梅が抱いた五郎への恋心 / エール 第69回

2020年9月17日(木)第14週「弟子がやって来た!」

あらすじ

ある日の夜。五郎は梅に言いました。梅の書いた小説が大好きだ。人の気持ちを深く理解して書かれた梅の小説に感激した。自分は何も取り柄もないが梅には小説を書くという才能がある。だから、もっと自分のことを好きになってほしいと。

その翌日、梅は久志に相談しました。梅は五郎に対する複雑な気持ちを久志に打ち明けました。そしてその気持ちの正体が何なのかを教えてほしいと久志に問いました。梅の問いに対して久志は答えました。その気持ちは恋だ、と。

一方、五郎はますます落ち込んでいました。技術は学べても才能は学べないと廿日市から言われ、五郎は深く落ち込んでいたのです。自分の才能の限界を五郎は梅に打ち明けました。そんな五郎に梅は言いました。ダメな人を好きになったりはしないと。

その翌日、五郎は裕一に礼を述べると弟子をやめると言い出しました。裕一は五郎を引き止めました。次の道が見つかるまでうちに居てもいいのだと引き留めました。しかし裕一の申し出を五郎は固辞し、涙ながらに古山家を去って行くのでした。

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予習レビュー

ついに梅ちゃんの恋バナのスタートです。

この週の前半には恋バナが始まる何らかのフラグが立つものと思われますが、恋バナが始まったと誰にもわかる描写になるのは今回からのようです。

さて、その「恋バナ」の描写が今回の中でどこまで描かれるかは今のところ不明です。

ただし今後のざっくりとした展開は次のとおりです。

プリンスに背中を押された梅ちゃんは、自分はダメだと深く落ち込んでいる五郎くんを励まします。

五郎くんは決してダメではない。

ダメな人間を好きになったりはしないからだ、と。

そんな、梅ちゃんの五郎くんへの告白とも言える描写があるのですが、それが今回描かれるのか次回になるのかはまだ不明。

そして梅ちゃんの実質的に告白みたいな言葉を聞かされた五郎くん。

その直後に古山家から姿を消してしまい、梅ちゃんの恋バナのクライマックスへと突入。

放送再開の最初の週は、観る者の心を揺さぶる週になりそうな予感でいっぱいです。

コメントへの返信 by 朝蔵

結局藤丸ちゃんに鞍替えしていきました(魁光さん:69回)
プリンスは、自分にとって何が一番大切なのかを理解した!みたいな言葉を口にしましたが、あの言葉が心からのものであること。

そしてこの言葉をいつまでも忘れてないでほしいものだと思いました。藤丸ちゃんを再び泣かさないためにも。

五郎君と梅ちゃん(オペラ座の怪人さん:69回)
五郎ちゃんは人の気持ちの機敏がわかる。我がままを言う華ちゃんを上手にコントロールする場面でそれがわかりました。

梅ちゃんもまた、文学に親しんでいるから人の気持ちの機敏がわかるはず。

なので五郎ちゃんと梅ちゃん、お互いに相手の価値がよ〜く理解できていたかと思います。

廿日市さん「才能ないと飯なんて食ってけね〜ぞ!」(魁光さん:69回)
五郎ちゃんの才能の限界は、五郎ちゃんを指導(?)していた裕一くんが誰よりも理解していたかと思います。

しかしそのことを裕一くんは言えなかった。

一方の廿日市さんはそれをはっきりと言った。残酷なようにも見えますが、廿日市さんの態度の方が五郎ちゃんに対して誠実ではないかとも思います。

一歩間違えれば、五郎ちゃんは裕一くんの弟子というよりもアシスタントで一生を終えていたことも考えられますので。

梅ちゃんのこの体験も、梅ちゃんの人生に無駄にはならないのです(たいとうみほさん:69回)
梅ちゃんは切ない気持ちというものを生まれて初めて体験しましたが、そのような気持ちが人の心の中に存在することは文学作品を通して知識として知っていたはず。

