三郎と浩二が二人きりに / エール 第55回

2020年6月12日(金)第11週「家族のうた」

あらすじ

浩二が再び養蚕農家の畠山のもとに足を運びました。再び畠山家に足を運んだ浩二は自分の仕事への思いを畠山に打ち明けました。一方で畠山は浩二が作った資料に目を通していました。そして補助金を取り付けることを条件に浩二の提案を受け入れました。

そんな中、三郎の容態が急激に悪化し昏睡状態におちいってしまいました。眠り続ける三郎を前にして裕一はまさと浩二に打ち明けました。三郎は自分の病状が重く、先が短いことを自覚していたことを。

三日三晩昏睡状態におちいった三郎がようやく目を覚ましました。目を覚ますや三郎は浩二と二人きりになり浩二に言いました。家と土地はすべて浩二に譲るつもりだ。それについては裕一の承諾もとっていると。

三郎が浩二にすべてを託した日の夜、三郎は息を引き取りました。三郎の葬儀が終わり、家族と別れを告げた裕一は茂兵衛のもとに足を運びました。裕一は茂兵衛に詫びるものの、茂兵衛は過去のことを一切気にかけていませんでした。

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予習レビュー

古山家の絆がテーマである週「家族のうた」のクライマックス回。

今回、三郎さんは最期を迎えるはずです。浩二くんと二人きりになった三郎さんが、浩二くんに告げる言葉。それは遺言です。

家と土地のすべてを浩二くんに譲ることを伝えた上で、浩二くんへの父親としての気持ちを三郎さんは打ち明けます。

この三郎さんの言葉を聞かされて浩二くんはようやく「父は兄ばかりを特別扱いする」という思い込みを克服し、裕一くんとの確執も解消されるようです。

古山家の家族の問題=裕一くんと浩二くんの静かな確執はこれで回収です。

一方、養子縁組をしたはずなのに、うやむやなままだった茂兵衛さんとの関係も、裕一くんが茂兵衛さんのもとを訪ねることできれいに回収されます。

今回で裕一くんは、故郷に福島の人々に残していた掛け値がすべてきれいに清算されます。

感想

「浩二とは何がなくても言いてえこと言いあって来たべ」

『エール』前編の最後ということなのかオープニング映像と主題歌はなし。『なつぞら』のときと同様に最終回のような演出の前編の最後の回でした。

この最終回のような演出の前編の最後の回で、裕一くんと家族の関係。もっとも深刻な状態だった浩二くんとの関係は修復されました。

茂兵衛さんも、裕一くんが過去にしでかしたことについては全く気に留めていない様子。茂兵衛さん、器が大きい。趣味の陶芸は下手みたいですが。(笑)

三郎さんの最後の場面を裕一くんとの会話ではなく浩二くんとの会話の場面に設定したのも素敵な選択でした。

「裕一とは音楽があるから話ができた。浩二とは何がなくても言いてえこと言いあって来たべ?」

この三郎さんの最期の言葉で、浩二くんの乾ききっていた心も潤ったはず。浩二くんはもう大丈夫。兄との関係もこれからは良好になるかと思います。

裕一くんの家族問題が解消され、いよいよ次週からは作曲家として活躍する裕一くんの姿を見ることができる・・・という展開だといいのですが次週から2週続けてスピンオフ。

そしてスピンオフが終わると第1回からの放送にです。これからというところで急ブレーキをかけられた気持ちです。

コメントへの返信 by 朝蔵

先生以外にも登場人物が動員される可能性が十分あります(魁光さん:54回)
本作は印象に残る男性キャラがいつになく多いと感じていました。そしてそれは、主人公が男性だからだろうと考えていました。

この先の悲しい展開の中で、その悲しみを際立たせるために印象に残るような男性キャラを次々に登場させたのかなと、ブログ主は思いました。

そして、そこまで悲しみを際立たせるのは裕一くんの作曲した楽曲の明るさを際立たせるためなのかもしれません。

しかも裕一へのコンプレックスをほじくり返される始末(魁光さん:54回)
痛いところを突かれましたね。畠山さんが古山家の兄弟間の確執を知るはずもなく、悪気のある言葉ではなかったでしょうが。

兄さんはもう・・・・・とっくに家族じゃねえんだよ(よるは去ったさん:54回)
浩二くんのこの言葉は、兄さんも家族に寄り添っていて欲しかったという強い願望の裏返しの表現なのでしょう。その願望があるかぎり、きっと・・・・・

親孝行ならヒット曲を出したことで十分果たしているでしょう(魁光さん:54回)
藤堂先生の言葉を借りるなら、人よりも努力しないで人よりも上手にできること。裕一くんにとってはそれが音楽。

