創作が進まない五郎と梅 / エール 第68回

2020年9月16日(水)第14週「弟子がやって来た!」

あらすじ

作曲家修行を続ける五郎は創作に行き詰まっていました。裕一の言葉を信じて、五郎は心に感じたことを譜面に落とし込もうと懸命に努力しました。しかし、何回書いてもこれまでに聴いたことがある曲に似かよってしまうことが五郎の悩みでした。

同じころ、梅も行き詰まりを感じていました。二作目の原稿締め切りの日が近づいているにもかかわらず、原稿用紙に何も書けない日が続いていたのです。授賞式に参加した梅は、文芸関係者の世界に幻滅していたのです。

ある日の夜。深夜まで原稿用紙に向かい合っていた梅は五郎と話をする機会を得ました。五郎と梅はお互いの創作の悩みを打ち明け合いました。梅は言いました。自分は何の取り柄もない。自分には文学だけあればいいと。

そんな梅に対して五郎は言いました。本当に文学だけでいいのかと。五郎の言葉で梅を怒らせてしまいました。そのことを五郎は悔いました。しかし五郎の本心を華から聞かされた梅は、落ち込む五郎に向き合うのでした。

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予習レビュー

芸術家の卵=五郎くんと、芸術家のひよこ=梅ちゃん。

二人の創作の悩みが描かれます。

かつて裕一くんが創作に行き詰まった日々と同じような苦しみを、五郎くんと梅ちゃんが体験します。

「頭で考えるな、心で感じろ」

これが裕一師匠の五郎くんへの教えです。

裕一くんはかつて、心が動いた体験から音楽の着想を得ていました。そのことを裕一くんは言いたかったのかもしれません。

しかし、どうやら五郎くんは、心が動いた音楽体験から自分の音楽の着想を得ようとするのでしょうか。

書く曲が、自分が聴いたことがある曲に似てしまう。それが五郎くんの悩み。

一方の梅ちゃんは、これが初めての創作の悩みではありません。

かつての梅ちゃんは、小説を完成させられないことを悩み、そのことを裕一くんに打ち明けたと記憶しています。

しかし今度の悩みは、小説を一行も書けないという悩みです。

曲を書いても他の曲に似てしまう五郎くん。一行も書けない梅ちゃん。

二人はそれぞれの悩みをどのように克服するのでしょうか。

そして、二人の悩みの打ち明け合いが、五郎くんと梅ちゃんが距離を縮めるきっかけになるのでしょうか。

コメントへの返信 by 朝蔵

落ち着いて話を始めた二人は、お互いの師弟愛を再確認(還暦のたつおさん:68回)
そんなうるわしい子弟愛が描かれているんですか。ブログ主はここしばらく慌ただしい日々を送っているのですが、落ち着いた頃にオンデマンドで鑑賞してみようと思います。

可能であれば当ブログにもアップしたいところです。

深刻なのは五郎ちゃん(魁光さん:68回)
五郎ちゃんは「やりたいことと求められていることのギャップ」よりも「やりたいことと才能とのギャップ」の問題が大きいですね。

そんな五郎ちゃんに救いが用意されているので安心して見ていられます。

五郎ちゃんと梅ちゃんが心を通い合わせる瞬間が近づいてきました。家族から捨てられた五郎ちゃんが「家族」を持つことができる日の到来が楽しみでなりません。

五郎ちゃんの手先の良さが、関内馬具店入りのフラグ(魁光さん:68回)
残念ながら作曲の才能には恵まれていないらしい五郎ちゃんですが、別のところで才能があることをはっきりと示してくれましたね。

