若狭の稽古を草若は拒否 /『ちりとてちん』105話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年2月5日(火)放送
再々放送:2014年2月11日(火)放送
第19週 第105話 「地獄の沙汰もネタ次第」

『ちりとてちん』第19週 第105回
「地獄の沙汰もネタ次第」あらすじ

落語『地獄八景亡者戯』を気に入った喜代美が、いつか稽古をつけてほしいと師匠にお願いするものの草若は喜代美の頼みを断りました。草若は喜代美に言いました。お前は創作落語をやれ。それがいやなら破門だと。

一方で草原は草若から『地獄八景亡者戯』の稽古を付けてもらいました。その現場を目撃した喜代美は、自分の悩みを草原に打ち明けました。最近、笑いを取れなくなった自分は草若から見放されたのではないかと。

そんな中、草若が喜代美と草々に言いました。そろそろこの部屋から出て行って欲しいと。その翌日、草若は弟子全員を集めると「常打ち小屋」を作ることを宣言しました。その宣言に対して四草は異を唱えました。

草若は以前も常打ち小屋を作ろうとして失敗していました。四草と草原はそのことが心配でした。草若の宣言を案ずる弟子たちに、草若は言いまいた。天狗芸能にも話しに乗ってもらうつもりであることを。

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『ちりとてちん』第19週 第105回
「地獄の沙汰もネタ次第」感想

『地獄八景亡者戯』の稽古を断られながらも食い下がり「創作落語では師匠に教わることが出来ない」という喜代美の言葉にはっとさせられました。

師匠に教わらなくても喜代美に出来ることを、師匠は先手を打って考えていたんですね。師匠が創作落語を強く進めたのは。

そんな立派な師匠だと、凡庸なドラマや映画であれば、我が身に迫る死期を前に泰然自若とした姿を見せたがるところでしょうが、本作はその点、そんな師匠ですら心の弱い部分を存分に見せてくれるところが秀逸だと思います。

特に、蝉の亡骸を土に埋めて線香を立てる寂しそうな後ろ姿、寂しそうな一本の線香。落語『地獄八景亡者戯』の台詞「どないして死のう、うまいもん食うて死のう」は、稽古に見せかけて実は師匠の心の中のつぶやきだったのでしょう。

食い下がる喜代美に「師匠の言うことが聞けないのなら破門や」と言ってしまいましたが、あの一言も師匠の弱さが現れていて、言われた喜代美よりも言った師匠のほうが哀れでなりません。

さて、兄弟弟子を全員集めてついに自分の病気のことを言うのかと思いきや、生きているうちにやり残したことの宣言でした。

「生きとる間にやらなあかんことがおますのや」とはこのことだったんですね。

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