ヒット曲を出すまでの道のりは大変なものがありましたが、それでも親孝行したという自覚を持てるほどではないのかもしれません。

レコードを持ってくることで、こだわりがなくなったという証し(丹善人さん:54回)
兄弟間の確執が解決されたという証。そして畠山だんが浩二くんの提案を受け入れるという証になりますように。(このコメントが投稿される頃には答えがわかってると思いますが)

かつてのアイドル菊池桃子ちゃんが老けメークして、グッとくる名演!(オペラ座の怪人さん:54回)
これまでになく老けメイクした菊池桃子ちゃん。これまでになくアイドル時代の面影が見えたような気がします。声もアイドル時代を思い出せてくれました。

老けメイクなのにとっても不思議です。

裕一くんはそこまで器用ではないんですね(偽君子さん:54回)
おそらく歳をとっても不器用な裕一くんのことを、これから円熟した音ちゃんが上手にサポートしてくれるのでしょう。

しかし音ちゃんもまだまだ若く、しかも夫の家のことに口を出せる立場ではありません。音ちゃんとしても夫が弟とギクシャクしているのを見るのはつらいものがあるでしょうね。

裕一君は都会の厳しい競争社会に晒される(たいとうみほさん:54回)
裕一くんは都会の厳しい競争社会の中でも、とりわけ競争が激しい世界の住人ですからね。そんな世界の住人と、都会とは正反対の環境の住人が分かり合えなくなるのは当然のことなのかもしれません。

同じ「どこかズレた」感じ(偽君子さん:54回)
バンブーでの裕一くんの「ズレ」は、おおらかな相手に甘える「ズレ」でしたが、今週の浩二くんへの「ズレ」は甘えが許されない状況なのにそれが理解できていない「ズレ」。

兄弟間の確執が解消されるのを機に裕一くんの「ズレ」が改善されますように。

まささんがすごーく後悔してますね(ゆきこさん:54回)
どうして夫の体調の異変をもっと早くに気がついてあげられなかったんだろうって後悔してるんでしょうね。まささんは真面目な女性なので。

地道に必需品や公的インフラ産業に従事する人が、不要不急のエンタメ産業にいい感情を持てない事は大いにある(たいとうみほさん:54回)
ただでさえ兄に対して複雑な感情を抱いている浩二くん。公的インフラ産業に従事する者として不要不急のエンタメ産業に関わる兄が憎くてしかたがない。

しかしいつか、兄の仕事が多くの人から求められる仕事。とりわけ戦後の混乱期の食うや食わずの世相の中で求められる仕事であることを目の当たりにして、考え方が変わるのかなと期待しています。

桑畑農家の人に、失敗した時の覚悟があるのか問われて浩二は答えられませんでしたね(紺碧の空はいいなさん:54回)
この場面を見たときに浩二くんと似たような仕事に従事する人の講演を聞いたことがあります。その方は最終的に農村再生プロジェクトを成功に導いたのですが、そこに至る途中でストレスから畑の中で心臓発作を起こして倒れたこともあるとか。

浩二くんが責任を問われ即答できなかったのは、仕事の困難さをよく理解できている責任ある態度だったのかなとも思いました。

浩二くんが必死な説得をする姿に生糸がダメになり日本が追い詰められていた背景を感じさせられました(名乗る程のものではございませんさん:54回)
浩二くんの職務に、このような時代背景を忍び込ませていようとは考えもしませんでした。ブログ主のようにぼーっとしてる人が気づかない間に時代は動いているんですね。

文句ひとつ言わない音さんのけなげさよ(偽君子さん:54回)
夫の兄弟間の修羅場を目の当たりにしたら、普通なら逃げ出したくなるところ。にもかかわらず三郎さんのことが心配だからしばらく福島に滞在しようと提案した音ちゃん。

藤堂先生と結婚した昌子さんと同じくらいよくできた嫁です。

NHKBSPの放送『昭和に響いた“エール”〜作曲家・古関裕而と日本人〜』(文月さん:54回)
情報提供ありがとうございます。

これまでの本放送はドラマを追うことに一所懸命でしたが、再放送で史実を振り返る鑑賞の仕方をするのもいいですね。

跡取りの浩二が金融業の拡張を提案し、三郎がそれを拒否しましたよね、このことも回収されるといいと思っています(浦まんたさん:55回)
金融業の提案の他にも、浩二くんは三郎さんに対して種々の誤解をしていたかと思います。それらも浩二くんの成長につれて回収されるといいですね。

「覚悟をしておいてください」覚悟する余裕もなく父親を亡くした音(丹善人さん:54回)
ブログ主は覚悟する余裕もなく両親を亡くしたのですが、今にして思えば覚悟する時間の苦痛がなかったのは救いだったとも考えられます。