切れてしまった下駄の鼻緒を直したり。鉛筆をきれいに削ったり。

五郎ちゃんの生きる道のフラグが立って感激です。よかったね五郎ちゃんと言ってあげたいです。

素直な人が幸せになる展開(さやさん:68回)
この一つ上の欄にも述べましたが、五郎ちゃんが幸せになる展開を暗示するフラグが立ちました。

五郎ちゃん、間違いなく幸せになれますね。願わくば最終回まで幸せな五郎ちゃん、幸せな梅ちゃんでいて欲しいです。

藤丸ちゃんはこうでなくちゃ!(笑)(魁光さん:68回)
藤丸ちゃんは悲劇のヒロインである自分のことが意外に好きかも。そう思わずにはいられない久しぶりの泥酔絶叫でした。(笑)

娘ちゃん(名前、忘れた)が、おばである梅ちゃんのことを、「梅」って、呼び捨て(オペラ座の怪人さん:68回)
娘ちゃん=華ちゃんは、バンブーのマスターである保さんのことも「保」と呼び捨て。大人を呼び捨ては華ちゃんのデフォルトみたいです。

先日、おとな華ちゃんのキャスティンが発表されましたが、成長しても華ちゃんはやっぱり目上の人に対する呼び捨てを続けることになるのかどうか・・・

五郎ちゃんに安隆さんと同じ印象を、抱いたかもしれません(たいとうみほさん:68回)
裕一くんが五郎くんに言った「幸せな人」。

このさりげない一言が、光子さんと安隆さんの関係につながってくるとは思いもよりませんでした。

亡霊安隆さんを登場させた理由の一つが今週の梅ちゃんと五郎ちゃんにつながっているみたいですね。

安隆さんが亡くなったとき、梅ちゃんはあまりにも幼すぎて安隆さんのことをよく知らないままでした。

亡霊安隆さんとの再会を通じて梅ちゃんは安隆さんの人柄を初めてよく知り、それが五郎ちゃんにつながったのかと。

華「梅はさあ・・・・・・。」(よるは去ったさん:68回)
華ちゃんが梅ちゃんとどれだけ仲良しになったかが呼び捨てによってさりげなく表現されていましたね。

うまい描写だなと思いました。

本当に言いたいのは「一緒にいていいですか」「お話がしたいんです」(たいとうみほさん:68回)
ありがとうございます。

「鉛筆削って下さい」の言葉の真意がはっきりとわかりました。

口に出てくる言葉と、その言葉の奥にある本心とのギャップ。ここに梅ちゃんが気がついたとき。梅ちゃんの小説は豊かなものになるかもしれませんね。

五郎君が階段の所で悩んでいる姿が伏線なんですよね。あの階段。(丹善人さん:68回)
あの階段もおそらく金曜日に回収されることになるんでしょうね。張り巡らされた伏線とその回収が多いですね。本作『エール』は。

純粋な五郎ちゃんと、一本気で男気あふれる岩城さんとは良い師弟関係になりそう(還暦のたつおさん:68回)
五郎ちゃんと岩城さんの師弟関係を描く場面を観てみたいです。でも、二人ともこれから時代の波に翻弄されることになってしまうのでしょうか。(涙)

「久志のバカ野郎ー」のカット(偽君子さん:68回)
「三角関係」にまだ決着がついていないので、藤丸ちゃん、もう一回くらい出てくるかもしれませんね。

浅い恋愛(知らんけどさん:68回)
大将と希穂子ちゃんのようなディープな恋愛。五郎ちゃんと梅ちゃんにはまったく似合いません。そのあたりの機敏がわからないのは、浅い恋愛すら経験がないのかもです。

指導者としては(知らんけどさん:68回)
次週、裕一くんは作曲とは異なるところで「指導者」としてのポテンシャルを発揮するエピソードが準備されているようです。

五郎ちゃんは、木枯君の所へ弟子入りすべきでした(還暦のたつおさん:68回)
いいアイデアです!木枯くんの行動を真似していたら作曲のヒントを得る方法くらいは自然と身についたかもしれません。


