環の成功と挫折する嗣人 / エール 第60回

2020年6月19日(金)第12週「環のパリの物語」

あらすじ

環がミラノまで足を運び『蝶々夫人』のオーディションにチャレンジ。そのオーディションで環はプッチーニから才能を見込まれ一次審査を通過。将来性のある日本人歌手として注目を集めはじめていました。

その数ヶ月後。季節は秋になり、環は注目を集めていました。『蝶々夫人』の初演が失敗に終わり、プッチーニは日本人歌手を起用することで起死回生を狙っていたのです。その一方で、嗣人がパリで開いた初の個展は酷評されました。

そんな中、環はロンドンでの最終オーディションに合格。オペラハウスの舞台に立つチャンスをつかむことができました。しかし、嫉妬に燃える嗣人は環を祝福することができませんでした。嗣人への環の思いやりは、逆に嗣人を苦しめました。

翌年の春。環の『蝶々夫人』の講演はニューヨークでも成功を収めました。同じ頃、嗣人を酷評した画商が嗣人の絵を買いたいと申し出ました。しかし嗣人はその絵を売ることを拒みました。その絵は環を描いたものだったのです。

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予習レビュー

双浦環のパリ時代の物語を描く本編中スピンオフ2回目。

ホームパーティーで出会いまたたく間に恋に落ちた環さんと嗣人さん。しかし、二人の間に大きな溝ができるのに時間はかかりませんでした。

環さんは『蝶々夫人』のオーディションでプッチーニから目をかけられ歌手としてデビューするきっかけをつかみます。

環さんに追い風が吹きはじめます。

しかし嗣人さんは、環さんとは対照的に初めてのパリの個展が酷評された末に失敗に終わり、逆風のただなかにいました。

二人揃って順調に夢に向かって歩むことができれば。あるいは二人揃って挫折を経験し、深い失意を共有できれば。

二人の絆は深まったのかもしれません。

しかし、嗣人さんから見て環さんはあまりにも幸運に恵まれすぎました。

嗣人さんの嫉妬によって、環さんと嗣人さんの間には深い溝が生じます。簡単には解消できないような深い溝です。

さて、環さんと嗣人さんの溝はどのように回収されるのか。

最終的に二人の間の溝は完全な形では修復されないようです。しかし今回、なかなか粋なエンディングが用意されているはずです。

それは見てのお楽しみ。

感想

失ったものの大きさ

スピンオフ短編。3作品目も素敵な小品でした。

前回、環さんがイタリアでのオーデションの一次審査を通過したとき、口では環さんのことを祝福する嗣人くんの目は別のことを物語っていました。

あの目は、嫉妬の炎が点火された瞬間だったのでしょう。

そして今回。環さんは時の人に。一方の嗣人くんは場末のカフェで個展の開催を提案される自分のことが惨めでならない。

資産化の御曹司で大きな挫折経験もないらしい嗣人くん。嫉妬の炎は、何かの拍子に大炎上しかねないレベルにまで・・・

そしてついに炎上してしまいました。

環さんと嗣人くんの別れの瞬間は直接的には描かれませんでしたが、その間接的な描写が二人の関係の終わりの切なさを表現していました。

失ったものの大きさを嗣人くんが悟るドラマの最後、秀逸でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

朝ドラでは異例の演出(魁光さん:59回)
良い意味で朝ドラとはまったく別の作品になっていましたね。朝ドラの15分という時間の制約を巧みに生かした短編小品。環さんのパリの物語もとても気に入りました。

まったく期待していなかった。というか不安すら覚えていた短編スピンオフ。あまりの質の高さに毎朝驚かされています。

音と裕一を彷彿させる(アーモンドさん:59回)
音ちゃんと裕一くんを彷彿させるこの二人は、やがて前作『スカーレット』の喜美子ちゃんとハチさんの二人を彷彿させる関係になってしまうようです。

とここまで書いて気がつきました。

このコメントを投稿する頃にはすべてが明らかになっているんですね。

ピーター・フランクル(名乗る程のものではございませんさん:59回)
ピーター・フランクルさんといえば、天才数学者でありながら大道芸人の素顔を持つというまさかの才能で一世を風靡した方。