数十年も経過しているのでこんなことを言えるのかもしれませんが。

三郎さん、あの状態になったら、もう本人の好きな事をさせてあげてくださいという段階(還暦のたつおさん:54回)
ですね。今さら養生したところで意味がないです。ドストエフスキーの小説だったか、絞首台に乗せられた罪人が最期の言葉として言った言葉は、首のデキモノが痛むので薬を塗ってくれだった。そんなエピソードがあったのを思い出しました。

『白い巨塔』で田宮財前が胃癌、唐沢財前が肺癌、岡田財前が膵癌(名乗る程のものではございませんさん:54回)
財前教授の死因が時代の変遷の中で変わっていった事実を初めて知りました。というか、ブログ主は田宮財前版しか観てないのですが。

田宮財前版で、財前教授が亡くなった日に祖母が亡くなりその日の記憶が今も鮮明に残っています。

古山家にもそんな「風の便り」役にあたる人がいたら、これ程こじれなかったかも(つい しょうこさん:54回)
もし「風の便り」役のポジションに立てるとしたらやっぱり大将でしょうか。福島と東京の間を何往復してましたから。

でも大将は古山家との接点が皆無ですからね。大将のお父上と三郎さんは少しだけ接点があったと記憶していますが。

担当者(脚本)が色々交代(アーモンドさん:53回)
これについては『エール』の放送が開始される前にアナウンスがあり、もともとの脚本家が途中から降板。

3名の脚本家が継ぐことになり、3名のお名前が交代で表示されているようです。

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コメント

  1. 還暦のたつお より:

     朝蔵様、お世話になっております。当該の記事は、とと姉ちゃん放送当時に、週刊文春の,たぶんテレビ健康診断というコラムでした。筆者の名前は、忘れましたが、確か女性の方だったと思います。唐沢さん演じる花山が、実在の花森さんを真似てスカートをはいていたことに違和感を感じたという内容でした。このとき比較されていたのは、ゲゲゲの女房で、村上弘明さんが演じていた深沢洋一という人物です。ご存じかと思いますが、この深沢洋一という人物は、漫画雑誌 ガロ の創設者で初代編集長だった長井勝一氏がモデルです。筆者曰く、最初は村上さん演じる深沢は長井氏とはい似ていなかったけど回を重ねるうちに長井氏に見えるようになった。それに引き換え、唐沢さんの花山は、形だけ真似ただけで、花森さんには見えない。といった内容でした。花山が息を引き取る回まで、この人が見ていてくれたら印象は、大きく覆ったとおもいますが、かえすがえす残念です。

  2. 魁光 より:

    この回は昌子さんと音ちゃんの隠れた比較を楽しんでいました。
    藤堂親子の険悪なムードに機転を利かせてこれから生まれる赤ちゃんに想いを馳せて、癒しに変えた昌子さん。
    茂兵衛さんとの重いムードにただ作り笑いをするしかなかった音ちゃん。

    どうやらネットで笑うのはどうか?と書いていましたが、こればかりは人生経験の差であって音ちゃんは悪くないですね…。
    昌子さんは酸いも甘いも味わい尽くした人生だったからこそ出来る技でしたね。

  3. 還暦のたつお より:

      その2です。
     今、CATVのチャンネルNECОで、丁度、唐沢寿明による財前五朗版の「白い巨塔」を放映していて、対見てしまいます。唐沢寿明については、彼は,うまい役者なのか下手な役者なのかといつも友人たちと論争になるのですが、彼は明らかに憑依型の役者ではないのですが、唐沢寿明自身のキャラクターと、演じる役柄が見ているうちに接近していって、最後には一体化しているのですね。田宮二朗版の「白い巨塔」がベストだと考えていた原作者の山崎豊子氏の元に、唐沢版「白い巨塔」収録前に挨拶に訪れた唐沢寿明は、山崎豊子氏に「できるものならやってごらんなさいよ。」と冷たくあしらわれたそうですが、完成した作品を見た山崎豊子氏は、唐沢寿明の演技を絶賛したそうです。また「とと姉ちゃん」では実在の人物花森安治をモデルにした、花山伊佐次を演じた時は、モデルになった人物像とかけ離れていると当初は批判されていましたが、花山が息を引き取るシーンは屈指の名シーンとなりました。不思議なことに今回の三郎役といい、花山伊佐次役といい、財前五郎役といい、「利家とまつ」の前田利家といい、みんな劇中で死ぬ役が多いですね。今回の三郎役は、唐沢寿明以外にはもう考えられません。もう彼はスターなので今更言うのもなんですが、演技者としてももっと評価されても良いのではないかと思います。

