勇助が高座を拒否の理由 /『ちりとてちん』132話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年3月7日(金)放送
再々放送:2014年3月14日(金)放送
第23週 第132話 「終わりよければ滑ってよし」

『ちりとてちん』第23週 第132回
「終わりよければ滑ってよし」あらすじ

勇助が高座に上がるのが怖いと言い出しました。勇助は喜代美に打ち明けました。落研出身であることも、レパートリーを15持っているというのもすべて嘘だったと。そんな勇助に失敗しても構わないと喜代美は励ましました。

そんな中、磯七が大阪を離れることになったと仲間たちに告げました。磯七は続けました。大阪を離れる前に草若の孫弟子の世話させてもらってこんなに嬉しいことないと。磯七は涙ながらに感謝の言葉を口にしました。

同じ頃、徒然亭では勇助が正平に「内緒話」をしていました。勇助は、初高座の晴れ舞台が散髪屋の落語会ということに不満を持っていました、だから嘘をついて高座をキャンセルするつもりだったのです。

勇助が正平に語った内緒話を偶然草々と喜代美が聞いてしまいました。喜代美は勇介に平手打ちを喰らわすと、詫びる気のない勇介に言いました。落語は一人で出来るものではない。それがわからないなら落語などやめてしまえと。

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『ちりとてちん』第23週 第132回
「終わりよければ滑ってよし」感想

勇助の嘘がめまぐるしく二転三転する回となった132話。

落研出身、落語のレパートーが15〜6あるという話しはすべて嘘だった。真相は『鉄砲勇助』だけを繰り返し演じていたに過ぎない一人落研だった。だから、失敗するのが怖い、初高座は早過ぎる。

自分も初高座で大失敗した経験を披露しつつ「失敗したかてええねんよ」と勇助を励ます喜代美。「あれはひどかった、見ていて辛かったと」と兄たちのつっこみの中、「これから一人でかかえないで何でも私に言って、私はおかみさんなんやでえ」

そんな喜代美を諌める奈津子、今回も人の裏側を見抜く眼力が冴え渡ります。「喜代美ちゃん、自分に酔ってる場合ではない、怪しいにも程がある」諌めつつも一方でトラブルは著作の格好のネタになるわけであからさまに売れしそうな奈津子。

勇助の初高座の雲行きが怪しくなって来たその時、畳み掛けるように磯七が大阪を離れることに。「最後に草若の孫弟子の世話させてもらってこんなに嬉しいことない、おおきに、ありがとう」ここまで言われた早々、引くに引けません。

草々と喜代美が師匠としておかみさんとして窮地に立たされ、逃げ道も次々経たれるまさかの展開。相変わらずよく練りに練られたストーリーテリングに舌を巻きました。その頃、徒然亭の縁側では、勇助の真実が明らかに。

縁側で正平が手にしていた塗箸に気付いた勇助が「それ何ですか?」勇助の問いに正平は自分がつくった塗箸であることを説明しつつ「小手先の器用さで体裁取り繕ってるだけ」と自作を斬って棄てました。

そして正平がまっすぐな眼差しで放った「がんばって乗り越えて初高座に出てほしい」という言葉が勇助の心に命中。「これから話すことは本当、正平だけに話す、みんなには秘密」と真相をついに白状。

「落研出身、落語のレパートーが15〜6あるという話しはすべて嘘だった」と言ったのが実は嘘だった。勇助は落研出身で、落語のレパートーも15〜6ある。すべては本当の話。では何故、そんな嘘をついたのか。

散髪屋の落語会が初高座というのはしょぼ過ぎる

だから嘘をついてでも「散髪屋の落語会」が初高座の舞台になってしまうのを回避しようとした。散髪屋ごときに自分の初高座を決めらるのが気に入らない。落語するのは僕自分、だから初高座の場所くらい自分で選ばせほしい。

そんな勇助の横面に喜代美がぴしゃりと平手打ちを食らわした上で「落語は一人でやるものと違う、みんなに支えられてやる、そんな人間、徒然亭におってほしくない」と手厳しく詰った末に言いました。

「スポットライト浴びて舞台の真ん中におる者が主役や思たら大間違いや、それがわからんのやったら落語なんかやめてしまい」

僕は、これは喜代美が名実ともに「おかみさん」になった瞬間だと思いました。草若師匠の兄弟弟子の誰よりも、人の上に立つ者の風格があったとすら思いました。

しかし、その直後の喜代美はまたいつもの喜代美になって笑わせてくれましたね。「やってもおた。せっかく、弟子とおかみさんとしていい関係築いてゆけそうだったのに、叩いてしもうた」

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