そんな方を、わずかな登場場面しかないカフェのマスターに起用してしまうとは。朝ドラは今回もまた贅沢です。

環「中途半端とも・・・・・・・。」(よるは去ったさん:59回)
環さんの「中途半端」という言葉。

この言葉は、その回の最後に環さんの一次審査合格の知らせを聞かされ、口では祝福しながら目はまったく別のことを物語っていた嗣人くんのフラグかもしれませんね。

リアル過ぎる愛憎劇。『スカーレット』レベルです。

柴咲コウさんとハグしていた青年の、顔、笑っていなかったですよね。どういうこっちゃ?(オペラ座の怪人さん:59回)
前作『スカーレット』の中で、ハチさんがそっくりな表情を見せたことがありましたね。今作の環さんと同様に喜美子ちゃんもハチさんのその表情には気づいていませんでしたが。

梅ちゃんの件もそうでしたが、このエピソードでもスカーレットを思い出す展開(魁光さん:59回)
環さんと嗣人くんの関係。梅ちゃん以上に『スカーレット』の喜美子ちゃんとハチさんみたいなことになってきましたね。

環「『失敗』も無駄ではないってことか・・・・・・・?」(よるは去ったさん:59回)
この環さんの言葉。スピンオフの中で回収されるのか。それとも本編の中のどこかで回収されるのか。意味深な言葉ですね。

今回はフランス絵画を見ているかのような画像(丹善人さん:59回)
これまで本編の中で出てきたどの飲食店よりも素敵なカフェでした。あれはセットなのかロケなのか。

おっしゃる通り、まるで絵画のようなでとにかくとても良くできていました。

「焦つてはことを逸す」(魁光さん:58回)
保さんが恵さんを食事に誘おうとして失敗した日。この金言の戒め通り、保さんはことを逸してしまったんですね。

しかし、その失敗が糧になったようです。

久志は、ませた子供(アーモンドさん:58回)
福島編の中でリトル久志くんはすでにマセガキのオーラを放っていましたが、ここまでませているとは意外でした。

最終的には理解し合えない部分ができるのでしょう(丹善人さん:59回)
環さんと嗣人くんのすれ違い。このすれ違いから環さんは何かを学びそれを糧として成長するのでしょうね。

タルトタタンはそのフラグであったような気がします。

どちらかがマネージャー業に徹すると上手く(ふー♯さん:60回)
安隆さんと岩城さん。これは男性と男性の組み合わせですが、職人として天賦の才能がある岩城さんに対して早々に負けを認め経営に徹した安隆さん。最良の選択でしたね。

吉田照幸さんのことを調べました。新進の作家さんだと思ったら何と番組制作局のディレクターさん(boxster981さん:59回)
才能の確かな方だったんですね。スピンオフとは言いながら、クオリティが妙に高いことに納得です。

成熟した大人になる前の若い恋の苦さ(たいとうみほさん:59回)
大人の階段の最初の一歩。それが「成熟した大人になる前の若い恋の苦さ」なのかもしれませんね。

里子役の近衛はなさん(名乗る程のものではございませんさん:回)
この女優さんのことをよく知らなかったので調べてみたところNHKのドラマ『白洲次郎』の中で失言が多くて知られる「麻生閣下のお母上」を演じているんですね。

環先生とパリの彼が結婚できなかった(たいとうみほさん:59回)
スピンオフで描かれた環さんの恋の物語。この過去の経験が、今後の本編の中で何らかの形で回収されるのか。それが今はとっても気になっています。

歳の差熱愛(アーモンドさん:59回)
同じ朝ドラに出ていたとかしたらもっと話題を集めたかもしれません。でも、同じ朝ドラ出身のカップルがひと組、残念な結末を迎えてしまいました。

タルトタタン(1013さん:59回)
このお菓子の名前を聞いたとき、朝ドラの中で聞いた覚えがあるなと思いながらも思い出せずにいました。『まれ』だったんですね。

しかも、里子さんの説明そのままのサブタイトル「いっぱい失敗タルトタタン」なんていうものがあったとは・・・

名前から何となく藤田嗣治さんを連想(還暦のたつおさん:59回)
実在モデルとまでは言わなくても何らかのヒントにはしているかもしれませんね。

(名乗る程のものではございませんさん:60回)