  4. たいとうみほ より:

    お金に関する小考察を2つほど。
     裕一が「滞在費」を渡そうとした事にいろんな意見を拝見します。あくまでこれは現代の話ですが、実家に帰省した義兄弟一家の食事、洗濯等に関して、実家を守るお嫁さんが不満ストレスを抱える、というのも地方では何かと問題でして。その対策として、実家というよりお嫁さんに「お世話になります」と食費光熱費相当分のお礼を渡したり、面倒だから実家には泊まらずホテルに、というのも近年よくあります。今回の浩二君にはお嫁さんがいないので該当はしませんが、一般論で。
     ただ、多分浩二君は勘違いしてるんじゃないかと、裕一君は決してヒットしてお金がしこたま入った訳ではないって事を。そもそも年俸が「印税の前渡し」なのだから、次回の更新の時期までは裕一君の手取りはおそらく、そうは増えないはずです。

  5. つい しょうこ より:

    ウコン染めの布に包んで桐箱に入っているけど、中身は前衛的な夫婦茶碗ってところが、いかにも金持ちの道楽っぽいですね。
    伯父さんとは和解できたけど、あの八重おばあさんとは・・・ムリだわなー(笑)
    ま、和解するほど気弱になった彼女を見たいか?って思えば「いや、死ぬまで食わせもんのバァさんでいて欲しい気も」というところですね。

  6. アーモンド より:

    次週で音の父親安隆が「幽霊」としてこの世へ一時帰って来ますね。宝くじが当たったと言ってますが、私の妄想は、三郎があの世で安隆に会い、「あなたは鉄道事故という急な亡くなり方をして、家族に別れの言葉もかけないで、こっちへ来たんだ。切符をあげるから、元の世へ一時戻って、家族に別れを行って来なさい。」と促したと思いたいです。

  7. ぷん より:

    ご無沙汰しています

    三郎さん 最近のトレンド通りのナレ死でしたね
    ただ今回のオープニングとエンディングにスタッフさんの配慮が伺えます。

    私事ですか、先日父を突然亡くし こんなことになるならもっと帰ってもっと話してたらと後悔しきりです。
    なので、三郎さんは手の施しようがなくても二人の息子のわだかまりを解消し、自分の言いたいことも語って逝かれたので ある意味思い残すところはなかったのではないでしょうか。

    残念なのは、まささんの演技
    菊池桃子さんは大好きですが、なぜに朝ドラ?というレベル
    忖度あるのかもしれませんが、他の方ならもっと深みのある演技ができたのではと 残念です

  8. boxster981 より:

    (週間サマリー)
    今週は三郎のこの言葉に言い尽くされている。「喪主はお前だ、ちゃんと承諾取ったから。」校歌作曲の時間を除いて一週間程度の時間経過を一週間で描く今週、シリーズ中最もスローな展開か?
    華誕生から4か月、藤堂先生から校歌作曲依頼。完成後披露目会誘いと母の手紙が届くも福島へなかなか帰る決断できない裕一。店も閉じ一変した実家へ、凱旋祝いの宴会に浩二の姿無く、父の体調に異変あり。まさと音母親としての想いを共有し、音まさに寄り添う。三郎の病を察して滞在延長を提案。浩二は、三郎は胃がんでもう長くないと独りで背負っていた。裕一が母に渡そうとする滞在費を拒絶し、兄さんはとっくに家族じゃないんだと浩二が言うのを聞いて三郎は裕一を連れ出す。そして告げる「お前に承諾してもらいたいことがある。」
    翌日容態急変、3日間交代で看病の後目が覚め「浩二と二人にしてくれ」そして「店継いでくれた時は腹の底から嬉しかった。喪主はお前だ、ちゃんと承諾取ったから。」その夜、父逝く。
    重要な喪失シーンであるにも拘わらず何故か充実感に満たされた父の死であった。三郎の最大の気懸りが解消されると同時に裕一の実家に対する負い目も清算されたからではないだろうか?昌子さんやマキタスポーツさんの農民、そして茂兵衛さん等の出演シーンは省略されていた。これが最後でないこと希望する。来週は3つのアナザーストーリー。

  9. boxster981 より:

    今週はドラマとしてはサイドストーリー 主役は三郎、そして浩二とみた。
    テーマは和解。音とマサ、藤堂先生とその父、三郎と浩二、裕一と浩二、おまけに裕一と叔父。
    但し裕一と浩二の和解は直接的には描かれず父を介してその死と引き換えに成就するという筋立て。
    華誕生から4か月、過ぎた子煩悩ぶりの裕一に藤堂先生から校歌作曲依頼届く。音と一緒に故郷の校歌を作曲、完成披露会の招待状。まさからの手紙も届き帰郷を促すが裕一は気乗りしない。