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感想

主人公夫婦の物語から少しだけ逸れた3週にわたる物語

回を経るごとにブログ主は五郎ちゃんのことが好きになってきました。

今回、五郎ちゃんが梅ちゃんのことを怒らせる展開になることは事前に知っていました。

しかし、五郎ちゃんの怒らせ方も、梅ちゃんの怒り方も、両方とも予想していたものとは大きく異なるものでした。

不器用な五郎ちゃんが言ってはいけないことを真正面から言ってしまい、日頃からいら立つ梅ちゃんがそれに真剣に腹を立てる。

そんな展開を想像していたのですが・・・

五郎ちゃんは梅ちゃんのことを思って優しく言葉をかけました。

梅ちゃんも五郎ちゃんの言葉に怒ったというよりは、自分自身の不甲斐なさに腹を立てたようです。

五郎ちゃんと梅ちゃん。

二人の間のすれ違いは小さいものでした。そしてそのすれ違いはすぐに解消される見通しも立ち、五郎ちゃん好きのブログ主は大いに安心することができました。

明日と明後日で、いよいよ五郎ちゃんと梅ちゃんは距離を縮め始めるのでしょうか。

前々週の3つの小さな物語。前週のプリンスとミュージックティの物語。そして今週の五郎ちゃんと梅ちゃんの恋の物語。

主人公夫婦の物語から少しだけ逸れた3週にわたる物語の数々。

どれも心に沁みるものばかりです。

白状すると、ブログ主はこの3週間にわたる脇キャラのストーリーに対して全く期待していませんでした。

どうして主人公夫婦の物語から逸れるのだ、くらいに思ってました。

しかし、主人公夫婦の物語本編と同じくらい。もしかするとそれ以上に。この3週にわたる物語が好きになってしまいました。

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コメント

  1. 還暦のたつお より:

    裕一は、この時期、来た仕事を小器用にこなすだけの職人作曲家になってしまったのではないか。自分の曲で、みんなを応援するという人生のテーマが薄くなったような気がします。だから人の心をつかむ大ヒット曲が産み出せなかったのですね。裕一が五郎ちゃんに教えるべきは、技術ではなく、自分が創作する源泉となるテーマ、哲学、そう何の為に、誰の為に何を伝えたいかを自分なりに追及する事を教えるべきでした。それが決まれば、技術は後から付いてきます。人のメロディーを組み合わせて言ってたけど、曲のテーマ性やコンセプトがちゃんとできてないとそれは、無理な話です。だから五郎ちゃんは頭を抱えたんです。五郎ちゃんは裕一を尊敬していたから仕方ないけど、五郎ちゃんは、木枯君の所へ弟子入りすべきでした。

  2. 知らんけど より:

    ブルース・リーも長嶋茂雄さんも指導者としては・・・ということでしょう、裕一くんも

  3. 知らんけど より:

    悪口コメントに浅い恋愛だなあとあったけど

    浅いからこそ初恋なんだよ
    浅い夢だから胸を離れないと村下孝蔵さんが『初恋』で歌われていたけどね

    そんなことすら忘れているのは年取った証だわ

  4. 偽君子 より:

    そういや予告にあった「久志のバカ野郎ー」のカットがありませんでしたけど、この後にあるのかどうか?

  5. 還暦のたつお より:

     みんな鋭いなあ、五郎ちゃんの手先の器用さが、五郎ちゃんと梅ちゃんの将来への伏線になると気付くとは、でも素直で、純粋な五郎ちゃんと、一本気で男気あふれる岩城さんとは良い師弟関係になりそうです。でも裕一は師匠としてはダメダメでしたね。

  6. 丹善人 より:

    五郎君が階段の所で悩んでいる姿が伏線なんですよね。あの階段。
    そうですね、手先が器用という所。音楽の道しかないのか。五郎君に
    ブーメランで返ってくるのですね。

    藤丸さん久々の登場。休止期間中にフェードアウトしたのかと
    思っていましたが、やっぱりしつこく久志にからまないとね。

  7. たいとうみほ より:

    「鉛筆削って下さい」これは、男性への声の掛け方を「何かを頼む」しか知らない梅ちゃんだからこそ、こうしか言えなかったのでしょう。本当に言いたいのは「一緒にいていいですか」「お話がしたいんです」男性にアプローチを掛けたのが初めてであろう梅ちゃんの、精一杯のいじらしさを感じました。出会いに積極的な吟姉さんや行動的な音姉さんだったらこんなまだるっこしい事はないけれど梅ちゃんは違う。。豊橋の部屋を、2人が出て行っても自分のスペースを堅持したままだったのも、2人のように世界を広げる自信や勇気がない、慣れ親しんだ自分の世界にこもっていたい、との思いの表れなのでしょう。裕一君の弟浩二君に次いで、次は音ちゃんの妹梅ちゃんが、殻を破ろうとしているんです。

  8. よるは去った より:

    華「梅はさあ・・・・・・。」

    前々回で、華「梅叔母さん。」と言われて少々ムッと来ている場面がありましたが、いつの間にか「梅」で良いのお互いの了解が出来てしまったようですね。

  9. たいとうみほ より:

    裕一君が五郎ちゃんを評した「幸せな人」これは、光子さんが幽霊安隆さんに言った言葉。世の中は性善説で動いてるんだと信じているような純粋さです。期せずして梅ちゃんも、五郎ちゃんに安隆さんと同じ印象を、抱いたかもしれません。この人には何を言っても、軽蔑も妬みもしない、ありのままの自分を肯定してくれる、と。本人がまったく自覚しない所で、女子は父親の面影を、男性の中に見出すものなのかも。逆に、プリンスと安隆さんには通じる部分が1ミリもなさそうです。社会勉強にはいいかも(笑)

  10. オペラ座の怪人 より:

    今日は、梅と五郎のラブストーリーでした。
    裕一と音の娘ちゃん(名前、忘れた)が、
    おばである梅ちゃんのことを、
    「梅」って、呼び捨てするのね。
    この子がキューピットになるのかしらね?

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    おしまい

  11. 魁光 より:

    藤丸ちゃん「うわあああああああああああ(泣)!」

    そうそう!藤丸ちゃんはこうでなくちゃ!(笑)
    鉄男くんの屋台でくだを巻き続けるのが絵になる人物ぶっちぎりの1位ですから!(笑)

  12. さや より:

    五郎さん、幸せな人だね……。素直な人が幸せになる展開を期待します。

  13. 魁光 より:

    なるほど!五郎ちゃんの手先の良さが、関内馬具店入りのフラグになるんですね!

    今の五郎ちゃんを見ると作曲家よりも馬具職人の方が合ってますね。
    何せ百戦錬磨の岩城さんという最高のお手本がいますから!

  14. 魁光 より:

    もはや登場人物が成長するための通過儀礼となりつつある「やりたいことと求められていることのギャップ」
    今度は梅ちゃんと五郎ちゃんの番ですね。

    梅ちゃんの場合はまだ改善の余地がありますね。
    そこに気づかせてくれたのが五郎ちゃんの一言でしたね。
    恐らく梅ちゃんも気づいていたでしょう。
    図星だったからこその怒りだったと思います。

    むしろ深刻なのは五郎ちゃんですね。
    師匠が弟子のレベルに合わせることができないのは致命的ですね…。
    明らかに能力の限界を迎えてしまってます。
    限界のハードルを上げようにも師匠がこれじゃ…。

  15. 還暦のたつお より:

    菅ちゃんと言えば「ゲゲゲの女房」終盤で、長年、村井先生(水木しげる、向井理)のもとで、アシスタントを務めて居ただけあって、漫画の腕を上げて賞を取るまでになります。そこで、村井先生は菅ちゃんの長年の労に報いる為、菅ちゃんを一本立ちにするべく根回しを始めます。ところが、それを自分に対する首切りと勘違いした菅ちゃんは村井先生に食って掛かります。落ち着いて話を始めた二人は、お互いの師弟愛を再確認して、菅ちゃんはアシスタントを続行することになります。「ゲゲゲの女房」終盤の忘れられない名エピソードでした。はたして「エール」では、裕一と五郎ちゃんの関係はどうなっていくのでしょうか?