朝ドラヒロインのランキング(アーモンドさん:60回)
こういったランキングは直近の作品が上位になりがちですが、トップの『あさが来た』をはじめとして過去作品のヒロインが名前を連ねているところが意外です。

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コメント

  1. 還暦のたつお より:

    bОXSTER981様(すみません。斜めの書体が打てませんでした)
    ご指摘の通りだと思います。改めて振り返ると、今回の演出とシナリオが実に精密に構成されていた事が理解できました。いささか、私の見方が浅かった事反省させられました。本当にありがとうございました。

  2. 丹善人 より:

    キリスト教と閻魔様についてのコメントがありましたが、僕は毎週かかさずに
    日曜礼拝に行っているクリスチャンです。で、変だからコメントしたんですけどね。

    「大霊界」見ましたよ。見てきたような何とか、という感じの仏教的解釈いっぱいの
    映画でしたが。あの世に行って戻ってきた人いないんだから、何とでも言えますが。

    閻魔様って、地獄と極楽の境にいてどちらに行くかの裁きをする役目でしょ。
    キリスト教では「最後の審判」って有名な絵画がありますが、あそこにいる
    キリストの代わりのような。で、キリスト教ではいちいち審判しないで「最後」に
    行うというイメージで、閻魔様の裁きとはちょっと違いますよね。

    それに、だいたい本来の仏教だと輪廻転生で、亡くなれば即別の動物に生まれ変わるので
    「あの世」というもの自体存在しないという。「地獄・極楽」というのは本来
    仏教的しそうじゃなくて、ひょっとしたらキリスト教系の、たとえば景教から
    やって来た思想かも(景教は聖徳太子の時代に日本に伝来している)。

    とまあ、重箱の隅をつつけばいろいろあるけれど、あくまでドラマのお遊びで
    死人が宝くじで当たって一泊二日で戻ってくるのはかまわないと思うけれど、
    せっかくクリスチャン(東方正教会らしい)という設定なんだから、その設定を
    台無しにするのはいかがなものかなと思うだけのことです。

  3. 還暦のたつお より:

    今回のパリ編二話は、出だしと幕切れは、戦前のフランス映画,例えばルネ・クレール作品のような穏やかな感じなのですが、クライマックスの、アパルトマンの部屋で、環と嗣人が対峙する件は、ヌーヴェル・ヴァーグ以降の、トリフォーの「隣の女」や。ベネックスの「ベティ・ブルー」のような不穏な雰囲気になります。この不穏な雰囲気を作り出した最大の要因は、嗣人役の金子ノブアキさんの演技です。
     大吉さんは怒鳴っちゃ駄目と朝ドラ受けで言ってましたが、切れてこそ、怒鳴ってこその金子ノブアキさんです。なかなかのイケメンなのに、普通にしてても、狂気や凶暴性が、どこからか滲み出てくる。おまけに本職はミュージシャン(ドラマー)なのに芝居がうまい。この人の母親はカリスマロックシンガーの金子マリで、父親はチャー(竹中尚人)ともバンドを組んでいたドラマーのジョニー吉長です。両親から音楽的才能を受け継いでいるのはわかるけど俳優としての実力もレベル高いのは何故?さて金子ノブアキさんこのパリ編二話と同時進行で、大河ドラマ「麒麟が来る」にも織田家家臣、佐久間信盛役で出演しています。実はこの佐久間信盛、本能寺の変への重要な布石となるキーパーソンなのです。織田信長役の染谷将太との相対するシーン今から楽しみです。

  4. 名乗る程のものではございません より:

    エールのアンチタグにて今週呟かれていたのが「なぜキリスト教なのに閻魔様に三角頭巾?」ということ。というか、キリスト教のあの世ってどんなイメージだ?『ゴースト』や『天国から来たチャンピオン』みたいに生前の常用服ならばいいのか?では、キリスト教で閻魔様的な方って誰?そもそも、あの世って知っているの?見たこと行ったあるの?見たこと行ったことある人の意見参考にしたいなら丹波哲郎さんの映画『大霊界』見たらどう、今回ドラマの霊界に近いし、Gメンのボスだった人が言ってんだから間違いないよ。
    そもそも、安隆さんが敬虔なクリスチャンだったのは死後に天国に行きたい等の利益的な理由からではなく、軍事産業に携わる自身が道を踏み外さない為の戒めとして信仰されていたと思うんだ、でないと『塩狩峠』みたいな最後はしなかったと思いますよ。そこが、普段は無信仰で苦境に至れば神頼みするアンチタグつけて朝から細かいことをコメントしまくる方々との違いであり、多分戒律としての信仰ということも理解されないでしょうね。
    以上、ミッション系大学出身ながらキリスト教学にほとんど出席しないまま卒業した私が語りました。

  5. boxster981 より:

    週間サマリーを観ていかに今週のエピソードがエール全体に必要な要素であったかさらによく理解できました。実は「エール」とは才能が失敗し、それでも努力し、行動し成功を掴んでいく物語なんですと作者が念押ししているような気がします。「父、帰る」では梅、「古本屋の恋」では保、「環のパリの物語」では環の失敗と努力と行動と成功を表現あるいは暗示していると思います。そこまで思い至って初めて何故タルトタタンの逸話がパリの物語の中に出てきたか合点が行きました。それぞれに作者(吉田さん)の分身がいて父(保隆)、リトル久志、カフェーのマスター(ピーター・フランクル氏)に代弁させています。ブログ主さんによれば原案は「あの世、パリ、神田」だったとのことですが、三郎の死からあの世繋がりで「父、帰る」に繋げ、「古本屋の恋」の最後の久志の登場で来週に繋げる予定だったと想像しています。それでも全く違和感はありませんが、今回ほど印象には残らなかったように思います。アナザーストーリーとしてスペシャル版にしたことによってよりひとつ一つのエピソードが引き立ちました。

    「環のパリの物語」で個人的にホッとしたのは環の舞台画を描き切っていてそれが秀作と評価されたこと。きっと舞台を観にいく余裕ができたんですね。

    土曜スタジオパークに仲さんと野間口さん出演、バンブーの舞台裏話されています。

  6. boxster981 より:

    還暦のたつお様: 嗣人は環がロンドンに発つ前に怒鳴りますよね。その時点で徐々に壊れていることが描写され雷が鳴ります。その後の友人とのカードゲームの折に環の話題に苛立つ描写もありました。私は嗣人が徐々に壊れていく様が短いなりに丹念に描かれていると思います。言葉の端々をも見逃さない注意深さには敬服しますがもう少し作者の全体的な意図も押さえられたら宜しかろうとご助言申し上げます。ご無礼の段お許し下さい。

  7. boxster981 より:

    さすがに今週は一気見はしんどい、かと思いきやそんなに本編との違和感が無かった。スピンオフとは派生により生じた副産物などを指すが同じテーマ、同じテースト、同じ演出だと強く感じた。予告編では確かアナザーストーリーと紹介されていた。「本編とは別の、部分を描いた、話」との意味がある。スピンオフという言葉を使ったのはブログ主だと思うがこれはミスリードだったのでは?コメントの多くが本編との異質性の方に気を取られ同質性を見逃してしまったと思う。