その知識に経験が加わりました。

これからの梅ちゃんが血の通った小説を書けるようになることを願わずにはいられません。

余談ですが、梅ちゃんがプリンスから「それは恋だ!」と言われたとき。

これが小説の中で度々見てきた「恋」というものなのかと、小説の中でしか知らなかった感情が自分の心の中に宿ったことを喜ぶような梅ちゃんの表情が素敵でした。

廿日市さんにそれ言わせてどうすんのよ(魁光さん:69回)
裕一くんの知らないところで、裕一くんは廿日市さんに対して借りができてしまいましたね。

日曜日の夜に放送している銀行がテーマの人気ドラマのあの悪役ですら「恩返し」「施し返し」を繰り返しを口にしています。

裕一くんも廿日市さんに対して恩返ししないとと思ったことでした。

「私、変なんです…」(魁光さん:69回)
ブログ主も志村けんさんを意識しているのかなと思います。

この週の大部分は撮影中断前=志村けんさんが亡くなる前に収録を終えていたことが考えられます。

その頃に撮影されたんでしょうね。

「もっと・・・・・自分を好きになって下さい・・・・・。」(よるは去ったさん:69回)
五郎ちゃんからこの言葉を投げかけられたとき、梅ちゃんはかなりの行き詰まりを感じていたはず。

そんな梅ちゃんにとって救いの言葉になったかと思います。

亡霊安隆パパの励ましの言葉よりも、梅ちゃんにとって価値ある言葉になったかとも思います。

今週の梅五郎物語。まったく期待していなかったのに,名作になりましたね。(丹善人さん:69回)
同感です。

ブログ主も期待していないどころか、どうして主人公以外のストーリーに一週間も使うんだろうくらいに考えていました。

ところが前週や前々週のアナザーストーリーと同レベルかそれ以上の傑作です。

とりわけ今回はこれまでの『エール』の中で最も好きな回になりました。

従軍画家としてやってきた嗣人さんに出くわしたりして、などという展開(たいとうみほさん:69回)
嗣人さんが再登場する機会を不自然でない形で作れないものか。ずっと考えていましたが、その手がありましたね。

芸術と戦争との関係といえば、これまで数十年、芸術は人権弾圧を誤魔化すための隠れ蓑として使われてきました。

使われた者が自分が使われていることに無自覚なまま。

そのことが、最近世界的にバッシングを受けている著名な映画スタジオの作品を通して明らかになりました。

芸術の役割。タイムリーなテーマですね。

久志君、急に変な人に(丹善人さん:69回)
久志くんにとっての古き良き時代を際立たせるための演出かもしれませんね。

久志くんがはっちゃけるほどに、この先のことが心配になります。

リアル久志くんも若い頃はいろいろと「お盛ん」だったみたいです(知らんけどさん:69回)
昨今の藤丸ちゃんとの関係や梅ちゃんへの態度。少しさかのぼって学生時代の振る舞いの数々。

史実として記録に残されている人物像に忠実にキャラクター造形をしたわけですね。

もし梅ちゃんと結婚したら、五郎ちゃんは婿入りになるんでしょうか?(魁光さん:69回)
吟ちゃんのご主人が関内姓を名乗っているはずなので関内家は受け継がれる模様ですが、家業は間違いなく五郎ちゃんが受け継ぐことになりそうですね。

岩城さんの性格から考えて、自分が家業を継ぐ!と言い出すことは考えにくいです。

五郎ちゃん役の岡部大君は早稲田大学スポーツ科学部卒業で「紺碧の空」を完全に歌えるそうです(還暦のたつおさん:69回)
五郎ちゃんの初登場の際。自分が『紺碧の空』にどれほど励まされたかみたいな言葉を口にしましたが、あのセリフはさりげなくネタだったんですね。

それを伝えるのはどうにも(偽君子さん:69回)
裕一くんは他者のポテンシャルを見出す才能はあるようで、次週にはそのことがわかるエピソードが用意されているみたいです。


