草若最後の高座地獄八景 /『ちりとてちん』109話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年2月9日(土)放送
再々放送:2014年2月15日(土)放送
第19週 第109話 「地獄の沙汰もネタ次第」

『ちりとてちん』第19週 第109回
「地獄の沙汰もネタ次第」あらすじ

小梅が病床の草若と語り合っているところに、喜代美と喜代美の家族たちが顔を揃えて入ってきました。喜代美は夢中になって家族が病院まで来るまでのトラブルの数々を夢中になって草若に語って聞かせました。

草若は喜代美に言いました。お前の話は面白い。お前は落語の世界から抜け出してきたような子だ、と。草若の言葉を受けて、喜代美は即興で家族をネタにした落語を始めました。草若は喜代美に言いました。それがお前の創作落語だと。

明くる日。草若は主治医に一日だけ家に帰してほしいと頼み込みました。検査の末、1日だけ外泊を許され草若は家に帰って来ました。稽古場で神妙な面持ちの5人の弟子たちが見守る中、草若は『地獄八景亡者戯』を演じ始めました。

糸子に連れられて磯七、菊江、熊五郎夫妻も集まってきました。草若は一時間以上かかる『地獄八景亡者戯』を演じ切りました。集まった面々は草若の落語を涙を流しながら聞きました。その高座が草若最期の高座となるのでした。

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『ちりとてちん』第19週 第109回
「地獄の沙汰もネタ次第」感想

大阪に糸子お母ちゃんが駆けつけ、スペインから帰国して草々の小梅おばあちゃんも登場し、正典お父ちゃんと正平くん、小次郎叔父さんまでもが集まり、何故みんな揃ってしまうのか興味津々で見ていた109話、その謎が解けました。

正太郎おじいちゃんが息を引き取る時と、これはまったく同じ状況だったんですね。恥ずかしながらその時の回想場面のカットが挿入されるまで、まったく気がつきませんでしたけれど。

正太郎おじいちゃんの時は、喜代美が家から持って来たラジカセで落語を聞かせたわけですが、実はその落語は師匠の落語。

そして今回。喜代美は自分の口で落語をはじめますが、聞かせる相手はラジカセの声の主だった師匠。

そして正太郎おじいちゃんと師匠は奇しくも、全く同じ言葉を喜代美に聞かせます。喜代美に、というより和田家の家族全員に聞かせたのかもですね、あの時もこの時も。

「お前と話しているとほんまにおもろい。おかしな人間が一所懸命に生きているのはおもろい、落語と同じや」

正太郎おじいちゃんのこの「教え」で、喜代美だけでなく和田の家族はそれから一所懸命生きて落語と同じになれたのでしょうか。

だから師匠からは「お前は落語の世界から抜け出してきたような子や」という言葉を喜代美に贈りました。喜代美だけでなく家族に贈ったのかも知れません。

草若師匠はその「落語の世界」を「お前はおもろい家族に囲まれてばたばた生きて来た子や。そんな子のおしゃべりはおもろい、お前がちっちゃい時から見て来たこと、聞いて来たこと、お前はしょうもないと思ってるかもしれないが、それはおもろい、それはほんまにおもろいんやで」

正太郎おじいちゃんは喜代美に生きる指針を、そして草若師匠は落語の道の指針を「
それがお前の創作落語、お前の宝物、大事にしいや」と喜代美に与えました。

正太郎おじいちゃんと、草若師匠。それぞれの「教え」を胸に喜代美と和田の落語みたいな家族は、これからどんな結末に向かって行くのでしょうか。

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