    「父、帰る」は何度観ても引き込まれるが既にコメントしているので「環のパリの物語」についてのみ述べることをお許し願いたい。

    音が主役を降板して退学する時「夢も子供も夫婦2人で育てて行きます、彼がいてくれたから選べた道です」と告げた瞬間、環の顔が強張るところから物語は始まる。テンポは速いが本編の一部だと言われても違和感のない内容と仕上がりだ。本編では顔が強張ったあと背景がホワイトに飛ぶ効果が施されていた。それが環の回想を表現していてその内容が今回のエピソードなのだろう。
    本編での環の話ぶりは平坦な喋りと感情を殺した表情だったがこのアナザーストーリーの中では嗣人とはもちろん里子と話すときも表情が豊かで笑顔が目立つ。しかし歌の練習やオーディションでは表情が硬い。音を指導した頃の環と真逆の印象である。すごく生身の人間感が出て艶めかしくすら思える。
    このエピソードで平坦な喋りなのはカフェーのマスター、ピーター・フランクルである。彼が神の声或いは作者の意図を代弁する語り部だ。これを辿ればこのエピソードの主題を外すことはない。一方里子は下世話な世俗の声である。
    環がイタリアのオーディションを受けるのに嗣人は必要だった。嗣人はかつて世界の舞台に2人で行こうと言ったが彼自身自分の才能に確信は無かった。環が一次に合格したときの眼の演技は漠然とした不安だ。誤解している人が多いが嫉妬の点火では決してない。なぜなら嗣人が劣等感を持ち壊れて行くのは個展が酷評されて以降であり、時系列をみていくと急にではなく徐々にその劣等感が身近な大切な人に向いていく経緯が丁寧に描かれている。夏から秋に季節は進んでおり環に対する嫉妬はおそらくロンドンのオーディション以降であり1か月の別居が決定的にした。ただ環の方は旅立つ前に結婚しているわけじゃないと言われて別れを予感しており、オペラハウスをつかみ取るために審査員に女を売ったかもしれない。最終審査前の里子との会話が思わせぶりだし嗣人に合格を告げる前に泣いていたのもそう考えれば頷ける。そこまでして1人で勝ち取った世界への舞台を今更嗣人に何を言われようと捨て去ることは出来ない。環は嗣人の手を振り払いカフェーで神の声を聴き世界の舞台を登り詰める。

    出来れば90分、少なくとも60分は必要な内容をよくこんな短い時間でしかも丹念に描けたものだと感嘆しています。その代わり本編にあるようなユーモアの要素は皆無です。金子ノブアキさん熱演しています。過剰な演技に嫌悪感を持つコメントも見受けられますが、短時間で壊れて行く描写の副作用だと思います。それでも気付けなかった人が多かったなら牡丹灯籠のように「環と嗣人の物語」として別編集してもらいたいと思います。

    さてこのエピソードだと環が「ほとんどの人がいばらの道でなく平穏な幸せを選ぶ」と音に話した理由が見えません。「私は光でいたい、傲慢ですか?」と神に問い「自分に噓をつくことが最大の罪、それでいい。それが君の人生だ。」と神の声を受けているのですから。ただ音に出会ったころには「自分がいばらの道を選んだ」と自覚し平坦な喋りと感情を殺した表情になっている。ただ環は本編で音に「また会える日が来ることを楽しみにしているわ。」とも言っているので、その時(おそらくは音が再び舞台に立つとき)この伏線が回収されるのかもしれませんね。

  8. うこちえす より:

    私の学生時代の恩師が言った言葉を思い出しました。

    『真の友人とは・・(自分が)悲しい時に一緒に泣いてくれる友人ではなく、
    嬉しい時に一緒に笑ってくれる友人である。』

    悲しい時に一緒に泣いてくれる友人はいくらでもいるよ。
    本心では悲しく無くてもね。泣いてくれるんだよ。
    だけど、(嬉しい時に)笑ってくれる友人はなかなかいないよ。
    本心から嬉しくないと、笑えないよ。

    今週の梅ちゃんも、嗣人さんも、
    先ずは友人(恋人)の幸せを喜び、それを自分の発奮材料に昇華する必要があったんでしょうね。

    ちなみに私は、当時、恩師が言いたかったのは、
    『そういう友人を持つことが幸せなんだよ』という意味だと思ってました。
    今になって思うのは、
    『友人が嬉しい時に一緒に笑える人間になりなさい』という事だったんだなぁと・・・。

    私は今年、還暦を迎えましたが、そういう人間には
    もう一周回って還暦を迎える頃でないとなれそうにないです(笑)。

  9. アーモンド より:

    アシガール、朝ドラ出演経験者が、かなりいますね。

  10. 還暦のたつお より:

    サテイの曲ですが、三つのジムノペディではなくて、かかっていたのは、グノシエンヌの方でした、訂正してお詫びします。申し訳ありませんでした。

  11. 名乗る程のものではございません より:

    「歌は諦めてくれ、愛してる」というセリフって釣りバカ浜ちゃんの「君を幸せにする自信はないがぼくが幸せになる自信はある」と言ったセリフと本質的には同じなんですよね。けど、どちらが心に響くかと言ったら圧倒的に浜ちゃんのセリフですよね、キン肉マンの言葉を借りれば「言葉の意味は分からんがなんだかスゴイ自信だ」的なことを感じるもん。同情からは何も生まれないけど、自信は時に連帯に繋がるしね、実際に浜ちゃんは本人の知らないところで人脈広げて鈴木建設に貢献していますし。
    あと、最後の絵がどうも黒田清輝の『湖畔』みたいなタッチだなと、なんでリアル今村さんタッチにしなかったのかな?それと、ダバディさん、黒田清輝知らなかったのかな?ネットもない時代だから知らなかったのかもしれませんが、評論家なんだし。
    何か批判的なコメントなのですが、私は『エール』は『スカーレット』よりも面白いと思っています。ただ、ここ最近は今週の月~水の小ネタ回を含めキレイなオチで締められていたのが、今週最後の2回が落語でいうところのクサイ締めだったのが残念かなと、あくまでも私感ですが。

  12. 還暦のたつお より:

    新聞を広げて、自分の個展の記事を読む嗣人。何故か室内の花のクローズアップ、突然サティの三つのジムノペディが流れて、不安をかきたてる。嗣人「メルド!」と叫んで新聞を投げ捨てる。
     まるで、映画のようなカット割りでした。ご存じの方も多いかと思いますが、このメルドという言葉はいわばフランス語のスラングで、くそ、とか畜生とかいう意味です。パリ生活が長いので、嗣人は、フランス語で悪態をついてしまったのでしょう。は、ところが、環がオーディションに落ちたと思い込んだ嗣人が薄ら笑いを浮かべて抱きしめようとすると、環から実は、合格していた事をつげられます。突然、半狂乱になった嗣人は、自分の絵を破り始めます。ここで、嗣人は メルドではなく日本語で、くそ と叫びます。この段階で、嗣人は、壊れてしまったのですね。ここは本当にすごいシーンでした。環、嗣人が
    前進し、再生するには、もはや別れるしかないと見る者を力技で納得させるシーンでした。後から、また続き書きます。、

  13. 妖怪おばば より:

    環さんと嗣人さんの朝ドラ観たいですね。
    女の向上心と男の嫉妬。別れても思い続けている・・・

    本編と違った楽しさがあった一週間でした。

  14. 魁光 より:

    そして安隆さんと嗣人さんの器の違いや考え方も浮き彫りになりましたね。
    安隆さんは下に追い抜かれても、嬉しいと素直に称賛した上で負けを認めることが自身の成長に繋がると梅ちゃんを諭しました。
    嗣人さんは負けを認められず作品に対して八つ当たり、環先生に舞台を諦めるように迫りました。

    八郎さんは喜美子に嫉妬はしましたが最後は「すごいな すごいな すごいな 喜美子」と喜美子を信じることが出来なかったことを認め、素直に「負け」を受け入れました。
    そこから10年後に喜美子と新しい関係を築くことができました。

    同様に作品を壊した嗣人さんと八郎さん(実行したのは武志くん)ですが、上記の考えからその意味合いは全く違いますね。

    周囲に嗣人さんに負けを認めることを諭してくれる人がもしいたら環先生との展開はいい方向に変わっていたかもしれません…。

  15. たいとうみほ より:

    昨日嗣人さんは環さんに「今年運命の人に出会う」と言ってましたが、それはプリマドンナの道へ誘ってくれたプッチーニの事とも取れるし、自分はどんな悲しみを乗り越えてでも音楽へまい進すると決意するきっかけとなった嗣人さん、とも取れます。運命的出来事には、喜ばしい事も心ならずもの事もあるし、喜ばしい事があだになって転落する事も、辛い事が飛躍の糧になる事もあるし。両方の意味で環さんのパリは運命の地でしたね。

  16. たいとうみほ より:

    才能ある、よく知っている相手への嫉妬。これは梅ちゃんも嗣人さんも全く同じ事なんですね。でも梅ちゃんには諭してくれるお父さんがいた。しかも既に故人となった人だからこそ、裏も利害もない、本当の事だと受け止める事ができる。異国で、遊び友達はともかく本心をさらけ出せる友が環さん以外にいなかった嗣人さんには、安隆さんのような人がいなかったのが悲しいです。あのカフェのマスターと、もっと長く個人的に親密だったら、まだ嗣人さんの壊れそうな心を支えてくれたでしょうか。

  17. 偽君子 より:

    そう考えると、前回で「トスカ」のアリアを使ったのは意味のあることなんでしょうね。これが嗣人さんとダブりました。

    http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~nanaocor/kyoyo/seminar_report/tosca03.pdf

  18. FFxV より:

    若い時見たモディリアーニの映画がフラッシュバックしました。世に出る為の厳しい関門はどの世界も同じですが、
    芸術家って人に理解されにくい非常に繊細な側面があって批評家は猛獣のように驚異的な存在だろうと思います。
    弱いとかそんなんじゃないってことはご理解頂きたければ嬉しいです。
    繊細な感性があって人の感じないものまで感じる人だからこその苦しみがそこに描写されていたのかな。
    名演技で怖いくらいだと感じました。

  19. 偽君子 より:

    そういや、八郎さんの態度については「正直がっかりした。これだから男は・・・」という意見が結構多かったような。その点では嗣人さんにも同じことが言えるはずで、このエピソードが環先生目線で描かれているとなると「運命の人かと思ったら、既成概念をぶち壊せない(笑)ダメンズだった」という皮肉なお話で、「彼女の夢は自分の夢」と公言できる裕一くんと対比させていると考えたほうが良いかもしれません。

  20. 魁光 より:

    次週でエールが一時お休みとなりますが、
    ついに廿日市さんが三羽烏側の味方になるエピソードが出ますね。
    今までは「大物、上層部の腰巾着」「カネのことしか頭にないのにマーケティング能力ゼロ」「ただの御用聞き」「適当で無能」など散々な評価でしたが、いよいよ廿日市株が上がり敏春さんのような愛されキャラになってくれるのでしょうか?
    私自身、廿日市さんのキャラは憎まれ役にしてはあまりにも惜しすぎるので後から神回と言われる強烈な活躍を期待しています(笑)

  21. 丹善人 より:

    二人が引かれ合ったのは、単に見知らぬ外国で知り合った日本人同士
    ということだけだったのかも。中身が見えれば見えるほど違いがはっきり
    してくる。お互い相手を支え合うなどと言うのにはほど遠く、それぞれが
    勝手に自分のことだけに専念する。そういった点が音と裕一の関係と
    大きく異なること。音がいるから曲が次から次と浮かんでくる裕一と、
    裕一の壁を強引なまでに突き崩していく音と。
    決して環さんにはできないことだったでしょう。

    ラストの場面はよかったです。この後、ドラマの中の彼がどのように
    生きていくのか、後日談も知りたいところです。

  22. 偽君子 より:

    小生は嗣人さんはもう出さない方が良いと思います。出すとしても回想ていどが良いでしょう。こういうのを見てしまうと、正直もう触れないでおいていただきたいと・・・。今後どうなったにしろ、進んでしまった時計は元には戻らないでしょうし。「帰途には決してこの途を通らないで欲しい、その時には自分が酔っていて故人(とも)を認めずに襲いかかるかも知れないから。又、今別れてから、前方百歩の所にある、あの丘に上ったら、こちらを振りかえって見て貰いたい。自分は今の姿をもう一度お目に掛けよう。勇に誇ろうとしてではない。我が醜悪な姿を示して、以もって、再びここを過ぎて自分に会おうとの気持を君に起させない為である」これは中島敦の「山月記」にある言葉ですけど、再会してからこんなことを言わざるをえないのはあまりに切ないと思います。まぁこういう極端な形ではなかったとしても、これに限りなく近くなるだろうなと。正直小生としては、「おひさま」でたくさんです(笑)。こうなってみると、まだ八郎さんはしあわせだったかも。

  23. つい しょうこ より:

     嗣人さんが失ったものは大きかったかもしれないけど、あそこで環さんが彼を選んだとしても、彼は本当の意味で環さんを手に入れたことにはならなかったんじゃないでしょうか。
     となれば嗣人さんには、「失ったもの」を「代償は大きかった」と表現できるほど成功してほしいところです。

