久志が音楽を志した理由 / エール 第62回

2020年6月23日(火)第13週「スター発掘オーディション!」

あらすじ

ある日久志は、鉄男が営むおでん屋の屋台で、裕一と鉄男に小学生時代に自分が音楽の道を志すきっかけとなったある出来事を語りました。それは久志が裕一と出会う前の、久志にとって忘れられない思い出でした。

大正8年(1919年)福島。小学生時代のある時期、久志は悩んでいました。両親が離婚し、父が再婚した相手・玲子に久志はどうしても馴染むことができずにいたのです。思い詰めた久志は、実の母が暮らしている町に足を運びました。

しかし、足を運んだ先で久志は目撃しました。実母が新しい家族と幸せそうに過ごしている姿を。久志は実母からの手紙を破り捨てると自宅には帰らず、小学校に向かいました。教室の中で一人で深く落ち込む久志を励ましたのは担任の藤堂でした。

藤堂は音楽の授業で久志の歌声を聞き、久志の才能に気がついていました。藤堂は落ち込む久志に歌を歌わせ励ましました。久志はようやく笑顔を取り戻し、自宅に帰るとはじめて継母のことを「お母さん」と呼ぶことができました。

<<前回61回 | 次回63回>>

第13週 | 第14週

Sponsored Link

予習レビュー

久志くんが音楽を志すきっかけが語られます。

大正8年(1919年)。久志くん10歳。裕一くんが運動会で転倒し、藤堂先生に励まされた年です。

藤堂先生が裕一くんの才能に気がつき、裕一くんに音楽を進めたのは翌年の大正9年(1920年)のことでした。

なので裕一くんよりも一足早く、久志くんは藤堂先生から音楽の才能を見出されたことになります。

裕一くんの父・三郎さんが蓄音機を手に入れ西洋音楽のレコードを買ってきたことを知った久志くんが、三郎さんのことをすごいと言ったと記憶しています。

三郎さんのことをすごいと言えたのは、すでに久志くんが音楽に関心を寄せある程度の知識もあったから、そこまで言えたのかもしれません。

ところで久志くんの少年時代といえば、気配を感じさせずに姿を現し、いつの間にか消えていると言う謎に満ちた少年でした。

そんな謎の少年の視点から今回のエピソードは語られるのでしょうか。

感想

1話完結の心に沁みる短編

前週の短編集と同じように1話完結の心に沁みる短編でした。

さて、久志くんは前回、居酒屋で流しの歌手を装って歌を披露し、歌の聞き手の喜びの声を直に聞く機会に恵まれました。

そしてそのことがきっかけとなって、小学生時代の裕一くんと同様に、音楽が自分にとってのエールになった音楽の原体験を思い出しました。

4年間、歌手としてデビューできないままでいた久志くんが、もう一度音楽と向かい合う機会を経て、停滞していた状態から一歩を踏み出す心の条件が整ったのかもしれません。

道に迷っても故郷という戻る場所がある。

これは他の朝ドラにも共通するテーマですが、そのテーマが久志くんを通して描かれました。

次回からは久志くんの流行歌への挑戦。新しい一歩が描かれます。

コメントへの返信 by 朝蔵

個人が動画撮影のカメラを所有するのは当時としてはどれだけ高価だったのでしょうか(よるは去ったさん:61回)
ブログ主は高校生の頃に8mmカメラを持っていました。高機能のものだったこともあって20万円くらいしたことを覚えています。40年近く前のことです。

今は、当時の8mmカメラの約半額かそれ以下の価格の電話機(スマホ)で、映画館の大スクリーンに映写できるレベルの映像を撮影できるようになりました。

しかも8mmフィルムはわずか3分の映像を現像するのに2000円ほどかかったはず。ここ数十年の技術の進歩はすさまじいですね。

『エール』が大阪局制作なら掛布さんではなく川藤さん(名乗る程のものではございませんさん:61回)
直球勝負の東京局とは異なり大阪局はいつも変化球を好みますからね。さらに、ひとひねりしないと気が済まないというプライドもあるのでしょう。

戦後編では、東京読売巨人軍の関係者として、誰が出るのでしょうか?(よしけんさん:61回)
ジャイアンツの時はどなたを起用するんでしょうね。今回、強烈なサプライズだったのでそれ以上のサプライズを準備するような気がします。

人生=努力×才能×親×運(オペラ座の怪人さん:61回)
努力、才能、親、運に加えて、久志くんみたいな職業の場合、多くの人からどれだけ求められているかということも重要なんでしょうね。

