    きっと嬉しくて笑っているんだ
    僕らはきっと出逢うでしょう…
    これ「誕生の詩」になっているんだと気付いた次第

    音丸さんの「船頭可愛や 」さらに音質の良いものが見つかりました。
    船頭可愛や 音丸 良音質 1935年

  9. 偽君子 より:

    ラフマニノフといえばヴォカリーズ・・・。あれ、歌詞なしで人、特に女性が「声で奏でる」と見事ですよね。ふみさんでも違和感ないかも?

  10. boxster981 より:

    今週は事前に予習をしました。
    その理由は音丸(藤丸のモデル)の肉声を聞きたくて調べたから。
    そして発見したのはリアル環が本当に「船頭可愛や」を青レーベルで発売していたこと。
    蝶々夫人のイメージが強いので自分にとっては大発見!ただただビックリしている。
    しかもさすがに本家音丸より圧倒的に上手い。
    それに匹敵するのが柴咲コウの歌唱。たぶん今週のボスキャラは彼女だったと思う。
    レコーディングの他に小山田との対決、音との微妙な師弟交流があったから。
     
    一気見すると水面下のテーマが師弟の葛藤だと分かる。
    ドラマでは小山田vs裕一の葛藤が大きな軸にあり、それに実際にはないであろう環vs音の師弟交流を被せることで音の降板&退学を昇華させようとしたのではないだろうか。それは音が退学を環に告げるシーンで伺える。「ほとんどの人がいばらの道でなく平穏な幸せを選ぶ」と話す環に「夢も子供も夫婦2人で育てて行きます」とは何と残酷な言葉だったことか。その瞬間環の顔がこわばり背景がホワイトに飛ぶことに音は気付いていない。師弟の葛藤はいつの場合も師の側にあり、それが無ければ単なるパワハラに終わってしまう。
     
    ドラマでは小山田に直談判に及んだ環、リアルでは山田耕作は三浦環の音楽学校助教時代の弟子のひとりだったらしい。おそらく山田は環がレコードを出すことに反対表明すらしてないと思う。だからこの辺はすべてフィクション、しかも音丸のレコードは最初からヒットしておりそれを帰国して耳にした環が曲を気に入り自分から歌わせて欲しいと申し出たのが史実らしい。しかもリアル環は16才で結婚した後音楽学校に入っている(というか結婚が学校に入る条件だったらしい)。そういう史実を下敷きにもういちど環と音のやりとりを見ると環の音楽と人生における味わいが会話の端々に塗りこめられている気がする。環の演出は敢て平坦な喋りと感情を殺した表情(左脳表現)に徹しているようで稀に音楽に関する場面だけ感情を解放しているようだ。
     
    環が小山田を訪ね直談判するシーンは輪郭が不自然にぼやけていておそらく合成だと思う。AIで美空ひばりに新曲を歌わせたプロジェクトがあって完成度に驚いたものだが、志村けんさんの急死によりAI合成が後々採用されるかもしれませんね。美空ひばりといえば彼女も「船頭可愛や」を歌っています。音丸、環、ひばり。どれも素晴らしいのですが、個人的にはひばりの「船頭可愛や」が一番好みです。よろしかったら聴き比べてみて下さい。

  11. たいとうみほ より:

    千鶴子さんが留学したジュリアード音楽院はニューヨークにあって、そこにラフマニノフ先生がいた、となると、近現代史の重苦しい部分が「エール」と地続きなのを感じて背筋が寒くなります。ラフマニノフはロシア革命のあおりでアメリカに亡命し、その後はソビエト共産党からもナチスからも警戒されていきます。いよいよ裕一君と軍が無関係でいられなくなる時代がさりげなく「アメリカにいたラフマニノフ先生」に感じられました。

  12. たいとうみほ より:

    最初に登場した千鶴子さん、お弁当を1人で食べてて、隣に音ちゃんが座ったら露骨に嫌そうにしてました。「私はここに友達を作りに来たんじゃない。ここにいる人は全てライバル」と言い放って。その千鶴子さんが留学先からわざわざ便りをよこしたというのは心暖まります。音ちゃんとの出会いが彼女にとっても、何らかの肥やしになったでしょうか。あるいは異国での孤独な心を、音ちゃんとの再会を心待ちにする思いが支えてくれることになるでしょうか。