  24. 魁光 より:

    梅ちゃんの回でも書きましたが、
    今回は三津の「才能あるものは無意識に人を傷つける」の典型の回でした。
    こうなったら卑屈な人間はどんな励ましの言葉でも嫌味や屈辱に聞こえてしまいます。
    この場合だったら私が環先生の立場だったらどうするか。
    オーディション後の不合格を願っていた発言をした時点でこれ以上もう付き合えないと三下り半を私は叩きつけると思います。
    そこで嗣人さんを受け入れたらこの関係は欺瞞になってしまいますから。

  25. オペラ座の怪人 より:

    才能にあふれ、
    チャンスを前にしている環さんに対して、
    「君を愛している」と言いつつ、
    「俺と歌と、どっちを選ぶ?」などと言う嗣人は、
    振って正解、環さん。

    ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ

    でも、今日の最後、
    環の絵を売らず、
    (多分?)絵描き人生を諦めた嗣人は
    なかなかでした。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    おしまい

  26. 魁光 より:

    嫉妬するのは別に構いません。
    しかし私は嗣人さんには同情は全く出来ませんでした。
    嫉妬に対してただやさぐれるだけで何一つ動こうとしない(描写がなかった)のは頂けなかったからです。
    上手く使えば嫉妬は小山田先生や浩二のように強力な動力源にもなりますが、使い誤ると大きすぎる負のオーラを背負いこみ、自分の殻を破れなくなってしまう諸刃の剣です。
    喜美子と八郎さんの関係を彷彿させるようなシーンの数々でしたが、両者の決定的な違いはそれでも八郎さんは前が見えないながらも必死に模索し続けたことです。

  27. よるは去った より:

    嗣人「環・・・・・歌を諦めてくれ・・・・・。」

    嗣人さんと環先生の場合は支え合うということはできなかったんですね。

    しかし、嗣人さんの絵を酷評した評論家が別れてしまった後の「蝶々夫人」を演じる環先生を描いた嗣人さんの作品は評価してくれた。
    なんという皮肉な巡り合わせなんでしょう。

  28. アーモンド より:

    朝ドラヒロインのランキングが発表されました。
    https://article.yahoo.co.jp/detail/d99ddcc151efaff45b5bc20adf1fc0c22c17d353

  29. 名乗る程のものではございません より:

    ・環さんは小山田先生よりかなり年下設定である
    ・音大卒業してから渡仏しているから蝶々夫人初演時には環さんの年齢は24歳以上
    ・1914年頃には第一次世界大戦が始まりフランスは主戦場のひとつになるから渡仏したのはその前、更にフランスならびに日本の敵国だったドイツにも行かれているので渡仏されたのはかなり前になりますね

    以上の条件を当てはめるのはかなり無理が生じてしまいます。「パリを舞台にリアル環さんとリアル今村さんの悲恋をスピンオフにしたら面白いんじゃないか」という企画から始まったと思われますが、リアル環さんは留学時に既婚だったという個人設定は無視してもさすがに第一次世界大戦という歴史を無視するのはどうかと思われるますね。

  30. 名乗る程のものではございません より:

    柴咲コウさん自身の歌でセカチュー主題歌『かたちあるもの』の歌詞みたいな展開になるのですかね?

    あと、里子役の近衛はなさん久々に見ました。
    この方が主演なされた『獄に咲く花』、野山獄に監禁された頃の吉田松陰先生を中心とした作品。私が大好きな邦画のひとつです。

  31. ふー♯ より:

    努力の男性と天才の女性。スカーレットやな。これ。やっぱりアカンのかね。こういうパターンって。立場が逆なのは裕一と音やな。こっちは夫唱婦随で上手くいく訳だが。どちらかがマネージャー業に徹すると上手くいくんだろうけど、なかなかそうはいかんわな。「さんまと大竹しのぶ」みたいな天才同士でもダメなんだろうし。

  32. 偽君子 より:

    うーん、なんかこっちの方が喜美ちゃん&八郎さんっぽいですねぇ。