当時、オペラ歌手の需要は今よりもずっと少なかったことが考えられます。

「六甲おろし」のような名曲(よるは去ったさん:61回)
レコードを買うのは阪神ファンだけ。マーケットが小さすぎたのかもしれません。

おでん作りはあくまで生活の糧(たいとうみほさん:61回)
大将がおでん屋の屋台を譲り受けたとき、おでん屋なら時間を自由に使えるので詩作に打ち込みやすいみたいなことを言っていたと記憶しています。

なので常に頭の中は「おでんのタネ」ではなく「詩作のネタ」でいっぱいなのかもしれません。

第2部では時代に流されながらも仲間とともに頑張っていく姿がテーマでしょうか(丹善人さん:61回)
第2部は全体像がまだまだ見えません。今週は久志くんが主人公。そして一旦放送が休止となって放送再開後の最初の週は梅ちゃんが主人公。その後は不明です。

マッサンも、劇的に売り上げを伸ばすきっかけが軍だった(たいとうみほさん:61回)
裕一くんも、劇的に売り上げが伸びるきっかけは軍からの依頼の仕事だった。そんな展開は十分に考えられますね。

そして戦後編で、戦前戦中の自分の仕事に対する苦悩と闘い、その中から未来への希望が、みたいな展開が。

喫茶バンブーのマスターのことを呼び捨てにしている人っていましたっけ?(丹善人さん:61回)
ドラマの中にはいませんね。ドラマの外ではそんな人の一人や二人はいるかもしれません。保さんはどちらかと言えばいじられキャラなので。

今作の壁にぶつかるキャラクターに共通する特徴は自分自身のこだわりや考えに囚われて相手に求められていることが理解できず、そのギャップに苦しんでしまうこと(魁光さん:61回)
まさにおっしゃる通りですね。今週は久志くんがそのギャップを解決する週なのかもしれません。

放送が一旦休止に入り、再開後のどこかのタイミングで、まだ売れてはいない大将も似たようなことを経験することになるのかもしれません。

このお転婆なところは完全にお母さん似ですね!(魁光さん:61回)
「お母さん似」で思い出しました。リトル音ちゃんも子供のころに岩城さんのことを「岩城」って呼び捨てしていたような気がします。

なのでブログ主は岩城さんは関内家の使用人か何かと勘違いしていたほどです。

華ちゃんの呼び捨ては「お母さん似」ですね。でも苗字を呼び捨ての方がはるかに乱暴ですが。(笑)

「流し」で「オペラ」を歌ったのが久志君じゃなくて環先生だったらどんな反響だったかしら?(よるは去ったさん:61回)
かなり残念な反響が予想されますが、もしその現場を久志くんが見ていたら、世間の人たちは何を求めているのかを理解したかもしれません。

音楽がテーマの世界観とをとても大事にされているという印象を受けました(魁光さん:回)
福島三羽ガラスが皆揃ってブレイクしていよいよ音楽の世界がたっぷり描かれる頃に、本作のキャスティングが生きてくるような気がしています。

裕一くんよ。それはそうと訛り抜けてきてないかい?(魁光さん:61回)
東京生活に慣れてきたということなのでしょうか。

余談ですが、これはブログ主の周囲に限ったことなのかもしれませんが血液型がB型の人って訛りがなかなか抜けない傾向にあります。

テレビには尺があるということも理解しないで朝っぱらからアンチタグつけて感覚だけで『エール』を叩いている方々(名乗る程のものではございませんさん:61回)
いわゆる自己承認欲求が強すぎる方がいるんですね。他者に事情を理解する度量があれば、ご自分も理解してもらえるのにと思います。

殿様キングスって最強のグループ名ですね(名乗る程のものではございませんさん:64回)
言われてみてはじめて気がつきました。強烈なネーミングに。

コロンブスレコードから木枯が抜けたダメージが予想以上に大きく(還暦のたつおさん:61回)
会社組織の中で働く者として廿日市さんはこの件でずいぶんと苦しい立場に立たされてもいるのでしょう。

<<前回61回 | 次回63回>>

第13週 | 第14週

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. おたかちゃん より:

    「福島三羽ガラス」全員が藤堂先生に背中を押されていた。つまり藤堂先生が黒幕だったわけですね。でも、小学生時代に歌で注目を集めてはいなかった。むしろ存在を消していたのが、なぜあれほど出たがりなナルシストに育ったのでしょう?

