草若昏睡の中で弟子の会 /『ちりとてちん』114話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年2月15日(金)放送
再々放送:2014年2月21日(金)放送
第20週 第114話 「立つ鳥あとを笑わす」

『ちりとてちん』第20週 第114回
「立つ鳥あとを笑わす」あらすじ

天狗座の「草若弟子の会」の前日、外泊許可が降りた草若は家で弟子たちに「ありがとう」と伝えました。その日の夜遅く、一人で眠る草若の寝室に寝間着姿の小草若が枕を抱えて入って来ると、子供のように父の布団の中に潜り込みました。

明くる朝、「草若弟子の会」の当日。天狗座に向かう五人の弟子たち一人一人は、糸子に切り火をしてもらい、草若から送り出されました。少し遅れて糸子とともに家を出発しようとしたその時、草若の容態が急変。再び病院に担ぎ込まれてしまいました。

天狗座の楽屋で待機中だった小草若に危急の報せが入りました。主治医から覚悟だけはするようにと宣告された弟子たちが動揺する中、出番太鼓の音が鳴り響きました。草若が危険な状態にあることを観客に悟られるなと草原から言われ、喜代美は腹を括って高座へ。

高座に上がった喜代美は、草若の病気をネタにして観客の大爆笑を取ることに成功。「師匠、地獄へ行く気まんまん」と観客を湧かしていました。その頃、病室の草若は昏睡状態のまま微笑みを浮かべるのでした。

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『ちりとてちん』第20週 第114回
「立つ鳥あとを笑わす」感想

師匠の羽織を飾った天狗座の楽屋でまさかの悲報。「たった一人の親父なんや」と大泣きしながら楽屋から出て行こうとする小草若を諭す草原兄さんの言葉が、優しい中にものすごい厳しさを秘めたものでした。

草原が小草若に言いました。「(師匠のもとに)行きたいのなら俺が変わる。しかしそれでいいのか?師匠が身を削って稽古をつけてくれた『地獄八景』を高座に上げないで、それでいいのか?」

出番太鼓が無情にも鳴り響き、動揺を抑えられない喜代美にも厳しく指導する草原兄さん「ええか若狭、師匠が入院していることはお客さんも知っている。絶対にそのことを悟られるな、ええな」

涙に暮れていた喜代美も、草原兄さんのこの厳しい一言で、涙は流しながらも背筋が伸びました。有事の際には誰よりも頼りがいのある、頼もしい草原兄さん。弟子の中でただ一人、涙をぐっと堪えていましたね。さすがです。

草原兄さんの叱咤激励の甲斐あってか、喜代美は見事に草若師匠の病気や欠席をネタにして笑いを取る事に成功。四人の弟子達が高座に上げる『地獄八景』の「地獄」ネタを巧みに駆使しながらお客さんの心を掴み、そのまま上手に創作落語に引っ張ることに成功。

「草若弟子の会」当日の朝、小浜の実家で小梅おばあちゃんが「創作落語は自信作」と、喜代美の自信ぶりを家族に告げていましたが、本当に会心の出来映えでしたね。

小梅おばあちゃん、正典には「あんたも正太郎ちゃんに見せられる自信作をつくりや」と付け加えてましたが、最終回までに正典お父ちゃんの自信作が出来上がる瞬間を見ることが出来るのでしょうか。こちらもとても楽しみです。

昏睡状態にあって、師匠の魂は若狭の高座を見に行けたのでしょうか。喜代美が観客を湧かしている頃、微笑む草若師匠に、悲しみが少しだけ癒されたことでした。

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