  13. アーモンド より:

    史実では、音丸(藤丸)版「船頭可愛や」が大ヒットして、環版「船頭可愛や」がさっぱりだったんですね。逆なんですね。

  14. 偽君子 より:

    当時なら、藤丸さんにやっつけられたとき「女に説教されるほど落ちぶれちゃいない!」と怒り出してもおかしくないかもしれませんね。そうなると、裕一くん結構フェミニスト?というより、弟さんとの一件もそうですが「正論系どストレートセリフ」に弱いのかな。あるいは、ああ見えて(?)根が真面目だから、とにかく自分が間違った道に進みそうになったらグイと引き戻してくれるような人を求めているのか。

  15. 名乗る程のものではございません より:

    「下駄屋の娘」がトレンド入りし「下駄屋バカにするんじゃねー!」と鉄男くんが叫んだ今週。下駄愛用している『ゲゲゲの鬼太郎』『いなかっぺ大将』『じゃりんこチエ』『あしたのジョー』のさち『てんとう虫の歌』の日曜子ちゃんという何気に戦闘力の高い方々も喜んでいるでしょう。因みに、下駄を履いているイメージですが、『じゃりんこチエ』のテツは草履を、『こち亀』の両さんはサンダルを愛用しています。

  16. 丹善人 より:

    男3人がぐだぐたやっている。確かに中村雅俊、田中健、秋野太作の3人を
    連想させますね。
    ちなみに秋野太作はそれまで津坂まさあきの名前だったのを「秋の大作」に
    出演するというきっかけで改名したという逸話があり、奥さんの温碧連
    (NHKの「ステージ101」の1期生)に笑われたという話を当時の
    月刊誌で読みました。

  17. つい しょうこ より:

    ついしょうこが選ぶ今日の見どころは
    1.今一つ「わかってない」3人の男を前に、音ちゃんの辛い心境を解説し裕一君にアドバイスする、ほろ酔いの藤丸ちゃん。
    2.降板と退学を決意しレコードを返しに来た音ちゃんを見送った、環先生の表情。
    です。

    あ、そうだ。環先生は一つ勘違いしていますね。
    音ちゃんは一見、いばらの道ではなく、穏やかで平坦な道を選んだように見えるかもしれないけど、ダンナが裕一君では、それはそれで平坦とは程遠い道を歩むことになりそうなので、なかなか楽ではない気がします。

  18. 名乗る程のものではございません より:

    たいとうみほさん、コメントを興味深く読ませて頂きました。
    戦後に「母体保護法(当時は優性保護法という名称でしたが)」が出来て中絶が合法化され、産婦人科という専門科が増え比較的安全に中絶することが可能になりました。(本日放送で音さんは産婆さんによる出産でしたが、戦後が舞台の『なつぞら』では産婦人科での出産だったのは時代の変わり目を表しています)ただし、「教科書には載らない日本人の死因第一位は中絶」になったことも現実です。(朝ドラヒロインが決まった清原さん主演ドラマ『透明なゆりかご』より)産まれる前なら罪悪感が希薄という風潮になってしまったのかもしれませんね、出産前遺伝子検査も合法化されましたので、まだまだ第一位のままでしょう。
    ラテックス製避妊具は昭和初期に発売されますが、長年「明るい家族計画」というキャッチコピーで薬局前の自動販売機に置かれ夜間にこそこそ買うものでしたが、現在のようにコンビニでも購入するようになるのはHIV感染予防に効果ありと学会発表されてからです、避妊ではなく感染予防で市民権を得たのは皮肉なものですね。
    あと、本音レベルで話せない時代ということの具体例ですが、「アグネス論争」が起きた時に批判的なコメントをしていた一人がこの時代に活躍なされた淡谷のり子さんだったということです。リアル音さんは第二子出産後に音大退学しますが現場に第一子を連れて来ていたかもしれません、「いないいない、ばぁ」と癒している人の陰で眉をしかめている人もいたのでしょうと察せられます。
    以上、長文失礼致しました。

  19. 還暦のたつお より:

    今回もまさに神回でした。裕一の愛情ある説得。千鶴子さんからの友情ある葉書。環さんからの言葉に秘められた複雑な思い。見どころたっぷりでした。すでにエキレビで木俣冬さんが指摘しているので、敢えて取り上げるのも気が引けるのですが、裕一の説得の後押しをしたのは、酔っぱらった藤丸ちゃんの
    女性目線の正論でした。このドラマ何気にサブキャラがいい働きをするので、油断できません。それから
    男三人、女一人の若者たちがかたまってうだうだしているところは、70年代日本テレビ系で日曜午後8時からやっていた「俺たちの旅」、「俺たちの朝」などの青春ドラマを思い出しました。(だから、この前小倉一郎さんが出ていたのか。)あと今回は、夫婦で、家事分担をしているシーンが割合はっきり出てきます。これは、この時代の男の人としてはかなり珍しいのではないでしょうか。同時代の普通の夫婦が、どんなだった気になるので、亭主関白だと言っていた吟ちゃん夫婦の様子が気になりますね。

  20. 浦まんた より:

    いやあ、今日の裕一は男前でした、惚れ惚れしました。49話で双浦先生が音の復活を後押しするイメージを書きましたが、それは今朝の裕一くんがすべて言葉にしてくれました。「何かを諦める必要なんて無い」そして「君も僕の夢をかなえてくれ」、対等かつお互いを必要とする素晴らしい関係性でした。私は前回東京五輪のころに生まれていて、たぶん朝蔵さんと世代が近いと思うのですが、同じ状況でこういうことを若いときに言えたか、内心忸怩たる思いがあります。
    ところで二階堂ふみさんの感情がぐちゃぐちゃになる演技、あの若さであの説得力に信じられません。しかも直後の陣痛シーンあたりのコメディエンヌぶりも痛快。最強の若手女優ですね!

  21. アーモンド より:

    リアル裕一とリアル鉄男、リアル久志の絡んだ楽曲が数多くありますね。
    http://www.city.fukushima.fukushima.jp/bunka-shinkou/kanko/bunka/shisetsu/setan100nen/1997.html

  22. ヤジウマン157号 より:

    音が舞台を諦めることになるんだろうとは思っていたけど、誰がどのようにその道をつけることになるか興味深かった。結局、将来の夢へと昇華しつつ、裕一が引導を渡すことになったんだね。

    今日の回を見ていて、なぜか『半分、青い』の鈴愛を思い出していた。漫画を描けなくなり、心配してくれた裕子に八つ当たりをして、最後には秋風に引導を渡される(実際は鈴愛がそうさせた)あのシーン。
    あれとは背景もこの先への夢や展望も全然違うんだけど。

    しかし今回、千鶴子が音に『強欲』という意味が何となく分かった気がする。妊婦である自分を気にしないでくれと言われたって、周りは、はいそうですか、ってわけにはいかない。で、体調がすぐれずに長期間休んでしまって、結果的に周りに迷惑がかかる。音自身それがわかっていて、他の人なら割り切るであろうことでも、何とかしたい気持ちが強くて自分で折り合いをつけられない。良いにつけ悪いにつけ、まさに強欲。

    でも、その強欲さが千鶴子にも影響を与えたところもあるんだろうか。千鶴子自身のプライドもあると思うけど、ヴィオレッタ役を引き受けていないよね。しかも、行った先がジュリアードですかい。
    裕一には叶わなかった海外留学を、彼とは違う形ではあるだろうが、成し遂げた。音の強欲さががたくさんのものを手にしたいものだとしたなら、千鶴子は何としても一つの高みを目指していく、そんな強欲さがあると思う。
    (渡航費とかどうなってんのかわからないけど、大変なものだと思うんだよね)

    この先、音と千鶴子がどこかでまた絡んでくれるといいな。

  23. あさのあさみ より:

    本日の1番の驚き>ラフマニノフ=過去の偉大な作曲家というイメージなのに、「エール」の世界では現役で生きてる!
    あと、下駄屋の娘ちゃんが何気に鉄男くんのおでん屋の常連さんなのが、個人的にはツボでした(^^)

  24. 紺碧の空はいいな より:

    朝蔵さま、おはようございます。
    半年ぶりに朝ドラを視聴しております。
    以前から古関裕而さんに興味がありましたので、毎朝が楽しみです。第8週では紺碧の空の制作エピソードをわくわくしながら見ておりました。
    今後は「露営の歌」「暁に祈る」など、軍歌という名の応援歌をどのように量産していくのか興味深々です。

  25. たいとうみほ より:

    「この時代の人がこんな事を言う(考える)訳がない」というのは、そもそもこの時代にこんな物の考え方はなかった、というのと、本音レベルではそう思う人も居ただろうけど公言が憚られた、というケースがあるだろうと感じています。古山夫妻が避妊しなかったことを問題視する意見に関しては、前回のコメントを書かれた方のおっしゃる通りかと、もっとえげつない事を言えばもっと昔の日本は「生まれてから間引きをすればいい」との発想も一般的で、それが殺人罪や遺棄罪であるとの認識が定着するには時間が掛かった。「二十四の瞳」原作にもある場面ですがさすがに今それをリアルにドラマ化はできないでしょう。一方で今日藤丸さんが屋台で言った言葉、これは平塚雷鳥や柳原白蓮ならバッシング覚悟で堂々と言っていたでしょう。時代背景に配慮しないのも、この時代はこうに違いないと価値観を単純化してしまうのも、どっちもどっちと感じています。どんな時代だって本音レベルでは、人の価値観は様々だったろうと私は思うのです。

  26. 魁光 より:

    そして千鶴子さんとは文通できる仲になったんですね。
    素直な気持ちを直球でやり取りできているようでとても微笑ましかったです。
    「ちりとてちん 」ではあまりにも天邪鬼キャラが多すぎて、気持ちの行き違いが多々起こってましたから。
    裕一と木枯くん、音ちゃんと千鶴子さんのお互いを認め合い、しのぎを削る良きライバル関係が今後も続いていきますように。

  27. 丹善人 より:

    1回限りの出番だと思っていた下駄屋の娘。今日もまたいましたね。
    この女性、久志君とくっつくのでしょうか。壁ドンの効果で。

    今まで一人でどんな難局も乗り越えてきた音ちゃん。とうとう
    自分一人ではどうしようもない場面にぶつかって、ようやく
    悩みを分け合って乗り越えていく道を知りました。裕一君が立派です。
    お父さんとはちょっと違うところでしょうか。

  28. オペラ座の怪人 より:

    降板するべき、とは書いたけど、
    まさか、本当に降板するとは!?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    しかし、退学までせにゃ、ならんのかね?

    と思ったら、
    え!?
    一気にご出産?
    おめでとうございまふ。

    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

    しかし、両家の親族は?

    おしまい

  29. 魁光 より:

    「何かを得るためには何かを捨てなければいけない」の新解釈を見た気をしました。
    「何かを得るためには何かを捨てずに然るべきときまで温める」ですね。
    そして家族全体の夢、将来の夢として大きく育んでいく。
    私の中では音ちゃんは強欲というよりはただ行き急いでいるようにも見えました。
    でも一区切りでほっと一安心です。

  30. よるは去った より:

    藤丸「もっと心の内を想像して・・・・・・寄り添ってあげなさいよ・・・・・・・・。」

     藤丸さんにはこういう人がいたのかな。
     双浦先生にも千鶴子さんにも。
     或いは一人であがいて今まで来たのかな。

  31. よるは去った より:

    音「子供も夢も・・・・・・夫婦二人で育てていきます・・・・・・。」

    音「来た・・・・・・産婆さん読んで・・・・・・・。」

    こういう場面を長々と引っ張らないのが最近の朝ドラの良いところかなあ。

  32. 通りすがりの猫 より:

    現在では日本人のオペラ歌手の方でも出産を経て復帰される方が多くなりましたが、それでも骨盤やホルモンの影響から発声が変わることを気にされる方は今でもいます。それが昭和の初めごろの体型や体力もまだまだ劣っていた日本人女性なら尚更です。現在の芸大を戦前に卒業された方で一度は結婚されたものの、声楽の道を諦めたくないと子供をもうけなかったために離婚された方のお話を思い出しました。音ちゃんは、椿姫は諦めるけど、音楽の道を諦めたわけじゃない。それに赤ちゃんと幸せな毎日も!強欲上等です!