  2. 名乗る程のものではございません より:

    二・二六事件があり戒厳令の元にあった東京に不自然なぐらい軍を感じないというコメントをTwitter等で見ますが逆になくて当然なんだけどね。理由は戒厳令により軍による統制下にあるから新聞やラジオには軍による情報開示規制が入っていますからね。因みに、この年に有名な阿部定事件がありましたが、この事件は軍による情報開示規制外だったので新聞が鬱憤を晴らすかのように書くわ書くわ書きまくるわだったことで後世に残る事件になったという見方もあります。

  3. 還暦のたつお より:

    これは、つい20年くらい前に起こった実話なのですが、うちの県の山間部に室町時代から続く大富豪の名家があり。そこの長男が、一般家庭の娘と結婚しました。二人には、女の子ができましたが、もともとこの結婚に反対だった舅によって娘と女の子は追い出されてしまいます。程なくして、長男は良家の娘と再婚します。二人の間には男の子ができますが、このころから家業は傾き始め。心労から長男は急死します。その後、この家の事業は銀行によって整理され跡形もなくなりました。娘を追い出した舅は、周囲の人たちによって、老人ホームに幽閉されました。今回の62話の佐藤家の様子を見ていたらこの話しを思い出しました。余談ですけど、この家から車で40分ばかり走ると、「八つ墓村」のモデルとなった「津山三十人殺し」の現場となった場所に着きます。

  4. 丹善人 より:

    第1週第3回で、藤堂先生は裕一の学校に赴任してきたばかりの教師と
    書いてありましたね。
    で、久志君の物語は、まだ久志が裕一と出会う前ということで、
    久志と裕一は別の小学校と言うことになりますね。事実もそうなのですが。

    逆に言えば、どうして久志と裕一に小学校時代に接点があったのか。
    また鉄男ともどこで会ってたのでしょうか。
    ひょっとして、久志のお母さんの再婚先が裕一の実家の近くだったりして、
    まだ陰から見に来ていたのかとか、あるいは藤堂先生が転勤してからも
    交流があって尋ねてきていたのかとか。

  5. 還暦のたつお より:

    藤堂先生恐るべし。金八先生なら1クールか2クールかかって解決できた案件をわずか一話で、収めてしまう。凄い。それにしてもプリンスになってからの久志。小学校時代の聡明さと冷静さは、一体どこにいったんでしょう?あんなにチャラ男になっちゃって。

  6. 名乗る程のものではございません より:

    いろんなことの辻褄合わせると悲しいけど微笑ましく愛のある背景が見えます。恵さんはやはり心の病だと思うんだ、演技性パーソナリティ障害という。原因は新婚早々に関東大震災で愛する書物が燃えてしまったショックと考えるのが妥当かと。この心の疾患に対する基本療法はカウンセリングなんだけど、保さんは知ってか知らずか実践されています。「旅芸人一座に居た」という恵さんに対して「うそだよね」「それって伊豆の踊り子の設定だよね」等と否定することなく「そうだったんだ」と肯定していますよね。恵さんと一緒にいる時は保さんは敢えて隙だらけにしていると思うんだ、なんというかペットが店番しているみたいな。だから、早慶の学生達がお金払わずに店を出たことも悪意ではなく無自覚であり、華ちゃんが呼び捨てにするのもバカにしているのではなくペットと戯れている感覚なのでしょうね、子供は先入観がない分その辺りは敏感ですので。隙だらけのペットになることで恵さんの心の病の進行を防止している保さんに人としての器の大きさと恵さんへの愛の深さを感じます。

  7. ゆきこ より:

    子供にとってのお母さんなんてたった一人しかいないのにいきなり連れて来た知らない女の人をお母さんと呼べなんて無理に決まってるでしょうに…女中さんが味方で良かったと思います

  8. 丹善人 より:

    冒頭、成人の役者と子役が同じ画面に登場するのは珍しいですね。

    父の再婚相手は自分を本当に大事にしてくれるのに、心を開けない。
    そして、実母が自分のいない生活に満足をしていることを知って
    (本当に満足かどうかは知りませんが)、ようやく継母に心を
    開けるようになる。戦前戦後直後にはよくある話ですか。
    うちの義兄二人は、父の兄の子どもなんですが、終戦時に実父に
    病没され、祖母と折り合いが悪かった実母が、子どもを置いて
    出て行くように追い出されたという経緯があり、その後消息不明のまま
    とうとう会うことはなく今日にいたっています。風の噂では
    再婚先で3人の子どもが出来たらしいが。

    子役の久志君も歌の特訓受けたのでしょうね。チビ裕一は
    ハーモニカの特訓を受け、チビ音ちゃんはおぼろ月夜の歌の
    特訓を受けたりしましたが、プロを目指せるぐらいのレベルが
    要求されるので、それに応える子役も大変だったでしょうね。

  9. 坂本京子 より:

    「故郷」がいかに素晴らしい曲であるかをしみじみ感じた朝でした。

  10. よしけん より:

    朝蔵さま。
    「六甲おろし」は、ライバル球団の歌だけど、羨ましいくらいに名曲だと思います。
    さすがに、レコードを購入してはいませんが。

    でも、少数だけど、ファン以外でもレコードを購入するかも、です。
    現に私、1982年に、わが巨人軍が(今でも)とても悔しい形で優勝を逃した時の「燃えよ!ドラゴンズ1982年」のレコードを、あの年の日本(選手権)シリーズの終了後に、つい購入してしまいました。

    今は、1番は巨人、2番は中日で、両球団の公式ファンクラブの有料会員として、巨人戦以外は、ナゴヤドームの1塁側席で、中日の応援です。
    ナゴヤドームの1塁側スタンドで、「燃えドラ」を皆で一緒に合唱すると、本当に快感です!