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感想

五郎ちゃんとの別れを惜しむ華ちゃんの「五郎ちゃ〜ん」という泣き声が耳について離れない。

これほど泣かされるのは完全な想定外でした。

さようなら五郎ちゃん

五郎ちゃんはやっぱり素敵な青年でした。

生まれて初めて自分のことを受け入れてもらえたことの感謝の気持ちを裕一くんに伝えると、行くあてもないのに古山家を出て行くと宣言しました。

裕一くんが引き留めても五郎ちゃんは固く断りました。

それほど律儀な五郎ちゃん。古山家の家族から愛されていた理由がよ〜くわかりました。

とりわけ華ちゃんが、五郎ちゃんとの別れを惜しんであれほど泣く理由がよ〜くわかりました。

そして、そんな五郎ちゃんのことを梅ちゃんが好きになってしまうのも無理はありません。

梅ちゃんの恋の描写

話が前後しますが、今週の梅ちゃんの変化を繊細に描いた描写が心にしみます。

はじめのうちは五郎ちゃんに対して反発心しかなかった梅ちゃんでしたが、一方の五郎ちゃんは梅ちゃんに対してネガティブな気持ちなどこれっぽっちもない。

五郎ちゃんは不器用ながらも梅ちゃんのことを支え続けていました。

そんな五郎ちゃんの態度の積み重ねが、いつの間にか梅ちゃんの気持ちを動かしたのでしょう。

梅ちゃんの気持ちを動かした決定打みたいな出来事はありません。

五郎ちゃんの言葉と態度のすべてが少しづつ梅ちゃんの気持ちを動かしたのだと思います。

そしてついに梅ちゃんは・・・

自分の心の中に宿ったモヤモヤした感情を梅ちゃんがプリンスに相談する場面。

プリンスから「それは恋だ!」と指摘され、自分の中の得体の知れない感情の正体がわかった時の梅ちゃんの嬉しそうな表情が忘れられません。

そして、五郎ちゃんが古山家を去った後の梅ちゃんの悲しみを押し殺した表情。名演でした。

この週も、再放送&解説つきでもう一回観たいほどです。

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コメント

  1. 偽君子 より:

    うーん、第一話冒頭に立ち戻って考えると、やっぱりどうしても裕一くんの「好きなものと向き合っているときは水を得た魚だけど、それを伝えるのはどうにも・・・」というところは治りそうで治らないというか、これも含めて裕一くんなんだなと。五郎くんは確かにそれほど長い付き合いではないから、そううまくはいかないでしょう。それをわかっていながら安請け合いしてしまうのは、おとっつぁんの悪影響を受けてしまったのかも。それもこれも、シェイクスピア流に言えば「神々は我々を人間たらしめるために、なんらかの欠点をお与えになる」ということに尽きるんでしょうね。

  2. 還暦のたつお より:

    うーん、皆さまの五郎ちゃんの音楽的才能に対する評価は、ドラマ上と同様厳しかったですね。でも朝ドラ受けで華丸さんも言ってたけどあきらめ良すぎだねえ。彼は、学はないけど頭が良くて、人の心を思いやれる良い男です。彼の良さを理解していたのは、華ちゃんと梅ちゃんでした。華ちゃんは別れの時大泣きしてたけど、彼は遠からず、人の好い叔父さんとして華ちゃんの前に帰ってきます。きっと。
     ちなみに、五郎ちゃん役の岡部大君は早稲田大学スポーツ科学部卒業で「紺碧の空」を完全に歌えるそうです。

  3. 魁光 より:

    66回より梅ちゃんの年齢が22歳と判明しました。
    文芸ノ友の記事にしっかり書かれています。
    ということは五郎ちゃんの方が一つ下。姉さん女房ですね(笑)

    もし梅ちゃんと結婚したら、五郎ちゃんは婿入りになるんでしょうか?

    恐らく若い五郎ちゃんが持ち前の器用さでメキメキ実力を付けて、将来は馬具店を継ぐ立場になると思うんで…。

  4. 知らんけど より:

    リアル久志くんも若い頃はいろいろと「お盛ん」だったみたいです、写真みたらビックリするぐらいにイケメンですしスーツをビシッと着こなしていますし
    ただ、後年は糖尿病になりお盛んではなくなると同時に格好にもいい加減になったみたいです
    ある時に舞台衣装のベルトを忘れ、その辺りにあった荒縄でステージに向かったこともあり、それを見た『星の流れに』で有名な菊池章子さんが「なんであんな小汚ない男と初めてのなにしたんだろ」と呆れて呟いたエピソードがあります(ディックミネさんのコメントより)

  5. 丹善人 より:

    コメント欄より
    いやー、「変なおじさん」ですか。
    そういえば、久志君、急に変な人になっちゃいましたね。

  6. たいとうみほ より:

    裕一君が今後、慰問として派遣された南方で、もしかして従軍画家としてやってきた嗣人さんに出くわしたりして、などという展開が浮かびました。そして、お互い環先生を挟めば全く赤の他人でもない事に気が付かないまま、芸術と戦争との関係について、偽らざる思いを語り合ってくれないかな、と。同じ立場の人同士でないと、こういうデリケートな、下手すると権力に睨まれかねない事を、心から吐露する事はできないでしょう。その方が、戦後に裕一君を取り巻く状況と、それに向き合う過酷さがより生きてくるのかな、と。

  7. 丹善人 より:

    今週の梅五郎物語。まったく期待していなかったのに,名作になりましたね。
    華ちゃんの号泣シーンには泣かされました。
    休止直前の超インパクトある登場シーンから来る、何でこの男なんだという、
    印象を保ちながら再開となって、どんどんキャラが立ってきて、
    あ、この人でないとダメだったんだと思える様になる。ある意味、
    梅と同じ心境になったかも。

  8. よるは去った より:

     五郎「もっと・・・・・自分を好きになって下さい・・・・・。」
     やはりこういうセリフは梅ちゃんのように気難しい感じの女性にはグッと来るのかな。
     結果・・・・・・・。
     梅「私・・・・・五郎さんのことが・・・・好き。」
     とここまで素直になってしまうんですからね。
     

  9. 魁光 より:

    思っちゃったからしょうがないコーナー

    梅ちゃん「私、変なんです…」

    志村さんリスペクトですかね〜。
    恐らくこの撮影は志村さんが亡くなる前でお遊びとして入れたセリフだと思いますが…。

    その後にこんなことが起こるとは…。

  10. 魁光 より:

    裕一よ…。才能のことをしっかり諭すのは師匠である君の役割でしょうよ…。

    廿日市さんにそれ言わせてどうすんのよ…。

    だから鉄男くんにまた「づくだれ」って言われるんだよ…。

  11. たいとうみほ より:

    仮に梅ちゃんと五郎ちゃんの縁がこれでジ・エンドだったとしても。人付き合いの乏しかった梅ちゃんは、初めて心を開いた家族以外の人との接触で、切ない思いを初めて体験した事になるのでしょう。お父さんの死以外で、心底からの切なさ、悲しみ、人恋しさを知った。これが芸の肥やしになるよと、誰か言ってあげてくださいと心底思いました。音姉さんの場合は人の悲しみを目の当たりにしての開眼だけど、梅ちゃんは自分自身の実体験となった、環先生のように。環先生の悲恋がきっと蝶々夫人の熱演に繋がったように、梅ちゃんのこの体験も、梅ちゃんの人生に無駄にはならないのです。

  12. 魁光 より:

    廿日市さん「才能ないと飯なんて食ってけね〜ぞ!」

    五郎ちゃんにとってはには厳しすぎる一言ですが、それは見ている人がみんな思っていたド正論でしたね。

    朝蔵さんのコメントでも同じことを仰ってましたね。

    廿日市さんも根はいい人なので、五郎ちゃんに「まだまだ若いんだから、才能ない分野で時間を無駄にするより自分に合ったことを早く探しなさい」と言っているようにも思えましたね。

    本当にどうでもいい人なんて何も言う気も起きませんから。

  13. オペラ座の怪人 より:

    なんだかなあ。

    わろてんかの時、
    松尾諭さんと広瀬アリスさんを
    なんだか、無理矢理、くっつけようとしていたのが、
    私には解せなかったけど、

    今回も、五郎君と梅ちゃんを
    なんだか、無理矢理、くっつけようとしている感じ?

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    と思ったら、五郎、もう、退場か?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    おしまい

  14. 魁光 より:

    久志は完全にナンパ師ですね…。
    別にロックオンをした相手と本気で付き合おうとは思ってないですよね(笑)

    いかにその女の子を落とすかとゲーム感覚で楽しんでる夏の海のチャラ男みたいなものですね(笑)

    結局藤丸ちゃんに鞍替えしていきました。
    プラスに言えば切り替えがとてもよい。
    マイナスに言えば至って軽薄ということですね。