    故郷を飛び出した葛藤がある裕一、親孝行できたらいいと思うと音。帰郷し藤堂に再会。校歌完成披露会はあっさりと流し、故郷や実家の様変わりが描かれる~それだけ音信が途絶えていたということだろう。藤堂先生の妻はなんと同僚だった昌子さん。実家を訪れると半年前に店は閉じていた。
    その夜の凱旋祝いの宴会に弟はいない。三郎は酒が弱くなった。かつて勤めていた銀行は人手に渡り行員も再就職。浩二は役所で働き、帰宅するが冷たい態度。

    まさと音、母親としての想いを共有。あなたは正しかった、裕一がやれるのは音さんあなたのおかげ。まさ、三郎は胃潰瘍だという。音、三郎の病を察して滞在延長を提案。以降音はまさの心に寄り添う。
    藤堂先生もまた父親と向き合う。第2の和解は安産のお守りを昌子に渡すことで成就。
    裕一は滞在費をまさに渡そうとするがすぐには受け取ろうとしない。背景に浩二の強い拒絶がある。浩二は独りで背負っていた、三郎は胃がんでもう長くないと。手術は難しく、医者も手の施しようがないという。何か食べたいものないの?と聞くと「ハーモニカ聴きてえ」という答え。うどんに「味今一つだなぁ」とは味も分からなくなってる描写か?

    滞在費の名目でまさにお金を渡そうとうる裕一に浩二は「こんなものいらねえ、兄さんはとっくに家族じゃないんだよ。」それを聞いた三郎、裕一連れ出し告げる。「俺はもう駄目だ、お前に承諾してもらいたいことがある。」

    浩二は役所の仕事で転作を農家に指導。それをを通じて少しずつ気持ちを整理していた。「何でも良かった見返したかった。親父や兄貴、いや世の中にですかね。店任されたとき嬉しかったんです。」心情の吐露にマキタのおやっさん「いっちょうやってみるか。まだ隠居するのも速い。」心がひとつほぐれた瞬間だ。

    裕一、音に頼みハーモニカを取り寄せるが、その時三郎は危篤に。3日寝て目を覚ます。「浩二と二人にしてくれねえか。」そして「お前には迷惑かけてわりかったな。店継いでくれた時は腹の底からに嬉しかった。俺が死んだら喪主はお前だ。喜多一を継いだお前が家長だ。ちゃんと承諾とったから。」三郎と浩二の和解、そして遺産継承を通して裕一と浩二の和解が成立する。

    母さんのこと頼んだぞ。お前らのおかげでいい人生だった。ありがとな。部屋の外でハーモニカを吹く裕一。その夜、父逝く。兄弟の和解は父を通して「ちゃんと承諾取ったから」と告げること、それが三郎の置土産だった。
    「兄ちゃん、俺、りんごやんだ。うまいのできたら送るよ。」とさらりと気持ちの整理を描写。

    エンディングは裕一と音が茂兵衛叔父を訪問、礼と詫び。没頭できるってのはいいことだ。好きなことだけでメシ食えるやつなんぞひと握りだ。で夫婦茶碗、どっちがどっち?最後のオチで笑わせるのも、このドラマの味。
    変形テロップで、多分第一部終了。

  10. アーモンド より:

    浩二が裕一と対立していたのは、三郎の裕一に対する贔屓だけでなく、養蚕家に対する商談がうまくいかなかったイライラもあったと思います。しかし、三郎から遺産相続も家督も任され、商談もうまく進むようになったから、態度を軟化したんだと思います。ところで浩二は裕一からのお金も受け入れのですかね。裕一は、船頭可愛やのヒットで実家にお金入れるほど家計に余裕ができたんですね。

  11. 還暦のたつお より:

    三郎さんは、世間の人達や、私たち視聴者が考えていた以上にちゃんとした人間だったのかもしれません。人が良くて、安請け合いして失敗したり、騙されていましたが、。他人は人の成功より失敗の方をよく覚えているものです。裕一が小学校の時、相撲を取って負けた女の子(成人して、裕一をダンスホールで騙した女の子)が自分の家の商売の繁盛ぶりと比較して、三郎さんの事を馬鹿にしていましたが、結局、その女の子の家の方が、先に潰れてしまいました。また、裕一の歓迎会の時、番頭さん以下、
    喜多一の元従業員の人達がお祝いが駆けつけていましたが、普通、自分の勤め先を潰した男の息子の祝いの席なんか来ません。多分、三郎さんは、従業員全員の再就職先を世話したうえに、それなりにまとまった額のお金を退職金とした渡したからではないでしょうか。あと、店を潰してしまったら、債権者に、店舗、家屋敷を取り上げられてしまうのが、普通ですが、浩二の為に残す事ができました。これには茂兵
    衛さんの、協力もあったと考えられますが。人が良くて頼み事を断れない三郎さん。ただそれによって助けられた人も少なからずいたはずで、それらの人たちが、三郎さんの苦境を救う為に立ち上がったとも考えられます。浦まんたさんが、言われた、浩二の金融業への転換を三郎さんが拒んだ理由も、このことと絡んでいるような気がします。ともあれ、三郎さんの人生の幕の閉じ方、実、に見事でした。