    各球場が、そして各イベント会場が、大勢のファンで埋め尽くされる日が、1日でも早く戻って来ますように!

    横レス、失礼しました。

  11. オペラ座の怪人 より:

    人生=努力×才能×親×運

    離婚という「親」関係の試練はあったけど、
    継母様が、なかなかで、

    女中さんも、なかなかで、運が良く、
    先生が素晴らしかったのも、運が良かった。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    おしまい

  12. あさのあさみ より:

    念願のチビ久志くんの歌唱場面が見られて、朝から満足です。
    ところで、リアル久志くんにはお兄さんがいて議員を継いだそうなのですが、ドラマ内では一人っ子な雰囲気。
    実母からも立派な跡取りになることを期待されてる境遇なのに、よく音大に進学できたものです。さらに、現在は学生でもなく、定職もないという身分、普通なら仕送りもないだろうし、反対されての上京だったら学費も出てなかったかも知れません。
    余計なお世話ながら、どうやって暮らしているのだろうと思います^^;

  13. ひな より:

    今朝の藤堂先生の「ふるさと」、
    “歌手森山直太朗”の唄い方が出てましたね。小学校教師藤堂先生じゃなく…

  14. さや より:

    藤堂先生は、悩める福島の少年の才能を見つける慧眼の持ち主ですね(^^) 裕一、久志、鉄男の三人が、感謝して心の底から恩師と呼べるのは、藤堂先生ですよね。

  15. 名乗る程のものではございません より:

    ベタだけど良い話だったと思います、キレイな締めだったし。『マッサン』で鴨井商店の父子が和解し涙ぐむ番頭さんのシーン思いだしました。

    あと、痛快だったのは「福島から東京まで瞬間往復移動するんだ、脚本家バカなの?(笑)」みたいなアンチツイートが目立ったけど、これって揚げ足を取る為だけにドラマ見ている人達に仕掛けたトラップだったのかなと。手紙の消印は東京だったけど、キチンと話見ていたら久志くんの移動は福島県内だということぐらい分かるのにね。朝っぱらから細かいことに目くじらを立てて見ている人ってイライラしながらその日を過ごすのかな?私には理解できませんなあ。

  16. よるは去った より:

    久志「何もなかった・・・・・・・・。」

     だからこそ自分で何かを作るべく前向きに生きるんだという気持ちがリトル久志君の中に芽生えたのですかね。
     藤堂先生と大きな声で歌うことでそんな気持ちにスウィッチが入ったのかなと私は勝手に思いました。

  17. 魁光 より:

    「何かあると思っていたのに何もなかった」=「離婚するまでの自分が探し求めていたお母さんではなかった」
    この一言で何かを察した藤堂先生はさすがでした。
    場合によっては一生物のトラウマになりかねなかったでしょう。
    教育熱心で真面目な先生ですから、生徒たちの家庭環境はある程度頭に入っているはず。
    恐らく父や女中さんは実母の今を全て知っていたんでしょう。知らないと言ったのは久志を傷つけない為の優しさだったのかもしれません。
    タブーに触れてしまった久志を藤堂先生を救ったように、鉄男くんを救うエピソードが出てくることを期待しています。

  18. よるは去った より:

    久志「あんな大きな声で歌ったのは初めてだった・・・・・・ぐちゃぐちゃになった気持ちがパーっと消えて・・・・・・・・。」

     藤堂先生に救われたのは裕一君だけではなかったわけですね。

  19. 魁光 より:

    信じ続けていた実母から「裏切られた」のは久志にとっては許しがたいものですよね。
    まぁ一般的に離婚した後に再婚することは全く問題はないことです。
    ませた文学少年久志だったらそこは絶対に分かっていたはずでしょう。
    お母さんの子供としての甘えたい子供心と同居していて新しい家庭を築いていたところを見て子供心が理詰めで理解しようとすることに勝ってしまいました。
    チビ久志が理論ではなく感情で動いたのは非常に珍しかった。
    藤堂先生に歌で救われて実母への想い、未練、怒りから吹っ切れたようです。
    あの出来事をきっかけに実の母親よりも今の自分を一番大事にしてくれる人が尊く、大事ということに気づいたようですね。