  12. 魁光 より:

    エールと麒麟がくるの再編成がNHKから発表されました。
    https://www.cinematoday.jp/news/N0116656

    単純に1話から7:30と8:00枠で再放送を続けた場合、再開まで2ヶ月半は待たないといけなくなります。
    そうすると後続のおちょやん、おかえりモネに多大な遅れと影響を与えるのは必至。
    特におちょやんは週5を週6に詰め込むために脚本を練り直すのは今更無理でしょう。

    再放送勢を取り残さず、本放送をずらし過ぎない為の対策は…
    1.エール再放送積み残し分を16:20〜16:50の現ひよっこ枠で活用する。
    2.再開直前に積み残したエール再放送分を土日祝日のどこかで一挙放送する。
    3.おちょやんの遅れ部分を年末年始に一挙放送して遅れを回収。
    4.おかえりモネを週6にして、週5の回数分に収める。
    5.強引に積み残しのエール再放送枠を作って何とか追いつく。
    6.おちょやんとおかえりモネの放送回数を少なくして追いつく。

    私は6は絶対に嫌ですけど(笑)

    必ずエール本放送勢と再放送勢が再開時に同じところにいて、秋にはおちょやんに時間差なく同時に行けるようにしないといけません。
    16:20枠も既に今日まで129話まで消化済みです。
    ペースが早すぎるため本放送勢と再放送勢の棲み分けが間違いなくできません。エール本放送中断前にひよっこは終わってしまいます。
    回数稼ぎで強引に枠を作ったり、1日に何度も放送するのもずっと家にいるわけじゃないので結局追いつけず無理。
    現実的には遅れ、積み残しを一挙放送するしかなさそうですね…。
    夜分長文失礼しました。

  13. アーモンド より:

    三郎の葬儀ってどれだけの人たちが参列したのでしょうか?大々的にしたなら、少なくとも裕一の歓迎会に来た人たちが参列したのでしょうか?今みたいに家族葬ではないかも。茂兵衛は参列しなかった?藤堂先生夫妻、バンブー、豊橋、コロンブス関係、廿日市、鉄男、久志、木枯らは、参列は無理でも弔電だけでも来たのでしょうか?

  14. 丹善人 より:

    スカーレットの時はあまりにもクソ親父すぎて、だからこそ亡くなる場面が
    思いっきり感動的でしたが、三郎父さんは不器用で口先だけながら、ずっと
    裕一を見守り、後押しをし続けていてくれたから、寂しいけれど感動的には
    なれず。むしろ浩二君にとってクソ親父だったから浩二君との別れの場面を
    時間を取って流したのだが、悔しさがそんなに伝わらなかった分損をしたような。

  15. うこちえす より:

    同じ大きさの夫婦茶碗・・。
    これは『男女同権』という意味でしょうか?

    子供が出来ない事を理由に母親から離縁を迫られても、屈しなかった茂兵衛さん。
    『女は跡継ぎを産む道具じゃない』という意地があったんでしょうね。

    裕一が逃げ出した時も茂兵衛さんの中では、どこかホッとしたところがあったのかなぁ。

  16. 名乗る程のものではございません より:

    福島県名産の桃ではなく何故りんご?
    桃に比べて実をつけるのに1~2年長くかかり助成金コストが高くなるりんご?
    という個人的疑問がありました。
    「りんご、送るから」という浩二くんの一言は今後のフラグなのかも?終戦後、ある意味日本国歌であった『りんごの唄』が流れる時勢に軍歌により多くの若者を戦地に送ってしまった自責に苦しむ浩一くんに送られる浩二くんからのエールが込められたりんご、改めて「りんご可愛いや~♪」を聴き「船頭可愛いや~♪」の頃を思い出し立ち直る展開があるのでは?
    あくまでも個人的な妄想ですが。

  17. 文月 より:

    先日、服部克久さんが亡くなりました。
    戦後の日本コロムビアを支えたのが、服部克久さんのお父さん、服部良一さんと古賀政男、古関裕而でした。
    偶然ではあるのですが、エールの放送中になくなるところ、縁を感じてしまいました。

    古賀政男、服部良一その後の吉田正、遠藤実と国民栄誉賞をいずれも没後受けているのですが、古関裕而は未受賞です。
    遺族が没後受賞が意味あるのかとの理由から、受賞を固辞されたとか。(その他の辞退は、福本とイチロー)
    作曲家はいずれも没後受賞で、スポーツ選手などのようにエポックメイクなタイミングが難しいのかもしれませんね。スポーツ選手以外での存命中の受賞は、藤山一郎さんが最初です。
    本人は受賞していませんが、国民栄誉賞のリストをみて、改めて、存在感を感じるところです。

  18. ヤジウマン157号 より:

    本日午前8時10分頃、ヤジウマン157号氏の涙腺ダムが崩壊する事故が発生しました。
    調べによると、同氏はNHKの朝ドラ『エール』でタイトル表示時にオープニング音楽が流れなかったことを不審に思い、注意深く鑑賞していたところ、三郎が裕一に頭を下げ、まさが声をあげて泣き、浩二が三郎と二人きりで話をするなどのシーンの連続と迫真の演技に、涙腺ダムの水位が一気に上昇して堤体越流を起こし、直後に崩壊したものと見られています。
    同氏はまた、畠山役を演じたマキタスポーツさんについて、「あんな素晴らしい演技は反則だ!」と述べたほか、この事故によって着替えたばかりのワイシャツが濡れてしまい、炊き立てご飯がしょっぱくなってしまったと被害を訴えているということです。

  19. ちーぼー より:

    週5日になり、スピンオフが入り、と色々な理由があるのでしょうが、一気に解決に持って行きますね。茂兵衛さんとの件も、これで終わりなんですね。
    裕一くんと浩二くんの問題解決の仕方は涙ものだったのは認めますが、兄弟が幼い頃から三郎さんが兄だけをちやほやすることなく、裕一くんが出て行ってからは浩二くんのことをもっと認め声をかけ感謝を伝えていれば、こんな苦しみを兄弟が感じることはなかったなのに…という気持ちは消せません。

  20. 偽君子 より:

    どうでもいいことですが、あの夫婦茶碗、バトンタッチのときに戸田恵梨香さんが贈ったもの?まさかなぁ。

  21. 魁光 より:

    「没頭できることはいいことだな」
    茂兵衛さんのセリフは身に染みました。
    茂兵衛さん自身も奥さんの病気や母の策略で思うような人生が送れませんでした。
    これまでの母に対して見せていた複雑な表情も今回で全て回収されました。
    裕一の人生と重ね合わせ、影響を受けて今の境地と陶芸に辿り着いたようですね。

  22. 魁光 より:

    これまでひねくれるだけだった浩二には裕一と張り合えるリンゴという大きな目標ができましたね。
    美味しい福島ブランドが売れたら裕一と同様に浩二もその発信者として全国に名が広がり注目されます。
    ひいては福島の地域活性化につながり、長くその土地と共にに根を下ろ、音楽同様死後も残り続けます。
    「リンゴ出来たら届けるからな」は「俺はリンゴで地元の農家と共に名を上げる。兄ちゃんに負けない」という決意表明ですね。
    妬む関係から切磋琢磨できる関係になれたことで浩二はやっと救われました。

  23. たいとうみほ より:

    畠山さん、茂兵衛さん、そして三郎さんも含めて、地元に残った年長世代はいずれも、自分の志通りには生きられなかったという事情を抱えていましたね。「大部分の人は折り合いをつけて生きていくのだ」と音ちゃんに諭した光子さんの言葉が、実際の登場人物の生き様になっていました。兄の裕一君は志を遂げるべく地元を離れた中で、浩二君は地元に残りつつも、旧来社会のしがらみから一歩前に進んで、自分の才覚を地域社会再生の為に役立てる、そんな方向が見いだせた。これもまた素晴らしいドラマと感じました。偶然ですが同じ福島県を舞台にした映画「フラガール」に共通するなあ、と感じて、地元に根を張って生きる浩二君の成長物語を見ていました。

  24. 偽君子 より:

    いやー、長かった!・・・しかしおとっつぁんが成仏したのと同時に、浩二くんの心の中のなにかも成仏したようですねぇ。兄貴が東京に立ってからこっち、けっして彼も兄貴を忘れたことはなかったでしょう。その間、心は「もう許してやろうよ」と言ったかもしれないが、頭が「あんなに割を食ってるのに悔しいじゃないか」と言ってしまうんでは。彼は「賢いが殻が破れない」のではなく「なまじっか賢いから、殻が破れない」ように思えます。裕一くんはKYなところがありますが、浩二くんは空気が読めすぎるほどに読めてしまうんですよ。これは才能と言って良いし、それが彼を強くもした(でなければやけになって身を持ち崩したりするかも)けれど、彼を縛ってしまったのは事実なんですよね。こうなるとこの兄弟はコインの表と裏、まさにこの兄にしてこの弟ありといったところでしょう。

  25. 紺碧の空はいいな より:

    農家さんが浩二くんの計画に賛成してくれて良かったですね。裕一くんも浩二くんも、違う分野ですが世の中のためになる仕事をしていて素晴らしいです。

  26. オペラ座の怪人 より:

    今日がXデーでしたか!?
    ご冥福をお祈りします。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    普通は、お亡くなりで、しんみり終わるんでしょうが、
    今日は、茂兵衛おじさんの、ちっと笑えるエピソードで、
    賛否両論ありそうですが、私は、グッときました。

    !( ̄- ̄)ゞ (ロ_ロ)ゞ (`◇´)ゞ

    おしまい

  27. 丹善人 より:

    茂兵衛さんところの腹黒いお婆さん、居ませんでした。他界されたのでしょうか。
    おそらくは茂兵衛さんも我慢し続けてたのでしょう。病気の愛する奥さんを抱えて、
    跡継ぎのことしか考えないお婆さんに。しがらみが無くなって好きなことができる。
    本当はもっと早くに裕一に言いたかったのだろうと。その意味ではまささんと
    同じ血を分けた兄妹なんだろう。

    自営業の経営者で世間のことを知らない者が、社会にもまれて厳しさを知り、
    意識も変わっていく。残っていた意地も父親との心の交流が出来て溶けていく。
    レコード出てこなかったけれど、おそらくはあの後、マキタさんにレコード
    上げたと思います。自慢の兄貴の作品だなどと言ってくれれば嬉しいんだけれど。
    まあ登場することはないでしょうが。

  28. 魁光 より:

    最期の最期に父ちゃんが大仕事を成し遂げました。
    家督を浩二を継がせることでこれまで養子や家族のしがらみに縛られていた裕一を解放して伸び伸びと作曲活動に専念させてあげました。浩二にはこれまでの真っ直ぐな努力を素直に認めて喪主と家長に指名することでコンプレックスから解放されました。
    この「2つの解放」で兄弟のわだかまりが消えました。
    これまで頼りない父ちゃんが散々言っていた「オレに任せとけ!」がこのエピソードを大きく際立たせました。
    今回の特殊OPとEDでエールの前半戦がめでたくスッキリ終了しましたね。

  29. 名乗る程のものではございません より:

    15分間落語の人情噺みたいでしたね、涙を誘う展開でも最後はニヤッとさせるオチでキレイに締める。『マッサン』の時もそうだったけど、風間さんは粋な別れが良く似合いますね。

  30. よるは去った より:

    茂兵衛「行かなくて悪いな・・・・・・どうせあの世で会える・・・・・・・。」

     伯父さん何か悟り切っている感がありましたね。

  31. よるは去った より:

    浩二「見返せるなら・・・・・何でも良かった・・・・・。」
    た。

     浩二君の本心はここにあったんですね。

    三郎「おめえらのおかげで・・・・・・良い人生だった・・・・・・・。」

     二人の息子にはどれだけ嬉しい遺言だったでしょうか。

     
     

  32. 浦まんた より:

    以前、跡取りの浩二が金融業の拡張を提案し、三郎がそれを拒否しましたよね、このことも回収されるといいと思っています。例えば金貸しは儲かるがいろいろ恨まれる、そういう苦労を浩二にさせたくない、という三郎の親心だったとかね。

    今日(11日)の放送では浩二が新しい職場で農業指導で苦心している姿が明らかになりました。ひねくれ者具合にちょっと辟易していたのですが、浩二の苦労が分かってよかったです。

    ちなみに農業地域の福島なら役場で農業指導ぐらいするだろう、と考えがちですが、それ以前の市町村は戸籍と学校設置ぐらいが主務でした。ところが昭和大恐慌に前後して、疲弊した農村を救うために時局匡救事業(土木工事を行って現金収入を届ける日本版ニューディール政策)とか自力更生運動(米や養蚕頼みから脱却して高い農業生産性を求める動き)などが展開されます。その結果、農業指導や(赤ちゃん、結核対策など)保健指導なども役場の仕事へと広がっていくんですね。当時の商業学校卒は高学歴ですから、その学歴を見込まれて転職はできたのでしょう、しかし「役人に何が分かる」的な反感は当初はすごく強かったと聞いています。11日の描写は史実に忠実だなあ、と感心しました。